プリのこそこそ日記。。。

裸足の猿は、よっぱらったら、きっとこんなたわごとを言うでしょう。

THEE MOVIE

映画館でTHEE MOVIEをみてきた。ミッシェルのラストライブの映画。チバの追悼上映。

最前列の真ん中、ライブ的には特等席。

豊洲のフジ、仙台WASSE、2000年フジ、そして2003ラストライブ。全部、その場にいて、リアルタイムで体験した映像が流れてきた。一瞬であの頃に引き戻される。

上映中、泣くだろうなーと思ってたけど、案の定。

ブギーは前半のクライマックス。アベの表情のアップが映し出されて泣いた。あー、こんな表情であの時、弾いてたのかと思った。アベのラストライブは終始、悲壮感が漂う。ミッシェルの解散コンサート、1番悲しかったのは、アベだったんじゃないかなと、その後の人生含め、そう思う。ブギーが鳴り終わる前の世界と鳴り終わった後の世界は、違う世界に見える。「それでまた続いてくだろう」とチバが無常を歌う。ミッシェルが解散しても、世界は続いていくんだなと、ラストライブ当日、ぼんやり思った。少し魂が抜かれた感じがした。

チバのMCで、バイバイジェニー、バイバイダニーって、歌の中の登場人物に別れを告げるところがある。映画を観ながら心の中で、「バイバイ、チバ」って思ったら、泣けて仕方なかった。

映画の途中、若かりし頃のミッシェルが出てくる。世界の終わりのプロモーションビデオのスーツ姿。ラストライブの映像とのギャップにやられる。「彼らは昔若かった。ミッシェルは解散した。チバとアベはもういない。」という事実が悲しくて悲しくて嗚咽を噛み殺した。

そろそろ世界の終わりがくるなというところで座席を座り直し、姿勢を正す。普段、youtubeで観ても泣いてしまうことがある。チバは声が出なくなり、アベの弦は切れている、あれ。ミッシェルのすべてが終わっていく。ミッシェルが最後の世界の終わりを演奏すると同時に、自分の中の何かも最後を迎える。世界の終わりの名演はたくさんあるだろうが、やはりベストアクトは、ラストライブで決まりだろう。

ガールフレンドが最後、流れる。結局、一度も生で聴くことはできなかった。うろ覚えだが、たしか、札幌でしか演奏したことなかったはずだ。

チバがいなくなって本当に悲しい。かつての自分、かつての記憶、あの日の高揚感、あの日の思い出、私が私であったということ、そんなものすべてが失われていく。ミッシェルのライブは、すべて完璧だった。完璧なロックンロールだった。その事実が時間の流れと共に、いつか消えてしまう。そのことが、ただただ悲しい。

2023.7.2 リーガルリリー 日比谷野音

7/2リーガルリリーの日比谷野音に行ってきた。

久しぶりに東京に行く。コロナ以来。何年ぶりなのか、わからないくらい昔のことだ。

熊にも久しぶりに会った。ちょっと歳をとった気もしたけど、元気そうで何より。

その日はもともと休みだったはずが、午前中だけ(少しわがままを言って早く帰らせてもらった)仕事をして、午後1時くらいの新幹線で東京へ。

2時間あれば、東京に行けるんだなーということを実感し、ずっと夢見ごこちで、ずっと感動していた。

東京駅で熊と待ち合わせ。そこから徒歩で野音まで。

野音の最寄りのJRの駅のコインロッカーにボストンバッグを入れた。あまり深く考えずに入れた。後で判明するのだが、鍵をかけていなかった。戻ってきたら、普通に扉が開き、何事もなく手元に戻ってきた。熊にはずいぶんショッキングだったらしく、しつこく、「これ、必ず日記に書いてよ!」と言ってきたので、こうして約束を果たしている。

野音は初めて行ったけど、すごく良いところだった。皇居のすぐ隣にある。ステージの後ろが高層ビルになっていて、緑あふれる野音との対比が成立していて、どこか非日常的な感じがする。ふだんの生活空間と切り離されたところに来たんだなあということを実感できた。

ライブ前、列に並び、そのまま、グッズ販売へ。「とりあえず、全部ください」って言いたかったけれど、小心者で貧乏なので、マグカップとタオルとリストバンド(?)を買った。
マグカップは棚に陳列されている。死ぬまで、すべての飲み物はこのマグカップで飲む、という意気込みである。タオルは奥さんに洗ってもらった。はず。。。たぶんどこかにある。はず。。。

