一昨日
高屋敷英夫さんと荻窪で飲む。
高屋敷さんは脚本家。
代表作に・あしたのジョー・天才バカボン
小説ドラゴンクエストシリーズなどがある。

出会いは岩手県盛岡の八幡町にある・水前寺。
十年以上前、隣の席に偶然座り、
水前寺のマスター須永さんから紹介された。
それ以来の付き合い。

当時自分は私立の高校野球部長
高屋敷さんは盛岡の有名公立高校野球部監督。
高屋敷さんは東京で
フリーの脚本家をしながら、
盛岡にも居を構え
東京・盛岡間を往復しながら母校の監督を
数年間務めていた強者である。

年に数回、
盛岡の水前寺に飲みに行くのが楽しみだった自分にとって、
楽しみが増えた。
盛岡の水前寺だけでの付き合いが、
東京でも暇を作り
会うようになったのが5年前からである。

ことばに力を持つ人である。
機関銃しゃべりの自分に
高屋敷大砲一発で決める。
ことばを大事にする脚本家ならではの
ことば力に敬服する。

今回も脚本を書くことがどれだけ大変か。
会って再認識。
情景をことば・文にする難しさが嫌で、
写真を選択した過去の自分を思い出す。

彼は過去に一度だけ
『東京のスピードに付いていけない。
ベトナムに永住しようか迷っている。』
と弱気になった事があった。

そこで自分は
高屋敷さんの生活拠点阿佐ヶ谷・荻窪を見に行った。
ベトナムで一ヶ月間滞在し
脚本を書いていた経験が、
東京のあくせくした、
渇いた生活に嫌気がさしたことがわかった。
そこで、
『ベトナムの生活からは日本アニメの凄い脚本は生まれない。
東京の生活の中から必然で凄い高屋敷作品が生まれる。』
と答え引き留めた。

言わなかった本音。
一番の理由は一緒に飲みたいから。