再会 My Book My Life 5年ぶり

自分のブログに5年ぶりに「再会」しました。最後に更新したまま記事も写真もそのまま残っていることがうれしい。
今回は「再開」ではありません。まだ投稿はキツイので、ひとまずデザインを一新しておきます。
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2年ぶりデザイン一新

デザインを新しくしてみました
併設のブログ「マイブックマイライフ」と「読書メモ」もデザイン一新です

私の存在証明のために…
実生活で困難が続いているので、本格再開はまだ先になりそうです

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コメント・トラックバック当面お受けしません

最近、当ブログの一部の記事に対し
悪質で執拗なコメント・トラックバックが多くなりました
このため、この記事へコメント・トラックバックを
当分の間、お受けしないことにしました

現在、事情があって、このブログは休止していますが
必ず、いつか再開します                   
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★マイブック・マイライフのみ再開しています★

併設ブログ2つのうち「マイブック・マイライフ」(本+メディアについての日記/メモ)のみ再開しています
読書メモ」(本の感想)も近く再開するつもりです

「My Book My Life」はこのまま休止します

※「めいぷる」さん、コメントありがとうございました

無念ですが、休みます

新しいブログサイトで心機一転、再開したばかりですが、事情ができたため、すべてのブログを休みます
再開は厳しいかと思います。無念です。 up_down_go_go

※将来に希望を持っていたいから、ライブドア側で削除されない限り、このまま残しておきます

◎新しいブログサイトで再スタート◎

up down go go 事情があって長い間休んでいましたが、再スタートします。
 といっても「My Book My Life」はこのまま休止にして、別のブログサイトでの新たな出発となります。
 新しいサイトは「マイブック・マイライフ」(本+メディアについての日記/メモ)と「読書メモ」(本の感想)の豪華(?)2本立です。
 実は、すでに3月初めからぼつぼつ始めていましたが、きちんとお知らせすべきと考えました。
 ただし、思うところがあって、新しいサイトではデイリーのコメントやトラックバックなどはお受けしないことにしました。誠に勝手ながら、自分だけのプライベートブログとして、マイペースでやっていくつもりです。
 ご連絡がある方は新サイトに載せたメールアドレスにお願いします。 
 
 本来なら、リンクしていただいているサイトの方をはじめ、親しくしていただいた皆様にご挨拶をすべきですが、大変失礼ながらこのお知らせをもってご挨拶にかえさせていただきます。よろしくお願いします。
 
 平成17年4月2日 up_down_go_go

●「My Book My Life」 休止します●

 突然ですが、事情があって「My Book My Life」は 休止します。
せっかくいただいたコメントにもお答えできる状態にありません。
 ご容赦ください。
 平成16年9月28日 up_down_go_go

姿勢明確な「毎日」 ライブドアに頼もしい味方 〔プロ野球新規参入問題〕

 プロ野球新規参入問題で、きょう22日付毎日新聞の「記者の目」(柴沼均記者)は、「IT企業のスピードと決断力に期待する」として、ライブドア楽天を積極的に支持しています。
 毎日は、昨日21日付「記者の目」(堤浩一郎記者)でも、野球の「文化が問われている」と書き、さる18日のスト突入の日も社説コラム「余禄」で、旧態依然の日本プロ野球組織(NPB)を批判、選手会支持を明確に打ち出しており、朝日や読売とは一線を画しています。
 私は読売のコラム「編集手帳」のファンですが、筆者の竹内政明記者は社論の手前、なかなかホンネを書けないように思います。ライブドアを応援する私としてはフクザツな心境です(ちなみに幸田文さんについて書いたきょうの「編集手帳」の文章は素晴らしかった!)。

村上春樹が思春期の子供のカウンセリングに役立っている!

思春期をめぐる冒険 村上春樹批判する人もいれば、高く評価する人もいます。アサヒ・コムのBOOK欄で、興味深い本を見つけました。
 岩宮恵子氏の「思春期をめぐる冒険―心理療法と村上春樹の世界」(日本評論社)という本がそれ。岩宮氏は、臨床心理士で島根大助教授。ハルキの作品は、「思春期の内面そのもの」であるといいます。
 思春期の子供を対象としたカウンセリングの現場で「羊をめぐる冒険」や「海辺のカフカ」などのハルキ作品を読み解きながら、その子供や家族の「心の旅」を共にたどっていった記録がこの本なのだそうです。
 ハルキ作品の「癒し」効果が、実際のカウンセリングにも役立っているということなのでしょうか。5月20日に発売された新刊のようです。ぜひ読みたいと思います。

