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『病気にならない生き方 3 若返り編』 要約2
「人相のよいひとは腸相もよく、腸相の悪い人は人相もよくありません」 「腸が年齢以上に老けてしまうと、その人の寿命は短くなります」 「エンザイムの体内保有量を多い状態に維持するもっともよい方法が、腸相をきれいに保つ食事と生活習慣を守ることです。腸相が悪化すると、腸内で発生した毒素を分解するために大量のエンザイムが消費されるため、エンザイムの体内保有量が減少し、抗酸化力そのものが低下してしまうからです」 「穀物を主体とした植物食中心の食事は、日本人のみならずすべての人間の腸にとって理想的な食事です」 ●日本食を食べるのが腸によいことが説かれています。 「アルコールに関しては、動物食以上の節制が必要です。よく『酒は百薬の長』などという人がいますが、これは大きな間違いです。お酒は百害あって一利なし、とくにお酒に弱い人は要注意です」 ●お酒に関して、新谷先生は厳しい見方をしています。お酒好きには、耳の痛い話ですね。 「いつまでも若々しくあるためには、体が脱水しないように、充分な水分を補給するとともに、脱水を招く要因を排除することがとても大切です」 「カフェインには非常に強い利尿効果があるので、水分補給のつもりでカフェインの多いお茶やコーヒーを大量に飲むと、かえって深刻な脱水を招くことになります」 ●水の大切さが説かれています。お茶やコーヒーは水分であり、水ではないと書かれています。コーヒー・お茶の好きな方にも、耳が痛い話です。 「腸によいものは、脳にもよいということです。(中略)お酒もたばこも動物食の食べすぎも、腸相を悪くするものはすべて、脳にも悪影響を与えます」 「たばこやアルコールやカフェインを摂るということは、脳の恒常性を損なう行為なのです」 ●現代人が大好きな、タバコ、アルコール、そしてコーヒーなどカフェイン入りの飲み物などが、脳に悪いというのが新谷先生の考えです。私はタバコを飲みませんが、カフェイン入りの飲み物は大好きです。仕事の合間に飲むと、目が冴えます。でもカフェインが脳に良くないとは・・・。ちょっと残念でした。どうして脳に良くないのか?知りたいかたは、本書をお読みください。 「エンザイムの活性を妨げている要因はいろいろありますが、その最大のものは、『血行不良』です」 「血行をよくする方法は、充分な量の水を飲むことです」 「エンザイムパワーを低下させるもう一つの大きな要因は、体温の低下です」 「体温が低いと病気になりやすいだけでなく、老化が進むスピードが速くなってしまうと考えたほうがよいでしょう」 「低体温は、『正しい食事』と『充分な睡眠・休息』、『正しい呼吸』と『適度な運動』を行うことで改善できます。 ●低体温が老化を進めること。低体温の改善に、運動が必要なことが説かれています。ただし激しい運動はエンザイムを消費するとのこと。果たしてフルマラソンを走ることはいい運動なのでしょうか?本書には書かれていないのですが、私の経験上から、マラソンは激しい運動に入りそうです。判っているけど、止められないのが、好きなスポーツです・・・。 「エンザイムを活性化させるのに欠かせないことがあります。それは自分自身が幸福だと感じることです」 「愛や感謝の念をもち、自分自身を幸福だと感じると、エンザイムはとても活性化します。何事にもプラス思考で、積極的に自分を幸せにするための努力を惜しんではいけません」 「『心力』は心を開き、自分の中の愛情を周囲の人たちに注ぐことで大きくなる『愛のパワー』だからです」 「いまからでもけっして遅くはありません。あなたのエンザイムパワーがもっとも高まるのは、愛し、感謝し、喜び、楽しんでいるときだということを心に刻み、幸せで楽しい人生を愛する人と味わう努力をしていただきたいと思います」 ●新谷先生は、健康になるためには心が大切であることを繰り返し説いています。体だけを治そうとする医者が多い現代、新谷先生のような優れた臨床家が心の重要性を説くことは、画期的なことであると思います。 ●本書を読み、実践すれば、間違いなく健康が得られることでしょう。では「健康になって何をしようとするのか?」そこが問題です。皆さんはどう答えられますか? #
