January 25, 2005

お知らせ

重たくてやってられないので仮移転しまつた。
http://speeeech.exblog.jp  
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December 29, 2004

Vodafoneは中小企業かベンチャーなのか

ごぶさたしております。みなさん2004年も終わりですね。街は年の瀬の雰囲気で、ゆったりと年越しを迎えようとしていますね…って、そんなの私たちには関係ありません。

みなさんご存知ですよね、Vodafoneのキャンペーン。「ボーダフォン5,000円OFFキャンペーン」いま契約すると請求金額から5,000円割り引くというもの。ホームページにもキャンペーン専用サイトがあります。
こちら→http://www.vodafone.jp/japanese/campaign/happy_bonus/index.html?cc_1301=

でもですね、このキャンペーン、まったくの寝耳に水。私たちは何にも知らされていませんでした。いきなりファックスと電話で知らされたんです。しかも年の瀬のこの時期にです。Vodafone社員曰く「本社で突然決めたらしい」と。営業の社員も知らなかったんだそうです。その突然さは、上のサイトへのリンクアドレスを見てもらえばわかります。いかに突然決まり、いかに急ごしらえされたかを物語っています。

会社というのは組織です。きちんと戦略に沿って施策が行なわれそれを全社に周知し、その方針をもとに事業を行なうのが普通でしょう。しかし、今回のようにどうも最近のVodafoneは「いきなり」が多過ぎです。12月28日に新機種発売を発表する会社なんか聞いたことがありません。何がなんでも年内に出したい。。。これでは最後の神頼み、シャープの端末をとにかく月内に出して台数を稼がないと年末商戦の数字がヤバイくらい悪いのかと勘ぐりたくなります。少しでも数字が欲しいから関東のみで発売する、と。それに5,000円OFFキャンペーンですからぐちゃぐちゃ。われわれ販売の現場のことなんかちっとも考えていません。だって、スタッフ全員に周知する時間もないくらいの突然さだったんですから。

今回は愚痴になっちゃいましたが、Vodafoneは組織をなしていない、上層部判断で何もカもが決まる中小企業かベンチャー、いやそれ以下なのかも知れません。だって何もかもが突然に決まり、何もかもが自分たちの都合で勝手に変更されてしまうのですから。  
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December 01, 2004

ヤフーBB 顧客情報流出か?

えーっと、またですか?
http://news.livedoor.com/webapp/journal/cid__399069/detail

よその会社追及するヒマがあったら、自分とこきちんとしたら? ってことで。  
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November 23, 2004

態度をハッキリさせないVodafone

ども。ようやく2ちゃんにもまた顔を出せるようになったSpeeeech!です。よくVodafoneのメルマガと関係があるんですかと言われるのですが、まったく関係ないです。まぎらわしくてゴメン。
いよいよDoCoMoの901iが発表になり、各社とも冬商戦を待つばかりとなりました。auもWIN機でカナーリ力を入れてきておりますし、この冬は久々におもしろいかも、という感じです。フォーラムでVodafoneの冬端末にも触れてはきたものの、時間も少なくじっくりと触れなかったというのが正直なところです。

ところでFOMA901iはおさいふケータイ対応機も発売され「いよいよFeliCa全盛か」と思われがちですが、地方ではそんなことないんですよねぇ。だってFeliCaなんて使えるのANAの空港売店ぐらいですからね。でも大手テレビ局、新聞社、雑誌社がある関東ではampmとかJRとか非接触ICを使う場面が多く見られるわけで、温度差が結構あります。DoCoMoのおさいふケータイが大ブームになるには、MNP(モバイルナンバーポータビリティ)が導入されてかつ使える場所が増えることでしょう。中規模都市でいえば私鉄とかバスなんかで使えることが普及の大きなきっかけかと。デビットカードですら使えるところはまだまだなのに、おさいふケータイがそんなにすぐに普及するはずがありませんから。

auはSuicaでの参入表明の後FeliCa対応もにおわせておりますが、Vodafoneは試作機を作ったものの態度を明らかにしていません。作るのか作らないかも言わない。「検討中」。想像するに、これもおそらく世界統一端末の余波と受け取っていいでしょう。だって、ヨーロッパではようやくコンテンツサービスが普及し始めた頃。しかもFeliCaなんてものヨーロッパでは知られていませんし、日本独自といってもいい仕様(海外で普及例はありますが)ですから、「別にヨーロッパじゃいらないもん」ってな感じなんでしょう。試作機制作は日本開発陣の最後の抵抗だったのでしょう。話しによれば、写メール生みの親はもうVodafoneを去ったそうですし、先日の希望退職でかなりの技術陣はいなくなってしまったのでしょうね。