「団塊老人」三田誠広氏の《自信》と《甘さ》 … 芥川賞「僕って何」から27年

団塊老人三田誠広 きょう20日は「敬老の日」―。
 
 作家・三田誠広氏の近著「団塊老人」(新潮新書)は、団塊世代のための老後の生き方読本です。間もなく定年を迎え年金生活の老人となる彼ら。「老後をいかに生きるか」は、切実な問題です。三田氏はこの本で、まるで教科書のようにわかりやすくその問いに答えています。 
  
 自らが団塊の世代である三田氏は、27年前の昭和52年(1977)、「僕って何」(現在・角川文庫)で第77回芥川賞を受賞しました。学生運動に自分を見出すことができず、セクトの先輩女性と母親の板ばさみのなかで、自立を模索する大学生の姿をユーモラスに描いた作品でした。

 主人公の「」は、未熟で軟弱な男として描かれ、三田氏自身のイメージとも重なる部分がありました。
 しかし、いま同世代に老後の生活のノウハウを伝授する三田氏は、それなりに人生経験を積んだ56歳の初老の男に変身。この本は彼の人生観への力強い《自信》に満ち溢れています。
 
 しかし、「団塊世代の行く手には、明るい未来が待ち受けている」というバラ色の結論にはいささか《甘さ》も感じます。生き方のポイントを整理して書いているのもいいのですが、「現実」というのは決して教科書通りにはいかないということを我々は知っているからです。
 
 あっ、こんなことを書いている私は三田氏より6歳年下の〔団塊の世代予備軍!〕です(念のため)。
>続きを読む

小谷野敦氏の《嫉妬》と斎藤美奈子氏の《毒舌》  ツーカイ!?村上春樹氏批判

反=文藝評論文壇アイドル論 図書館から小谷野敦氏の「反=文藝評論」(新曜社)と斎藤美奈子氏の「文壇アイドル論」(岩波書店)を借りてきました
 この二人の村上春樹氏批判が面白いというか痛快というか、ハルキファンの私がこんなこと言うのもなんですが、結構当たってるじゃん、みたいなところもあって、いささかフクザツな心境です続きを読む

読売「編集手帳」 しみじみと《ひとり》の秋

 心にじわっと染み入るようなコラム―17日付けの読売新聞「編集手帳」がいい。
 酒の歌人・若山牧水の挿話から文章を起こし、「」すなわち《ひとり》が似合う「」という季節に思いを寄せています。高橋和巳の随筆「酒と雪と病」も引用し、痛ましい事件が続く昨今にやるせない「静かな絶望」を感じています。
 人間は《ひとり》。このどうしようもない事実に、あらためて驚愕します。しみじみと《ひとり》を感じる秋です。
 
 しかし、無残にも幼い命を絶たれた栃木の兄弟の心を思うと、いたたまれなくなります。この子らには、孤独な思いをさせたくなかった。まさに「鬼畜」としか言いようがない犯人の所業に、全身が震えるような憤りを感じます。
 こうした事件だけは「静かな絶望」という諦観で締めくくりたくはありません。

竹内政明氏「編集手帳」に関する私の記事

映画も大ヒット!「世界の中心で…」

 14日付読売Web記事によると片山恭一氏「世界の中心で、愛をさけぶ」は映画でも大ヒットし、12日までに619万9000人が見たそうです(観客動員数)。東宝の利益も過去最高になったとか。
「世界の中心で、愛をさけぶ」特集

たしかにタイトルは「衝撃的」 第41回文藝賞決定

 10日付読売Web記事・ブックスタンドによると、河出書房新社の第41回文藝賞山崎ナオコーラさんの「人のセックスを笑うな」と、白岩玄さんの「野ブタ。をプロデュース」の2作が決まりました。
 河出書房新社文藝賞サイトの投稿の呼びかけには「既成の枠にとらわれない、衝撃的な作品を お待ちしております」とあります。たしかに、タイトルだけ見ると「衝撃的」ではあります(山崎さんの「ナオコーラ」は「既成の枠にとらわれない」ペンネーム?かも…本名だったら「衝撃的」!)。いずれにせよ、問題は中身ですね。
 
 文藝賞の第1回(昭和37年度)受賞者は言うまでもなく高橋和巳悲の器」です。続きを読む

第13回文藝賞の外岡秀俊氏は朝日新聞記者になった

 第13回(昭和51年度)文藝賞受賞作「北帰行」を書いた外岡秀俊氏は、その後、朝日新聞社に入社し、新聞記者になりました。

国際報道で辣腕
 
 たしか、新人として新潟支局に配属されたあと、外信部に行き、国際記者として辣腕をふるい、ヨーロッパ総局長などを歴任。現在は朝日新聞編集委員になられていると思います。
 著書に「9・11」とメディアについて書いた「9月11日・メディアが試された日―TV・新聞・インターネット」(本とコンピュータ叢書・大日本印刷ICC本部) や「地震と社会―『阪神大震災』記 (上・下)」( みすず書房)、「アメリカの肖像」(朝日新聞社)、「国連新時代―オリーブと牙」(ちくま新書・筑摩書房)など―があります。

