2006年02月10日

私の愛したあなたへ 2

私ね、お母さんと喧嘩したの。
些細なことで喧嘩したの。
その時に言われたの
「あなた、母親になろうとしてたんでしょ!!!」
って。

お母さんきっと、言っちゃいけない言葉だって
思ってたと思うんだ。
でも、わかってほしいから、
どれだけのことをしたのか
自覚して欲しくて
私に言ったんだとおもうの。

あなたはもう、あの出来事は風化してきてますか?

私はね、
「もう、会わないでほしい」
こう言ったお父さんと
お母さんを
もう二度と裏切りたくないって思った。

だから決めた。
あなたとは一切、連絡をとらない。って。

SDカードに保存していた画像や
あなたにもらった手紙やプリクラ。
全部捨てた。
これでけじめがついた。

さよなら。








いつかどこかで出会ったら
笑顔で会いましょう。
笑顔になれる生き方しよう。
お互いに。

私があなた(YOU)を想う時
あなたが私(YOU)を想う時
二人の間にYOU
赤ちゃんがいたことを
感じられるように。

誉、ありがとう。

you02111 at 22:23|PermalinkComments(4)TrackBack(0)

私の愛したあなたへ

二月二十四日
寒い夜の日に
あなたは私に会いにきてくれましたね。
それから何度も何度も
真っ暗な夜には声を聞かせて
体温を伝えてくれましたね。



妊娠したと電話した時
正直、どう思いましたか?
最悪と思いましたか?
人生の終わりが見えかけましたか?
それに近いものでしたか?

私は・・・
正直、思いました。
お金もない。
大学もある。
あなたとも別れてる。
最悪。


そして最悪から始まった
私の短い終わりの見えてる妊娠生活は
辛いものでした。

何度も何度もくるつわり。
親の厳しい言葉。
何よりも辛かったのは
他の女を見るあなたの存在でした。
付き合ってた時のウソも心離れも
許せたけれど、
きっと、こんなあなたを許せる日は
私の人生にはないでしょう。


気がつけば私には母性というものが生まれてました。
かっこよくてスポーツができて優しい男の子がいい。
可愛くてスタイルが良くて華のある女の子がいい。
いいえ。
元気ならそれでいいんです。
笑顔のこぼれる子ならそれだけでいいんです。
そう思うようになり、
「私のおなかの中で笑顔になって」
そう、祈る日々の中
流産。
あとは時の流れに流れただけ。

そして決めたあなたへのさよなら。




you02111 at 22:11|PermalinkComments(0)TrackBack(0)

2006年01月15日

1月15日

昨日がとても寒かったので
今日の暖かさはよく
よく体に染みます。

あの時。
2ヶ月前のあの時は
1つしか答えがなかった。
後悔してる。


自分の人生を見直して
赤ちゃんを産めばよかった。
彼と向き合えばよかった。
彼と結婚して
一緒に家族をつくればよかった。

もちろん、
予想よりも大変なことでしょう。

だけど私、
赤ちゃんを産みたかった。

そしたら今頃

妊娠、5ヶ月。

産みたかった。


そんな後悔を
あと5ヶ月した後

6月には
大きな産声をあげるはずだったのよね。

ごめんね。

you02111 at 17:05|PermalinkComments(1)TrackBack(0)

2005年12月21日

赤ちゃんへ

YOUへ・・・・


こんにちは。
あなたの、YOUのお母さんです。

お母さんはお父さんの大きな背中が大好きでした。
あなたのお父さんはとても温かい背中を持っている人です。
その背中でおんぶさえさせてあげられなくてごめんね。

YOUは夏からお腹の中にいてくれたのね。
一生懸命、お腹のなかにいることを知らせてくれてたのに
気がついてあげられなくてごめんね。

ダンスしてる時も苦しかったね。
バイトしてる時も苦しかったね。
お母さんが辛かった時
YOUも辛かったかな・・・。
ごめんね。

YOUはキレイな指ね。
その指で色んな物触ったり
作ったり壊したり

お母さんに似た目で
いろんなものを見て

お父さんに似た鼻で
おいしい匂いをかいで

いろんなことできるはずだったのに
ごめんね。

本当にごめんね。

せっかく命をもって
お腹の中に来てくれたのに
産んであげられなくってごめんね。



これは秘密の話だけどね。
お母さん、あなたのお父さんのこと
どんな時でも愛してたのよ。
何度裏切られても
何度泣かされても
笑顔も沢山くれた人だから
あなたのお父さんはすごい人だから
ずっとずっと愛してたのよ。
YOUにもそれは伝わってたよね。
これはお父さんには秘密。
お母さんとYOU二人の秘密。
お母さんはこれからもずっと
YOUとお父さんのこと愛してるわよ。
それだけはYOUにもわかって欲しいな。