態度を明白にしないVodafone。来年の今ごろにまた「Vodafoneどうなってるんだゴルァ」の声が挙がっていることでしょう。パケット定額が遅れていた最近のように。  
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November 21, 2004

世界統一端末の背景で繰り広げられていること

Vodafone 3Gの発売、もうそろそろかな? まだ代理店には正式な発売の通知はきておりませんが、まもなく発売されることでしょう。まずはNOKIAあたりが関東から発売開始、と営業さんには口頭で聞いています。

ところで欧州ではすでに数機種発売されているようですね。あれれ、世界統一機種なのになぜ日本では発売されず欧州では発売されるのでしょうか。これ、実は発売にあたって市場に出す基準が国によって違うからのようです。日本は品質チェックが厳しく、立ち合い検査(通称:立ち検)という検査をパスしないとキャリアに納入されることはありません。詳しくは知らないのですが、この立ち検のレベルが日本は欧州よりも厳しいようで、これまでと勝手の違う開発方法で作られた機種だけに、バグ潰しや落下試験になかなかパスせず遅れがち、ということのようです。

これ、機能が向上した最近の機種全般に言えることで、文字通り市場に出て「人柱」になった人からの報告で初めてわかるバグなんかも出てきます。各キャリアともある程度の発売の見通しをつけてからプレスリリースを出して発売を大まかに「×月×旬以降発売」と出すわけですが、予期せぬバグや不具合、落下試験の不合格などが生じてスケジュールがずれてしまうことがあります。シャープの機種が中国地区で先行発売するのを不思議に思って「なんでいつも中国からなんだゴルァ」と文句言ったことあるんですが(だって売れ筋なんだモン)、それはシャープの携帯の工場が広島にあるためで、市場に出てからのフィードバックがスムーズに伝達されるのと、中小規模の市場で先行させることで初期影響台数を抑える目的もあるからだ、とVodafoneさんから聞いて納得した記憶があります。

で、今回のVodafone 3Gは欧米メーカーが3つありますね。ソニエリ、NOKIA、モトローラ。これらのメーカーの端末で何かしらのバグが発見されたときって、前述の例をもとに想像すると開発元の本国にバグ直しを依頼することになるかと思うんですが、実際はどうなでしょう。だとすると、やはり遅れがちになるのも無理はないかな、とも思ったりして。そしてそんな中でNOKIAの発売が近いということは、それだけ完成度が高いのかあるいは、とりあえず見切り発車で出しちゃうのかのどちらかでしょう。あぁ実際はどうなんだろう、怖いなぁ。

さらに欧州ですでに出ているということは、欧州で出ているのはバグだらけの機種ということにもなるのかな、と。フリーズしたり電源がいきなり落ちたりしても「あれ、電源入れ直さなきゃ」程度にしか気にしない人たちですから、それはそれでいいのかもしれません。でも日本では受け入れられないことですよね。キャリアが端末の品質をチェックするなんてことは海の向こうの連中はやったことないんでしょうからしようがないといえばしようがないのですが、こんな品質検査の部分まで世界統一されるのは、まっぴらゴメンだと思っております、はい。  
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自分の会社の製品に自信を持って欲しい

ホスト規制で2ちゃんねるに書き込みができませんでした…orz
誰だ、悪さしたやつは!ということで、かねてから「やらなければ」と思っていたブログの更新に手を付けることにしました。

さてさて、Vodafoneの3Gの発売が近づいてきましたね。正直なところ少しだけ心がウキウキしております。今まで沈黙を守っていたVodafoneにちょっぴり攻めの姿勢を感じ、ようやく2社の背中が見えてきたかな、と思っております。

