2011年11月28日 (月)

Cielduino発売

以前から製作していた秋月C基板サイズのArduinoがCielduino(シルディーノ)としてスイッチサイエンスさんから発売されることになりました。パチパチ。今度のMTM07にて販売が開始される予定です。

Cielduino_b_4

ご覧の通りの72mm x 47mmのユニバーサル基板サイズです。秋月さんのみんな大好きC基板やサンハヤトICB-88, 288などの一般的な小型ユニバーサル基板とぴったり合います。普通のArduinoの位置に加えてこれらのユニバーサル基板と繋ぎやすい位置にもI/Oピンが出してありますので、高〜いバニラシールド(ま、あれだけ凝った形の少量基板があの値段になるのは仕方ないわけですが)を買わずに全部のピンを使ったシールドを自作することができます。固定穴も同じなので、ちゃんとネジを通してしっかり固定することも可能ですし、凸凹の変な位置に穴開けしなくてもキレイに4点で止められます。

基本的に背の高い部品は一切載っていない状態で出荷されますので、ピンヘッダやDCジャックなどの背の高い部品を付けなければ、非常に薄い空間にも収められます。Ether Shield等Arduinoの背の高い部品を避けるためにピンが長めになっているシールドでも、ピンヘッダを逆にCielduinoの裏に付けるようにしてしまえば、Ether Shieldの上から刺すことで、長くて扱いにくいピンを切ってしまってスッキリと薄く収めることができるようになっています。

また、本体上にもユニバーサルエリアを設けてありますので、ちょっとした回路であれば、別にシールドを作るまでもなく、本体上で済ませてしまうことができて便利です。

レギュレータICも低ドロップ品を使ってあるのでVINに5Vを入れても使えますし、800mAまでと電流も大目に取れるようになっており安心です(高電圧入力で電流を取るとかなり発熱するはずですので、レギュレータが破壊されないように電流を取る場合にはできるだけ低電圧を入れるようにしてください)

回路図と部品表

回路図

Cielduino 回路図(PDF版)
パターン図(PDF版)

部品表

PartValueDevicePackage
C10.1uC-NONPOLAR16081608
C20.1uC-NONPOLAR16081608
C30.1uC-NONPOLAR16081608
C40.1uC-NONPOLAR16081608
C51uC-NONPOLAR16081608
C610u(1608)C-NONPOLAR16081608
C710u(2012)(NM)C-NONPOLAR20122012
CN16PINPINHEADER2.54mmPitch
CN28PINPINHEADER2.54mmPitch
CN38PINPINHEADER2.54mmPitch
CN48PINPINHEADER2.54mmPitch
CN58PINPINHEADER2.54mmPitch
CN68PINPINHEADER2.54mmPitch
CN76PINPINHEADER2.54mmPitch
CN86PINPINHEADER2.54mmPitch
CN9EH2PEH2PEH2P
CN10DCJACK2.1DCJACK2.1DCJACK
CN126PINPINHEADER2.54mmPitch
CN138PINPINHEADER2.54mmPitch
CN14EH2PEH2PEH2P
IC1ATMEGA328P-20AUMEGA328PTQFP32-08
IC2NJM2845RegulatorTO-252(MP-3Z)
LED1ORANGELEDCHIP-LED16081608
R110kR16081608
R21kR16081608
R31kR16081608
R4470R16081608
R50(NM)R16081608
SW1リセットスイッチTACT-SWTSKBTSKB-2JL
X1(NM)RESONATORRESONATORTHRU貫通3pin 2.54mmPitch
X2RESONATORRESONATORCSTCECSTCE

部品表のうちコネクタはすべて未実装です。(NM)が付いているものは完成品では未実装です。基板単体で入手された場合には入手しやすい(or はんだ付けしやすい)部品が使えるようにパターンは両対応にしてありますので、指定の部品が入手できない場合にはこちらの代替品をお使いください。R5だけはちょっと特殊で、FTDIベーシック側からの電源供給がデフォルトではオンになっていますが、何らかの理由でこれを切って再度接続したい場合にマウントすれば良いようになっています。(明らかに手ハンダで、これを付けることも稀なのでこれだけは裏面配置です)X1のパターンはレゾネータではクロック精度的に困る場合に水晶に置換するためにも便利だと思います。普通のHC-49/Sの水晶を貫通穴で取付けて、裏に1608のチップセラミックコンデンサを付ければOKだと思います。

