2008年03月30日
[岡本タクヤ] 千の剣の舞う空に (ファミ通文庫)
割と面白かった。概ね満足。
ただ正直キャラの"努力"や"執念"が見えてこない。そう言う意味でリアリティが無くキャラクタが書けていない。もう一歩踏み込んでみても良いかと。
ただ正直キャラの"努力"や"執念"が見えてこない。そう言う意味でリアリティが無くキャラクタが書けていない。もう一歩踏み込んでみても良いかと。
[直月秋政] 雅先生の地球侵略日誌(ファミ通文庫)
やっぱりアレか。こういう題材というとARIELを思い出すんだけれども、比べてやるのは流石に酷ってものか……
[長谷川裕一] マップス・シェアードワールド -翼あるもの-(GA文庫 )
はてなの方に書いたのを転載。というか本来こっちに書くものな訳で。
俺たちはこれを待っていた。
と、いうわけで、マップスのシェアード・ワールド・ノベル。やー、まさかこれだけ経ってまたマップスが読めるとは思わなかった。素直に感激。マンガじゃないけどちゃんとマップスしてるし! 誰だこの企画考えたやつ。今更マップスとか無謀すぎるのもほどがある。だがグッジョブ! としか言いようがない。最高すぎる。
いや、ネクストシートも読んでるけどね。だけどさ、やっぱりゲンがいてリプミラがいて、ってのを読みたくなるじゃん。だって俺の中にはもう、そう刷り込まれちゃってるんだからさ。
正直思い入れのありすぎる作品で、冷静な批評なんか出来そうもないので、感情の赴くままに、感想。
*迷子の宇宙戦艦 <笹本裕一>
一発目からこれか! と思わせてくれる作品。追われてる女の子やってきて、ゲンが巻き込まれて……。いやもう笹本先生最高すぎる。もの凄くきちんとマップスしてる。しかも冒頭の宇宙港からの出発シーン、開きかけたゲートの隙間から飛び出すあのリプミラ号の姿も、しゃべるキャラクタたちの姿も、なんかもうほとんど脳内で漫画化されて感動。
しかし他人のキャラをこうまで違和感なく動かせるものなのか、と感嘆しきり。でも所々に見え隠れする笹本節はご愛敬。これも二次創作の醍醐味と思えばそれはそれで良し。
題材が電子戦寄りだけれども、派手な動きありコメディありと実に"らしく"て満足満足。尺が短いのが残念。短編としてはまとまってるだけにこれ以上増やす意味はないんだけど……でももっと読みたかったなぁw
*流星のジュディ <中里融司>
アメリカのイースター…………あーあーあーあーあー! いたいた!
というか一発で思い出せるわけがねぇw イースターってもの凄いチョイ役じゃねぇか。
イースターの娘:ジュディとリープタイプ:リプログの話。面白いは面白いんだけど、若干尺の短さが気になるかな。中盤のジュディ、リプログ、ナピが関係性を深めていく課程がもうちょっと書き込まれていたらなぁ……魅力的なキャラが多かっただけにもったいない。や、欲張りすぎですかね?w
*ソフティカ・リップ放浪記 <秋津透>
全編これソフティカ。
時系列としては原作のエピローグ前後の話になるのかな。個人的には割と納得がいかない一作。いやだって、ソフティカとスガラはあのシルエットしかなかったでしょ! あの生きてるか死んでるかわかんねーけど、どこかに期待を持たせるようなあの余韻がいいんじゃねーか! って思いっきり私情入りすぎだよなー我ながら。
それでも敢えて書くならスガラも出してあげて欲しかった、という俺。いやスガラいいキャラだったじゃん。
ああなんかやっぱ思い入れありすぎるんかなぁ。駄目だなぁ、俺。
*町からきた先生 <古橋秀幸>
綺麗な作品……なんだけど、綺麗すぎてあんまりマップスっぽくないところが逆に難点(苦笑
