February 08, 2009

Encounter at the Necropolis Part1 追編#2

皆様お久しぶりです
Conflux楽しんでることと思いますがどうでしょうか
Agent of Artificeなんかも出て読み物にはことかかないですね

なんだかんだで第三回です
今回はConflux以前の記事となりますが
リクエストがあったのでこの記事を翻訳させていただきます
正直、翻訳対象がありすぎて
選択に困っているのでリクエストなどは常時受け付けています

*Elizaはイライザのほうが発音的に正しい気もしますが、無難にエリーザでいきます
*例によって読みやすさ重視の意訳満載
*一気に訳しきる予定でしたがMTG単語とMTG用法のために
作業が思ったよりすすまなかったのでパート分けさせていただきます
*何度も死滅都市を死霊都市と書きそうになる、フィブリゾのせいにしておく

以下本文



死滅都市での遭遇

アンクスの死滅都市は、まさに都市の死体でした。
その都市の外壁は日に日に崩れていた。
そして、ゾンビの奴隷たちは穴を死者で修復していた。
胸壁は何らかの巨大な死んだ動物―かつでグリクシスに生きていた火の舌で呼吸していた今や忘れられた種―の肋骨から作られています。
獣の骨は漂白されたように白い小円鋸歯状の壁に突き出しています、まるでそれが腐りかけの皮としてアンクスの都市を着るように。

反対側の山積した骨の上で、死滅都市は若い人間の女性を待っていた。
エリーザの皮膚は青白く、彼女の首には紫のあざがあった。
しかし、彼女は生きている若者のようなきちんとしたしなやかさを保持していた。

彼女はグリクシスに残った数少ない生きている人間の一人でした、そして彼女はその一人として生き残る決心でした。


彼女のような人々が大勢いる人里はなれた隠れ家で
―亡者の移動する群れに対して巣で怯えているネズミのように隠れて生活する所で―
彼女は先導することを選んだ。
たしかに、死霊術師の男爵としての生命は薄い。
しかしそのような力だけで彼女が、地平線から地平線までわたる支配権を持つ死体の王と悪魔の王子の気まぐれを挫くことができると彼女自身は信じていました。
スケルトンとゾンビからなる彼女の軍は彼らの軍に匹敵するものでありませんでしたが、エリーザは紙一重の強みにしがみつきました
―彼女はまだ生きている―

エリザの脳は、まだ新しい血で生きていました。
彼女の肺は、まだ本当の呼吸を行っていました。
彼女の体は、無傷の魂だけが提供することができる新鮮な生身の体であります。
そして、彼女の体がまだ生きたので、彼女の心も活力に満ちていました。
彼女は、死者に対する思慮のない力への渇望にも吸血鬼の絶望的な飢餓にも屈しませんでした。
彼女は保護のネックレスを身に着けて、炎の剣を用いました。
しかし、最終的な計算においてそれらは安い装飾品のようなものでしかありませんでした。
彼女がしたすべてのことは、彼女の脈打つ心臓と彼女の生きた心を護るために行われました。
それらは、彼女の最も貴重な財産であるとともに彼女の最も強力な武器でした。

あるカターリの斥候が大量の骨の近くに舞い降りました。
その斥候の黒い羽はぼろぼろで不規則でした。
ハゲワシのようなエイヴンは、エリザの横顔を見るためにその首を傾けました。
「ニュースをもってきましたぞ、男爵、クカカ」と、斥候は大声で騒ぎたてました。

「ガーディアンは動きましたか?」エリザが尋ねます。

「今のところ」と、カターリが言いました。
「大悪魔は、餌をとりました、クカカ」

彼女は―アンクスの現在の統治者である、非常に腹黒い―大悪魔に人間の隠れ家のいくつかの護法を打ち破る気にさせるであろう情報をあたえました。
それは残酷な賭けでした、多くの生物に、多くの無益な死が待ち受けるかもしれないという。
そして今、ちょうどもう一つの区画を大悪魔の領地に加えることを許してしまったならば、それはエリーザの立場を危うくします。
しかし、おそらくは大悪魔と彼の軍隊はちょうどマルフェゴールの軍にぶつかるでしょう。
なぜならマルフェゴールにも同じ情報を伝えたのですから。
生きた心と生きた知恵をもって。
(*生身の、を強調したいので心臓と訳してもよいかも)

