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Windowsに最新のWordNetはインストールできないと思っている方は多いのではなかろうか。実際、プリンストン大学の本家本元のウェブページに行っても、
The most recent Windows version of WordNet is 2.1, released in March 2005.
まず最初に Windows Subsystem for Linux (WSL) をインストールして Ubuntu などの Linux をインストールしてほしい。標準的にはだまっていたらUbuntuが自動的にインストールされる。再起動を求められたら再起動することと、Ubuntuインストール直後でも、sudo apt update と sudo apt upgrade しておくことに注意されたい。改めて通常の様にスタートメニューからUbuntuを立ち上げたら sudo apt install wordnet でWordNetをインストールする.インストール終了後、Ubuntu上にてシェルコマンドwnbでWordNetブラウザを立ち上げれば、なんとWindows環境でこれが使えてしまう.このブラウザはTcl/Tkでできているのだが、Ubuntu上のTcl/Tkで動いているのだろうか?なんにしてもWSLは素晴らしい出来だと言ってもよいだろう.これ以外にも色々なLinux用アプリがWindows環境で使えてしまうのだ.
皆様,あけましておめでとうございます.今年はいよいよ後期高齢者の仲間入りを果たすことになりますが,脳内出血後遺症に悩みながらも,幸いなことに,リハビリ,ウオーキング,Zoomによる講習会主催と昨年の延長上の活動を引き続きできていますが,同時にもう無理はできないなというのも日に日に強く感じております.昨年の新春ごあいさつでは以下のようなことを書かせていただきました.
「そんな環境のなかで,何事も成否は運や外部環境ではなく,自分たちの努力や実力が益々決定的な要因になってきています.そう思って,慌てず騒がず,まずは実力の蓄積をしようと思っているわけです.」
そんな中であらためて振り返って見てみますと,「Common Lisp と人工知能プログラミング」Zoom講習会もシーズン2がそろそろ終わりに近いなかで,論理の記述部分が足りないとか不十分だというのがあらわになり,これを何とかしないといけないということと,講義の中で「自然言語はやらないんですか」という受講者の声がきっかけとなって,また,いただいているお仕事の中で自然言語表現から論理表現への変換に成果が出始めたという自覚もあって,「Common Lispと自然言語処理(理解)」という電子本を作りますと講義中に大見得を切ったところ,講義の生徒さんのからもお三方の協力者があらわれるということで,今年からはすこしずつ従来の枠をはみ出すというか,広げるような作業をしようと思っているところです.
もちろんオントロジーというのは語彙ではないというのはそのとおりなのですが,なんにせよオントロジー構築をゼロから始めるというのは難しい.その最初の入り口としてあるドメインの語彙整理から始めるというのは,当然あってよい話で,そのためにも自然言語処理技術というのは必須の基礎技術になるわけです.目指すところはドメインオントロジー構築ですが,そのためのNLPということですから,これは当然「説明可能なAI」にもつながる話です.
それにしても,自然言語処理と論理が以前よりも親しい存在になってきたというのはうれしいことです.オントロジー+論理+自然言語はトリニティーですね.
それでは皆様,今年もよろしくお願い申し上げます.