始まるまで、缶ビールを3本か4本開けた。すごくすごくおいしくて、ピースフルでビールフルだった。と、ここまで書いて、野音のビールうまかったなーと思い出し、リーガルリリーマグカップに金麦を今、ついだ。美味しい。

ライブ前のSEは、抽象的で歌が入っていない海外のアーチストのアルバムが流れていた。shazamしたら、ずっと同じアーチストだった。「このSEは最適解なのか?」について熊と討論したが、当たり前だが結論はない。

リーガルリリーを見るのは、今年のアラバキ以来。アラバキでは最前列でめちゃくそ頭を振った。で、それがもとで先日、死ぬほど首が痛くなり、夜も寝付けない感じとなり、病院に行った。これまでどんなに首を振っても大丈夫だったのに、歳なんだなー、と思う。ロキソニンを飲み、ロキソニン入りの湿布を貼ったら、すぐ治った。ロキソニンは神。

リーガルリリー自体はあっという間だった。毎日この生活でもいいなあと思った。聞きたいと思ってた曲は全部聞けた。

リッケンバッカーとぶらんこ、が双璧。この2曲は21世紀、最高のロックンロールだと思う。なんとなれば、レディオヘッドやニルバーナと同じくらいのレベルである。(猿山総合研究所調べ)リーガルリリーは海外でも受け入れられる要素があると思う。世界よ、早く気づくのだ。

現役のロックバンドの中で、リーガルリリーが1番好きだ。正直にいうと、声はそれほど好みではない。ただ、トータルの音像として、「ちゃんとロックになっている」のである。曲がちゃんとドライブしていく感じ。ドラムとベースとギターとボーカルが混ざり合って一つの高みへと昇っていくグルーブ感。ロック特有のストイシズム。おそらく60年代や70年代には普通にそこらへんにあったものが、今では化石みたいなものになっている。

熊くんは「1997」がお気に召したよう。帰りにCDを買っていた。1997のリフって、前々から洋楽臭を感じていたんだけど、weezerあたりが作りそうな感じがする。きっと共感してくれる人が世界に3人くらいはいそうな気がする。

帰りはちょっと迷いながら、パスタを食べて、一杯だけワインを飲んで帰宅。買い物をして、熊亭へ。

謎の熊による「櫻坂46推し」攻撃を受ける。沼に引きずりこもうとしていたようだが、無事かわすことができた。さすが自分、である。

次の日、演劇見に行こうって言ってたんだが、熊が体調不良で間に合わず、名画座で2本の映画をみて、東京駅で寿司とビール。そのまま新幹線で仙台へ。その後はガールズバーで閉店3時まで飲んで、帰宅。ガールズバーで2万円くらい使ってて、自己嫌悪。ハイロウズの日曜日よりの使者を歌った。ちょっとうまく歌えた。

日比谷の野音に行ったのが2週間前。今でも、「あー、楽しかったなー」と心の底から思える。人間の歴史は解放の歴史である、と司馬遼太郎はいった。生きてて良かったなーと思える2日間でした。

熊が「毎日、こんな生活(ライブ、映画、演劇だけを見ながら生きる)でも、自分、飽きないと思う」と言っていた。早くそんな日が実現するといいなーとも思うけれど、そうなったら、きっと自分も何か表現したくなるだろうなーと思う。

久しぶりにまとまった量の文章を書きました。

たぶん2023.7.2のリーガルリリー日比谷野音は一生忘れない。歳を取って寝たきりになったら、あめ玉をしゃぶるように、毎日、リーガルリリーの勇姿を思い出すのだ。人間とは思い出の総体である。449ED1B0-32B5-488E-9139-375743AA6396
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ちひろさんと零落

今日、零落という映画を観た。昨日、ちひろさんという映画を観た。どちらの映画も「風俗」が関係する。だれにもいえない悩みを聞いてもらえる特別な存在。零落の中で、海が映るんだが、解放感がすごかった。スランプに陥った主人公が再生していくんだが、やはり女性と自然というのが癒しの二大要素なのかな。どちらもすごく良い映画だった。

ちょっと思い出しただけ

「ちょっと思い出しただけ」という映画を観た。珍しく感想が書きたくなったので、更新。映画館で知り合いと一緒にみて、昨日、アマゾンプライムでもう一度観た。基本的に、一度観た映画や本を見直すことはない。
だいぶ気に入った映画である。