しかしDoCoMoもauも新機種をじゃんじゃん出すわけで安泰ではないですね。2社は先進技術や最先端サービスを軸に第3世代を売り込み、Vodafoneは幅広い層をターゲットにした商品ラインナップになっています。欧州では3Gの本格展開ということで、おそらくかなり盛り上げっておりますが、ここ日本ではいまいち、のよう。あ、これVodafoneの社内の話し。営業さんの口から出てくる言葉は「UKが…」とか「日本だけでは…」とか、「今度の機種じゃ戦えない…」とか後ろ向きな言葉ばかり。確かに、現実問題そうなのかも知れません。でもね、ちょっと残念なんです。

仮にも自分の会社の新製品が出ようとしている時です。その時を控えてテンション高くしてこっちは頑張って売ろうとしているのに、その商品を卸す会社の社員自身がテンション低くて、「どうせダメですから」って。それって営業としてどうなのって感じです。これ、Vodafoneの社員だけじゃないですよ、メーカーさんも。フォーラムの会場のメーカーのテンションも低い低い。中にはメーカー同士がごにょごにょ話していて、Vodafoneの悪口言ってましたからね。その気持ちもわからなくもないけれど、言う場所を考えましょう、と。

もっと自分の会社の製品に自信を持って、セールスポイントやアピールポイントをもっと見つけてそれを生かして、どんどん営業に来て欲しいですよ。食料品メーカーとか飲料メーカーとか、シェアが低くても営業の人ってもっと熱心に自社製品を売り込んで来るんですけどね。Vodafoneの営業さんにはそんなのは微塵も感じません。まずは自分の自信をつけてから、僕らには「売ってください」と言って欲しいな、と。

液晶テレビといえば「AQUOS」というイメージが日本では定着してますが、これはシャープが自信を持って「10年以内に製造するテレビをすべて液晶にする」と宣言し、社内にも刺激を与えて会社一丸となって発奮したからですよね。海外ではサムソンの台頭が著しいですが、そのサムソン、実は「自分たちは技術では日本にかなわない。だからブランドで売る」と、ブランド力強化に乗りだして、それで成功しているんですね。

今日は愚痴めいてしまいましたが、ようやく日の目が見えてきたVodafoneに、Vodafoneの社員さんにエールを送って、もっと頑張って欲しいな、と。社員さんの言動一つ一つもブランドなんですよ、とひとこと言いたくて、はい。  
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September 12, 2004

通話料を安くすることによる犠牲

さて、ソフトバンクBBの総務省へのケンカ売りがいかにヘッポコか、各メディアも取り上げていたようで世間にも認知されてきたようである。

日本のケータイの通信料金が高いのは、端末販売価格を安くするためにインセンティブ(報奨金)が支払われているためで、新規購入や機種変更などの際に台あたり数万円支払われている。この原資となるのは当然みんなが支払う通話料であり、日本のケータイの繁栄は、まさにこのインセンティブにより安い値段で高機能の端末を購入できる環境があったからに他ならない。

余談だが、よくちょっと前のケータイを使っている人が「私は一つのものを大切に使っているから」という人がいる。「あまりカメラは使わないし、ネットもしないから」と。それはそれで結構だが、そういう人がせっせと支払っている通話料から半年ごとに新しい機種に機種変更する人のインセンティブが充当され結局は一番自分が損していることに気が付いていない人が多い。

通常の機種変更ならまだしも、今の契約を解除して新たに契約し直すいわゆる「解約新規」の場合、インセンティブ分を回収できないまま、さらに新規契約でインセンティブを支払うというケースが多く、ここにも長い間機種変更しない人の通話料が充当されている現実がある。つまり、等しく与えられるべきインセンティブを得る権利を放棄しているのだ。中には新規契約をしてすぐ解約する「新規解約」でオークションに端末を売り利益を得ているものまでいるのだ。

ソフトバンクBBがここを怒るのなら理解できる。「国民の財産で築いた電話回線を民間企業のNTTが独占するのはおかしい。等しく開放しビジネスチャンスを与えるべきだ」という論理と同様に。しかしそうではないところがまた、インチキくさい。