by tnaito1220
| 2008-01-28 20:08
| 健康
『病気にならない生き方 3 若返り編』
新谷弘美著 サンマーク出版(2008/1)¥1600 (以下 「 」は本文より引用) 「心に問題を抱えている人は、いくら体をしっかりとメインテナンスしても、本当の意味での健康にはなれません。心配、不安、悲しみ、ねたみや怒りといったマイナス感情は、エンザイムパワーを低下させてしまうからです。人が健康になるためには、『幸せ』を感じることが必要なのです」 ●世の中健康ブームです。美容や運動のための各種健康器具、サプリメントなど花盛り。でも、いくらこうした外からのメインテナンスをいくらがんばっても、健康にはなれない。心がマイナス感情に支配されているなら、健康ではないことを明言しています。「そのとおり!」と納得する言葉です。 「老化とは、エンザイムパワーが衰えることである」 「エンザイムというのは(中略)生物の細胞内で作られるたんぱく質性の触媒の総称です。体内における物質の合成や分解、消化、排出、解毒など、およそ生命を維持するために必要な活動は、すべてエンザイムが関与しています。このエンザイムの力、エンザイムパワーが衰えると老化がいっそう進むと、私は考えているのです」 「老化を防ぐには、(中略)体が酸化しないような食生活を送り、エンザイムパワーの質の面でも量の面でも消耗しない生き方をしていくことに尽きます」 「あなたはなぜ若々しくありたいのでしょうか?私が若々しくありたいのは、予防医学を社会に根付かせたいという強いモチベーションがあるからです。(中略)いくら私の健康法が体にいいといっても、私自身がヨボヨボのシワくちゃでは誰も共感してくれないでしょう。私が若々しくあることは、予防医学のすばらしさを理解してもらうためにとても大切なことなのです」 ●私自身も「いつまでも若くありたい」と願い、日々努力しています。その理由は、新谷先生と同じです。健康を説く医者自身が若々しくなければ、説得力がないからです。私自身が健康で若々しくあれば、同じ生き方をしたいという方の目標になれるかもしれないと思うのです。そう言っても、実際の自分が若々しいのかどうか、自分で中々わかりませんが・・・。 #
by tnaito1220
| 2008-01-27 20:06
| 健康
ちょっと健康になるいい話の題名を変えます.
ちょっと健康を「ちょ健」としました。 貯金や貯筋をもじってみました。 世の中には健康情報があふれています。 健康雑誌がコンビニなどで数多く販売されています。 新聞を見ても、広告には各種のサプリメントや健康器具が広告されています。 テレビショッピングで、多種類のダイエット商品、サプリメント、健康器具が販売されています。 腹部を電気刺激して腹筋をつける目的の低周波治療器が、形を変えて何年も前から販売されています。 薬局に行くと、やはりサプリメントやダイエット食品が所狭しとおかれています。 テレビでは、みのもんたさんが「○○が健康にいい」と紹介すると、お店からその○○商品がなくなる騒ぎがでています。 世の中健康になりたい人があふれています。 健康生活を心がけることで、病気にならず、なっても軽くすんで、健やかに長生きしている方がたくさんおられます。 世の中の健康情報を利用し、最新の健康増進の方法を、お金と時間をかけて行えば、より健康な生活を手に入れることができるに違いありません。 私は最近思うことがあります。 「健康になりたがる人は、健康になって、いったい何をするんだろう?」と・・・。 一人の患者さんの例をあげてみます。 B氏は60歳台後半の男性です。 60歳で定年退職して、今は悠々自適の生活です。 少し腰痛があるので、来院されました。 診察室に入ってこられたB氏は、太っておらず、スタイルがよく、ジーンズが良く似合います。毎日近所のトレーニングセンターで、筋力トレーニングを欠かさないそうです。 また、夏はパークゴルフ、冬はスキーを楽しみます。渓流釣りも大きな趣味の一つだそうです。さらに年に数回は夫婦で海外旅行を楽しんでいるとのことです。 腰痛は、日々のトレーニングで運動をしすぎた腰の筋肉の疲労原因のようでした。 B氏はなんともうらやましい生活をしていると思いませんか? 