ネタバレありで書かせてもらうので、もしよければ一度観てほしい。

映画の基本構造として、主演の池松壮亮の誕生日(たしか7月26日)を時系列をさかのぼって、描くものになっている。2021/7/26 2020/7/26 2019/7/26という順番でたぶん5〜6年くらいさかのぼっていく。主演の池松壮亮と伊藤沙莉がどのように別れてしまったのかが描かれてから、2人が1番幸せだったとき、2人の出会いへと進んでいく。2人の結末を知った上で幸福の絶頂と始まりが描かれるので、2人が幸せそうに見えれば見えるほど、切なく喪失感も生まれる仕掛けになっている。

池松壮亮は、声が良い。落ち着いた深みのある声。芯がしっかりしていて、控えめなキャラクターに合っていたと思う。伊藤沙莉に、「もっと心の声を出してよ」といわしめるキャラとして最適だった。印象的なシーンとして、2人が別れることになった誕生日、タクシーから降りた池松壮亮が1人で街中でケーキを食べるシーンがある。プロのダンサーを目指していたが、足をケガして、引退するのかどうか、人生の岐路にあった中で、楽しそうで幸せそうなサラリーマン、女子高生、若者や、ゴミ捨て場の脇で1人でご飯を食べる浮浪者が切り取られていく。自分がこれからどういう人生を歩んでいくのかの不安や葛藤がすごく伝わってきた。東京が持っている1つの側面を見ることができた。

伊藤沙莉のことが大好きだ。チャーミングという点では、日本で最高の女優である。

印象に残っているシーンを羅列していく。

別れのシーンで、池松壮亮をタクシーから降ろしてから、伊藤沙莉が走り出す。(伊藤沙莉は劇中タクシーの運転手さんを演じている。)少し強引に池松壮亮を降ろしたのに、「追いかけてこないのかよ」と半泣きになっている。別れのシーンは、この映画の見せ場だが、別れることになる2人のすれ違いがうまく演出されている。おそらく観る人によって、印象やとらえ方が変わりそうな場面。自分は、どちらの言い分も共感できたし、どちらも間違ったことは言っていないように感じた。どれほど仲が良かった2人でも別れるときには、どちらも間違ってはいないのに、別れることになる。お似合いの2人でもこうやって別れていくんだなーとしみじみ感じた。

幸福のピークのシーンは、2つあって、水族館のデートと誕生日のケーキを食べるシーン。水族館のシーンは、終始、絵がきれいだ。ずっとその世界で生きていきたくなる。休館日の水族館に潜り込むので、他に客がいない。池松壮亮のバイト先に忍び込んでいるということなのだが、それだけでドキドキするシチュエーションになっている。他に誰もいない水族館で、2人で踊り出す。あんなデートだったら、毎日していたい。伊藤沙莉は、全然演技に見えないところがすごい。自然体120%である。

誕生日にケーキを食べるシーン。ふざけ合っている中で池松壮亮が「来年の誕生日、プロポーズしよ」と独り言のように言う。そのひと言に伊藤沙莉がくいつく。「え、今、何か言った!」というセリフが、結婚というテーマのデリケートさをうまく表している。女性から、結婚を迫るのは、「重たい」ということになり、現代では一般的に忌み嫌われる行為とされている。伊藤沙莉は、もっとはっきりしたことを池松壮亮から引き出したいのだが、池松壮亮はそれ以上、核心には触れない。伊藤沙莉が「どっちの誕生日?私、5月なんだけど。」と追撃するのだか、空振りに終わる。あのシーンの伊藤沙莉は最高にチャーミングでキュートだ。あんな女の子がいたら、一瞬で恋に落ちると思う。

だいぶ長々と書いてしまった。こうやって書いてみて、この映画のことが本当に好きなんだなーと思った。自分がしてきた過去の恋愛は、すべて美化されてるということなんだろう、たぶん。

2022GW雑感

昨日、やがて海へと届く、という映画を見た。東日本大震災がテーマの1つだった。海岸線の駅にいるときに津波にのまれるシーンがあった。津波が来て体が水中に沈んでいくところがアニメーションになっていて、なんだかリアルだった。震災のとき、あと少し震源の位置がずれていて、避難する時間がなかったら、自分も飲み込まれていたんだなあと実感できた。自分が生き残った世界しか自分は知らない。いつしかそれが必然であったかのように錯覚していたんだなと感じた。