「しかし、死滅都市は無防備ではありませんぞ」カターリの斥候が続けます。
「もう一つの脅威があります、クカカ」

斥候がエリーザに言わずとも、彼女はそれを知っていました。
「もう一つの・・・軍のことですね。」

「おっしゃるとおりで、クカカ。彼らはアンクスの反対側で集結しております。」

それは賢い行動でした。
エリザの計略によって手薄になっている死滅都市に迫ったのですから。
こうなると少しもフェアではありませんし、本来彼女がするべきことでした。

「それは彼でしょうね・・、それから」と、彼女が言いました。
もう一つの軍の後背にあるものに彼女は心当たりがありました、旧い死者の王―しばしば人々が彼の家系をヴィティア自体までたどることができると言う―
「私の権利を奪いに来ました。彼のスタンスは何ですか?」

「攻撃的ですな、クカカ、しかし奴らはまだ攻撃してきません。」

「それから、彼は我々がここにいるということを知っているのでしょう」と、彼女が言いました。
エリーザは彼女の保護のネックレスを脱いで、カターリの鉤爪にそれを手渡しました。
「彼にこれを渡してください。私が会いたがっていたと彼に伝えてきてください。」

「これは、これは強力な保護力を持つネックレスですな」と、カターリが言いました。
「なぜ、私にお渡しになるのですか、クカカ?」、ハゲワシのエイヴンはその頭を彼女にあちこちに向けました。
そして、速く瞬き、彼女を値踏みしました。
「おお、わかりましたぞ」と、カターリが言い、彼女の腰の剣を手ぶりで示しました。
「あなたは、かわいい贈り物をする。死者の王は面と向かってあなたと会うことに同意するでしょうな、クカカ?、それで、あなたはあなたの炎の剣を彼に突き通すつもりですな?」

「そんな感じね」と、エリーザが言いました。
「行きなさい。もしあなたがネックレスを盗もうとしたら・・どこからでもあなたを殺せますよ。」

「かしこまりました、男爵。」
カターリはネックレスをつかみあげると対立する軍の方の空にパタパタとちりと灰を降らせているその病的な翼で飛び立ちました。

Kathari_Screecher






次回Part2、裏切りの王セドリス登場


*今回の巻末付録
テストに出る英単語と背景知識その2

・グリクシスの成立とヴィティア帝国
アラーラの次元が断片化する前まではヴィティア帝国がグリクシスの世界を
支配していました。彼らはネクロマンサーたちに対抗するために軍を組織し、
ネクロマンサーたちと闘争を繰り広げていました。
しかし、アラーラが分断され、帝国は白マナとそれに伴う呪文を失い、力を増したネクロマンサーたちに征服されてしまいました。
ヴィティアの最後の王であったセドリスはデーモンの領主に帝国を売り渡してしまいます。
そのことからセドリスは裏切り者の王と呼ばれることとなり、死者たちが跋扈するようになったヴィティアも裏切りの地として忌避されるようになりました。

・Necropolice
海沿いにある、ケドラクト
大空洞、アンクス
最大の都市、セドラクシス
などが有名な死滅都市
Baronと呼ばれる有力なデーモン、リッチ、ネクロマンサーたちによって支配されている。

・Vithian
滅んだヴィティア帝国に住んでいた人々
グリクシスで唯一生きている生身の人間の皆様。
主食はキノコとネズミ、食糧問題がかなり深刻で人間は絶滅寸前である。