ユニバーサルエリアについて
本体の中心部に9x13のユニバーサルエリアが用意してありますので、ご自由にお使いください。さらにシールド接続用のピンの左右にもユニバーサルエリアがありますので、コチラもLEDを並べてみたりする場合等に便利に使えるかと思います。配線との距離の都合上配線の近くのランドは0.8mm穴になっているものもありますが、基本的には0.9mm穴のランドになっていますので大抵の部品は刺さらなくて困ることは無いだろうと思います。ランドは片面ユニバーサル基板と比べると小さく見えるかもしれませんがスルーホールですので、部品の足に沿ってハンダがスルーホールに吸い込まれていけば十分はんだ付けは接合しているはずですので大丈夫です。

パターンを注視していただければ解りますが、CN8の並びの一番上の行には5Vの電源が2つと、GNDが4つ、R3の隣にもGNDと繋がっているランドを2つ用意してあります。こちらもユニバーサルエリアの電源ラインの配線に便利だと思いますのでご利用ください。

基板単体で入手された方へ
おそらく表面実装部品のはんだ付けにも慣れていて自信もある方でしょうから釈迦に説法かとは思いますが、普段私が手ハンダでこう言うものを作る場合の手順を書いておきます。

普通はディスクリートの熱にも強い抵抗からとは言われますが、他の部品があると邪魔なのと、失敗すると付け直しに甚大な労力を要するQFPから先につけてしまいます。まずは角のピンのランドに軽くハンダを盛って位置を合わせてピンをコテで暖めて仮固定します。引き続き位置を微調整しつつ対角のピンを止めます。位置がバッチリであれば最初に止めたピンに微調整の応力が掛かったままだといけないのでハンダも足しつつ本はんだ付けします。あとはピンもバッチリ揃っているはずですので、他のピンを順にはんだ付けしていきます。必要に応じてフラックスを塗ってピンをコテでなめてあげてハンダがキレイに流れていてブリッジもしていないのをルーペで確認します。もしブリッジが見つかったらハンダ吸い取り線で適宜補修します。

あとは適宜好きな順番に部品を付けていけば良いと思います。IC2の前にC7ははんだ付けしておいた方が良いだろうと思います。C、Rは片側のランドに軽くハンダを盛っては仮固定して反対のはんだ付けしてから再度最初のピンも本ハンダということをしています。リセットスイッチ(SW1)もサイドの固定用のランドのハンダはつけ難いので、ピンからはんだ付けしていった方が良いと思います。

自作ですとArduinoとして動かす時にはファームウェアの書き込みが必要です。CN8に2列のピンヘッダを実装して、AVRISP-IIを接続してArduino環境からファームウェア書き込みができるはずです。(Windows環境でうまく行かない場合もあるようですので、その場合はAVR Studioから書き込んでみてください 参考ページ)薄いままにしておきたい場合は、はんだ付けまでしなくても手で押さえながら書き込んじゃうことも不可能ではありませんが、自己責任でお願いします。(ちなみに製品ではこう言うコネクタを使って書き込みしています)

【2012.2.14追記】そろそろ若干改良したver 1.1が出回り始めるようです。改良点は以下の通りです。

  • 横断している配線がピン間2本だったためにSwitchScienceさんのDRCを通らなかったので、仕方なくその両脇だけ0.8mm穴で角ピンとかを刺すにはキツかったんですが、配線をピン間1本で通すように修正したので、ユニバーサルエリアのすべてのランドを0.9mm穴にできた
  • 製造上の都合で1608を使う予定だったC6が2012に変更になったのでC7だけが使われてC6が未実装になっていたのを、C6を欠番にしてC6の位置にC7を移動した(元々C6とC7はどちらかが乗っていればOKな設計です)
  • GNDパターンを見直して発振子周りはGNDを分離した
  • バージョンが確認できるようにDCコネクタのそばにCielduino 1.1とシルクを入れた

2010年9月18日 (土)

AUGM TOKYOの配信機材

2010/9/4のAUGM TokyoでのUstream配信の機材構成はいろんな意味で当たりだったと思うので、まとめておきたいと思います。(録画はこちらからどうぞ)