や、だって出てくるのヒューマノイド・タイプだけじゃん。マップスに出てくる宇宙人のあのフリーダムっぷりを考えると、なんかもっとそういう宇宙人――獣人タイプとか――が出てきた方がそれっぽいかと。
単体でみても出来は悪くない――むしろ良いだけに、なんか勿体ないなぁ。この物足りなさを俺はどうすれば良いんだ! せめてオリキャラオンリーではなくて、こっちの見知ったキャラを匂わせるだけでもいいから出して欲しかった。だからもう一作ばかし書きませんか(ぉ
*宙へ往く船 <重馬敬>
ゲンの弟、ヨシキと地球生まれのリープタイプ:トゥーラの話。やっぱり血は争えんのだよなぁ、などと思ってしまったり。少年と少女が手に手を取って宇宙を目指す、それだけの話といってしまえばそれまでなんだけれども、でも、やっぱり良いよなぁ。
しかし、ゲンの相棒は元・宇宙海賊のリプミラだったからだいぶ世慣れていただろうけれども、ヨシキの相棒は地球育ちの箱入り娘……うーん、実に苦労しそうだ。主に食料とか金銭的な意味で(苦笑
戦闘に関しても正直、あまり期待は……って、シュミレータを凄いやってるんだよな。シュミレータとはいえ、ゲンとリプミラ達がくぐり抜けてきたであろう戦闘は紛れもない激戦ばかり……そのシュミレータをこなしちゃうって、もしかして、トゥーラってもの凄く強いんじゃなかろうかw
*さよなら三角、またきてリープ <新城カズマ>
最後にこうくるか、ってもうマップスほとんど関係ねーな(苦笑
それでもなんとなく受け入れられてしまうのは、マップスっていう作品の懐の深さなのかな。
しかし、こうして読み終わった後に振り返ってみると、ゲンとリプミラが出た話って最初だけじゃねーか。
というか俺は納得がいかん!
なぜシアンとリムが出ないのかと! なぜラドウとダードが出ないのかと! なぜニードル・コレクションの他のメンツが出ないのかと! デニーとレニー、ツキメにガッハはネクストシートに出たから……いやでも書いてくれよぉ。俺奴らが出てくる話読みたいんだよぉ。
と、言う訳で次に期待! 出してくれよ、期待して待ってるから。
俺たちはこれを待っていた。
と、いうわけで、マップスのシェアード・ワールド・ノベル。やー、まさかこれだけ経ってまたマップスが読めるとは思わなかった。素直に感激。マンガじゃないけどちゃんとマップスしてるし! 誰だこの企画考えたやつ。今更マップスとか無謀すぎるのもほどがある。だがグッジョブ! としか言いようがない。最高すぎる。
いや、ネクストシートも読んでるけどね。だけどさ、やっぱりゲンがいてリプミラがいて、ってのを読みたくなるじゃん。だって俺の中にはもう、そう刷り込まれちゃってるんだからさ。
正直思い入れのありすぎる作品で、冷静な批評なんか出来そうもないので、感情の赴くままに、感想。
*迷子の宇宙戦艦 <笹本裕一>
一発目からこれか! と思わせてくれる作品。追われてる女の子やってきて、ゲンが巻き込まれて……。いやもう笹本先生最高すぎる。もの凄くきちんとマップスしてる。しかも冒頭の宇宙港からの出発シーン、開きかけたゲートの隙間から飛び出すあのリプミラ号の姿も、しゃべるキャラクタたちの姿も、なんかもうほとんど脳内で漫画化されて感動。
しかし他人のキャラをこうまで違和感なく動かせるものなのか、と感嘆しきり。でも所々に見え隠れする笹本節はご愛敬。これも二次創作の醍醐味と思えばそれはそれで良し。
題材が電子戦寄りだけれども、派手な動きありコメディありと実に"らしく"て満足満足。尺が短いのが残念。短編としてはまとまってるだけにこれ以上増やす意味はないんだけど……でももっと読みたかったなぁw
*流星のジュディ <中里融司>
アメリカのイースター…………あーあーあーあーあー! いたいた!