ところで、このインセンティブ制度はいずれ崩壊することが予想されている。それは新規契約の頭打ちだけではなく、2年後に予定されているモバイルナンバーポータビリティーの導入があるからだ。モバイルナンバーポータビリティ(以下、MNP)の導入は、先進導入国の例を見ても明らかなように、通話料金の値下げが起きる。つまりビジネスモデルが大きくかわることになる。
通話料金の値下げには「原資」が必要であるが、この原資には現状インセンティブとしてに使われている販売促進費が充当されるであろう。

これまでiモードを筆頭とするブラウザフォンや写メールのようなカメラ付きは日本のケータイ端末のトレンドだったが、必ずしも全員が使っているわけではない。つまり必要としていない人もブラウザフォンを持ち、カメラ付きを持っている。これは通信ARPUを向上したい日本のケータイキャリアの作戦でもある。しかし、世界随一といわれる日本のケータイ周辺技術の発展に大きく貢献しているという事実に、みなさんも異論はないだろう。

ところが高機能化する3G端末において、すべてのユーザーにこれまで通りのインセンティブモデルを継続することは、MNP導入以降厳しくなる。報奨金を払った上にARPUが減少しては、キャリアの利益がなくなってしまうからだ。そうなるとどちらかが減少することは明確で、それが端末インセンティブとなるからだ。なぜなら、安定顧客を囲い込むには料金を安くすることが得策だからだ。ということで、端末は高機能を求める人は高く、最低限の機能でいい人はそれなりの値段で買うという、ごくごく自然でまともな状況になるのだ。

つまり、端末インセンティブがなくなれば通話料は安くできる。その分全員が魅力的な端末を安くかえる環境はなくなり、中にはTU-KAのような端末を買う人も出てくるといえるのだ。

ソフトバンクBBは、そういうことなく、魅力的な3G端末を現行のレベルの値段で供給しつつ、通話料を下げる、というのならそれは大いに参入し、消費者に貢献するべきだ。しかしそんな青写真すら描いていないまま「総務省にクレームを」とか「安くする自信があります」といわれても、それはしょせん絵に描いた餅であり、安易に信用することはできない。

今、ソニエリやシャープ、NECを使っているユーザーがソフトバンクBBで同じような端末を手にできる保証はどこにもないのだ。こうした点をふまえた上で、はたしてパブリックコメントを書いた人はコメントできたのだろうか。そこが知りたいものだ。  
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September 07, 2004

矛盾だらけのソフトバンクの言い分

さて、ソフトバンクが昨日の記者会見をはじめとしてSPAMメールなどで「日本の通信料は欧米と比較して高い」と主張している理由を探りたい。

ソフトバンクBBは9月6日の意見広告で「携帯各社の加入者一人あたりの年間利用料金(ARPU)」と題し、 日本の上位3社(なぜかTu-Kaはない)と米仏韓英独の各国シェアNO.1の事業者を比較している。これを見ると、アメリカのVerizon Wirelessの年間ARPUは66,776円で、意見広告では「アメリカに比べますと月額で約1,000円から2,300円程度」日本より安い、としている。しかし、これをそのまま額面どおりに鵜呑みにしていいのだろうか。

アメリカはIT先進国ではあるものの携帯電話はかなり遅れている。デジタル化率もいまだに100%に達していない。「ウェブ閲覧やメール送受信はパソコン、PDAでするもの」が当たり前なアメリカでは、携帯電話はもっぱら音声通話やSMSである。アメリカで発信者が支払う通話料は、発信側の移動体網料金とその先の着信側移動体網までの長距離通信網料金の合算である。アメリカの携帯電話事業者は自前で回線網を持たない事業者が多く、自らが長距離通信網事業者のリセーラー(再販事業者)となり、「シングルレートサービス」として提供している。Verizonでもローミング料金、長距離通信網料金を含めた7つのシングルレートプランが提供されている。しかし、着信側の移動体通信網の料金は、実は着信者(電話を受ける方)は支払う仕組みになっている。かかってきた電話なのに受けた人間が料金を支払う仕組みになっているのだ。