基本的にMacBook Pro2台でUstream配信と、モニタ、タイムラインの監視を分担しました。今回はFMLEとCamTwistを使って1台でStreamの配信を行い、もう1台でBroadcasterを使って放送/録画の制御と、放送モニタ、タイムラインの監視を行いました。こうすることで、カメラ操作とスイッチングを一人(私)がやって、もう一人が録画操作とタイムラインの監視、放送のモニタというバランスの良い分担ができたわけです。

タイムライン上の不適切発言の削除やspammerの追い出しなどはUstreamにログインしたマシンからでないとできないので、Broadcasterの操作とタイムライン監視は1台にまとめる必要があったのと、CamTwistとFMLEと比較的重い作業をしているマシンにさらにモニタのH.264のデコード負荷を与えたり、操作者にTL監視までの負荷を与えずにカメラとスイッチングやテロップ等の絵作りに集中させることが出来たのは良かった点です。

モニタ側のマシンは、Broadcasterでサーバーからのモニタと、さらに通常にアクセスしたサーバーからのモニタのH.264を2系統のデコードとタイムラインの表示ということで、割と軽い負荷で済んでいました。モニタ側PCの操作も基本的にはTLの監視とプレゼン毎に切った録画の操作が主業務で、あとはサブミキサの微調整程度で十分余裕を持って対処できる仕事割だったと思われます。当初の予定からは、もう一つ仕事が加わってしまっていて、手元カメラの画像をモニタ用のMacの外部モニタ出力から配信用マシンに送っていたので、それの操作も必要になっていましたが、パニックになるほどの仕事量でも無く収まったかと思います。

以下が、全体の配線図です。

Augmust_2

それなりに複雑なシステムですが、会場のディスプレイにも手元カメラや発表者のプレゼン画面を表示しつつ、それをカメラで撮ってUstreamに流すと言う事ではなく、VGAのビデオキャプチャで場合によっては会場にいるよりも見やすくUstreamに流せたと思いますので、かなりのQualityになっていたと思います。

あと、棒の先に付けたC905mが俯瞰映像を撮ってくれたので、これも会場の雰囲気を伝えたり、メインのDVカメラを振る間の中間映像として使うのに非常に便利だったと思います。幟を立てる支えの棒をホームセンターで安く売っているので、それを使うのが伸縮機構とかもついていて3mくらいまで伸びて非常に便利です。(この写真この写真この写真の白い棒がそれですね)

もう一つカメラとして、iPad等でのデモを撮るために手元カメラを用意しましたが、これは普通にNTSCのコンポジット信号が出てくるような小型の監視カメラを使いました。これらは秋月電子で売っているこのカメラ(ネジ穴が上下両方にあるのもGood)と、このレンズの組み合わせを1/4インチのネジに変換するアダプタを付けたブームスタンドに取り付けたものです。このカメラシステムも、アイリスからズーム、ピントまでフルマニュアルで、調整さえちゃんとしてやれば変にオートで迷ったりしないし、比較的小型で良かったんじゃないかと思います。

当初の予定ではこのカメラについてもいったんアップコンバータでVGAにしてVGA切替器を通してプロジェクタとUstreamに分ける予定だったんですが、アップコンバータのVGA出力にプロジェクタが対応していなかったので(640x480だったのが低解像度過ぎて)、急遽モニタ用のマシンにいったんADVC-55で取り込んで、その画面をXGA出力のサブ画面として出力してスクリーンとUst配信マシンに出すと言う構成に方針転換したのでした。この画面出力用アプリとしてはBear's Handを使用しました。

以上の用に、マシンの負荷という面でも、人員の作業負担と言う意味でもかなりバランスの良いシステムになっていたと思われるので、みなさんの参考になればと思いましてまとめさせていただきました。

【追記@2010.9.19】配信用のマシンはMB134LL/J ユニボディになる前のMacBook Proです。Core 2 Duo 2.5G/4G/250Gのマシンですね。モニタ用のマシンはユニボディ(たしかCore 2 Duo 2.8GHzか3GHz)だったので、当初そちらを配信に使う事も考えましたが、やはり使い慣れてるマシンである方がトラブル時の対処に大事だと見てそれぞれ自分のマシンを使うようにしました。あと、「X1204USBなんだから配信用マックとの接続はUSBだろ〜」というツッコミが入りましたが、当日はUSB接続はうまく行かなかったため、ラインインに接続してありますので、緑のままで正解です。こういう場合にも対処できるように、USBと決めつけずにどっちでも大丈夫なようにケーブルを用意ししておくのも現場仕事では大切ですね。