というか一発で思い出せるわけがねぇw イースターってもの凄いチョイ役じゃねぇか。
イースターの娘:ジュディとリープタイプ:リプログの話。面白いは面白いんだけど、若干尺の短さが気になるかな。中盤のジュディ、リプログ、ナピが関係性を深めていく課程がもうちょっと書き込まれていたらなぁ……魅力的なキャラが多かっただけにもったいない。や、欲張りすぎですかね?w
*ソフティカ・リップ放浪記 <秋津透>
全編これソフティカ。
時系列としては原作のエピローグ前後の話になるのかな。個人的には割と納得がいかない一作。いやだって、ソフティカとスガラはあのシルエットしかなかったでしょ! あの生きてるか死んでるかわかんねーけど、どこかに期待を持たせるようなあの余韻がいいんじゃねーか! って思いっきり私情入りすぎだよなー我ながら。
それでも敢えて書くならスガラも出してあげて欲しかった、という俺。いやスガラいいキャラだったじゃん。
「こんな時になんだがな、スガラ、その髪型…似合わないぜ」
「ああ、少し…かわいい感じになりたかったんだがな」
「そういうとこはかわいいよ」
ああなんかやっぱ思い入れありすぎるんかなぁ。駄目だなぁ、俺。
*町からきた先生 <古橋秀幸>
綺麗な作品……なんだけど、綺麗すぎてあんまりマップスっぽくないところが逆に難点(苦笑
や、だって出てくるのヒューマノイド・タイプだけじゃん。マップスに出てくる宇宙人のあのフリーダムっぷりを考えると、なんかもっとそういう宇宙人――獣人タイプとか――が出てきた方がそれっぽいかと。
単体でみても出来は悪くない――むしろ良いだけに、なんか勿体ないなぁ。この物足りなさを俺はどうすれば良いんだ! せめてオリキャラオンリーではなくて、こっちの見知ったキャラを匂わせるだけでもいいから出して欲しかった。だからもう一作ばかし書きませんか(ぉ
*宙へ往く船 <重馬敬>
ゲンの弟、ヨシキと地球生まれのリープタイプ:トゥーラの話。やっぱり血は争えんのだよなぁ、などと思ってしまったり。少年と少女が手に手を取って宇宙を目指す、それだけの話といってしまえばそれまでなんだけれども、でも、やっぱり良いよなぁ。
しかし、ゲンの相棒は元・宇宙海賊のリプミラだったからだいぶ世慣れていただろうけれども、ヨシキの相棒は地球育ちの箱入り娘……うーん、実に苦労しそうだ。主に食料とか金銭的な意味で(苦笑
戦闘に関しても正直、あまり期待は……って、シュミレータを凄いやってるんだよな。シュミレータとはいえ、ゲンとリプミラ達がくぐり抜けてきたであろう戦闘は紛れもない激戦ばかり……そのシュミレータをこなしちゃうって、もしかして、トゥーラってもの凄く強いんじゃなかろうかw
*さよなら三角、またきてリープ <新城カズマ>
最後にこうくるか、ってもうマップスほとんど関係ねーな(苦笑
それでもなんとなく受け入れられてしまうのは、マップスっていう作品の懐の深さなのかな。
しかし、こうして読み終わった後に振り返ってみると、ゲンとリプミラが出た話って最初だけじゃねーか。
というか俺は納得がいかん!
なぜシアンとリムが出ないのかと! なぜラドウとダードが出ないのかと! なぜニードル・コレクションの他のメンツが出ないのかと! デニーとレニー、ツキメにガッハはネクストシートに出たから……いやでも書いてくれよぉ。俺奴らが出てくる話読みたいんだよぉ。
と、言う訳で次に期待! 出してくれよ、期待して待ってるから。
2007年03月21日
[松野秋鳴] えむえむっ!(MF文庫J)
kneg?