健康で、お金の悩みが無く、毎日大好きな運動ができ、釣りにゴルフ、そして海外旅行を楽しめるのですから。 すでに退職されているのですから、健康であれば何をしていてもいいのです。自分のしたいことをして生きることって、最高じゃないですか! 私も早くリタイアして、「毎日ランニング三昧、読書三昧の生活に浸りた~い!!」と思うのです。 と言いたいところですが実は、私はそう思っていません。 私は「自分のことは自分でできる健康を維持しながら、長生きすること」が目標です。 私は開業医ですから、ボケなければ、何歳まででも仕事はできるはずです。 もしボケても、医者の仕事はできるのです(?)。 だって、高齢になったら、患者さんだって、ボケてるから、何も問題ない!ただ、看護師さんからみると、医者と患者さんの話がかみあっていないかもしれませんが・・・。 そして震える手で腰に注射します。で、震えすぎて手元が狂い、お尻に注射しちゃうなんてことも、ありそう・・・。 これは冗談です。ボケて、手元が震えるようになるのなら、きっと、リタイアさせられるでしょう。 私は、90歳を超えて医師として活躍する聖路加国際病院理事長の日野原重明先生のような将来を目指しています。 せっかく健康に長く生きるなら、日野原先生のように、何か社会に貢献できる生き方をしたいと思うのです。 医師の仕事とマラソンや読書の趣味を両立させ、時間を有効に使いながらスポーツと読書の楽しさ、大切さを、末永く世の中に伝えていきたい。 決して自分の趣味だけに生きるような高齢者にはなりたくない。 夢のある高齢期を過ごすために、どうしても健康が必要です。 読書で脳を、マラソンで体を鍛える。 これが、頭と体の健康のために一番いいと考えています。 皆さんは、健康になって、何をしますか? #
by tnaito1220
| 2007-12-31 00:25
| 健康
「朝食を抜いたらこうなった」甲田光雄著 春秋社から抜粋します。 「朝食抜きという午前中の断食は、実は前日に生成された老廃物を完全に出す、すまりマイナスの栄養の時間帯であるのです。(中略)生体は飢えたときに老廃物の排泄が盛んになるのです。つまり、断食という飢えが、『出す』というマイナス栄養を完全に遂行するのに最も都合がよいのです」 「食べてしまうと血液や神経などが胃腸のほうへ集中的に働き、消化吸収つまり摂りいれる(プラスの栄養)ことにエネルギーを使うことになり、老廃物を排泄する器官をフルに働かせることがお留守になってしまうからです」 「一方、断食中は、老廃物を排泄する器官へ血液・神経を充分に使えるので、マイナス栄養、つまり出すことを完全に行うのにたいへん都合がよいのです」p152 甲田医師は日本綜合医学会の会長をされています。断食療法や西式健康法により、難病を治療している医師です。 私は先生の著作を読み、断食療法や玄米菜食に興味を持っていました。 今年11月に日本綜合医学会の北海道総支部が立ち上げになりました。 綜合医学会の理事長が北海道札幌市に本社がある株式会社玄米酵素の岩崎社長です。岩崎社長さんから、北海道総支部立ち上げの世話人になることを依頼されました。以前から食事に興味を持っていた私は、さらに食事療法に興味を持つことができるようになったのです。 甲田先生の断食療法を読むと、普通の考え方では絶対に実施できないと思われる食事療法が書かれています。 先生の患者さんで 一日青汁1杯だけ。一日の総摂取カロリー60Kcalという患者さんの体験談が紹介されています。現代の医学では治療法のない、脊髄小脳変性症を患った女性です。治療のために最近10年間、一日青汁一杯だけで(!)生きているというのです。 一日700Kcalしか摂取していない60歳の筋萎縮症の患者さんの体験談など、10名の少食療法の証言が書かれています(奇跡が起こる「超少食」 全国健康むら21ネット編 マキノ出版) 90歳を超えて医師として活躍しておられる日野原重明先生も少食を心がけておられますが、それでも一日1300kcalほどの食事をされています。 こうした患者さんの報告は現代の常識である一日の必要摂取カロリー量から明らかに 低すぎるのです。 「一日の摂取カロリー(kcal)=労働作業の強さ(kcal)×標準体重(kg) 労働作業の強さ 軽労働 25~30kcal 主婦、一般事務員など 中労働 30~35kcal 理容師、幼稚園教員など 重労働 35~40kcal 農作業者、土木工事作業員、大工など 私なら2400kcalほどが必要になりそうです。 しかし今、何らかの難病で、現代西洋医学では対症療法しか治療法が無い場合、甲田先生の提唱する断食療法を試すことも一つの治療方法ではないかと思います。 断食療法のことを知ると、「人間にはものすごい力がある!」 そう思わざるを得ません。 #
