追撃コラム&取材メモ

マスコミにない情報を独自取材して書いています。タレント性の強い政治家などに関連したものが多いです。初期の記事は田中康夫長野県知事に関したものが主です。

「ルッキズム」は観察力否定のワード

"見かけで判断" は、立場が上のものが、下のものに対してしてはいけない。
だけで、その逆はおおいにすべき。

ルッキズム(Lookism)なる言葉を見かけるが、
要するに、見かけで人を判断してはいけない。
ということのようだが、
これを政治家・公人や有名人が言うのはおかしい。

では、一般人は彼らに対して何を根拠に判断、発言すればいいのか?
と考えると困ってしまう。
彼らが一般人と親しく付き合えばその中から人となりなどがみえて、感想や判断をすることが可能だろうが、そういうことはまずない。
まずない状況を前提にして、一般人に発言の制限を加えるのはおかしいだろう。

なので、一般人は見かけから言うしかない。
のだが、それがいけないとなったら、一般人は政治家や有名人に感想や批評をすることもできなくなってしまう。
一般人の発言の自由を奪うか、制限するものではないか。

ルッキズムなるものは、政治家や有名人など立場が上のものが、立場が下の一般人に対して都合いいルールを押し付けるもの。ではないか。

念のため言っておきますが、
私のこの主張は、立場が上のものが下のものに対して見かけでものを言ってはいけないということであって、弱者に対して、見かけでものを言っていいということではありません。

『人は見た目が9割』というベストセラー本もあります。人は見た目が
観察眼を鍛えれば、いろんなことが見えてきます。
ルッキズムなるものは、観察力を否定するもの。でもあります。

「この右翼、左翼」と罵倒しあった竹馬の友が国会議員秘書

竹馬の友に、自民党代議士秘書になった男がいる。
父親は自衛隊のちょっと偉い人。
K士舘大学出たあと秘書になり、肩で風切る様。

なったばかりの頃は、
議員会館の食堂で地元の支援者集めたところへ、
「俺が代議士の名代であいさつするんだ」と得意顔。
支援者たちは、バスに乗って国会見学。
全額タダだとまずいので費用の一部は参加者が払うが、あとは政治家事務所がもつ。
「桜を見る会」などと同じ方式。
こういうことは与野党多くの政治家が昔からやっていた。

彼と私は思想的には右と左。中学、高校の頃、「この右翼、左翼」と罵倒しあったものです。
なにしろ子供のころからの付き合いなので、遠慮がない。
しかし思想が真逆だったなんて知らなかった。
大人になってから知り合ったなら、こんなに親しくなることはなかったでしょう。
しかし、趣味と嫌いな奴と、その理由が同じなので気が合った。
共通の敵は友情をはぐくむものです。

彼は丸太ん棒から戦艦大和を作るのが得意。
その出来栄えは見事です。
製材所に行って、その辺にある丸太ん棒をくれと言って貰ってくるそうな。
その丸太ん棒をノミや小刀で削って1メートルほどの戦艦大和に削り出す。
砲塔や艦橋の細かいところまで非常によくできている。

私はプラモデル好きで知られていて、学校、近所でも有名だった。
作ったプラモデルの数は百を超えていた。

なので、名人は名人を知る。
彼の作品のすごさを褒めるとそこで響き合うものが生まれる。
彼は私を認めたし、私も彼の器用さ、丁寧さには感心した。

大学時代の彼の学生服はハイネックで裾が異様に長い、いわゆる長ラン。
裏地も派手で、なにか刺繍がしてあった。
念のため、言っときますが私にそんな趣味はない。

青田赤道
大学の近くにそういう学生服を特別にあつらえるテーラーメイドの店があったそうな。
そこの店主が、採寸するとき、あんな大学に行くのやめなよ、と言ってたそうな。
それを私に話す竹馬の友。複雑です。

彼の仕える代議士は、当時田中派(田中角栄)の大幹部。
それが彼の自慢でもありました。
彼の父親のコネで得た就職口。のよう。

彼はボディビルダーでもあり筋肉隆々。
青田赤道に似ているというわかりやすいかも。
豪快で、女々しいことは大嫌い、といったタイプ。
見かけはこわもてだが、サービス精神があり話をちょっと盛るので話自体は面白い。

私にも「バーベルを上げて見ろ」とさんざん言うので、私も重量挙げのコツぐらいは知っている。
そんな仲だからいろんなことを話す。
が、政治の細かい話は彼は得意ではない。
そういうタイプではない。
大雑把な自慢話をよく拝聴したものです。

