「有害」コミック問題を考える会 2010

東京都青少年健全条例改正案に端を発した、いわゆる「非実在青少年」問題をきっかけに「有害」コミック問題を考えるブログ

遅まきながらの集会報告( ̄。 ̄;)

■11月30日都議会の緊急集会は約120名の参加
まず始めに、弁護士の田中隆さんが
「今回の条例案の問題点は、3月改定案から『非実在青少年』という文言は削除されたが、淫行処罰規定など新たな規制対象が追加され、立法事実の論証も科学的知見の裏付けも存在しない」と問題提起した。

続いて、出版倫理協議会の高沼英樹さんと西谷隆行さんは
「出版界の自主規制である18禁マークを付け、グレーゾーンにあたるものは小口止め(中が見えないようにクリップ)がなされ、区分陳列はきちんと行われている。また、レイティング(年齢区分マーク)が可能かどうかも含め、児童と表現のあり方検討会で行っている」

そしてジャーナリストで前衆議院議員の保坂展人さんは
「6月議会で否決されたため、青少年・治安対策本部はメンツが丸潰れになってしまため、再提出したのではないか。18歳まで一切性的関心を抱かない青少年とはいったいどんな存在なのか、石原さんに聞いてみたい。こうした条例を通すことは検閲社会になるのでは」と発言した。

■3名の都議が発言、生活者ネットの条例反対表明はこの集会が初めて
共産党の吉田信夫さん、生活者ネットの西崎光子さん、自治市民の福士敬子さんが、それぞれ反対することを表明した。
ちなみに、生活者ネットはこの集会で初めて条例案に反対することを公表した。
その後、9日の総務員会の傍聴は予定の倍の40席が埋まる中、吉田議員と西崎議員が反対討論を行い、民主党と自公の賛成多数で、あっけなく可決、付託された請願2と陳情330は、もちろん不採択。そして15日の最終日に正式に決まった。

都議会最終日は傍聴席は満席だったが、テレビニュースでは傍聴席の様子は写らなかった。


■腰砕けの民主党と反対運動の課題
自治市民の福士敬子さんが、談話をホームーページで発表しているので、一部引用しておく。
「多方面から、『今回の条例案は、言論統制に向かう第一歩である』という意見が出されている。今回の条例可決によって、東京国際アニメフェアへの出展辞退など、出版業界から大きな反発が出ており、都が進めるアニメ産業振興への影響も懸念される。さすがにアニメ産業・出版業界も『NO』というべき時を心得ていた。今回の可決にあたっては、付帯決議が付されているが、新銀行東京の設立の際も、築地市場移転の調査費予算の際も、付帯決議に何の有効性もなかった。民主党は、付帯決議を付けるたびに、腰砕けになっていく」

民主党は菅政権の成立以降を見れば明らかなように、マニフェストを次々破り続け、都議会よ、おまえもか!という気分だ。

都議会は1議席差ではあるが、石原与党より野党の方が上回っており、世論も圧倒的に規制反対で動いたのに、なぜ、否決できなかったのかという問題が横たわる。



再提出案の議決の波紋

私たちは一貫して、この条例改正案に反対し、都議会でのロビー活動を続けてきました。そして、11月30日の都議会集会を開催しました。石原知事の所信表明の傍聴の後に、平日に関わらず、120人の参加でした。

条例「改正」の問題提起は
5月の総務委員会の参考人の弁護士・田中隆さん。
出版倫理協議会から、西谷隆行さんと高沼英樹さん。
そして、保坂展人さんも急遽も参加して発言。
都議会議員の発言は、共産党の吉田信夫議員、生活者ネットの西崎光子議員、自治市民の福士敬子議員。ちなみに生活者ネットの西崎議員は、この集会で「条例案に賛成する理由がない」と、反対を明言しました。民主党議員にも参加要請をしたのですが、先約があって「出席出来ない」とのご連絡をいただきました。


請願2件のうち1件は、前議会から引き続き請願をしてきた私たちだけです。
紹介議員の入らない陳情は、330件だとの情報を得ています。
請願・陳情を合わせて332件の案件は、自公・民の“大連立”の反対にあい、あえなく不採択になりました。3月6月議会での請願陳情の少なさから見れば、圧倒的な陳情の多さです。



