2024年03月27日 23:54

 ISILがモスクワのコンサートホールでのテロの犯行声明を出し、その要因としてシリア内戦へのロシアの関与を挙げた。

【元記事】
ISIL growing stronger in Syria, as war enters its thirteenth year


【背景】
 ISILの犯行声明にも関わらずプーチン政権はモスクワのコンサートホールでのテロにウクライナの関与をほのめかせたいようですが。
 ソ連時代にアフガニスタンに侵攻して以来、特に1990年代のチェチェン紛争以降、アパート連続爆破事件やモスクワ劇場占拠事件のようにテロ事件が多発しています。ロシア当局はイスラム勢力に警戒をしていたはずなのに、おそらくウクライナとの戦争で内政・治安に十分に配慮できない状況となりつつあるのかもしれません。シリア内戦に関与してきたロシア軍が注力度合いが小さくなってきているのか、シリア国内でISILの勢力が増しています。世界的にはガザ地区に注目が集まっていますが、そのすぐ近くでシリア内戦は激しさを増しています。


【26日付のその他のニュース】





2024年03月26日 23:32

 安全保障理事会は25日、ラマダン期間中の戦争で荒廃したガザ地区での即時停戦を要求し、人質全員の即時無条件解放を求める決議を採択した。

【元記事】
UN Security Council demands ‘immediate ceasefire’ in Gaza, ending months-long deadlock


【背景】
 ガザ地区での戦闘に対する即時停戦決議案はこれまで4回採択に失敗しています。中露が出した決議案には合衆国が拒否権を発動したり、その逆であったりなど膠着状態が続いていました。
 今回の戦闘の直接的な原因はハマスによる攻撃であったことをどうとらえるか、イスラエルの行動が自衛や反撃なのか一方的な攻撃なのか、そのあたりをめぐって互いに受諾できないためにがガザ地区の悲惨な状態そのものへの配慮が不足していました。今回も合衆国が賛成したのではなく、棄権したことで(すなわち拒否権を発動しなかったことで)なんとか可決した、というものです。
 なんとか採決された決議第2728号ではラマダン期間の残り期間における即時停戦を要請し、人質全員の即時無条件解放を並びに医療やその他の人道的ニーズに応えるための人道的アクセスを確保することも求めています。


【25日付のその他のニュース】




2024年03月25日 21:26

 イスラエル当局は日曜日、国連に対し、パレスチナ難民のための国連機関、UNRWA、食料輸送船団のガザ北部への通過を今後承認しないと通告した。

【元記事】
Israel tells UN it will reject UNRWA food convoys into northern Gaza


【背景】
 パレスチナ難民にとっての主要なライフラインであるUNRWAはガザ北部への救命支援の提供をイスラエル当局によって拒否されています。
 ガザ地区の飢餓の状態は深刻で、UNRWAによる食糧支援の阻止は事実上、この地域の人々の生存を否定するレベルになっています。



2024年03月24日 10:09

 グテレス国連事務総長はガザに入るラファ国境検問所で記者団に対し、停戦と包囲された地域への援助物資の輸送を許可を要請した。

【元記事】
At Rafah border crossing to Gaza, UN’s Guterres calls for immediate ceasefire


【背景】
 事務総長はカイロからシナイ半島を通ってラファへ到着、現地の国連人道支援スタッフやパレスチナ民間人と会談・面会しました。
 現在、イスラム教のラマダンの時期です。ラマダン中は日照時間帯で断食し、日没後に食事をするイフタールが行われます。昼間に食べない分、豪華になることが多いのですが、そのための食料が不足しています。


【23日付のその他のニュース】





2024年03月23日 09:19

 グテレス事務総長は少なくとも5人が死亡し、150万人が停電した、ロシアによる一晩にわたるウクライナ国内のエネルギー施設への大規模な連携攻撃を非難した。

【元記事】
UN officials outraged at Russian strikes on Ukraine’s energy plants


【背景】
 ロシア軍のウクライナ国内の民間インフラ設備に対する攻撃が続いています。金曜早朝に複数の種類のミサイルや無人機が発射され、一部の地域では給水が中断され、ハリコフ・ドニプロペトロウシク・ザポリージャ・ポルタヴァ・オデーサ・ドネツク・スームィ・キロヴォフラド全域で停電となりました。軍事施設でないものを攻撃対象にすることは国際人道法に違反しています。電力と水道を奪われることでウクライナ国民が音を上げることを意図している、卑劣としか言えない戦術です。そもそもこのような攻撃は人道的ではありませんが、仮にウクライナがこれが元で降伏してロシアが実質的にウクライナを占領したとしても、この時の心情をウクライナの人々が忘れるとは思えません。かえって「戦後」の状況は悪く、統治しにくくなるでしょう。もしくはウクライナ占領後は、ウクライナに住んでいる人々を連帯できないくらい小規模に分けて強制移住させ、空いた国土に他の地域から植民をさせてしまうくらいのことはするかも知れません。そうなっては長い期間この地域は混乱が続くことになります。そのあたりまで考えての軍事行動なのでしょうか。