・Kathari
カターリ。
エイヴンの亜種、スカイヴといわれる小社会を形成してさまざまな形で社会に貢献している。

・Vampire
グリクシスでは血が少ないので力を吸っている。

・DemonLord
強力な黒マナの呪文を操り、寿命がない存在。
Vampireとは違い、特に行為をしなくとも力を持つ存在のそばにいるだけで
力を吸い取ってしまうことができる。

*08/02/09
・コメントによるアドバイスを訳に反映
・一部気になっていた箇所を修正



sower_of_temptation at 08:23|PermalinkComments(4)TrackBack(0) MTG | 翻訳

January 25, 2009

Nicol Bolas, Planeswalker #4


やっとこさ週末ですが、皆様いかがお過ごしでしょうか
私は夜中に目が覚めたので第2回の翻訳記事を書き始めてます
今日の題材は
リクエスト?があったニコル・ボーラス関係の記事です
(Doug Beyerの1月19日のコラム参照)
ストーリーに関係ない部分(カードデザインや読者メール)を省いてます
読みたいという希望があれば追加で翻訳します。
*例によってかなり意訳あり(だって文化的に翻訳が無理なんだもの)
*試みに巻末付録をつけてみました



以下本文



プレインズウォーカー、ニコル・ボーラス

ボーラスは翼をたたみ、波間へと消え去った。
彼は鋭く旋回し、Talon Gateの尖塔の間に滑り込んでいった。
塔の周りの空間は反応し、もう一度黒から青、赤へと変わった。
(ボーラスの莫大なマナが空間に影響を与えた的な解釈をしてください)

それから、ドミナリアの歴史において最古にして最も強力なプレインズウォーカーは旅立ちました。
そしておそらくはここに二度と戻ってこないであろう。

―Future Sight(未来予知の小説)
by Scott McGough and John Delaney


ニコル・ボーラスは、遥か昔から存在し、同時に想像を絶する力を持つ、
力と知識に対しては際限のない渇望を持つドラゴンのプレインズウォーカーです。
ニコル・ボーラスとは―天才的な思考力、大魔道士クラスの魔法への適応力、
多次元宇宙の知識とマナを操る資質、悪魔のような残酷さ、力への渇望―これらすべての集合体なのです。

結局のところボーラスの最終目的はとても単純なものです。
たった二つのものが彼の願望なのです―つまり、全知と全能―
彼の執る方法もまた単純です、それを叶えうることはすべて行うのです。

ニコル・ボーラスはConfluxに際してアラーラの次元へとやってきます。
そのとき、5つの世界の破片は再びひとつの世界に収束します。

ようこそ、Confluxプレビューへ


ニコル・ボーラスと時の裂け目
我々がMagicのストーリーにおいてニコル・ボーラスを最後に見たのは時のらせんブロックの終わり間際です。
そのとき、時の裂け目は多次元宇宙を引き裂いてしまいました。
テフェリーと彼の協力者たちの努力と犠牲によって決定的な時の裂け目の修復がなされましたが、
同時にプレインズウォーカーたちの灯の性質を大きく変化させることになりました。

灯へともたらされたこの変化は、当然ニコル・ボーラスにも影響を及ぼしました。
変化はドラゴン(ニコル)から膨大な知識を奪い始め、多次元宇宙に干渉し続ける計り知れない能力を減退させ、
そして、神のような全能を得るという悲願は彼から遥か遠いものになってしまいました。
ボーラスは、自身の記憶と強さが少しずつ欠け始めているのに気づいた。
当然、彼にとって面白くもありません。

Future Sightの小説の終わりに、ドミナリアから次元を渡ったボーラス。
その後、彼は身を潜め、多次元宇宙におきた裂け目の修復の影響を観察します。
その結果、彼の魂の中にこそ事件が起きていたのでした。
数千年間で初めて、時計の針はニコル・ボーラスのために音を鳴らし始めました。
それゆえに、力を得るための彼好みの策略―数千年に渡る狡猾な計画を通して知識と結果を蓄えるような―はそう長いことうまく続かないかもしれません。

ボーラスは、力を取り戻す助けとなるか、少なくとも己の弱体化を止めるための計画を必要としています、今すぐにでも。


ボーラスは、自分に必要なもののすべてが巨大なマナの源であると判断しました。
彼の灯を変えている多次元宇宙に広がる裂け目の修復の力に抵抗するために、
欠損のない等しい力を持った(白、青、黒、緑、赤マナのバランスが等しく強大な)世界を必要とし、すべてを一度に奪わなければなりません。

しかしどうやって5種類のマナを一度に集めたものだろうか?