23歳で書いた啄木と青春の物語

北帰行 外岡氏が東大法学部4年在学中の23歳の時に書いた「北帰行」は、石川啄木の世界に憧れた主人公が、啄木の放浪の地を自らの足でたどって行くという小説。
 啄木の寂しく短い生涯に、主人公の生き方を重ね合わせ、青春特有の孤独な感傷をほろ苦く描いた作品です。外岡氏の叙情的な文体があまりに巧みで、そのタイトルのイメージのごとく、白い吹雪が舞う雪国の情景が頭に浮かんでくるようでした。
 ちょうど、私とほぼ同年齢の現役学生が書いたという衝撃もあって、羨望が混ざった複雑な心境で読んだことを覚えています。
 この本は私の青春の本の一冊であり、今も手元にあります(単行本)。いつまでも大切にしたい本です。

ドラマ「9・11」フジテレビ系できょう11日放送

 あの忌まわしいアメリカの「9・11」同時多発テロから、きょう11日で3年―。 犠牲になった銀行員・杉山陽一さん(享年34)の妻・晴美さんの手記「天に昇った命、地に舞い降りた命」が「9・11」というタイトルでドラマ化され、きょう11日午後9時からフジテレビ系で放送されます。
 妊娠3カ月時に夫を失った妻の喪失と再生が描かれるそうです。

若い目が見たアメリカという《矛盾》 「9・11ジェネレーション」―米国留学中の女子高生が学んだ『戦争』」

911ジェネレーション岡崎玲子 「9・11」同時多発テロ事件当時、アメリカの高校に留学していた岡崎玲子さんが書いた本が「9・11ジェネレーション―米国留学中の女子高生が学んだ『戦争』」(集英社新書)。
 岡崎さんは、「9・11」以後、アメリカが《戦争》に突き進む姿を《内なる視点》から見ています。自由な言論国家なのに、国策を支持しないのは非国民だ、といわんばかりの空気―。彼女は「9・11世代」としてそこに素朴な《矛盾》を感じます。
 純粋な若い目で見た《戦時下》のアメリカ批判は、従順に追随する日本への批判にもなっていますが、全体にどこか優等生的な意見という感じもします。続きを読む

「人間派」水上文学の真髄を読みたい

高く評価される水上勉氏「一休」

一休 10日付け産経新聞コラム「産経抄」 が8日亡くなった水上勉氏の「一休」(中公文庫)を高く評価しています。
 「一休」は昭和50年、谷崎潤一郎賞受賞作品。産経抄によれば、この作品は「老僧一休宗純と盲目の旅芸人・森女とのはばかるところなき愛を追跡した評伝の最高峰」といいます。
 
 引用されている文章―。
 「これが果たして狂態だろうか。女性を愛し、淫情をおぼえることは男性の自然である。老残をかなしんで…その膝に涙を流し、永別をかなしむのも自然である。どこに狂態があるか。風狂があるか。私自身を省みて、一休と森女の交情風景に狂は感じない」 

 この文章に、私は《ありのままの水上氏》を感じます。

松岡正剛氏も「最高傑作のひとつ」と

 「千夜一冊」の松岡正剛氏第927夜一休宗純狂雲集」で「一休は手ごわい」と書き、その手ごわい一休を書いた水上勉氏のこの作品を「水上文学の最高傑作のひとつ」とし、「一休にしみじみ浸るには絶対に欠かせない」とも述べています。
 ちなみに松岡氏は第674夜水上勉五番町夕霧楼」の中でも、水上氏の「一休」は「良寛」と共に「日本文学史に残る『感情』をもっている」としています。

■「上手にぼかすのではなく、正直に吐露するのだ」■

 たまたま、私が購読している地方紙でも10日付け文化・生活欄に水上氏の追悼記事が掲載され、出身地である福井県在住の詩人・正津勉氏がその出版に関わった「一休文芸私抄」(中公文庫)について述べています。
 正津氏が引用している次の文章もまた《ありのままの水上氏》を感じる文章です―。
 「世に禅僧の詩偈(しげ)は多いけれど、妻の股間に水仙香をかぎ、梅樹一輪の股間をめぐって、心をぬらす告白は稀有といってもよい」。
 正津氏はこの後に続く文章から、水上文学の原点は「上手にぼかすのではなく、正直に吐露するのだ」と結論づけています。