今後、どのようになるのかは、いまだ不明ですが、私たちはこの問題に関し、ウォッチ活動やロビー活動は出来るだけ続けていきたいと、考える所存です。


とりあえず、それぐらいしか言えない( ̄。 ̄;)






私のツイッターのつぶやきを採録します。
下から読んでね。


@明けて8時からの「とくダネ!」→http://www.fujitv.co.jp/b_hp/tokudane/#bangumi のスタッフからの取材だったけど、何かやるのかしら!都青少年条例の件。

@生活者ネットは通常、都議会民主党と同調していますが、この件に関して、反対を表明したのは11月30日の都議会集会です。QT @clow :生活者ネット。女性都議が代表して反対の立場を表明していることは大きく取り上げられなければならないと思う。


@ユーチュウブ【動画】: 性表現の規制条例が成立 有名漫画家ら反発(10/12/15) テレビ朝日→ http://bit.ly/gu8g6G  強姦・輪姦、背徳、拉致監禁、性的嫌がらせなどの描写で一世を風靡した「太陽の季節」で文壇デビューした元作家に言われたくないよな~~~!!

「ギンギラギンにさりげなく」都議会民主党を批判したい。ナベツネの大連立構想の先駆けデスカ?私は憲法21条を行使し、主張したいことを言うだけ。「地獄に堕ちていく」のハ覚悟しているよ。「バラバラ、鬼火が燃える」

@読んだ(笑) QT @waraino_naikaku: 拡散を 誰かがウィキペディアに我が笑の内閣の作品「非実在少女のるてちゃん」の項目を作っていただけたようです http://bit.ly/h1M1O0 削除されたくないので、みなさんでいっぱい見てほしいのです。よろしくです。

@それ裏切りでしょ?QT @HP0128 覚えておきましょう。 RT @roron512: @HP0128 :可決しましたが、民主党がひどくても反対してくれた松下玲子都議、吉田康一郎都議、西沢けいた都議、栗下善行都議、野上ゆきえ都議、中村ひろし都議のことは忘れないであげてください。

@今、某国営放送で同じニュースやっているよ。傍聴席は写していないけど。大連立の先駆けだなあ。Reading:NHKニュース “性犯罪を不当に賛美”規制 http://nhk.jp/N3tG6emH

@「週刊朝日」14日発売号「マンガ規制条例」の裏に蠢く「警察利権」東京都議会紛糾 ジャーナリスト青木理+本誌取材班

@日刊ゲンダイ15日発行 マンガ規制条例きょう成立 民主党都議会でも裏切り 石原都政を助け、表現の自由束縛 子供のしつけは親がすること、都が乗り出してくるな 「マンガ好きな人は人生が行き止まり」 慎太郎だけじゃなく猪瀬副知事もビックリ発言 見出しより

@昼間、フジテレビから「有害」コミック問題を考える会2010として、青少年条例の可決について電話で取材が来た。いろいろ丁寧に答えた後に「大連立の先取りですよ。後は賛成に回った民主都議に取材して下さい」と言っておいた。