記憶に残る金にまつわる話。
こんな話を平然というか自慢げに。
デパートの紙袋に一億円は入るそうで、余裕もたすなら8千万円。
愛用は伊勢丹のやつ。破れると困るので二重にする。
伊勢丹紙袋
上から見えないように風呂敷や包装紙で目隠しする。
数十万なら抜いても分からないが、沢山だとバレる。
もっともそんなことすると、事務所にいられなくなるのでしない。
とはいっていたが。
彼らにとっては、銀行員と同じ日常業務のようらしい。

彼らの金遣いの一端。
昼休みに、永田町議員会館からクルマ飛ばしてドライブがてら御殿場などに秘書、事務所仲間でしばしば昼食。
そのガソリン代、高速代、昼食代はどこから出るのか?
秘書の給料でこんなことできるでしょうか?

私と彼は思想は真逆。大人になってから知り合ったならこんなに親しくはなれなかったでしょう。
しかし彼のおかげで保守の考え方はよくわかる。

ある時彼は、天皇家の人たちのテレビニュースを見ながらこんなことをつぶやいた。
「あいつらはいいよな。どこに行っても丁重に扱われ、性格が悪くなりようがない。」
ポロっとそんなことを。意外です。

彼の家には天皇・皇后両陛下の御真影が飾ってある。
私も初めてみた時は驚いた。
いつもは強気な彼は、
「笑うなよう、おやじが自衛隊だししょうがないだろう」
みたいな言い訳を。

いつもは罵倒しあっているのに、意外な言葉に私はコイツいいやつじゃんとは思った。

彼は保守でK士館なので朝鮮高校の連中と新宿歌舞伎町でよく乱闘をするそうな。
かれらK士館は歌舞伎町に行くときは、
少人数では行くな。
十人以上で行け、と先輩に厳しく言われているという。
そのわけは、小人数でいくと不利だから。
絶対負けるな。負けて帰ってきたらヤキだからな。
と言われているという。

かといって人種差別をしているわけではない。
中国人の経営する中華料理店や、もろに朝鮮語なまりの朝鮮人夫婦がやっている焼肉店にも、この店はうまい、といってよく行っていた。

歌舞伎町での乱闘は、自分が身を置いている組織の習慣、伝統みたいなものだから逆らわない。放課後のクラブ活動のような感覚。らしい。

彼らはヤクザ相手でも避けない。歌舞伎町の路上でも、相手が5人ぐらいだったら、どんどん真ん中に突っ込んでいく。
そうすると、ヤクザのほうが道を開けるという。
K士館は引かない。負けてもいいから戦う。というのをヤクザの方も知っているから、そんなのをしょっちゅう相手にしていたら、ヤクザも服は破れるしケガはするしで、身がもたない。
なのでムダなけんかはしないらしい。
彼らの喧嘩の要諦は、「負けてもいいから一太刀浴びせろ」。
そうすれば、次からなめられない。
哲学のようでもあります。

「俺たちの雄姿を見せてやりたいから一度歌舞伎町に一緒に来い!」と何度か誘われたが、とんでもない。巻き添え食ってはいやなので、行ったことはない。

彼らは歌舞伎町に乱闘で行くときはゴム長靴を縄で縛っていく。
普通の革靴で蹴りを入れると、靴がすっ飛んでいくという。
笑い話のようだがリアリティーがある。
なので、晴れていてもゴム長靴。
こういう話をさせると彼の話は面白い。

28歳の時、県会議員選挙に出たが落選。
彼が仕えていた代議士の応援はなかった。
ご自由にやれ、ということだったらしい。

いろいろ事情、理由はあったようだが、自分の限界を察知して秘書を辞めて選挙で転進を計ったのではないか。
議員会館食堂で代議士の名代で挨拶したり、地元事務所を回って、支持者に顔はソコソコ知られていたが、当選するほどではなかった。
代議士の支持者には知られていても一般には無名だった。のがわかっていなかった。
その後どうしているか、だれも知らない。
私は彼と親しかったので、消息をよく聞かれたが、私にもわからない。

私の取材の手のうち

役所内を取材で歩いて回っていると、目指す相手(職員)がいないことがままある。
そういう時は、
「その辺の空いている椅子に座って待っててください。そのうち戻ってくるでしょう」
とそこにいる職員に言われることがある。

職員は半分ぐらいは席にいなく、庁内の別のところや外の会議や打ち合わせに行っていることが多い。

とくに大事な仕事、役割の職員ほどそうである。
取材というのは、暇な人には用がない。忙しい人に、忙しい時ほど話を聞く必要がある。
そういう因果な側面がある。

待っている間、退屈かというとそうでもない。
机の上に置きっぱなしになっている書類や文書をなにげなく見るのは、あまり見ないようにしているが、それでも目に入ってくるものは仕方がない。が、たいしたものはない。