あなたの誕生日は
きっと6月頃の予定だったのよ。
お父さんと同じ日になったかもしれないね。

YOUの顔
絶対に忘れないからね。
毎日、想ってるからね。


ごめんね。
でもね、YOU・・・

ありがとう。
大好きだよ。


さようなら。




お母さんより


you02111 at 15:08|PermalinkComments(1)TrackBack(0)

YOU

私があなた(YOU)を想う時

あなたが私(YOU)を想う時


二人の間にあなた(YOU)がいたことを
忘れないように

名前をYOUにしました。


小さな小さな男の子の名前を
YOUと名付けました。

you02111 at 14:48|PermalinkComments(0)TrackBack(2)

後悔します

息をすると
体の中に空気が入ります。

今まで二人分の息を吸ってたのかしら・・・

息をすると
息があまります





赤ちゃんを
小さな命を
なくしてはいけません

あんなに
あんなに可愛い命を

どうしてなくすことができたでしょう。


私は一生後悔します。
この子をなくしたことを

なくそうと考えたこと

後悔します。



you02111 at 14:43|PermalinkComments(0)TrackBack(1)

終わってしまった

眠れません。

痛くて疲れてるのに
全然眠れません。

次の日
あたたかくておいしいご飯と
優しすぎる看護婦さんが
私を待っていました。

MFICUという特別室で個人部屋。
まるでホテルのようなものでした。

2日間の入院を後に
2週間後病院に行き
改めて検診をして
何事もなく
終わりました。


終わりました。

you02111 at 14:33|PermalinkComments(0)TrackBack(2)

待ってたの

どうして
どうして
いっつもめちゃめちゃなことするくせに
どうして最後の最後はおとなしいの??

どうしてどうして怒られてでも
会いに来てはくれないの??

どうせめちゃめちゃなら
めちゃめちゃなこと言ってよ。

「産もう」って言ってよ。

産みたいよ・・・。




妊娠がわかった日から
流産するまでの9日間

「産もうか」
笑顔でそう言ってくる彼のことを
待っていました。



you02111 at 14:30|PermalinkComments(0)TrackBack(0)

12センチ

「赤ちゃんはお母さんの体に
とくに何も残さないでキレイに出てきてくれて
本当にいい子ですね。

顔立ちがくっきりしていて
とても可愛いですよ。
お母さん似かもしれないですね。」

そう言って赤ちゃんを見せてくれました。

12センチ程の赤ちゃんは
目も鼻も手も足も爪までも
五体満足に育っていて
それはなんとも表せないほど可愛くて
とてもキレイな子でした。

目は私に似ていて
鼻と足が彼に似ていました。

本当に本当に
この世のどんなものよりも
何よりも
可愛くて可愛くて
看護師さんに預け返すのをためらいました。

ずっとずっと
傍において
離したくありませんでした。

you02111 at 14:20|PermalinkComments(0)TrackBack(1)

手術

救急で入った病院。

麻酔なしでの手術。

治療室には
私の叫ぶ声が響きました。

今までに経験したことのない痛みでした。

これ以上の痛みはないと思いました。

でも、こんな痛みでいいのかな・・・
もっと死ぬ寸前の痛みで苦しめて
もらってもかまわない。
もっと大きな罰のような痛みでかまわない。
わたしはそう思いました。

手術が終わると
看護師さんに
「相手は今なにしてる人なの?」と優しく聞かれました。
「同じ歳です。学校にも行ってないし仕事もしてません」
この言葉を言った後、とても恥ずかしくなりました。

赤ちゃんをつくる年齢じゃなかったわね・・・。

誰もがこう言うであろう言葉を
私が1番感じました。

手術は終わりました。
とてつもない痛みで
とても疲れました。

不妊症の心配もありません。
無事、終わりました。

you02111 at 14:09|PermalinkComments(0)TrackBack(3)