【22日付のその他のニュース】





2024年03月22日 23:17

 フォルカー・テュルク人権高等弁務官はブルキナファソを訪問、首都ワガドゥグーで同国の大部分で武装勢力によるテロにさらされており、蔓延する治安情勢は憂慮すべきレベルを超えていると警告した。


【元記事】
Armed groups continue terror campaign across Burkina Faso


【背景】
 ブルキナファソでは230万人が食糧不安に陥り、200万人以上が国内避難民となり、80万人の子どもたちが学校に通っていない状況です。しかし国際的に注目されておらず、支援がなかなか行われていません。

【21日付のその他のニュース】





2024年03月21日 23:29

 毎年約 7,000 万ヘクタールの森林が火災の影響を受け、環境と経済に甚大な被害をもたらしている。


【元記事】
Indonesia leads the way in taming forest fires


【背景】
 2019年にインドネシアで発生した山火事では、ベルギーより広い面積の310万ヘクタールが焼失し、他の6カ国が煙霧に覆われ、約6億400万トンの二酸化炭素が放出され、約90万人が呼吸器疾患を報告した。世界銀行によると、この火災はインドネシアでも52億ドルの損失をもたらし、2015年のさらに大規模な火災による損失は160億ドルになった。
 国連環境計画(UNEP)によると、気候変動と土地利用の変化の組み合わせにより、2030年までに世界中で森林火災が14パーセント増加すると予想されています。


【20日付のその他のニュース】



2024年03月20日 11:41

 ガザ地区では、5ヶ月に及ぶイスラエルによる激しい砲撃と絶え間ない援助アクセス拒否により、深刻な飢餓で「死の瀬戸際」にある子どもたちが増えている。

【元記事】
Gaza: Increasing numbers of newborns on brink of death, agencies warn


【背景】
 ガザ地区では飢餓の影響で妊婦が十分に栄養を摂れず出生体重が低すぎるために新生児が死亡していく事態が頻発しています。この事態は昨年のハマスによるテロ攻撃及びそれに対するイスラエルの攻撃以降に起こった事態で、一連の危機の犠牲者です。
 世界保健機関(WHO)はガザ地区内に緊急栄養失調安定センターの設置を検討していますが。安全とアクセスの欠如のため資材を搬入することができず、進展していません。


【19日付のその他のニュース】





2024年03月19日 22:56

 スーダン内戦が来月で2年目に入る中、国連子どもの権利委員会(CRC)はこの危機により子どもたちに驚くべき被害が発生し、推定2,400万人が「世代的な危機(generational catastrophe)」に瀕していると警告した。

【元記事】
24 million Sudanese children facing ‘generational catastrophe’


【背景】
 2023年4月にスーダン国軍(SAF;the Sudanese Armed Forces)と即応支援部隊(RSF; the Rapid Support Forces)との戦闘が始まって以来、約2,400万人のスーダンの子どもたちが危険にさらされており、そのうち1,400万人が緊急の人道支援を必要とし、1,900万人が教育を剥奪され、400万人が家を追われています。食糧と飲料水が極端に不足し、医療と医薬品へのアクセスが大幅に制限されています。
 学校も破壊されるか国内避難民のための緊急避難所となっており、その結果、今後何年にもわたって子どもたちの教育を受ける権利が脅かされ、性的搾取や人身売買の危険にさらされています。これはこの世代の子供たちに、ひいてはスーダンの将来に大きな禍根を残すことになります。

【18日付のその他のニュース】




2024年03月18日 23:21

 グテレス事務総長は反政府勢力M23と政府軍との衝突でコンゴ民主共和国(DRC)国連ミッションの平和維持軍8名が負傷した攻撃を非難した。

【元記事】
UN chief condemns attack on peacekeepers in DR Congo

【背景】
 攻撃は北キブ州の州都ゴマから約20キロ離れたサケ近郊で発生しました。
 負傷した平和維持軍兵士らは、地域の民間人を保護するために昨年11月に開始されたスプリングボク作戦に参加中でした。


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