大勢の職員の話し声や電話でのやり取りは耳に入ってくる。
それを漠然と聞いていると、彼らの仕事のやり方、優先順位、上下関係などがわかってくる。

ははぁーん、そういうふうに仕事をしているのだな、ということがリアルタイム、ドキュメンタリーでわかる。
細部のことはよくわからないが、組織としての仕事のすすめ方は伝わってくる。

これはその場では役に立たないが、この場で得た体験と、その後の別の問題とを重ね合わせると、見えてくるものがある。

会見や記者クラブで発表されるものだけではわからない情報である。

こういうことをしている記者はどれぐらいいるだろうか?
たぶん、ほとんどいない。
いれば、どこかでバッティングするだろうが、そういうことはない。

**************
ちょっと別の話。
電話である問い合わせをすると、同じ質問を誰かにされていると相手はよどみなくスラスラ答える。とくに数字など。これは役所だけでなく企業でも個人でも、政治家でも。
すると私はこう考える。
➡ははーん、すでに誰かに同じような質問をされているな、と。
だが、こういうことはめったにない。

スキーをするときすでに誰かがそこを滑っていれば跡がついているものだが、誰も通っていなければ降ったままのバージンスノーだ。
私の目の前にはバージンスノーが多い。
バージンスノーに足を踏み入れるとき、興奮と不安がよぎる。
自分は間違っていないだろうか。世間はどう反応するだろうかと。

多くのマスコミ記者たちは、多くの人が踏み荒らした後を安心してノコノコついていく。彼らには不安も興奮もない。

自民党のパーティー券問題は、検察が見逃していたから

自民党のパーティー券、裏金、キックバック問題は、上脇博之教授がひとりで調べて昨年11月の「しんぶん赤旗」の記事で告発したのが端緒なのだが、それはほとんど報じられておらず、したがって知られてもいない。
東京新聞の望月衣塑子記者のこの記事でそれを知ることができる。
<なぜ自民党にはこれほどのカネが必要なのか パーティー券疑惑を告発した上脇博之教授が読み解く背景> 東京新聞

今になって検察は50人から100人態勢と言われているが、
しかし、検察は最強の捜査機関と言われてもいる。
独自に捜査に着手していれば大学教授が苦労することはなかった事件でもある。
これまで何をやっていたのだ?という話でもある。
大学教授ができることを検察はサボってしないでいた。

大新聞は事の発端はほとんど報じず、その後の後追い記事で、自分の手柄のような記事ばかり出している。
大新聞は、権力監視を看板にして、独占的排他的に多くの人員と予算をつぎ込んで取材しているはずなのに、1人の大学教授がやったことをやっていなかった。

検察も大マスコミもやるべきことをやっていなかった、"機能不全状態"であることをこの事件は表している。

ダイハツ不正と言われているが、これはいわゆる形式犯

自動車の認証試験の検査、書類上の事。34年間見逃していたのだから今、急にどうということはない。ダイハツの技術者だってバカではない。あとあと大事故、大問題になるようなことはしない。
国の認証取得制度がアホらしいと思っているからソコの手を抜いた。

そもそも、日本の車は過剰品質。車検だって世界一無駄に厳しいのは有名な話。日米貿易摩擦の種にもなったぐらい。

自動車は工業技術製品なのに、なんで建設が専門の国土交通省の所管なんだ?
というところからしておかしい。
自動車は日本国の重要な基盤産業。工業製品庁というのがあってもいいぐらい。
国のやっていることに根本的問題があるのに、そこには目を向けず「お上がいけないと言ったから」と平伏、右へ倣いしているマスコミ、ジャーナリズムもおかしい。
お上が言ったことを検証する姿勢がない。

なんで今こんな騒ぎになっているのかそこが興味深い。
国土交通省の大臣は長年公明党。
自民党が裏金問題で大騒ぎになっているが、それと関係ある?ンじゃないよね。

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▼ロッキード事件などの取材経験豊富な元記者による、かったるい話ヌキの独自情報発信ブログ。田中康夫関連ではマスコミを出し抜く情報で評判。改革偽装派の田中知事を引きずり降ろした陰の立役者、などと噂されている─らしい(笑)
田中康夫参議院当選後は、国政ネタから社会時評、マスコミ批判は好評。石原都知事、そのまんま東知事などタレント色の強い面白政治家も対象。

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