アラバキを更新して、久しぶりに日記を読み返した。34歳だった頃、5年後の免許更新のときには39歳になってるんだろうなあという内容があった。それを書いたときの感覚が蘇った。振り返ってみると、34歳だった自分も39歳だった自分も、びっくりするくらい若い。34歳だったとき、自分は歳を取ったと思っていたけど、錯覚だったのかもしれない。48歳から見れば、34歳は本当に若いと思う。いつか自分も60歳になり、70歳になり、寿命がつきなければ、80歳になる。そのとき、この日記を見て、あー、48歳だったなんて信じられない、なんて若かったんだろうと思うのだろう。

結局のところ、毎日、一生懸命生きて、自分の可能性を信じてチャレンジを繰り返すことが大事なんだろう。

arabaki2022

3年ぶりのアラバキ。つい先ほど帰宅。今のうちに書き切らないと、絶対もう書かないのがわかる。

1日目

前日は仕事だったため、少し遅めの到着。まずはchillspotから。久しぶりのフェスだからか、自分の感度はだいぶ鈍くなっていたのだと思う。最初はあんまりピンと来なかった。ただ、ライブが進んでいくに従って、客側と演者の距離感が近くなっていったような気がする。自分はベース側でみたんだけど、とっても初々しかった。

お次は、vaundy。今や誰もが知っている人気者。踊り子っていう曲のpvの小松菜々は最高に素敵だ。若干、ジェネレーションギャップを感じながら、後ろの方でみる。mcは気のいいあんちゃん風。やんちゃな感じは、今どき珍しいのかもしれない。久しぶりのフェスで暴れるモードを発動できるか不安だったんだけど、二曲目(?)の踊り子でちょっと体が動いた。雪解けである。

お次は磐越のcreepy nuts。歩く歩く。そんなに混んでなかったので、20分くらいかな。選んで大正解でした。体が揺れる揺らぐ。

そのまま待機して、spellbound。連れの人からの情報で、ブンブンサテライツのベースの人のバンドだそう。雨が強くなっていて、始まるまでの40分で濡れネズミの出来上がり。端っこだけど、最前列を確保。ちょっとボーカルがビジュアル系入ってるように感じて、最初はちょっとイマイチだったんだけど、最後はブンブンサテライツが持っていたドライブ感、疾走感、高揚感を感じられて、大満足。

またまた、待機してnulbarich。今日は踊れる曲を持ってきましたとJQさんが言ってた。たしかに踊りやすい曲なんだろうなーと思いながら、見ることをあきらめ、踊ることに集中しました。それにしても、ボーカルは近くでみると、とても胡散くさい。。。カッコいいとダサいんじゃね?の間のぎりぎりを攻めてくる。テレビ局の悪徳プロデューサーみたいな感じ。ディスってはいない。そう、ディスってはいない。

今振り返ると、ブラフマンに行くべきだったかもしれない。ナルバリッチが終わり、次のイースタンユースまでご飯を食べながら待っていると、雨がみぞれになりだした。カッパを着たのが遅かったので、トレーナーまでびしょびしょ。とにかく寒い。今日のイースタンユースは、今日しか見れない。見れないんだけど、帰った。全然ろっくんろーるじゃない。帰り道は完全に雪が降ってた。

2日目。

2日目と3日目は1人フェス。1人海水浴や1人ディズニーよりは難易度が低い、はず。音楽にあまり興味がない人にとってはきっと地獄のようにハードルが高いかもしれない。以前アラバキに1人参戦したときよりも、あんまり寂しくはなかった。前回のアラバキ以降、ライブにも行ってなかったので、興奮が勝ってた。

最初は怒髪天。1日の始まりとしては最適だったかもしれない。さすが俺。ろっくんろーるソムリエ万歳。男くさくて泥くさい、少しレトロなロック。音楽のジャンル分けしたときのロックのど真ん中。末永く頑張ってほしい。

次は歩いて磐越のデリコ&グリムスパンキー。天気が良い日のデリコは気持ち良い。昔、フジロックで見たとき、そう思った。日本で最も耳触りの良い音楽だと思う。ボーカル2人の声質や音楽性が似ていて、一緒にやるのは本人たちも楽しいんだろうなあと思った。ボブディランの風に吹かれてをやってて、戦争反対とは一言も言ってなかったけど、そういうことなんだろうなあと、勝手に理解した。

次は鰰のkotori。知らないバンドだったので、予習してみたら、良さそうだったので、楽しみにしてた。若い人たちが新しいロックを作っていってほしい。とにかくずっと生き残ってください。前で見てたお客さんが柵を殴って倒してしまったので、柵を戻してあげた。恥ずかしかったけど、自分偉かった。