廃案を求める請願

東京都青少年健全育成条例「改正」案の廃案を求める請願


東京都議会議長 和田宗春殿

2010年11月30日

「有害」コミック問題を考える会2010



紹介議員 吉田信夫 福士敬子


【願意】東京都青少年健全育成条例改正案は、表現の自由を侵害し、公権力の家庭への介入を招くおそれがあるため、改正案の廃案を求めます。


【理由】改正案には、子どもの権利保障という視点が欠如しており、「青少年健全育成」という目的のもと、行政による子ども・保護者・事業者に対する監視や規制強化をめざすものであると考えられます。
 改正案7条の「漫画・アニメその他の画像(実写を除く)」の項は、強姦など刑法に触れる性行為や、近親相姦など著しく社会規範に反する性行為を「不当に賛美、誇張」したマンガやアニメに対する青少年への販売規制です。これは各方面からの批判が相次ぎ、6月議会で否決された「非実在青少年」による「過激な性行為を肯定的に描写したもの」を改変したに過ぎません。
 今回の改正案は「刑罰法規に触れる性交」とあり、刑法の強姦罪や強制わいせつ罪だけでなく、いわゆる淫行条例(青少年条例18条6)が含まれることになります。その場合、中高生を主人公にしたマンガで、性体験を肯定的に描くと規制対象になるおそれが生じます。つまり前回否決された「非実在青少年」の文言は削除されたものの、むしろ規制範囲は拡大しているのです。また、8条の「著しく社会規範に反する性交」は、婚姻を前提としない性関係や同性愛など無限に拡大解釈される可能性が出て来ます。

 表現の自由は、流通の自由を担保することで保障されるもので、どのような性描写であれ、良いセックスと悪いセックスを区別し、行政による販売規制は恣意的な運用により、憲法で禁止されている検閲につながるおそれがあります。また、性描写が青少年に悪影響を与えるという科学的なエビデンスは存在しないのです。
 人々の多様な価値観を前提とする近代社会においては、法と道徳は分離しており、内面に対する非介入が社会的な原則です。青少年健全育成条例は、子どもの自己決定権に対する侵害であり、日本政府が批准している「子どもの権利条約」の第13条(表現の自由)に抵触しているおそれがあります。東京都は速やかに青少年健全育成条例を廃止し、子どもの権利条約に基づいた「子どもの権利条例」を制定するべきではないでしょうか。

11月30日議員・関係者と都民・市民の懇談会を開催

青少年条例「改正」案に関する議員・関係者と都民・市民の懇談会

 出席者決定!



午後1時からの本会議における石原都知事の所信表明演説を傍聴した後に、懇談会を企画しました。
多くの皆さんの参加をお願いします。

とき 11月30日(火) 午後3時から5時まで
場所 都議会4階 第14委員会室


問題提起 青少年条例「改正」案の問題点
弁護士 田中隆さん (5月の総務委員会で発言した参考人)

前衆議院議員 保坂展人さん 出席決定!

日本雑誌協会 高沼英樹さん 出席決定!

民主党、共産党、生活者ネット・みらい、自治市民の各会派の都議に出席を要請


今年3月に提出された東京都青少年健全育成条例「改正」案は、急速な反対の世論の広がりにより、3月議会では継続審議になり、6月議会では否決されました。にもかかわらず、石原慎太郎都知事は、12月議会に再度、改正案を提出しています。

そこで、11月30日、本会議での石原都知事の所信表明演説を傍聴した後、今回の青少年条例「改正」案について、都議会議員と弁護士、出版関係者、マンガ読者など、この問題に関心のある人たちで集まって、意見交換の場を持ちたいと考えています。ぜひ、多くの皆さんの参加を!


主催 「有害」コミック問題を考える会 2010

11月30日は石原知事の所信表明を傍聴しよう

12月議会の告示日である22日に、東京都青少年健全育成条例の改正案が再度、都議会に提案される。3月議会の継続審議、6月議会で否決された「非実在」青少年条例。

11月16日の読売新聞が、再提出案では「非実在青少年」の文言を削除、18歳未満とした規制対象のキャラクターについての言及を避けた、と報道。続いて19日の石原都知事の定例記者会見を受け、各社20日に新聞報道が相次いだ。朝日新聞によれば、新たな改正案では、強姦など刑法に触れるような性行為や、近親相姦など社会規範に反する性行為を「不当に賛美、誇張」した漫画やアニメについて、18歳未満への販売規制を対象とするとある。

読売は、民主党も修正内容に同意するとみられ、条例改正の公算が大きくなった。朝日では、民主党にも賛成する声があり、可決される可能性がある、と記されている。

私が情報収集したところ、民主党の幹部に治安対策本部が、条例案をコピー厳禁で見せて説明したようだが、前回反対に回った会派には説明に行っていない。16日に議員に出された予定案件説明資料を手に入れたが「青少年の健全な育成を図るため、インターネット利用環境の整備に関する規定及び図書類等の青少年への販売等に関する規定を整備するとともに、児童ポルノの根絶等に関する規定を設ける。施行日:平成23年7月1日」とある。これは3月議会での予定案件説明資料とほとんど同じ文面である。

