Tokyo☆Freedom Life

「自由」と「学び」の東京ライフ

ゆるやかに未完成な暮らしとシゴト

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出産してだいたい2ヶ月半、妊婦がおわって2ヶ月半、家族が増えて2ヶ月半、お母さんになって2ヶ月半。ひっくり返ったカラダの中がようやく少しずつ落ち着いてきた感じ。新しい暮らしの礎が少しずつ出来てきた感じ。でも全部まだまだゆるやかに未完成な感じ。

仕事は今いい感じに休ませてもらっていながら、みんなの暖かさと適度な距離感で、いい感じに思考のヒントやスパイスになっています。ミーティングに参加させてもらったり、その空気の中にいることで、物事を見たり聞いたり考えたりする軸になっている。環境に影響されやすい私はこれがゼロだと彩りが全然違う世界。

私にとって仕事はやっぱり生きることと近いもの。学びをつくるという仕事は、出来る限りこの先も続けていく。学びたいことが尽きないから、生きもののようにカタチやスタイルを変えながら。求められたら、出来ることをやる。それがきっと働くってことで、ハタをラクにすること。学びをつくる仕事は続けるけれど、同じようにはできないから出来ることを少しずつやっていく。そうやってまた新しいシゴトをつくることができそうな予感。結果全然違うことになっても、それはちゃんと繋がっている。

生きることと近い仕事は、暮らしや遊びとも近い。もちろんこどもとも。こどもって本当にかわいくて毎日どんどん変化するからこの成長を見てるだけでもすごく面白いし、長い人生においてもきっと貴重でシアワセな時間。私はこれを満喫したい。分かち合ったりもしたい。よそのこどももみんなかわいいから、みんなで育っていけたら最高だ。仕事とこどもや暮らしを天秤にかけるんじゃなくてミックスしながら、家族にも良い空気が流れてくるように。正社員とかフルタイムとかそういうのはもうずいぶん前にやめちゃってるから、枠の外の市民としてこの際とことん自分の好きなようにカスタマイズしてやっちゃおう。やりたいように描いていたら、まあきっとできるよね。

ふと仕事やはたらくことについて考える機会をもらったので、考えてみた。まだ思考も感覚も変化の途中だからまた変わりそうだけど、途中経過も書いておいたら面白いかもってことで。ごきげんよう。

経験が未来をつくる

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こどもがうまれました。これまでの暮らしはどこかに行き、いろいろなことがガラッと変わっています。私もGAP YEARまっただ中。時間の流れが変われば、当然その使い方も変わってくる。仕事、暮らし、取り巻く状況、頭の使い方、ひとつひとつの小さな何もかもが、今までと同じやり方では成り立たない。ふと立ち止まり、流れ行く時をじっくり味わってみる。耳を澄ましてみると、どこかに備わっていたらしい生きものの基本のようなものが感じられて、何だかシンプルになる感じ。これが本能?

GAP YEARは日常であり非日常。いつもの日常を少し離れると、同じものを見るにしても視点が変わって新鮮だったりする。またいつもと違う環境では、予想外のいろいろな体験が待っているものだ。これまでに経験したことのない世界を垣間みると、これまで使われていなかった感覚が目を覚まし、同じような毎日も別次元になってくる。新しいスイッチが入ると、見えなかった世界が見えてくる。これまで気づかなかった面白さにハマり、見える景色が変わってくる。「当たり前」も一瞬で変わってしまうかもしれない。

見方が変わると、知りたいことがどんどん湧き出てくる。やってみたいと思ったら、好奇心の赴くままにやってみよう。学びたいことは、詳しい人に教えてもらおう。なければ、つくっちゃおう。ここのところが自由大学の基本でもあり、やっぱり原点だ。経験は蓄積され、その人をつくっていく。そして経験は、ものを見る目もつくる。いろいろな経験が全部その人の顔に出るとしたら、今度会うときはお互いどんな顔をしているのだろうね。みんな良いGAP YEARを!