Conflux:策は共にやってくる

ボーラスがドミナリアを去ったすぐ後、断片化した次元「アラーラ」は彼の注意をひきました。
他のプレインズウォーカーが5つの別々の世界(断片)を見た所で、ボーラスは唯一の機会を見出しました。
彼は、それらの断片がただ単に、ひとつの世界から分かれただけではなく、
もう一度ひとつの世界に戻る運命にあることに気づきます、しかもそう遠くない未来に。
彼はグリクシスに隠れ家をつくり、その邪悪な世界を計画の本拠地とした。
しばらくして秘密裏に他のアラーラの破片に次元渡りを行い、来たるべきConfluxに備えるための同盟を設立しました。
*同盟っていうのがたぶん第1回で取り上げたAgent of Discordかと思います

しばらく経って後、彼は5つの断片へと彼の命令を実行する手下を手に入れました。
バントでは、天望騎士団と陰険な商人グヮファ・ハジードにバントの国境沿いの国に外国人嫌い(敵対心)と騒乱を蔓延させる気にさせました。
エスパーでは、Carmotの求道者と呼ばれる魔法使いたちの集まりに、
エスパーの住民たちにEtheriumの供給が減少していると警告させた上で、
Carmotという空想上の赤い石に対する熱心な需要を引き起こした。
グリクシスでは、彼はアンデッドの大軍を率いるためにデーモンドラゴンである憎悪する者マルフェゴールを手下に引き入れました。
そして、アンデッドの大軍は他の断片への侵攻準備が整い、いかなる生きた抵抗を前にしても混沌を撒き続けるだろう。
ジャンドでは、エレメンタルシャーマン(種族じゃないよ)のラッカ・マーを力の契約(確約)によって誘惑し、
ジャンドの戦闘氏族の間で「生き物狩り」への欲求をますます大きく刺激させた。
ボーラスの影響がおそらく最も秘密裏に行われたナヤでは、
プレインズウォーカーであるアジャニですらドラゴンのプレインズウォーカーの存在に気づき得ませんでした。

各々の断片上で、ボーラスの狡猾で気づかれていない影響は偏執(パラノイア)と憎悪を人々にかきたてました。
そして、5つの文化の衝突の機が熟すように仕向けました。
彼の計画は、何年もの月日がかかりましたが、最終的には断片は結合し始めました。

ボーラスの計画の次の段階、つまり戦争


ニコル・ボーラスはいまや不死ではないのです、そしてそのことが彼のドラゴンの脳の中で激しく邪悪な怒りを生みました。
結局、死ぬかもしれない、ということは2万年も生きた誰かの巨大な懸念であります。
ある意味では、ボーラスの人生における今の期間は、復讐の使命を帯びているといえます。
あるプレインズウォーカー―時の裂け目の不安定性を修復し、彼の灯の性質をも変えた―に対する復讐、
死、年齢、不確かさという新たな現実への復讐、
そして、多次元宇宙自体に対する復讐。

新たに収束したアラーラの世界で、ニコル・ボーラスの使命は始まります。
世界の地平線がお互いに衝突し始めたとき、
彼は断片間の総力戦に関する不吉な機会を見出します。
彼は断片の文化を通して不和と疑心の種をばら撒きました、
それらの世界の住民にボーラスの邪悪な目的のために戦争を行うよう仕向けますが、
彼の計画の実現にはまだまだかなりの時間がかかります。
ボーラスはここ数千年でに初めて不死ではなくなったので、1匹のドラゴンとしてアラーラで戦うことはできません。
グリクシスの秘密の支配者は、待たなければなりません。
しかし、彼は狡猾にして忍耐強いので、いずれ各々の断片の住民たちに彼の計画した戦争を彼のために行わせるでしょう。
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巻末付録
*テストに出る英単語

