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自分史上最高だと思っていた、 2021年発表の『天井桟敷の歌々』を上回る続編、リリースしました。 本作は、ぬ、ぬあんと、DTMではありますが、 ジャズのピアノトリオ、クァルテットをバックに、 一休宗純の一首をモチーフとしたファーストナンバーから、 結婚式の鉄板ソング中島みゆき『糸』に勝るとも劣らぬ、ホントだってば! 告別式にこそ歌われたいラストナンバーまで、全5曲。 ブルージーに演唱しているのであります。 このアルバムの面白さに気がつかねえようじゃ、 お前さんの前だが少々恐れ入ったね。なんてね。 前作同様、まったくのデモ音源であり、非販品なのですが、 「BLOG BLUES」読者限定ってことで、今回も特別頒布します。 要らね、なんて言いっこなしよ。 頒布ご希望の方は、ジャケット裏面に記載されている、 僕が主宰している企画制作の個人事務所「スルーパス」のアドレス、 through-pass@a.email.ne.jp 宛まで、メールでお申込みください。 全国どこでも送料込みで、1枚1500円にて頒布します。 お支払いはCD到着後、同封の「払込取扱票」をご利用になり、 最寄りの郵便局(ゆうちょ銀行)で、払込んでください。 1500円+払込み手数料です。ごめんなさい、手数料はご負担願います。 よろしく! #
by blog-blues
| 2024-03-13 10:30
| 音楽狂室
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僕は、松竹氏には「シン・共産党」結成を期待していたのだが。 氏は、あくまで「ゲン・共産党」に非を認めさせ、党へ復帰し、 おお、それって、宮本顕治が徳田球一から党権力を奪取、 暴力革命から民主革命へ方針転換した、党史に倣うものですね。 好いじゃないか、徹底的に闘ったら好い。 「ゲン・共産党」が、いかに全体主義的政党か、 民主主義とはほど遠い政党か、白日の下に曝せば好い。 その闘いには、きっと明日が、ある。 田村智子新委員長って、あなた方が、自分たちの総意で、選んだんですか。 違うでしょ、今日からタムトモって、党中央に勝手に決められたんでしょ。 それを民主集中制っていうのなら、そんなもん、 はっきり言って、専制じゃんか。独裁じゃんか。 しゃんしゃん拍手し承認って、自分ってものがないの、 それで、国民の支持が得られると思ってるの、思ってないよね。 権力の横暴に対しては、時には、命をも賭けて闘う。 それが、共産主義者ってものなんじゃないんですか。 松竹氏の除名処分と、それに続く一連のバッシングは、 明らかに権力の横暴である。これを見過ごすような党員は、 草の根にはいないと、僕は、信じたい。 なぜ、韓国の民衆が、軍事政権を打倒し民主国家を打ち立て得たか。 光州事件で、軍事政権の横暴に、民衆が銃を取って、闘ったからだ。 銃を取れとは、言わないよ。銃なんて持ってないし、必要ないもん。 ただただ、志位前委員長の松竹氏への除名処分決定は間違っていた、 それを、おずおずと慎ましく、やんわり指摘した大山代議員に対し、 居丈高に難詰した田村新委員長の言動は、パワハラであった、と。 ただそれだけのことに対して、声を、上げることだよ。 たったそれだけのことさえできないの。そんな臆病者に、卑怯者に、 どうして民主革命が担えるんだ、担えるはずがないだろう。 除名決定の張本人、浜野って誰だよ。一般有権者の誰も知らねえよ。 一般有権者の誰も知らねえ人間が、党内で、圧倒的権力を揮ってる。 そんなの、民主国家における真っ当な政党じゃねえ、秘密結社だよ。 怖くって、そら恐ろしくって、とても投票できねえ。 いくら立派な政策を口にしても、だ。 勇気だよ、正義感だよ、間違っていることは、間違っていると、 声を出して、抗おうぜ。 ♪~古い船には新しい水夫が 乗り込んでゆくだろう 古い船をいま動かせるのは 古い水夫じゃないだろう なぜなら古い船も新しい船のように 新しい海へ出る 古い水夫は知っているのさ 新しい海の怖さを~ さあ、みんなして、草莽の党員もシンパも進歩的文化人も、 僕みたいな共産党に期待し共産党に投票してきた一般有権者も、 松竹氏の「除名処分は不当だ!」裁判闘争を支援しようぜ。 それで、負けて、「ゲン・共産党」が「ゲン・共産党」のままなら、 その時こそは、松竹さん、「シン・共産党」結成、一つ頼みますよ。 #