2010年9月10日 (金)

Viewer数のログを取得

最近RTMPの解析をしてまして、その副産物として こんなものが出来ました。

Mac OS X用のコマンドラインtoolですが、現在見ているUstreamの番組のViewer数をログに書き出せるようになります。自分でClientのRTMPコネクションを張るのも面倒だったので、tcpdumpと同じくpcapを使ってパケットを横取りして覗いているのでroot権限が必要です。

sudo ./UstViewers | tee log.txt

等のようにしてお使いください。コマンドラインツールの使い方も分からんという質問にはお答えできませんので悪しからず。と、突き放しモード。(^^;

バイナリダウンロード

いちおう、sudoで動かさないといけないので、心配な人もいるでしょうからつたないソースも… Mac OS Xでしかコンパイルもしていませんが、たぶんLinuxやCygwinでもコンパイル出来るんじゃないかと思います。たぶん gcc -std="c99" -o UstViewers -lpcap main.c でコンパイルできるハズ…(さくらインターネットのFreeBSDではこれでMakeできました、root権限無いしUstも見られないので動かしても意味無いですが…)

ソース

プログラミングには、こちらを参考にさせてもらいました。 http://www.tcpdump.org/pcap.htm

なんだかFlashのViewer数と20くらいの誤差があるようなんですが、なぜかは不明です。同じデータ見てるはずなんですけど、なんか拡張ルールがあるのかもしれません。こちらは、viewersとかAll viewersとかのストリングを見つけて、その後のdoubleらしき領域を読んでるだけなので、それ以上のルールがあるかどうかは不明なんで対処のしようがありません。

【追記】あまりにも雑な判定だったので、だいぶとんでもない値を表示したりする事があったり、データが取得できなかったりしたのを多少改善しました。(まだまだ真面目にはやってませんが…)それとExcelとかで後処理もしやすいように、tab区切りにして日付の表記も直しました。BSDライセンス条項もソースに追加しましたのでライセンス書いてないって記述を削除。

【追記2】どうもstdoutのflushがうまくできてなかったんですが、なんとか直せたようです。良かった。FreeBSDでコンパイルチェックもしてみたので、それについての記述を追加。

【追記3@2010.9.19】有線LANでしかチェックしてなかったので、無線LAN接続時にen1を指定できなくて困りました。-i en1と言う風にパラメータで監視インターフェースを指定できるようにしました。あと、Usageもプリントするように整備しました。

2010年5月13日 (木)

TLディスプレイ

先日IO DATAのわけあり品セールで4,980円と安かったので、LCD-USB7XBを導入。800x480でTLの表示用にバッチリ。ちょっと解像度が高めなので、私のお目目には辛かったかもしれない。

Sany0002

Ustの放送モニタとかにも使えるはずなので、そういう使い方でも便利なんじゃないかと思ってます。ちなみに、色が変に写ってますが、実物はここまで酷くないです。さすがにカメラでこう言うものをちゃんと撮るのは難しいみたいですね。

はんだづけカフェ特別メンバーになりました

先日の「はんだづけカフェ」のオープニングイベントに参加して、プレゼンをしてきたので、特別会員にしていただきました。ということで、特別会員専用バナーを頂いたんですがぁ、うちのTypePad君は自由なBlog partsをデザインに貼れないようなので、とりあえず記事にして貼っておきます。う〜む、どうしてなのかなぁ??

ちょっと不吉な13番ですが、今後も悪魔のささやきをすべく頑張って行こうと思います。:-)

2010年3月20日 (土)

TweetBubblesをサブディスプレイで表示

最近各種UStream中継なんかで見る機会が多いTweetBubblesですが、Adobe AIRを使っているせいか、Main Screenにしか表示できないという弱点がありました。このせいで例えばKeynoteを編集して表示しようとかっていう時に、どうしても編集中の画面が見えちゃうっていうような問題があったわけです。ちょっと実験してみたところ、これを回避する方法が見つかったので、Blogにまとめておく事にしました。