・Talon Gates
ドミナリアのマダラ帝国にある門、時の裂け目があるところ。
終末の鐘の残響の影響で時の裂け目が広がり続けている。

・Teferi and allies
テフェリー、ジョイラ、ヴェンセールなどの皆さんのことだよ
ヴェンセールはジョイラと仲良くなったんだろうか

・Planeswalker's spark
前は火花って言ってたけどらせんから灯っていう訳らしい。
ここまで書いてニコル・ボーラスは旧世紀のPWだから奪われたのは火花って
訳したほうがよかったかな?とか気になってきた。

・The time rift
これのせいで未来からタルモゴイフなる怪物が現代ドミナリアにやってきた。

・planeswalk
プレインズウォーカー固有の能力のひとつ、通称次元渡り
ニヴ・ミゼットとかもPWじゃないけど経験あり?

・Malfegor
マルフェゴール。
グリクシスに判明しているだけで3匹ほどいる最上級悪魔のうちの一人
ほかに砦のエリーザなどがいる。

Talon Gateみたいなストーリー単語を説明するためのスペースを作ったら
それ以後特に難しい単語が出ず、気まずくなったので適当にお遊びしました。

*補足
・ニコルが表舞台に立たない理由
不死でなくなってしまったボーラスは少しでも死ぬような危険を冒したくない上に
万一彼がその次元を食い物にしようとしていると他のPW(特に正義感にあふれてたり、高名なやつら)に
知られてしまって計画を邪魔されたらたまったもんじゃないので
手下を集めて秘密裏に活動させ、自分は搾取の瞬間まで隠れ家に潜んでいるのだと思います



sower_of_temptation at 07:16|PermalinkComments(4)TrackBack(0) MTG | 翻訳

January 22, 2009

Sowing Fear, Reaping War 追加編集#3

翻訳第一回目です
URLがあがっていたのでSowing Fear, Reaping Warの記事を試験的に翻訳して様子見してみます
一部意訳が括弧付けで書いてあったり翻訳に悩んだ表現などを別個に記述してあります
言い回しが不自然になる箇所は意訳して日本語的におかしくないようにしてあるので逆英訳すると変になる箇所がありますが
試験的なもの、ということで目を瞑っていただけると幸いです


以下本文


恐怖を撒き、戦いを刈る

次元が収束するよりも遥か昔、秘密の(謎めいた)集団は各断片に恐怖と偏執をばら撒いた。
これらの不和の担い手は互いには気づいていなかったが、同じ最終目標を目指して努力を重ねていた。
―再びひとつになったアラーラで戦争を勃発させる、という―
かつて、ある打算的な天才―世界を巻き込む策略を画策する古代の悪―がその断片に関心を持った(時から歯車は動き出していた、と補足するとわかりやすい・・か?)。
彼は、その計画を担う者たちを力の契約、報酬、または信仰を操ることによって組織化していったのであった。



ジャンド
強力なシャーマンであると同時に族長であるラッカ・マーは彼女の部族を支配するために
彼女自身の桁外れの不思議(神秘的)な力を使いました。
ほぼ50歳になる彼女はジャンドでもっとも年を重ねた人間の一人で、
一瞬のうちに複数のエレメンタルを召喚することができる数少ない者の一人です。
より多くの不思議な力の契約に魅了され、
彼女は権力(優位)のために人間の種族を操ってドラゴンとヴィーアシーノに戦いを挑み、
ナヤとグリクシスに住む餌食たちのために人間たちの流血への欲求(殺人衝動)を煽ります。