by blog-blues
| 2024-03-07 21:56
| ニュースの時間
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これだけでもう、今年は充実した一年であったと、いえますね。 前々回エントリの続編である。三浦しをんとその仲間たちによる、 「『罪と罰』を読まない」を読んで、食指が疼き、果敢にチャレンジ、 6部+エピローグからなる大長編を1日1部づつ、1週間で読了した。やたー! とにかく、べらぼうに面白い。もちろん、連れて行ってはくれない、 読むぞと、乾坤一擲の集中力を発揮して、はじめて、スゲー面白い、となる。 千ページ以上に及ぶ物語の発端から終結まで、時間的にどの位だと思います、 何十年ですよね、普通。それが、2週間、たったの2週間なんですよ。 空間的には、それがまた、大都会の片隅のほんの一角、 日本でいえば、新宿歌舞伎町くらいのエリア、そこだけで繰り広げられるの。 この凝縮度が、物語に途轍もない密度を与えているんですね。ドストの荒業。 で、次々に登場する人物が、揃いも揃ってヘンなの、エキセントリックなの。 物語は当然、ええーっ、そんなのありーぃ、の連続、 韓流ドラマも顔色なからしめる、ハラハラドキドキの超エンタメとも評せる。 僕はずっと、主人公のラスコーリニコフは、 黒澤映画『天国と地獄』の山崎努だと思ってた。あなたも、 そう思ってたでしょ。ところが、違うんだよなあ、これが。 山崎努は、俺がこんなに貧しく惨めなのは、社会のせいだ、 この社会を支配している奴らに、復讐するのだと臍を固め、 強靭な精神と怜悧な頭脳で完全犯罪を企てる、思想的確信犯であるが。 ラスコーリニコフと来た日にゃ。 社会的なことも、一応は、くっちゃべりますけどね。 そんなの言いわけ乃至カッコづけ、ヘタレの自己欺瞞でしかない。 俺の力はこんなもんじゃない、本気出しちゃいないだけと嘯く、 今日日の青年みたい、今日的なんですよ、ラスコは。 殺人も完全犯罪にはほど遠く、行き当たりばったりで、 たまたま殺人現場に来合わせた、無辜の人までも殺してしまう。 でもヘタレでも、ヘタレだからこそか、心根は優しい青年なの。 ラスコーが犯したのは、不条理殺人と呼ぶべき性質のものであり、 三浦しをんが論じた、近松の世話物『女殺油地獄』の放蕩息子与兵衛と、 通底するものがある。 黒澤映画の登場人物のような解りやすい人間では、ないのです。 然り、『罪と罰』には、解りやすい人間など一人も登場しない。 否、一概にそうではない、ラスコの母親プリへーリヤなんて、 実に、解りやすい。ってことは、典型的人物の造型はあるが、 類型的人物は出てこないってことなのだろう。ドストの剛腕。 それで描き切るのって、ものすごーく、大変なことだと思う。 それに挑み、達し得たのが、ドストの長編第一作『罪と罰』。 あまりに面白かったので、不埒なことを考えている。 『罪と罰』を越える、ドストエフスキー山脈の最高峰、 『カラマーゾフの兄弟』へ、次は、挑んでみようかと。 #
by blog-blues
| 2024-02-17 13:48
| 文学の風
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半世紀ぶりに目にした「腹腹時計」の四文字、 下掲は、1月30日付毎日新聞朝刊一面コラム。 い、いかん、失笑を禁じ得ない。うわははははは。 「左翼的粋がりを一切捨て去る」と命じつつ、 「東アジア反日武装戦線」の名乗り、 もう左翼的粋がり全開じゃん。ば、ば、爆笑だ。 ま、そうしたツッコミは、さておき。 警察の目を欺く潜伏法として、妥当でしょう。 僕なんて、Gジャンにグラサンでギター抱えてた日にゃ、 ソッコー職質ですよ。その度に思うね、オマエハアホカ。 犯罪者が目立つ格好するわきゃねえじゃん、 人を見る目がホントないね、と。 