ここで一つの疑問がわいてくる。着信者が支払う着信料金は「年間利用料金」に含まれているか、ということ。もし含まれているのだとすれば、日本と比較することが出来なくなる。ソフトバンクBBはそんな私の疑問に、表の下にある相当小さな文字でこう説明してくれた。

「利用料金の定義は各社ごとで若干異なるため、数値を必ずしも同列に比較できない」

ちょっと待って欲しい。同列に比較する事ができないはずの数字なのに、「アメリカに比べますと月額で約1,000円から2,300円程度」高い、と同列に比較しているではないか。これはまさしく、ソフトバンクBBが主張している論理が大きく矛盾して何よりの証拠なのではないだろうか。

しかも、本来比較するのならアメリカの携帯電話と似たようなビジネスモデルをとっているTu-Kaと比較するべきではないか。Tu-Kaは東名阪以外の回線はVodafone網を使用しており、ユーザーの使われ方も通話中心だ。そのTu-Kaの2004年3月期のARPUは5,020円/月で、年間ARPUは60,240円となりVerizonより安くなる。こうなると、年間利用料金の表からTu-Kaを除いて掲載した理由もわかる、というものだ。アメリカ一つの例を見てもわかるとおり、ソフトバンクBBの意見広告にはおかしな点がたくさんある。これからも一つひとつ指摘していきたい。
  
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September 06, 2004

ソフトバンクBBは総務省を攻撃する資格があるのか

さて今日15:30から行なわれた孫社長の緊急説明会を受けて、
各メディアも本件について取り上げ、コメントし始めた。

ソフトバンクBB、800MHz帯で携帯電話事業への参入の意志(ケータイWatch)

ケータイWatchの記事によると、孫社長は総務省に意見書を提出。
その中で、
電波法第1条「この法律は、電波の公平かつ能率的な利用を確保することによって、
公共の福祉を増進することを目的とする」を引用した上で、
「総務省の最近の電波割当て方針は既存事業者の側に立っている」とし、
「既存事業者の利益と国民の利益、どちらが大事なのかといえば、
国民であるべきだ」と述べ、総務省の電波行政のあり方を批判した。

とレポートしている。

いや、ちょっと待って欲しい。
そういうソフトバンクBB自身、電気事業者法違反ともいえる事態を
自らの手で犯しているではないか。これを見て欲しい。

====================
電気通信事業法

3 第1項の規定により指定された電気通信事業者及び第33条第2項に規定する
第1種指定電気通信設備を設置する電気通信事業者は、次に掲げる行為をしてはならない。

1.他の電気通信事業者の電気通信設備との接続の業務に関して知り得た
当該他の電気通信事業者及びその利用者に関する情報を

当該業務の用に供する目的以外の目的のために利用し、又は提供すること。
====================

はたして、自社ユーザーのメールアドレス宛てに、その背景をまったく説明せず
自社都合の良い解釈で、将来あたかも安価な料金サービスが広く提供されると
錯覚させるような文面を大量に送り付け、かつ総務省に対して
パブリックコメントを送付するよう依頼することは、
業務上ユーザーに対して知らせるべき事象なのだろうか。
これこそ、業務上知りえた情報を不法に使用し送り付けるという、
電気通信事業者法に抵触してしまいかねないのではないか。

ちなみにこのパブリックコメント。
送られた意見は総務省により個人名を含めて公開されることがあることを
知っている人は果たして何人いるのだろう。
もちろんそんな説明はソフトバンクBBから来たメールには一切ない。

個人情報が大量に流出する情報漏洩事故を起こしたばかりの同社にしては、
いささか配慮にかける行為と言わざるを得ない。

ちなみにケータイWatchは記事の最後で、

なお、同氏は、パブリックコメントの締切直前になってユーザーに
意見の投稿を呼びかけたり説明会を開催するなどしたことについて、
「総務省のサイトを見ていた担当者が8月10日頃、
偶然8月6日発表の800MHz帯の再編のページを見つけた。
パブリックコメントの締切が9月6日であることに先週気が付き、
緊急にミーティングを行ない、週末にユーザーへの呼びかけ、
本日新聞各紙に意見広告を掲載するなどした」と説明した。
関係各省庁の発表内容を把握仕切れていないことは、
今後の同社の通信事業者としての体制に一抹の不安を残す結果となっている。


と結んでいる。全くもってその通りだ。
国民の財産である電波を…なんてことを言うつもりはない。
しかし、誤解を生むようなやり方や方針はユーザーを裏切ることにもなり、
結果として信頼を失いかねないということを、ソフトバンクBBは自覚すべきではないか。  
Posted by speeeech at 23:44Comments(2)TrackBack(0)

ソフトバンクBBの全面広告に申す!