ナヤ
かつて、ナヤの誰もが支配者と認めたナカティルは山の頂に帝国(雲の帝国)を築いた。
帝国の台頭によって少数のナカティルは他の者の消費によって富を得、
そのこと(貧富の差の拡大)によって内紛は勃発寸前でした。(格差社会的な雰囲気か?)
不和の担い手たちはこの対立に飛びついて、
soft-pawed(このフニャ爪野郎!辞書にもない表現なので勝手に訳した)な指導者に対しての不満を煽りました。
カリスマあふれるマリーシに導かれた反抗者たちは、帝国のナカティルたちにナカティル本来の猫のような性格を取り戻すよう主張した。
マリーシの支持者たちは都市のあらゆる街道で戦争を起こし、雲の帝国は崩壊した。
その結果ナカティルたちの人種は分かれてしまった。
(現在の雲のナカティルと野生のナカティルの元)


バント
天望騎士団は、正しさへの理想へ身を捧げる誇り高き騎士団でした。
しかし、騎士団の指導者たちは堕落、腐敗し、彼らの価値は迫害と偏狭さにとって変わられました。
そして騎士たちはバントの「正しい」価値観を守らなかった人々に反抗する運動をはじめた。
お家(徳川、豊臣的なやつのやや小さい規模)と身分ごとに分かれて、結局バントの国々の間で戦争を引き起こしてしまった。

グヮファ・ハジードは、バントにおけるもう一人の担い手です。
彼はグランドキャラバンで旅をしている。
ハジードは可能なときならいつでも、様々な噂を広めたり、仲間の市民から金品を騙し取ったりしています。
ハジードはバントにいる数少ない「本当に」野心的な人々のうちの1人で、
楽しそうに彼の新発見による結果―と報酬の可能性―を受け入れます。


エスパー
Carmotの求道者の集まりとして知られているウィザードたちの派閥は、エスパーで傑出した地位まで上ぼりつめました。
エーテリウムの供給が不足してきたので、求道者たちは自分たちだけが新しいエーテリウムを創り出すための秘密を知っていると喧伝した。
自分たちが「エーテリウムの写本」を所有していると。
エーテリウムの写本とはCarmot―エーテリウム精製のプロセスに不可欠な不可解な赤い石―の隠された場所を明らかにするものである。
実のところ、不和の担い手たちは求道者たちを操ることによってエスパーの住人について誤った期待をいただかせています。


グリクシス
裂き目の預見者(仮訳)Covenはグリクシス上で生まれ出る生命エネルギーの源泉を予言することができる。
魔女(たぶんCovenのこと?)は、その生命エネルギーを利用できるのは、
彼女らの恐ろしい命令に従う人々だけだと支持者に信じこまさせた。
グリクシスでも、他の次元と同じように「古代のプレインズウォーカー」は不和の担い手である、これらのエージェントを操っています。
秘密の隠れ家でアンデッドの奴隷に囲まれながら、彼は実現目前の不吉な計画を立案し、そして指揮し続けました。
戦争は一つになった新しいアラーラで荒れ狂いはじめている
―まさにニコル・ボーラスの計画通りに―


*Agent of Discord、Agentsが訳しにくいので全編を通して不和の担い手、担い手などの訳をあてています

*原文からじゃ天才≠古代の悪なのか天才=古代の悪なのか自信を持って断定できないので微妙な訳になってしまいました
わざと謎が残る書き方をしてるかもしれないのでそのまま訳しました
09/01/23追記
別記事のNicolの背景説明を読んだら解決したので正しく直しておきました

*ナヤ考察
要するに商業で儲けるなんて野生に生きるナカティル的には我慢ならない者もいたと推察
そこで儲けに走った指導者を指して根性なし、という意味でフニャ爪野郎!となった、のか?
自信がないのでさらなる公式コラム待ち

*09/01/23追記
・全体的に読みやすいように日本語的な表現による修正を加えてみました
・あと文法的に説明を加えないと原文の意図がわかりにくい表現には注釈をつけることにしました(倒置、強調、などなど)
・訳だけでわかりにくい場合別途記事で固有名詞の補足説明をするかも・・?



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