次はyama。若い人たちの音楽には少し気遅れしてしまう。世間では大人気のようだ。仮面みたいなものを解禁してるのかと思ってたら、ちゃんと仮面つけてた。なんでつけてるんだろうなーと心理状態を考えながら聞いた。仕事とプライベートを分けたいってことなのかなあ。歌は音源通りで、上手だなーと思った。最初は感心して聞いてたけど、全部同じように聞こえてしまって、ちょっと退屈してしまった。予習してたときの曲に、死体みたいなぬいぐるみ、っていう歌詞が出てきて、その描写力と斬新さに驚いた。ぬいぐるみが死体みたいに見える瞬間って、どういう状況なんだろう。書けそうで書けないフレーズだと思う。天才。

次は折坂悠太。どう表現したらいいのか適切な言葉を探してみる。自然、郷土、民族、そんな感じ、たぶん。ちゃんと一貫してグルーブがあったと思う。

さてさて、今回のアラバキの超ウルトラスーパーハイパー目玉。ナンバーガール。もう一度言っておこう、ナンバーガール。ああ。まさか死ぬまでにもう一度見れるなんて。前に見たのが1999年のライジングサン。その頃は、全然興味がなかった。実はブランキーも興味がなかった。若いというのは、恐ろしいことです。YouTubeのコメントに、ドラムス、アヒトイナザワ、を聞くまでは死ねないって書いてあって、100%共感できて笑ってしまった。で、最初のmcがそれだったので、これは運命。で、一曲目がomoide in my head。つまりこれも運命。3日間車の中では、ナンバーガールをかけ続けた。日本で最高のグランジバンド、ナンバーガール。疾走感、グルーブ、過剰感、破壊力、高揚感。ずっと首を振り続けた。休まず首を振り続けた。今も痛い。メンバー全員、歳をとってもエッジのかかった音を鳴らせていて、本当に素晴らしいと思う。うろ覚えだけど、ある日、ナンバーガールをもう一回やってみたいと向井秀徳が思ったのがきっかけで再結成したらしい。つまらないこだわりは捨てて、ブルーハーツとブランキーとジュディマリは再結成するべきだ。ミッシェルはもう見れない。

お次はアジカン。アジの缶詰めもアジカン。アジアのカンフー世代。意味不明だが、響きは最高に良い。不思議だ。昔はアジカンに興味がなかった。物足りねーんだよ、とイキがっていた若かりし頃。いつしか、侘び寂びも少しはわかるようになり、車の中でアジカンばかり聞く時期もあった。抒情的で、染みてくるあの感じ。実際にライブをみると、アジカンはやっぱりロックバンドなんだなと、いつ見ても思わされる。ちゃんとグルーブがある。ソラニンの最後のシャウトが日和ってたから80点。ゴッチは普通にしゃべってるときも声が良い。イケボかよ!

ピロウズを1分くらいみて、トリのトライセラへ。25周年だそう。遅刻したので、シシャモのボーカルさんのところから。宮崎さんはトリのゲストにしょっちゅう呼ばれてる気がする。ピロウズのガールフレンドは最高だった。岸谷香が出てきたときはびっくり。車の中で岸谷香のラジオを聴くのが、日々の生活の中での幸せの1つ。プリプリのダイアモンドで泣いてしまった。世代を象徴する歌は、一瞬で当時の記憶をフラッシュバックさせる。
高校生だった頃、世の中的に1番輝いていたのは、プリンセスプリンセス、略してプリプリだった。自分は歳を取ったんだ。もう高校生じゃないんだ、ということをまざまざと認識させられた。暴力的に、圧倒的に。

3日目。

さすがにちょっと疲れてきたので、午後出勤。12時頃到着。最初は橋本絵莉子。チャットモンチーのハシエリである。チャットモンチーは、日本の歴史上、最高のガールズロックバンドである。最前列の男性は、チャットモンチーの解散ライブのTシャツを着て、濡れながら見てた。帽子もかぶってなかったので結構濡れてたと思う。ベースの人は演奏しながら、泣いてたように見えた。コロナ禍の中、演者も運営もさまざまな思いがあるんだろうなというのが透けて見えて、こっちももらい泣き。直撃ずどん。ハシエリさんは細かった。ちゃんと輝いてました。