別にメカニズムは簡単で、Mac OS Xの場合はTweetBubblesを起動する時にMain Screenにしてあった画面に残り続けるし、Windowsの場合は(って、XPしか持ってないので、Vistaや7ではどうなのか知りませんが)プライマリ モニタを変えるにしたがって、そちらに移動するということになっているようです。

ということなので、Mac OS Xであれば、TweetBubblesを起動する時だけセカンドスクリーンをメインスクリーン(システム環境設定のディスプレイの調整タブでメニューバーを移動してやればOK)にして、TweetBubblesが起動し終わったら元に戻してやれば良いだけです。

Osx

Windows XPの場合は、画面のプロパティを出して、設定タブでTweetBubblesを表示したいスクリーンを選んで「このデバイスをプライマリ モニタとして使用する」にチェックを入れて適用ボタンを押せばOKです。

Winxp

2010年2月 5日 (金)

iPhoneのマイク入力コネクタ

前回の他のマシンのプレゼン画面を放送したいという目標は達成できたので、次は軽装で済ませたい時にiPhoneからUStream中継をしたりするのに問題となる音声の収録です。プレゼン画面と講演者が入る程度のちょうど良い画角の場所に陣取ると、どうしても音声が遠くなってレベルが低くなってしまいがちです。見る時にヘッドホンをつけてボリューム最大で聞かないといけないってなことになっちゃって困るんですよね。

ということで、ヘッドホンの4極端子に外部マイクつけられないかなぁってのが今回のお題です。30pinコネクタにもラインインがあるというウワサもありますが、充電もしながらじゃないと長時間の収録/放送に堪えないので、30pinコネクタでやるには結構配線数も多くなって嫌なんですよねぇ。前に作ったiPod用コネクタ基板もこの目的には使えませんし、何かと自作の30pinコネクタはトラブルをはらみがちで懲りてるってのもあるので、ヘッドホン端子の方に挑戦です。

とりあえず、手持ちの4極コネクタとiPhoneの付属のヘッドホンを使ってあたりをつけてみると、どうやら先からヘッドホンのL,R,GND,Micとなっているっぽいです。マイク端子には1.5V程度のバイアスがかかっているようです。とりあえずそのままGNDとマイクの端子を2pinの3.5φジャックに繋ぐような変換コネクタを作ってみました。

Sany0006Sany0005

で、早速PC用のコンデンサマイクを繋いで実験してみると音が出ない/めっちゃ遠い状態で全然ダメです。あいたたた、入力インピーダンスがすごく低いのか、マイクアンプがヘッドホン側に入ってるんですねぇ。ってことで、実際に付属ヘッドホンを1.5Vの電源に10kΩでプルアップして波形を見てみると100mVp-pも出て来ます。やっぱしアンプ入りなんだぁ。ってことで、途中にマイクアンプ入れないとダメって事が分かりましたので、基板作んなくっちゃ〜、ってことで今日はオシマイ。

ちなみに、ライン入力をプリアンプでググッとボリューム絞って入れてみたらちゃんとボイスメモで録音できました〜。どうせならレベル調整やライン入力も入れられる基板作るかなぁ。そう言うのだと欲しいって人も出てきますかねぇ?集まるんならちゃんとパターン起こして基板屋さんに頼みますが...

【2010.5.14追記】マイクアンプを作って再挑戦してみました。が、そもそもUstream Broadcasterがヘッドホン端子のマイク入力を使ってくれません。ってことで、この計画はダメっぽいですわぁ。

2010年2月 4日 (木)

Skypeで電話するスクリプト

@himanaiku_kawai さんの「特定の人からメールが着信するとスカイプからケータイに電話かけてくれる機能欲しい。。」というtwittを見て、ちょっと作ってみました。MacならAppleScriptで簡単に実装できんじゃない?と思って調べてみたら、次の1行で済んじゃいました。

tell app "Skype" to send command "CALL echo123" script name "SkypeCall"

echo123のところを目的の電話番号(日本なら+81で始めて最初の0は削除した番号列)に変更すればOKです。あとは、このスクリプトをScript Editorでスクリプトとして保存して、Mail.appなりでフィルタに特定のメールアドレスでAppleScriptが起動するようにルールを設定すれば良いだけですね。が、それだと確かに電話は掛かってくるんですが、無言のイタズラ電話状態なので、なんか寂しいですよねぇ。ってことで、ちゃんと繋がったのを確認して、特定の音声ファイルを再生するようにしてみました。