と言いたくなるくらい立派なエロゲフォーマット。でも主人公鈍感系に逃げない、それどころかちょっとアレな方向に持っていく事で解決しているのは見事。ちょっとやりすぎの感もあるが、ギャグなんだからやりすぎ位で丁度良いでしょう。合う合わないは出ると思いますけれどw
と言いたくなるくらい立派なエロゲフォーマット。でも主人公鈍感系に逃げない、それどころかちょっとアレな方向に持っていく事で解決しているのは見事。ちょっとやりすぎの感もあるが、ギャグなんだからやりすぎ位で丁度良いでしょう。合う合わないは出ると思いますけれどw
[榊涼介] ガンパレード・マーチ 山口防衛戦(電撃文庫)
奴らが帰ってきた。
まだガンパレかよ、という冷静なツッコミはあるのだが、敢えて無視しよう。
またこの物語を、一度は終わったその先を読めることに、今は感謝しよう。
まだガンパレかよ、という冷静なツッコミはあるのだが、敢えて無視しよう。
またこの物語を、一度は終わったその先を読めることに、今は感謝しよう。
[土橋真二郎] 扉の外(電撃文庫)
ゲームのルールが不自然。というより、目的がはっきりしていない感じ。ゲームのルールは大抵の場合、目的によって決定される。例えば、王を取れば勝ち。特定の場所を占領すれば勝ち。的を全滅させて生き残れば勝ち。要するに、目的を達成すれば勝ちだ。しかしこの小説の場合、ゲームのルールに勝利条件がない。開始時に基本的なルールが確認されるが、勝利条件は(それどころか、勝利の概念があるのかすらも!)説明されない。物語終盤であるクラスに全ての拠点が完全占拠されるが、その時点でゲームが終了していない。故に占領、マップの制覇すらも勝利条件ではない。他の勝利条件が存在する可能性はあるが、それは物語中では明示されない。
また、ゲームを進行させる要素が無い。端的に言うと、タイムリミットがない。強制的にゲームを進行させるためのペナルティーがない。チェスや将棋ならば最低一手ずつという縛りはあるし、サッカーやバスケならば時間制限がある。バトル・ロワイアルには"時間制限"や"狭まるマップ"等があった。が、この物語にはそれがない(敢えて言うなれば食料と水が物理的に尽きる可能性があるが、それは示唆されることがない)。
これらの事実は外部でのギャンブルが存在する可能性を下げる。バトル・ロワイヤルなどを考えれば分かり易いだろう。勝利条件の明示、ゲームを強制進行させる要素、それらがなければゲームの進行は退屈な物になる。
そして不可解なのが調整役(隠し部屋の存在を知らされたキャラの事を便宜上こう呼ぶ)の存在。正直何がさせたいのか分からない。腕輪を外すと外部に出れるシステムはまぁ、良い。このシステムは直接の交渉を導入するための物だと考えられなくもない。けれど、調整役の意味が分からない。クリス・クロスにはゲーム開発者側の人間が混ざることでゲームの進行を円滑に進めるシステムがあった。しかし、この場合は当てはまらない。調整役はGM側の人間ではなく、情報を与えられただけの生徒だからだ(登場した調整役の生徒は一人だけなので、彼が嘘をついている等のことも考えられるが、可能性としては薄い)。目的意識はあるが、積極的にゲームを進めるというものではなかった(前述したように勝利条件が明示されないので、ゲームを進めるという事はありえないのではあるが)。調整役は、ゲームの進行役たり得ない。むしろ、ゲームを引き延ばすだけの存在だ。決定的・致命的な最期・破綻を遠ざけるための役割以上の物ではない。とすれば、男性の性欲を減衰させる薬物(もっとも推測だけで明示はされていない)、暴力禁止というルールすらも最終的な破綻に対する引き延ばし策でしかない。可能性としては全員が腕輪を外し多のクラスの部屋へ侵入・物理的に占拠という方法もあるのだが、それを封じている。
勝利のないゲーム。しかも引き延ばしすらも組み込まれている。とすると、このゲームの目的は、時間つぶしか? 意味など、無いのか?
しかし、乗っているのが船であるとすると、致命的な破綻は避けられない。水・食料はどうしたところで尽きるだろう。もしかすると、それより先に電気が尽きるかもしれない(おそらく何処かに発電機があるのだろうが、燃料切れの問題はついて回る。太陽電池の可能性も考えられるが、科学レベルは現代とそう変わらないように思えるので、正直まかないきれるとは思えない)。
とすると、ゲームを終了する外部からの人物が現れなかった場合の結末は、アレか。
蝿の王。
その他思ったこと
・キャラクタ
たぶん主人公が純然たるヒモ野郎なのが不快感を与えるだろう(苦笑 というか人間のクズです。
・要約すると
「俺アウトサイダーですよ、気持ち悪いサークルなんか糞食らえですよ、隣に可愛い女の子いればそれでいいよ、先なんか無くて良いよ、そんな俺格好良い!!」……中2病?