次はにしな。これまた新世代の人なんで、おそるおそる見る。最初はピンと来なかったけど、最後は大満足。ちょうどyamaの逆。ずっとタバコばかり吸ってた人に作った曲ですって言ったmcが印象に残っている。最後の曲で、田舎のお母さんがりんごがどうのこうのっていうところで、あー、昔、熊と四谷の天窓で見た人かー、とつながった。あんなに小さい箱でやってたのに、どうやら武道館までたどり着いたらしい。すごいことだなーと思う。多くの人の共感を得て、支持者を増やしていくというのは、いつの時代でも輝いて見える。

磐越のken yokoyamaへ。メロコア界のゴッドファーザー。本当か?mcで、モッシュとかできないけど、今日は集まれただけで良しとしようやー、って言ってて、ゴッドファーザーなのに謙虚だなーと思った。全部アドリブでmcしてるって言ってて、さすがゴッドファーザー、ゾーンに入ってる!と思ってしまった。満足。

磐越から陸奥に大移動して10FEET。ken yokoyamaの終了が15時20分。10FEETの開始が15時30分。メロコア族はダッシュである。まあ、間に合わないのだが。メロコア族のみなさんは、至福のひとときだったのか、地獄のような葛藤を抱えていたのか、知る由もない。運営はどういう意図だったのだろう。コロナで太ってしまったメロコア族のダイエットの一助となれば本望です、あたりか。10FEETは、次のAJICOのため、終了10分前あたりで離れた。やっぱりモッシュ見ながら、イキがってんなー、チンピラどもー、っていう光景がないと、ちょっとつまらないかもしれない。昔ホルモンでみた陸奥全員のヘドバン、あれはすごかった。宗教ですね、あれは。

次は3日目最大の楽しみ、AJICO。行けるところまで、できるだけ前へ前へ。三列目くらいまで行けた。一曲目がペピンで上がる。だいぶ上がる。UAの存在感。シャーマンっぽい。ベンジーはやせたような気がした。カッコよくなってた。中年もがんばればあれくらいカッコよくなれるのかもしれないという希望の星、ベンジー。AJICOは最高でした。

メロコア族をバカにした罰が降る。AJICOが17時終了。バースデーが17時10分開始。鰰から陸奥なので、なんとか間に合う。やはり日頃の行いのせいか。チバはちゃんと声が出てた。あと5年はいけるな。10年もいけるかな。いつかミックジャガーみたいに妖怪みたいになるのかなー。猿くんにとって、神様は2人いて、1人が村上春樹、もう1人がチバユウスケ。kamimari todayをやってくれた。見上げたら 空すらなくて っていう歌詞があるんだけど、本当にグッとくる。チバが書いた歌詞の中で1番好きな歌詞かもしれない。まだ聞いたことない人にはぜひ聞いてほしい。

お次はサンボマスター。何度も泣いた。本当に卑怯なくらいに泣かせてくる。手抜くんじゃねーぞ!って連呼するから、こっちも期待(?)に応えて、手を抜かずに首を振りながらジャンプして、手も挙げる。ちょっとやりすぎて平衡感覚を失って、よろけて前にいったら、水たまりど真ん中。なんかもういいやと思って、スニーカーのままドロドロで踊る。おどろどろ。サンボマスターは勇気をくれる。前向きに生きていこうと思える。お前がクソだったことなんて1度もないんだっていう言葉を思い出して今も泣いてる。たぶんそういう言葉を必要としている人は多いんじゃないかなと思う。最高でした。

最後、大トリ。GTR祭り。スカイライン?だれが何やるの?くらいの感じで磐越から陸奥へ。3日間でだいぶ歩いた。やせたかなと思って体重計のったら、やせてなかった。知ってた。ステージ着いたら何をやってるのか、よくわからなかった。しばらくすると、どうやらスカイラインではなく、guitar祭りで、コレクターズの人が進行役らしい。10FEETがグリーンデイ、ビークルのヒダカトオルがストーンズ、ブラフマンのトシロウが、たぶんニールヤングをやってた。シアターブルックのタイジも何かやってた。奥田民生も何かやってた。知らない曲だった。民生も知らない曲をやらされたみたいに言ってた。最後はみんなでビートルズのゲットバックをやった。どれも全部楽しかったけど、世代的にこれでいいのかなーと不安になった。自分は48歳だから楽しめたけど、若い人たちは楽しめたんだろうか。まあ、古い曲を聴いて世界が広がるなら、それもまた良しなんだろうな。最後は菅さん(アラバキの1番偉い人)が出てきてあいさつしてた。またアラバキに来れて本当に良かったなーと思って泣けて泣けて仕方なかった。あと100年続いてほしい。ずっとずっと未来永劫いつまでも続いてほしい。