tell application "Skype"
  copy word 2 of (send command "CALL echo123" script name "SkypeCall") to callid
  repeat
    copy word 4 of (send command "GET CALL " & callid & " STATUS" script name "SkypeCall") to callStatus
    if callStatus is "INPROGRESS" then exit repeat
    if callStatus is in {"REFUSED", "CANCELLED", "FINISHED", "MISSED", "BUSY"} then return
  end repeat
  send command "ALTER CALL " & callid & " SET_INPUT file=" & quote & "/path/to/soundfile.wav" & quote script name "SkypeCall"
 
  tell application "Finder" to delay 30
 
  send command "SET CALL " & callid & " STATUS FINISHED" script name "SkypeCall"
end tell

右がちょっと切れてますので、ソースはScript Editorにペーストしてコンパイルしてからゆっくり眺めてください。

同じく、echo123は適宜電話番号に置き換えてください。さらに/path/to/soundfile.wavを再生する音声ファイルにして、その音声ファイルの長さに合わせてdelayコマンドのパラメータの30秒の部分を修正してください。Skypeが対応している音声ファイルは16k sample/sec、16bitのWavファイルだけしか受け付けてくれないようです。

script nameパラメータは何でも良いんですが、スクリプト内で一貫させておいてください。あと、最初に実行した時にSkypeの方でコマンドを受け付けても良いか聞かれるので、許可してあげてください。

はたしてニーズがあるのかどうか分かりませんけど、せっかく作ったんで公開しておきます。なかなかSkypeのスクリプトも色んな事出来そうなのが分かったので、今後もなんか作るかもしれませんし、興味を持って調べて何かもっと使い手のあるものでも作ってもらえると嬉しいかなと思います。ライセンスはBSDってことで、ご自由にお使いください〜!!

UStream Producerで別のMacの画面を放送

UStream ProducerがPro版とFree版が出て不安定なFlash君無しで中継が出来るのは嬉しいところです。11月からTMUGのUStream録画(中継は回線が不安なので、ブツ切れしないように録画にしている)をやっていて、色々と改善したい点があったりするわけですが、その一つがプレゼン画面をカメラで写さないで、直接スクリーンキャプチャから持ってこれないか?ってところでした。それが出来ると、プレゼン画面やアプリの操作画面をメインにして、プレゼンターの姿を小さくPicture in Pictureで表示できるわけで、とってもリッチで嬉しいわけです。

Pro版を買うほどの事もないので、まずはFree版での実験をして無事成功したので、手順を公開します。

Screencastを選ぶと、Desktop Presenterというソフトが別に立ち上がります。これが鍵ですね。このアプリの本体はUStream Producer.appのパッケージを開くと、Contents/Resourcesの中に入っています。

31 2

予想した通りUStream ProducerとはTCP/IPの7272番ポートで接続するような仕様みたいです。netstatで見てやると*.7272でLISTENしています。

ということで、若干の実験を経てLocalで立ち上がってるDesktop Presenterと区別がつかなければOKなんじゃないかと予想を立てて、別のMacでDesktop Presenterを立ち上げて、さらにsshでport fowardをかけてみたところバッチリ繋がりました。

最初は放送側のMacからssh -Lでプレゼン側のMacに繋いだんですが、これだといちいちプレゼンする人にsshで入れるアカウントを用意してもらわないといけなかったりとややこしい事になるので、ssh -Rでプレゼン側のMacから放送側のMacにport forwardすることに変更しました。これでもtcp的な見た目は同じ事なので無事繋がります。