言及すれば、巡査よりもさらに低劣なのが、公安警察。 な、なんと、桐島容疑者の指紋を採取してないって、コウアンアホカ。 何のために、家宅捜査したの。いくら指紋を消そうとしたって、 自室だよ、もう部屋中指紋だらけだ、完全に拭い去れるものじゃない。 鑑識を同行しなかったのだろうか。で、今になって遺族から、 DNA鑑定できる材料の供出を求めてるって、本人のものなどあるわけがない。 死亡した人間を桐島容疑者本人だと特定できる物証が、ないとなると、 桐島容疑者は、永遠に、桐島容疑者のままだ。 遺族のDNAと似てるから、多分本人だろうとでも言うしかねえ。 公安警察に治安維持は任せられないね。 捜査一課とか四課に任せたほうが、よほど安心できる。 一体全体、公安警察なんて、その存在理由があるのだろうか。 オウムは見逃すわ、統一協会はほったらかしだわ、何してんの。 ただもう、暴力革命をめざす共産主義勢力を徹底マークなのだろうが、 そんな勢力、いま日本に現存してますか、いねえよ。コウアンイラネ。 桐島容疑者は、僕と同年同学年、この世代は、 いわゆるシラケ世代、学生運動の末路は目にしたはず。 なのになぜ、どういう経路で、よりにもよって、 「反日武装戦線」なんかに身を投じたのだろう。 大学は明学だし、セクト内では使い捨ての新兵、 ヤクザ組織でいえば、パシリの三下であろうに。 関与した「韓国産業経済研究所爆破事件」でも従犯みたいだし、 ちゃちな手製爆弾でドア付近を壊した程度、爆破とはほど遠い。 もちろん死傷者はない。仮にもし捕まっていたら、 数年の刑務所暮らしで、出所できたろうに。 それが、逃亡生活50年。悲惨だよ、とても。 「罪と罰」の考えからは、間尺に合わない。 だが、しかし、桐島容疑者の人生は、 充実してたであろう。そりゃそうだろ、逃亡者の人生が、 弛緩したものであるはずがない。彼は、生きた。 人生を棒に振ることで、充実した時間を、生きた。 今際の際の名乗りは、その勝利宣言であろう、か。 だが、それは、負の充実である。合掌。 #
by blog-blues
| 2024-01-30 13:39
| ニュースの時間
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奇想天外の書と評し、ま、差し支えないっしょ。 僕のご贔屓作家三浦しをんが、友だちと呑んで盛り上がるうち、 『罪と罰』読んだことある、読んでないなあ、面目ないけどと、 その場に居合わせた4人、小説家三浦しをん、翻訳家岸本佐知子、 文筆家兼編集者吉田篤弘・浩美夫妻の4人が4人とも、 読んでなかったのである。あちゃ。 ならば、読んだことない者同士で、どんな小説なのか、 ひとつ推量してみようではないかと思い立ち、 そんなことしてなんになるのと自らの酔狂に呆れつつ、 熱心に実行するの。高等遊民の戯れである、好いなあ、 僕さ、こういうの大好きなのよ。 読んだことないって、そこは、世界に冠たる名作『罪と罰』ですよ、 ラスコーなんとかという貧乏な苦学生が、 金持ちの婆さんを殺しちゃう話でしょっ、てなことぐらいは、 全員知っているのである。僕も、4人とまったく同じ口。面目ない。 然るに、この僕ときたら、町田康『告白』を読んで、感動のあまり、 テーマは「罪と罰」である、ドストエフスキーときたのだ。北野田。 などと、ほざいている。ま、直感が全てのロケンローラーですから。 で、三浦しをんとその仲間たち、千ページ以上に及ぶ大長編小説の、 最初の1ページと最後の1ページだけを読み、 全体を当て推量するのである。うわははははは。 もう大爆笑である。 で、鯔のつまり。これはもう本編を読むしかないよねって結論に至り、 本書を読んだ僕もまた、世界文学史に聳え立つ、ただ仰ぎ見るだけの、 ドストエフスキー山脈の最高峰のひとつへ、初登頂を試みたのである。 果たして、頂上まで辿り着けたのか、無念にも途中リタイアしたのか、 その顛末は、追って、続編となるエントリをUPしてみたい。 #
by blog-blues
| 2024-01-29 22:21
| 文学の風
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