自由大学 FREE UNIV. PAPER volume:01 spring 2014GAP YEARをつくろう

1ヶ月

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はじめての出産から1ヶ月。長くも短い1ヶ月。こんなにも平和で、変化があって、シアワセで、不安で、刺激的な毎日がつくる1ヶ月ってなかなかないから、ちょっと書いておこう。

もう来ないんじゃないかと思った陣痛は、いざ始まったらこれいつまで続くんだろうと果てしない気持ちになった。縦系と横系の2種類の痛みが交互に襲ってくるこれまでに体験したことのない世界。あんなに恐ろしい痛みだったはずなのに、人は忘れるからすごい。もう半分くらい忘れかけているもんね。

うまれてくれて、大きな泣き声が聞こえた。
胸の上にのせてもらった赤ちゃんは、温かくて、小さくて、でもずっしりと重かった。

カラダの中はからっぽになった。
気持ちは興奮冷めやらない感じで別世界。

フラフラで、立つと倒れてベッドサイドの棚さえ遥か遠く感じた初日。部屋の中、授乳室、同じ病棟のフロア、毎日毎日、少しずつ自分で行ける範囲が広がって、みるみる世界が広がっていった。視野も広がっていった。考えられることも、増えていった。2〜3時間おきの授乳は、昼も夜も関係なし。これまでならムリだっただろうことも、やってみると意外とできる。むしろ周りが静まり返った深夜の授乳はシアワセを感じるひとときになっちゃった。

赤ちゃんも、毎日毎日どんどん変化している。ほっぺがぷくぷくになり、チカラが強くなり、表情が豊かになり、声も大きくなり、爪も伸び、全身が大きくなり、重くなっている。何をしてもカワイイってすごい、無敵だ。


赤ちゃんの誕生も成長も、自分自身のカラダの変化も、全部まるごと不思議だらけ。命ってすごい。そしてこの数ヶ月、夫そして母など家族のありがたさと強さを心から実感した。久しぶりに親と暮らして毎日食べるうちのごはん。こどもの頃には気づかなかったものが大人の感性に入ってくる。まだ慣れてないけど自分も親になり、暮らしかたに自然と意識が向いてきた。毎日の小さな積み重ねがわたしたち全部の細胞をつくってるもんね。なんだかカラダもココロも一緒にちょっと生まれ変わっちゃった感じです。


日常と非日常

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壁のむこう側の世界は、どんなに人から話を聞いても、どんなに想像を膨らませても、そんなのはるかに上回り驚くほどの異次元。やっぱり自分自身で体験するからこそ知ることができる新しい世界はゾクゾクする。

赤ちゃんとの暮らし。永遠に続くように見える、おっぱいとおむつのループ。昼と夜がおぼろげで、浮き世とぼんやり離れている、平和な温かさ。

これまでの非日常が、今の日常。そして今の日常は、きっとまた人生の非日常になる。旅のようだね。そもそも日常と非日常には、そんなに大きな隔たりはないのかも。ふと右に行けば別の世界へ、さっと左に行けばまた別の毎日が日常になる。同じように見える毎日も、少しずつ違って、動き続けているんだろうな。

大人的友達

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今、私の周りには本当にステキな人がたくさんいる。
時代を創っている人、カッコイイ仕事をしている人、生き様が粋な人、年齢とか立場とかいつから友達だとか、そんな枠みたいなものを超えて、リスペクトしてる人がたくさんいる。


周りを見渡して「あんな風になりたいな」と思う人が見つからなくてもやもやしていたOL時代も(今思えば)あったけど、それも懐かしい感じ。あの時自分は、狭い世界でしかも閉じていた。

今見えている世界が全てではなく別のレイヤーがいくつもあってそれは自分が動けば無限なのに、視野が狭いってもったいないよね。人は鏡っていうから、自分がつまらないオーラを出していただけかもしれないし。でもそういうことって、何年も経ってから気づいたりするものだから面白いのかもしれない。長生きしなくちゃ。


大人になるほど面白い友達が増えてきた。やればやるほど、不思議なほどに増えてくる。引き寄せているかのように。フラットでいればいるほど、人の面白さが出てくる。それってなんか人間らしくてシアワセだなと思います。