そこから推測すると、携帯のフィルタリングや児童ポルノ根絶に向けた責務などはそのまま温存され、7条の「非実在青少年」という文言を削除し、その条文を改定するだけではないのだろうか。本日22日に公開される議案を待って、正確なところは検討する。

ツイッターなどネットでは改正案の公開がまだなので、規制反対に関わった人たちの苛立ちが伝わってくるが、議会の手続きとしては普通で、特に姑息だとか密室と言うにはあたらない。3月議会での議案は2月24日に提出され、反対運動が起こり、3月15日に都庁での著名な漫画家などの記者会見が行われ、同時に都議会会議室で300人集会が開かれ、これを契機に一挙にマスコミ報道がなされ、潮目が変わったことを忘れてはならない。

12月議会は11月30日に開会、午後1時から石原都知事の所信表明が行われ、12月7日に各党の代表質問、8日に一般質問。条例案が審議される総務委員会は、これまでの慣例に従えば9日(木)。9日〜13日が常任委員会の日程だが、土日を挟むので審議できる可能性があるのは、9日10日13日の3日間だけで、15日は本会議の最終日。

民主党の中にはもともと規制賛成派がおり、決して一枚岩ではない。都議会最大会派の民主党が、改正案に賛成しなければ、可決出来ないので、治安対策本部は、民主党に説得に行くのは当たり前の根回しだ。まだ条例案が正式に提案されていないので、民主党内での結論が出ていないのは、これまた道理だ。

「有害」コミック問題を考える会 2010は、6月議会に、条例案の廃止を求める請願書を都議会に提出している。紹介議員は吉田信夫(共産党)と福士敬子(自治市民)。他にも陳情が4本出され、総務委員会に付託され、共産党と生活者ネットは趣旨採択に賛成したが、民主党が、自民党・公明党と共に反対したため、請願・陳情は不採択になったのである。

この民主党の態度をみればわかるように、今回賛成に回っても不思議ではない。規制反対派に多いのは若手議員で、幹部は規制賛成派か無関心派である。つまり、民主党の若手議員が反対に回っても、党内で議論され修正案に賛成ということになれば可決されるのだ。
これまで規制反対を表明してきた若手議員が、それでも反対の態度を貫くためには、離党を覚悟で行動しなければならない。党議拘束に背くとなれば、それだけの覚悟がいるということだ。

そこで、今から出来ることを提案する。12月議会の総務委員会に付託する請願・陳情を提出するためには、12月1日午後5時が締め切りなので、それまでに、請願・陳情書を都議会議長宛に提出することだ。都条例に関することなら、都民だけでなくも請願・陳情は可能だ。都議会のホームページに請願・陳情ガイドがあるので、詳しくはそこを参照して欲しい。担当課の電話番号が載っているので、よくわからない人は直接電話をして職員に説明してもらうことをお勧めする。

あとは、11月30日に本会議が開催され、石原都知事の所信表明が行われるので、都議会の傍聴をしよう。傍聴席のキャパシティは約200席なので、それを埋め尽くす傍聴者がいるとこの問題に対するひとつのアピールになる。

今頃、遅いんですが…(^^ゞ請願の不採択

東京都青少年健全育成条例「改正」案は、
無事に否決できたのだか・・・☆☆☆



民主党都議団は、うちの請願の紹介議員にすら、
なっていただけなかったでけなく

総務委員会で、陳情4・請願1に対して
「趣旨採択」すら拒否して、
自公に同調したために不採択にされました。

唯一の議会請願で
共産党都議団の幹事長・吉田議員と、自治市民の福士議員に
がんばって、サインしてもらったのに・・・まったくドモ\(^_^



もおー(`ヘ´)
夏コミに向けて、ひみつこうさく(^_-)
でもしてみるかー気分です。まったく(`ヘ´)



記事検索
アクセスカウンター
  • 今日:
  • 昨日:
  • 累計:

プロフィール

けーすけ

カテゴリ別アーカイブ
QRコード
QRコード
  • ライブドアブログ