一大学職員の備忘録

一大学職員が大学関連のニュースを備忘録として書いたり,日々の出来事を徒然に書いてみようかと思います。

「楽しく働きたい」と言う職員がいる。
その職員を見て、僕も私もとマネをする職員がいる。
その輪が広がり、皆が楽しく働きたいと思う社会が出来上がる。

しかし彼らの「楽しく働きたい」という思いは、果たして共通しているのだろうか。
私はそう思わない。
ここでいう「楽しさ」には二通りの意味があることに、注意をしなくてはいけない。

それはつまり、楽しさを"楽=ラク"と想定するかどうかである。
冒頭の一人目の職員は、目の前の仕事に対して、いかに工夫して解決しようか、法規や経理などを勉強しなくてはいけない、別部局の担当者と連絡をとらなくては・・・など、思考を巡らせる。そして、そうした考え一つ一つに、楽しさを見いだせることが、一つ目の意味である。自分なりに問題解決する快感、法規など新たな視野が広がるワクワク感、人脈が広がる期待感。そのような視点で仕事に取り掛かれることで、本人にとってやりがいが出てくるし、その結果は恐らく大学組織にとってもプラスになるだろう。

一方で、仕事を楽(ラク)したい職員はどう考えるか。目の前の仕事に対して、いかにトラブルを避けようか、法規などなるべく関わらずに解決させたい、別部局の担当者には簡単な報告だけで十分かな・・・など、思考を巡らせる。当然、仕事に対する前向きさは無い。しかし彼は楽して仕事をしている。「楽しく働けているな」と実感するのである。

楽しく働くイコールラクして働くではないことは、理解しておくべきである。
「楽しい」という感情を創るには、行動ではなく考え方をまず変えることだ。考え方を変えれば、行動は後からでもついてくるだろう。目の前の課題・困難に対する捉え方をいかに変えていくか。それが初めの一歩である。
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久しぶりの更新ながらも、ネガティブな気分。

今日は課をまたいだ職員とともに業務をすることがあったのですが、あまり上手くコミュニケーションがとれず、結果として業務を効率よくこなせなかった。


日ごろ同じ係内の人とばかり会話をしているせいか、なかなか自分のコミュニケーション能力の低さを感じることはなかった。しかし今日久々に色んな人と会話をして、自身の嫌な部分を痛感していた。


100%自分が悪いだとか、相手が悪いとかではなく思うのは、「あの時どうすれば良かったんだろう」ということ。


その後いろいろ考えて今後の改善点を見出したものの、感情的にはまだまだ落ち込む今。


たまにはこういう日もあっていい。今はそう思うしかない。


さ、頑張ろっ!! 
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今回の読書はコレ。




本書によると、実務担当者からマネージャー(組織運営担当)への移行は難しくなっている。
それは以下5つの環境変化によるものだとのこと。

①突然化 : ある日、いきなりマネージャーになる。
②二重化 : プレーヤーであり、マネージャーでもある。
③多様化 : 飲み会コミュニケーションが通用しない?
④煩雑化 : 予防線にまつわる仕事が増える
⑤ 若年化 : 経験の浅いマネージャーの増加
組織運営のノウハウもないまま、いきなりマネージャーになっても戸惑うばかり。課長補佐など一定の移行期間を設けることは大事だ。


また業務量が増えるとマネージャーも組織運営だけでなく実務も兼任しなくてはいけない。結果的には実務がうまくいっても運営が滞りやすくなる。


「上司との飲み会は仕事ですか?」と思う人が増えている。昔は通用した「飲みに行こうぜ!!」ではうまくコミュニケーションがとりにくく、職場も非正規や外国人など多種多様で、飲み会に頼らないコミュニケーションが求められている。飲み会という簡単な人間関係ツールは、今やなかなか通用しない。個人的に上司から誘われれば「ぜひ!!」と喜んでいくところだが、一般的には上司との飲みはそこまで嫌なのだろうか。いずれにしても職場外ではなく職場内でのコミュニケーションをどうとるのかが、より重視されていることは理解すべき。


そして年功序列が崩れつつある現在、若手でも実務業績が良ければマネージャーになるケースが増えている。しかし経験が浅いため、苦戦しやすいそうだ。まだ私の大学ではそういった話は聞かないが、人事評価制度が多くの大学で見直されており、本学でもいずれはそうした若手職員が出てくるかもしれない。
マネージャーになると感情がポジティブとネガティブの間を行ったり来たりするそうだ。しかしこれは筆者によれば当然。その感情を監視し、焦らず、あきらめず、少しずつ前進すべきとのこと。

まだ読んでいる途中だが、実務から組織運営への移行の隔たりは、私自身も不安に感じているところ。まだ移行は先のことだろうが、上記①~⑤は、事前に把握しているだけでも役にたつと思う。 
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