「人間派」水上勉氏

 まさにここに水上文学の真髄があるようです。積読ばかりが多くなって身動きがとれませんが、水上氏の「一休」、ぜひとも読んでみたいものです。
 昨日、私が書いた「社会派」という側面は水上氏の一部に過ぎません。産経新聞Web記事にあるように水上氏は「人間派」を目指していたように思えます。
 まさに「水上勉氏は手ごわい」―。

「飢餓海峡」「金閣炎上」…水上勉さん死去

 文壇の長老である水上勉さんが85歳で亡くなられました(8日毎日Web記事・顔写真も)。

「第2の清張」と呼ばれたことも

飢餓海峡水上勉 水上さんで、思い出すのは小説「飢餓海峡」(新潮文庫上・下)です。
 私が生まれた昭和29年(1954)、死者1、092人、行方不明83人という膨大な犠牲者を出した、海難史上に残る洞爺丸遭難を題材にしています。放火強盗殺人の犯人という過去を持つ男・樽見京一郎と、行きずりの娼婦・八重との時を隔てた愛憎劇です。
 奪った金を元手に社会的に成功した樽見が、十年ぶりに訪ねてきた八重に驚き、自らの過去を抹殺したのと同じように八重を殺してしまいます。八重は、懐かしさのあまり、樽見に会いに来ただけなのに…。
 飢餓海峡という題名は、戦後の貧しい時代を生きた二人の人生そのものを象徴しています。本来は別々の人生を歩むはずだった樽見と八重の偶然の交錯が思いもかけない展開を生み出しました。衝撃的な結末には深い感慨を覚えます。
 この小説は、弓坂刑事の追跡劇という要素が加わり、社会派推理小説という面も持っています。実際、初期の水上さんは「第2の清張」と呼ばれていました。
 知られたくない過去を消すために殺人を犯すというモチーフは清張作品の「砂の器」にもよく似ています
 昭和40年(1965)に内田吐夢監督で映画化もされ、大きな反響を呼びました。

「金閣炎上」…放火僧の内面に迫る

 水上さんは、また昭和25年(1950)の金閣寺の放火事件をテーマにした「金閣炎上」(新潮文庫)でも知られています。三島由紀夫氏の「金閣寺」(新潮文庫)が、「純粋な破壊」によって人間の作った美への復讐を図るという、三島美学の観念的世界を描いたのに比べ、水上さんは放火した僧の人間的な内面に現実的な目で迫っていこうとしました。
 事件資料を丹念に調べ、関係者の話を聞き込むなど社会派ノンフィクションの作品になっています。

 当時、産経新聞京都支局の記者だった司馬遼太郎氏が庫裏の黒板に犯人が書いた「また焼いたるぞ」という文字を発見、当時の住職のインタビューに成功し、「宗門に対する不満があった」と特報したことは有名な話です
(「新聞記者・司馬遼太郎」=8月30日の私の記事)。
 水上さんも「金閣炎上」の中でこのことに触れています。
 金閣寺を巡る水上さんと三島由紀夫氏についてネット上では次のサイトが非常に参考になります。
 ●金閣炎上誰か昭和を想わざる
 ●金閣焼亡高橋正幸氏・エッセイの森

晩年、パソコンに挑戦

 水上さんは、晩年、心筋梗塞の発作で手術を受け、回復後、音声入力によるパソコンにで執筆。「老いてこそ電脳暮し」(知恵の森文庫)という本も出すなど、常に新しいものに取り組む前向きな人生を貫いた方でした。

 ●「漂泊の旅人」●

 きょう9日付読売新聞「編集手帳」が水上さんを追悼し、「漂泊の旅人のように長い道を歩いた人」と書いています
 
 水上さんのご冥福を心からお祈り申し上げます。

酒井順子さん「負け犬の遠吠え」に講談社エッセイ賞

 酒井順子さんの負け犬の遠吠え」(講談社)が今度は、第20回講談社エッセイ賞に選ばれました(8日読売Web記事・詩人の荒川洋治氏と同時受賞)。
 先日の第4回婦人公論文芸賞(中央公論新社主催)に続く受賞ですね(8月28日私の記事)。
 一方、第26回講談社ノンフィクション賞も発表され、岩瀬達哉氏「年金大崩壊」「年金の悲劇――老後の安心はなぜ消えたか」(ともに講談社)と魚住昭氏「野中広務 差別と権力」(同)に決まったそうです。
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