また、ゲームを進行させる要素が無い。端的に言うと、タイムリミットがない。強制的にゲームを進行させるためのペナルティーがない。チェスや将棋ならば最低一手ずつという縛りはあるし、サッカーやバスケならば時間制限がある。バトル・ロワイアルには"時間制限"や"狭まるマップ"等があった。が、この物語にはそれがない(敢えて言うなれば食料と水が物理的に尽きる可能性があるが、それは示唆されることがない)。
これらの事実は外部でのギャンブルが存在する可能性を下げる。バトル・ロワイヤルなどを考えれば分かり易いだろう。勝利条件の明示、ゲームを強制進行させる要素、それらがなければゲームの進行は退屈な物になる。
そして不可解なのが調整役(隠し部屋の存在を知らされたキャラの事を便宜上こう呼ぶ)の存在。正直何がさせたいのか分からない。腕輪を外すと外部に出れるシステムはまぁ、良い。このシステムは直接の交渉を導入するための物だと考えられなくもない。けれど、調整役の意味が分からない。クリス・クロスにはゲーム開発者側の人間が混ざることでゲームの進行を円滑に進めるシステムがあった。しかし、この場合は当てはまらない。調整役はGM側の人間ではなく、情報を与えられただけの生徒だからだ(登場した調整役の生徒は一人だけなので、彼が嘘をついている等のことも考えられるが、可能性としては薄い)。目的意識はあるが、積極的にゲームを進めるというものではなかった(前述したように勝利条件が明示されないので、ゲームを進めるという事はありえないのではあるが)。調整役は、ゲームの進行役たり得ない。むしろ、ゲームを引き延ばすだけの存在だ。決定的・致命的な最期・破綻を遠ざけるための役割以上の物ではない。とすれば、男性の性欲を減衰させる薬物(もっとも推測だけで明示はされていない)、暴力禁止というルールすらも最終的な破綻に対する引き延ばし策でしかない。可能性としては全員が腕輪を外し多のクラスの部屋へ侵入・物理的に占拠という方法もあるのだが、それを封じている。
勝利のないゲーム。しかも引き延ばしすらも組み込まれている。とすると、このゲームの目的は、時間つぶしか? 意味など、無いのか?
しかし、乗っているのが船であるとすると、致命的な破綻は避けられない。水・食料はどうしたところで尽きるだろう。もしかすると、それより先に電気が尽きるかもしれない(おそらく何処かに発電機があるのだろうが、燃料切れの問題はついて回る。太陽電池の可能性も考えられるが、科学レベルは現代とそう変わらないように思えるので、正直まかないきれるとは思えない)。
とすると、ゲームを終了する外部からの人物が現れなかった場合の結末は、アレか。
蝿の王。
その他思ったこと
・キャラクタ
たぶん主人公が純然たるヒモ野郎なのが不快感を与えるだろう(苦笑 というか人間のクズです。
・要約すると
「俺アウトサイダーですよ、気持ち悪いサークルなんか糞食らえですよ、隣に可愛い女の子いればそれでいいよ、先なんか無くて良いよ、そんな俺格好良い!!」……中2病?