アラバキ愛してます。

追記

ツイッターでarabaki検索してた。いくらでも見ていられる。

郷ひろみがダントツで1番人気。AJICOの裏だったから、今回は見れなかったけど、いつか見てみたい。

奥田民生がGTR祭りでやったのはU2らしい。いかん、勉強不足だ。。。

1日目のブラフマンは見ておくべきだったか。。。雪の中のブラフマン、美しすぎて一生忘れないとか書いてあって、何だよーーー!!!と思っている。

フェスのオプションで天気を売り出したら、割と売れるのではないかと思う。10,000円で3日間晴れ、無課金だと大雪。

和田唱さんと奥田民生さんの件、先ほど知りました。自分が頭悪いだけだと思いますが、何の違和感も感じず、ひたすらエンジョイしてました。より良い音楽をたくさん作って、たくさん演奏してくれる、1つのキッカケになると良いなと思います。

アラバキの興奮冷めやらず。






















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フィッシュマンズ

例えば、真夏の青空、住宅街のさびれた公園。

真夏の空気をいっぱい吸って、

真夏の空気をたくさん味わう。

ぼくの肺は真夏色に染められる。

今この瞬間、どこまでもどこまでも、駆けられそうだ。

君に会いに行く。

今すぐに、君に会いに行く。

クルエラ

昨日は映画館でクルエラを観た。

エマストーンの顔が小さかった。平手友梨奈に似ている気がするけど、共感してくれる人はいるだろうか。

音楽もお気に入りの曲が多くて、イギーポップやストーンズのところは、足を踏み鳴らしたかったけど、ガマンした。

ストーリー自体は、特に何も感じなかったけど、映像の気合いの入りようと、エマストーンの魅力に大満足。

自分の大好きなものに執着して、努力を継続し、会うべき人と会い、理解者が増えていく過程こそが、人生の一つの成功体験なんだろうなと思った。

ももいろそらを

久しぶりに書きます。

初めてスマホから書いてみてます。

toeのライブをYouTubeでテレビに飛ばしながらダラダラと。

休みの日は、スマホでゲームするか、映画館で映画鑑賞。あとはファミレスで読書。

歳を取ったのか、長時間、読書できるようになりました。昔は、すぐに胸がいっぱいになって、咀嚼できない感情を抱えると、ページを閉じて、いったん本の中の世界と距離を取っていました。好きな作家は、村上春樹、村上龍、吉本ばなな、窪美澄、金原ひとみ、司馬遼太郎、川上美映子などなど。

今日は映画館で、ももいろそらを、を観てきました。予告編でかなり引き込まれていたので、期待値高め、ハードル高めで行ってきました。素人目にもわかるくらいの演技のヘタさでしたが、それが結果的に新鮮さにつながり、こうして数年ぶりのblogの更新につながっています。勇気をもらえる映画だったと思います。

くまくんと映画の講評を書く約束をしたにもかかわらず、放り出していて、自己嫌悪状態が続いていますが、これを書いたら、まずはクマくんに報告してみたいと思います。

スマホでblog書くの、もっとめんどくさいと思ってたけど、やってみたら、かなり書きやすくて、びっくり。

ARABAKI 2019

1年ぶりの更新です。今年は熊くんがアラバキに来なかったので、熊くんのために更新します。

○ZAZEN BOYS

前にも同じこと書いたけど、相変わらずノリにくい音楽。メンバーは向井さんのことをよく見てる。向井さんはある意味、指揮者なんだろうな。指揮者のいるバンドって他に知らない。前のベースの人がバンドを脱退したのは聞いてたけれど、新しいベースの人を見るのは初めて。アグレッシブな弾き方は前の人と同じような感じ。こういう人、よく見つけてくるよなーと感心した。バンドにぴったり合ってたと思う。

○水曜日のカンパネラ

ある種のヒーリングミュージックになっていて、音楽的には昔のほうが好きかも。ただ、コムアイさんを近くで見ると、スターだなーと思う。神々しさがあった。生命力とか、人間としての輝きみたいなものが、ふつうの人とは違う。いつまでもどこまでも音楽を作り続けてほしい。