by tnaito1220
| 2007-12-29 22:59
| 健康
どんな食生活が健康にいいのか? はっきりとしたことを言える立場に、私はありません。 現代の医師は栄養学を学生時代に学んでいないのです。 糖尿病や高血圧の専門家でも、食生活の実際を患者さんにお話できる医師は少ないはずです。 糖尿病の患者さんに対して、医師は患者さんが一日に食べてよい食事の総摂取カロリー量を決めます。しかし実際の食事内容の指導は栄養士さんまかせが多いのが現状です。 さて、朝食を食べたほうがいいのか、食べないほうがいいのか?どちらでしょうか? 「にんじんジュースダイエッ」で有名な石原有實先生は朝食を抜くほうが健康に良いと、「朝だけ断食」を勧めています。 英語で朝食はbreakfastです。 fast(断食)をbreak(やめる)という意味です。ふつうは前日の夕食を最後に、寝ている間は何も食べないわけですから、朝目覚めたときは短い断食を終えた後といえます。そのため、朝起きたときは誰でも、断食中のように、吐く息が臭い、尿が濃い、目やにが出るなど、さまざまな排泄現象が顕著になっているのです。 私は経験がありませんが、本格的な断食の場合、断食終了後は体を慣らすための捕食期間として、おもゆからはじめるそうです。うっかり普通食から摂取すると、吐き気や腹痛、下痢、気分の悪さなどに見舞われるのです。 したがって、朝からしっかり普通食を食べるのは、もともと無理があるかもしれないのです。 しかし、一般的に医師、栄養学者は「朝は一日の始まりだから、朝食をしっかり食べるべきだ」と言います。 「全身の臓器の司令塔である脳は、糖分がないと活動できない」というのがその理由です。 石原氏の朝だけ断食でも、まったく何も食べないわけではなく、にんじんジュースを飲むので、最低限の糖分は摂取するのです。 私の経験では、朝食としてにんじんジュース2杯だけで、午後1時前後まで忙しい外来をやり遂げることができます。しかし、診療中の午前11時前後に一旦軽い疲労感・空腹感を覚えます。これは診療による脳のエネルギー不足のように感じられ、糖分入りの紅茶などを1杯飲むと落ち着きます。 またジュースではなく、朝食にご飯1杯程度食べると、午後1時まで空腹感を感じることなく仕事ができます。 私の場合、午前中の仕事を完遂するために、にんじんジュースのみでは、糖分量がやや少ないのかもしれません。 私はマラソンの練習で、起床後2~3時間程を走ることがあります。 その際、何も食べずに走り始めても3時間くらい走り続けることができます。 もちろんその日の体調にもよりますが、朝食を摂らなくても3時間走れるのなら、 普段の仕事でも朝食は不要ではないかと考えることもできます。 もちろん走るときは、体脂肪をエネルギー源とする有酸素運動のため、エネルギー不足にならないかもしれません。 これらの結果から、朝食に関する私の結論 成長期の子供はしっかり朝食を摂るべきである。 中高年以降で肥満気味の方、夜遅く夕食を食べる方は朝食を抜いたほうが良い。 ダイエットのためには、朝食を抜いたほうが良い。 A氏の場合は、夜遅く食事をする習慣があったので、 朝食を抜くべきだったでしょう。缶コーヒーや菓子パンなどは、カロリーが高いため、朝食としては不適だったことでしょう。 また肥満があるのに、昼食でも高カロリーの食事、さらに夕食を夜遅くたっぷり摂る食生活は明らかにカロリーオーバーでした。 適切な食事と適度の運動で、体重のコントロールができていたら、A氏は脳梗塞にならずにすんだと予想されます。 #
by tnaito1220
| 2007-12-28 22:57
| 健康
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