[仁木英之] 僕僕先生(新潮社)
ニート小説って言ってた人がいましたね。
正直出来は良いと思うんであんまり言うことはないですね。ラノベ的に読むなら、"わかりやすさ"が足りないかな。あんまり起伏がないのが味、空気感も含めて勝負してるような小説に求めるのが間違いっちゃー間違いなんですが。
でも分かり易いカタルシスがあった方が、ライトな読み手としては楽だったり。感想書くのも評価するのも。そう言う意味では若干微妙。
いや、面白かったんですけどね。
正直出来は良いと思うんであんまり言うことはないですね。ラノベ的に読むなら、"わかりやすさ"が足りないかな。あんまり起伏がないのが味、空気感も含めて勝負してるような小説に求めるのが間違いっちゃー間違いなんですが。
でも分かり易いカタルシスがあった方が、ライトな読み手としては楽だったり。感想書くのも評価するのも。そう言う意味では若干微妙。
いや、面白かったんですけどね。
[貝花大介] 佐藤家の選択1(HJ文庫)
全体的に不満の残る一冊。
なんかなぁ……キャラの造形が甘いんですよ。どうもはっきりしない。話の筋的には割とベタでキャラ立てもベタ、テーマもベタなんだから、せめてキャラくらいは面白く作ってくれないと。それがなぁ……どうもはっきりしない。物語の必然性でキャラクタが動くんじゃないんですよ。ラノベなんだから、キャラクタが物語を明後日の方向に転がすくらいでも良いんですよ。どうにも欲求不満。あ、あとキャラがアホすぎる。考え無しなんてレベルじゃねー。正直その辺どうにかして欲しかった。
なんかなぁ……キャラの造形が甘いんですよ。どうもはっきりしない。話の筋的には割とベタでキャラ立てもベタ、テーマもベタなんだから、せめてキャラくらいは面白く作ってくれないと。それがなぁ……どうもはっきりしない。物語の必然性でキャラクタが動くんじゃないんですよ。ラノベなんだから、キャラクタが物語を明後日の方向に転がすくらいでも良いんですよ。どうにも欲求不満。あ、あとキャラがアホすぎる。考え無しなんてレベルじゃねー。正直その辺どうにかして欲しかった。
2007年02月26日
[榊一郎] 神曲奏界ポリフォニカ ウェイワード・クリムゾン(GA文庫)
今更ですがポリフォニカ一冊目。
で、これは……キネティックノベルの方を読んでること前提かな? どう見てもキャラ大過ぎなんですが……
全体に描写もイマイチだし、その割にくどいし、説教臭さは鼻につきすぎるし、榊の悪いところ全開という感じ。もちっと練り込んで欲しかったなーとか。あと俺この主人公嫌いw でも俺イコノクラストOK、まかでみOKなんで、何処で差が出てるのか分からないんですけども。
まぁ、とりあえず今出てるのは全部買ってきてあるので、順番に読んでいこうかと考える所存。
で、これは……キネティックノベルの方を読んでること前提かな? どう見てもキャラ大過ぎなんですが……
全体に描写もイマイチだし、その割にくどいし、説教臭さは鼻につきすぎるし、榊の悪いところ全開という感じ。もちっと練り込んで欲しかったなーとか。あと俺この主人公嫌いw でも俺イコノクラストOK、まかでみOKなんで、何処で差が出てるのか分からないんですけども。
まぁ、とりあえず今出てるのは全部買ってきてあるので、順番に読んでいこうかと考える所存。
[坂照鉄平] 太陽戦士サンササン(富士見ファンタジア文庫)
いちたすにーたすサンバルカーン(ぇー
まぁそんなしょうもないボケはさておき、アホなタイトルと無茶な設定と物凄いB級臭にワクワクしながら読んでみれば、実に真っ当なB級ラノベでした(それは真っ当なのか?
ありがちで青臭くて、ねぇ。良いじゃないですか。全体に溢れるどころか迸っていて垂れ流し状態なB級臭も照れ隠しに見えてきます。それは自分の目が腐ってるだけかもしれませんが。
実にいい。ご馳走様でした。
まぁそんなしょうもないボケはさておき、アホなタイトルと無茶な設定と物凄いB級臭にワクワクしながら読んでみれば、実に真っ当なB級ラノベでした(それは真っ当なのか?
ありがちで青臭くて、ねぇ。良いじゃないですか。全体に溢れるどころか迸っていて垂れ流し状態なB級臭も照れ隠しに見えてきます。それは自分の目が腐ってるだけかもしれませんが。
「俺はアンタを護れる男だと、言ってやりたかったんだッ!!」
実にいい。ご馳走様でした。