○佐藤千亜妃

相変わらずきれいな人だった。中性的でクールで、イケメンっていう言葉がぴったり。そんな人が、ディープな歌詞を書くからギャップが生まれ、同時に何とも言えない魅力が生まれる。ものすごく個性的で特徴のある声ではないと思うんだけど、良い声してるなあと感じる。声優やってほしいと、ユーチューブのコメント欄にあったけど、その通りかもしれない。最後の曲で泣いてしまった。津軽ステージって、後ろの壁がなくて、遠くの山を見ながらステージを見ることになるので、遠近感がおかしくなってトリップしやすいのかもしれない。

○浅井健一&THE INTERCHANGE KILLS

ベンジー、機嫌良さそうで何より。柵につかまりながら見ることができたので、たくさん頭をふった。柵につかまることができると自由度が増す。平衡感覚がなくなっても倒れたりすることはない。ベンジーーーーー!!って叫びたかったけど、なんか気恥ずかしくて叫べなかった。ブランキーの曲もそうじゃない曲もどっちも良かった。

○the pillows

ピロウズみるのは久しぶり。たぶん。
SHISHAMOのボーカルの人が歌ったガールフレンドって曲、すごく良かった。沁みるなーっていう言葉がぴったり。歌の前のMCで、「自分が歌うより、良いよ。オリジナルを超えてます」ってなことをさわおさんがいっていた。歌う前からハードル上げてくるなーって思ってたけど、本当にオリジナルよりいいのかもしれない。後で聴き比べしてみたい。
GLAYのJIROさんとTERUさんを始めて見た。すごく腰の低い人たちで好感持てた。GLAYっていったら、好き嫌いは別として、日本を代表するミュージシャンだと思うけど、全然そんな感じを出していなくて、逆に大物感出てたように思う。ピロウズの曲をTERUさんが歌ってたけど、特有のセンチメンタルな感じが合ってたように思った。ピロウズが30周年だということでした。おめでとうございます。ライバルはストーンズですね。

○月に吠える、LUCKY TAPES、チャランポランタン、Creepy Nuts、女王蜂、ARABAKI ROCKERS、ネクライトーキー、No title、マカロニえんぴつ、ヤバイTシャツ屋さん、King Gnu、あいみょん(5秒だけ)、iki orchestra、東京スカパラダイスオーケストラ

良かったなーというものと、そうでもなかったなーというのが半々くらいかな。

○リーガルリリー

今まで時系列順に書いてきたんだけど、これだけ違う。どうしてもリーガルリリーは最後に書きたかった。

中学生の時にU2に出会い、高校生の時にガンズに出会い、大学生の時にNirvanaに出会い、大学院の時にミッシェルに出会った。ミッシェルは2003年に解散した。

ミッシェルの解散コンサートから16年近く立つんだけど、この16年の中でのベストアクトだった。今日、ものすごく久しぶりにタワーレコードに行って、リーガルリリーのCDを買ってきた。ミニアルバム3枚、買おうと思って行ったのに、最新盤しか売っていなかった。本当に好きなものは、ちょっとずつそろえる方が幸福度が増すから、これで良かったのかもしれない。今も買ってきたばかりのCDをかけながら書いている。CDの良いところは音楽に物質的な形を与えられることだ。リーガルリリーの音楽に物質的な形を与えられるものはCDしかない。(レコードの方が大きくて優れてるかもしれないけど)

リーガルリリーのことをもっと知りたいと思って、ツイッターを始めた。

U2、REM、Pearl Jam、Jon spencer blues explosion、The Rolling Stones、The Beatles、ミッシェル、ブランキー、シーガルを聴くときに感じる「完璧だなー」という感覚。そんな感覚を久しぶりに感じた。鳴っている音楽に身と心を委ねて、その音楽と溶け合って一つになる。

今回のアラバキはリーガルリリーが最大の目当てだった。何とか最前列を確保。リハにボーカルギターのほのかさんが出てきた。びっくりするくらい背が小さい。よくみると、裸足である。

リハでギターを弾いたんだけど、その時点で涙がこぼれ落ちる。本物の音だなーと。本物だけが持っている説得力に完全にやられる。

基本的にずっと頭をふってたので、記憶もとびがちなんだけど、どう言葉にすればいいのか。

リーガルリリーの魅力って何だろうと自問自答してるんだけど、なかなか的を得た答えが出ない。

とりあえず、ドラムはすごく良かった。あんなに体温を上げるドラムはNirvanaのドラム以来。来てほしいところで来てほしい音をたたき出してくれる。

5/6(月)のViva La Rockに出るらしい。んーーーーーーー。

そこに魂があり、魂が漂うのは確実なのだから、ここはやはり行くべきか。

チケットはまだ売っているのかな。

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