スキな人と、なんか面白い、しかもちょっと社会にいいことをやる。そのアイデアは無限に広がるし、そんな仕事がこれからもずっとできたらいいなと思うわけです。

私はこっちから未来を描くから

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坂本龍一さんのソーシャルプロジェクトに参加させていただきました。
坂本龍一から政治家のみなさんへ というとても注目されているサイトです。


日本がスキです、とても。
豊かな自然も、さりげないいつもの街の風景も、優しい笑顔の人びとも。

今いろいろなことに気がつけて、むしろラッキーなのかもしれません。ひとりひとりが自分で考え、行動していく時が来ています。きっとこれから政治家は、国民とお互いにリスペクトし合うカッコイイ仕事になると信じています。

私はこっちから未来を描くから、
みなさんはそっちから、頼みます!

未完成でありつづける勇気

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自由大学は手づくり。大企業がやってるサービスでもなければ、大量の職員が組織化された大学でもない。超少数(精鋭っていうとカッコイイんだけど)のメンバーで手づくりで運営してて、そんなインディーズ感も大切にしてるのです。未完成な余白を。

今ちょうど事務局長のちひろさんがハネムーンに行っているので、ひとつひとつの問合せや申込の対応とか電話したりを久しぶりにやってると、そんな手づくり感を改めて体感したりして面白い。見える景色が違って新たなインスピレーションが生まれるから、時々視点を変えるといい。

ウェブも間違いとかあったら、教えてくれる人がいて、その人に感謝しながら一番早く気づいた人が直している。仕事をきっちり縦割りにして責任を切るんじゃなくて、横でお互いカバーしながら柔軟にやるサッカーみたいな感じ。時々誰かが攻めにいけば、アシストしてもいいし、スイッチして守ってもいい。

これには信頼とかチームワークが必要だし、それなりの課題もいっぱいあるけど、これは少数で革新的にやっていく実験だから、やってみせる。しかも楽しく。わたしたちは大企業にはなれないし、そもそも目指していない。でも全員企業での仕事経験があって、そっちも知っていてそっちじゃない方向性を創っている。それは大企業にはできなくて、私たちだからこそできること。

今やりたいことは、こういうチームをいくつか増やしていくこと。一緒にチームを組むメンバーも、フリーランスだけじゃなくて会社員とか、20代、30代、40代と幅広く。会社勤めをしながら、辞めずに自分の時間とスキルを社会に役立てたい面白い人はたくさんいるから、そのチカラを結集していく。アメーバ的に増殖し、繋がり、変化しながらいろいろな仕事を創っていく。

そのために今いろいろ試している。世田谷パン祭りのパン大学もそうだし、12/9の自由大学祭プロジェクトもそうだし、zineを創ったりもしているし、来年は自由大学発出版プロジェクトも実行する。自分たちのオフィスも開放して、アメーバワークスタイルラボとしてみた。何かやりたい人が集まれるアジトであり、新しい働きかたを創る実験室なんだ。

世界中に職を探している人が9億人いるらしい。職は探すだけのものではなくて、創ることもできる。創れたら既存のパイを奪い合わずに、分かち合うこともできる。パン祭りのテーマにもなっているけれど、占有から分かち合うことへ「シェア」の概念も変わってきているからさ。

出来上がった答えで埋め尽くされた世界に人はもう飽きてきてる。あえて未完成であることや、余白とかラボになんだかワクワクを感じるんだよね。最初から完璧パターンを創ってしまわずに、敢えて余白をつくること。それは少し勇気がいるけれど、案外大切なことだったりする。そこから自分が予想もしなかったスゴイことが起こるかもしれない。あとはどんな風になっても楽しんじゃえる自分をつくることだね。
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和泉里佳
自由に生きるための大学「自由大学」学長。 IID世田谷ものづくり学校キャンパスを中心に、社会が求める様々なテーマをキュレーションし、自分らしい生き方や働き方を軸にした新しい学びを創っています。有機的に繋がりながら変幻自在に働くアメーバワークスタイルで毎日を楽しく創っています。
mail: rika@freedom-univ.com

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