今朝の朝・毎・読・産・日・東の各紙に、
ソフトバンクBB社の意見広告が掲載されている。

「いま声を上げなければ、この国の携帯電話料金は
ずっと高いままかもしれません。」

全15段(一部10段)の縦3分の1を使った見出しの下に孫氏の写真。

そして驚くことに、同社はこの広告で一般消費者に誤解を招きかねない
由々しき事態を引き起こしているのである。

この広告にはには世界各国の加入者一人あたりの年間利用料金が
グラフで比較されている。そしてそこにはこんなコメントが。

「皆さまは、日本の携帯電話料金が、アメリカ、イギリス、フランスなど
主要国の中でも特に高いことをご存知でしょうか。
日本で一人あたりが携帯電話会社に支払っている金額は、アメリカに比べますと
月額で約1,000から約2,300円程度、英仏や韓国と比べますと約1.5〜2倍も高いのです」

そのグラフにはDoCoMoが94,680円、auが89,280円、vodafoneが80,740円とあり、
併記されている他国とは確かに差がある価格が示されている。

しかし、これは利用のされ方がそもそも違うことに起因するもので、
プリペイドの多い欧州でARUPが低いのは当然で、インセン制度がない分
通話料が安くなっているためであることのは言わずもがな、だ。

だが、この点をきちんと説明していないのは卑怯ではないのか。

私はソフトバンクに参入して欲しくないのではない。
先日の、常識を超えたメール無断同報送信や、今回の意見広告のように、
自分の主張を通すのに何でもありなことをするのはいかがなものか、
と言いたいわけだ。

この件で安易にメールを総務省に送信した人もいるでしょう。

しかし、通話料安くなったはいいものの、特許の塊の3G携帯を
いくらになるのか。
そしていったいどこのメーカーがその端末を作るのか?

ただでさえデザインや機能競争になっている日本のケータイ事情の中、
本当に通話料の安さだけでいいのか?
安いのがいいのなら、TUKAが指示されないのはなぜなのか。

ソフトバンクBBにはこの点をしっかり説明してほしいものだ。  
Posted by speeeech at 12:28Comments(0)TrackBack(0)

ソフトバンクのSPAM攻撃

諸事情あって復活することにした。
私の元に一通のメールが。そう、ソフトバンクからの例のメール。
怒りを通り越して呆れてしまった。

その怒りはスレアレさんが述べて下さっているのでリンク。

個人情報漏洩であれだけ叩かれたこの会社。
今度はYahoo!BBとODNのユーザーに一方的にメール攻撃。
確かに、可及的速やかに伝えるべき情報は同報するべきだが、
今回の件はユーザーに直接関係のないことだ。

SPAMメールは断罪すべき事柄であるのに、
プロバイダー自らが自社の都合のいいように解釈して送り付ける。
こんなことが許されていいのだろうか?

ソフトバンクがいう「日本の携帯電話料金は高過ぎる」というのも、
実は大きなウソであることを、改めて言わなくてはいけない。

ということで、数日の間、この件も含めてBlog再開することにした。
アフォか! ソフトバンク!!

■関連リンク
「総務省に意見を」ソフトバンク、ユーザーに異例の呼びかけ(ITmedia)
ソフトバンクがこだわりを見せる「800MHz帯」(ITmedia)
※ただしITmediaはソフトバンク系企業

ソフトバンク・孫社長からのメール(sureare.com)
800MHz帯におけるIMT−2000周波数の割当方針案についての意見募集(総務省)
平成15年度 電気通信サービスに係る内外価格差調査の結果(総務省/8月31日発表)  
Posted by speeeech at 00:44Comments(2)TrackBack(2)