では、細かい手順を説明して行きましょう。まずはUStream Producerも何も立ち上げない状態から始めます。

  1. まずは放送側のMacにリモートログイン出来るように設定します。システム環境設定の共有でリモートログインのチェックをオンにしてやります。
    3
  2. 次に、放送側とプレゼン側の2台のMacのIPアドレスのうち同じネットワークにあるIPアドレスを調べます。両者が無線LANの同じ基地局で繋がっているのであれば、無線LANのポートに付いているアドレスですね。放送側のアドレスだけで大丈夫です。プレゼン側は繋がらないなどの現象があった場合にトラブルシューティングとして調べればOKです。同じくシステム環境設定のネットワークを選んでEthernetならば左のリストからEtherを選べばアドレスも表示されますが、AirMacの場合は詳細...ボタンを押して更にTCP/IPタブを選んでください。この例の場合は192.168.10.125になります。
    4
  3. さて、次はプレゼン側に移ります。アプリケーションフォルダのユーティリティフォルダに入っているTerminalを立ち上げます。ここに以下のようなコマンドを打ちます。
    ssh -N -R 7272:127.0.0.1:7272 test@192.168.10.125
    ここで、testの部分は放送側のMacにログイン出来るログイン名に適宜置き換えてください。すると、こんな風にPasswordを要求してきますので、放送側のMacのログインパスワードを入力します。この時にキーインしても何も表示されませんので、確実に一気に入力してください。間違えた場合は再度パスワードを要求されます。パスワードの前にAuthenticationがどうのこうのと言ってくる場合もあるかもしれませんが、その場合にはyesと入力してください。
    5
  4. これで、無事繋がっているハズですので、Terminalは放置して、Desktop Presenter.appをプレゼン側のMacにコピーして立ち上げます。プレゼン側のMacのIPアドレスがこの場合は192.168.10.12になっています。
    6
  5. さて、ここでやっとUStream Producerを立ち上げます。適宜ログインを済ませてScreencastボタンからAdd New Screen Recording Shotを選ぶと下にScreencastの選択肢が出てくるはずです。で、その画面はプレゼン側のMacの画面になっているはずです。

ということでいかがでしょう?無事繋がりましたか?あとはUStream Producerの使いこなしの話しになってしまうので、それは他の方にお任せしま〜す。

ちなみに、こうやって一度設定してあげると、sshのコネクションを切っても再接続すれば大丈夫です。ということで、プレゼンする人が変わる時には、再度そちらのマシンからsshコマンドを打ってあげれば良い事になります。もちろん元のプレゼンターからの接続は先に切っておかないといけませんので、前のプレゼンが終わったら固まっているように見えるTerminalでCtrlキーを押しながらcのキーを押します。それでプロンプトが戻ってくるはずですので、切断に成功した事になります。

<2010.2.5追記>Windowsでのプレゼンも放送できた方が嬉しいと思うので、Windowsからもやってみました。同様にssh -Rでの接続(sshはCygwinで入れました)で無事放送できました。他にもPort forward用のソフトはあったと思うので、Cygwinにsshをインストールしてない場合もそう言ったソフトを入れれば良いんじゃないでしょうか。ちなみに、Desktop Presenter.exeはC:\Program Files\Ustream\Ustream Producer\rsrc\に入ってました。

2010年2月 1日 (月)

初見の方に

今日(2010/1/31)は初めてお会いする人も多かったので、私のブログも初めてと言う方も多いかなぁということで、見所を並べておきます。

  • Printwitts 最近の作品ですが、Twitterをレシートプリンターにダラダラ出しちゃうってもんです。21世紀メディアを紙テープ風1970年SFテレビ番組テイストで読めるギャップが楽しい。その後タイムラインプリンターとして商品化されています。業務用機器という位置づけなので売価は5万円+消費税です。販売元は株式会社ヒマナイヌ川井さんです。
  • Scootech 去年の3月に買った電動の原付関連の話題。実機の写真は一番下です。まだ書いてませんが実はLiPoバッテリで動かす改造なんかも実施済です。が、インバータを開けたら若干ヤバい事が解って自粛中。ラジコン用の18.5V2200mAhのバッテリ3本で3.5km走りました。自作インバータ化も鋭意計画中です。
  • 仕事ネタ はあんまり載せてないんですが、昔お手伝いさせてもらったワーキングモックアップです。他にもコレとかコレとかも中身を作るお手伝いをさせてもらいました。
  • 小型スピーカー 今日の豚組でも終了後に披露させてもらった小型のスピーカーとアンプのセットです。熱を持たないし、図体の割に良い音鳴らします。
  • UStream Producerで他のMacの画面を放送 なんか反響が大きかったので、こちらにもリンクしておきます。
  • 2010/2/6のGadget 1でのプレゼン資料です。 Keynote版(オリジナル)、PowertPoint版
  • <2011.2.5 追記>:レンズ交換できるWeb cam「ManualCam」の情報はこちら

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