第45回「情報科学技術協会賞」研究発表賞

3)研究発表賞  
  佐藤翔氏(同志社大学)、 池内有為氏(文教大学) 、
  林豊氏(九州大学附属図書館、現国立情報学研究所)、尾城孝一氏(国立情報学研究所

   対象論文 「オープンサイエンスの今」各単著
    (「情報の科学と技術. 2018, vol.68 no.4」から「情報の科学と技術. 2020, vol.70 no.3」に掲載)

ということで、2年くらい前に関わっていた某誌連載について執筆者一同で賞をいただきました。ありがとうございます!


自分の人生において受賞らしい受賞なんて、小学生のときに授業で描いた水彩画を市の展覧会に出して金賞をもらったとか、漫画雑誌にイラストを投稿してアイスクリームメーカーが当たっただとか、それくらいじゃないだろうか。

この賞は坂東さん&大谷くんが「論文海賊サイトSci-Hubを巡る動向と日本における利用実態」(この論文の謝辞には名前を入れてもらったのが自慢である)で昨年受賞していたもので、それに続くことができたのはちょっと嬉しい。とはいえ、自分の書いてるものはいつも公開情報を咀嚼して整理しているだけで、「研究発表」なんて大したことをしていたつもりはないので、他の皆さんのおかげなんだろうと思います。NIIに来てからろくなインプット/アウトプットができていないので、researchmapに書けることがいっこ増えてよかったです。母も喜んでました。

企画者=南山さんの思いつきに乗っかってしまったときは、きっとなにかが終わったばかりで、目の前に無限の時間が広がっているように思えたんでしょうね(遠い目)。毎回自由気ままな字数だったりいろいろあったけど、締め切りは全部守ったので許してほしい。



以下、自分の書いた4本を振り返ってみる。

初回はグリーンOAの本丸に突っ込もう(最初は王道系)ということで、著作権/出版の話をしようと思ったんだった。Open Repositories 2016@ダブリンの階段教室で開催された次世代リポジトリのパネルディスカッションに参加したとき、話題がテクニカルな側面に終始しようとしていたところで、Tony Ross-Hellauer(当時はまだゲッティンゲンにいた)が「Socialな観点が欠けている」と痛烈な批判を浴びせていたのを間近で見た。そのときの強い印象が根っこにあると思う。だから記事では技術的な話題にほとんど立ち入ってない。そのぶん読み手を選ばないものにはなってるかな、とは思う。


その派生で2本目は版について書いたんだった。別に連載だからって自分の前回原稿を承前しなくてもいいのに、こうやって線にしたくなるのが自分の悪いところ。複数の独立したネタを一本の軸に沿わせてまとめあげていく(三題噺系)というのは、苦労を知ってるわりについ手を出しちゃうので、きっとこういうのが好きなんだろうと思う。個人的に一番思い入れがあるのはこの2本目だったりする。ちんまいネタだけど。


続いて3本目では乱立する版から生じるアクセスの問題について論じた、と位置づけられなくもない。でも、「最近こういう便利ツールが増えてきてるけどしくみや違いがようわからんし日本語圏で誰も紹介しないから調べて解説しておくと便利か」(よくある穴埋め系)くらいの動機だったと思う。いまみたくあちこちの大学図書館のウェブサイトでUnpaywallが紹介されてるような時代じゃなかったのですよ。いざ完成してみると単なるツール紹介ブログ記事になってしまっていて、ひどく落ち込んだ。そんななか、締切直前に舞い込んだRA21陣営からの批判を盛り込むことで、ピリッと締まってくれたかなと思う。ギリギリまで粘ってリサーチしつづけた結果こういうラッキーが舞い込んだという経験が過去に何度かあるのだけど、なんなんでしょうねこういうの。ただのラッキーでしかないけど、トレンディなネタには誰かが微笑んでくれるスキがあるのかもしれない。そうそう、かっこいいタイトルは大谷くんにつけてもらったんだった。


で、ラストはPlan Sという大ネタに挑んだ(ネタ切れで火中に身を投じてしまった系)。この4本目が世間的にはいちばん評判が良いんだろうけど、当時読めるネタを全部(OATP調べ)読んでまとめただけなので、ほんと力技でしかなかったりする。こういう100本読んで1本にまとめるってスタイルは、後戻りしないと心が決まればほとんどルーティンにすぎない。苦労はしたけど、工夫はあんまりない(強いていえば「4. 反響」の分類くらい)。ただ、なんで誰も書いてくれてなかったんだろう……といまだに不思議に思う。そして、いま読み返してみると終盤では明らかに「次世代リポジトリ」に接近しているのに、そこで1本目を自己引用しようとしていない自分が信じられない(まあ、春からの東京移住の準備しながらよくやってたと思うよ)。



当時他のネタ案として検討していたPublonsについては機が熟したタイミングで企画して松野くんに書いてもらった。自分で書けなくても、これはこれで満足。


なお、Implementation guidance改訂後の続編は船守先生が書いてくださっている。


次世代リポジトリの話は最近はPubfairとして言及されるのかな。最近、我らが正治先生の紹介が出た。



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2019年のふりかえり

東京にやって参りました。

環境が大きく変わったばかりの一年目なんていつもこんなもんかもしれないけれど、春以降のことを振り返ってみると、苦しかったな………と。(遠い目

ちゃんと苦しめてるということは、成長でき(てい)るということに違いない。もちろん、いろんなひとと近くで一緒に働ける楽しさや、自分が役に立ってるという手応えを感じることも少なくない。いま、ここでしか経験できないことを経験できているという、期待していた通りの実感で日々ぶん殴られてるという感じもある。ほんの少し切るだけでめっちゃ曲がってしまいそうなのでハンドル握るのがちょっと怖いけれど、自分でなにかを決めていけるという楽しさもある。そのぶんプレッシャーも大きく、スケジュールの埋まりようには悩まされ、なんかいきなり降ってきておたおたすることも多かったけれど……。さすがに9か月も経ってしまうと開き直りが出てきたというか、結局、前を向くしかないんだよなあ、できることしかできないわけだし、命削ってまでやりきろうとかいう間違った責任感も持ち合わせていないし、というような心境になってきている。強いて言えば、もう1、2年早く来たかったな……そしたらもうちょっと……という悔いみたいなんはある。

イメージしていたよりも(プレイヤーではなく)マネージャーに寄ったポジショニングだった、ということに少なからずとまどい、仕事のテクニカルな難易度よりもこういうメンタルな面で苦しさを味わった一年だったと思う。(自分が実際にはこなしたことのない)業務の大部分を外注していること。担当する業務のすみずみまで自分が誰よりも把握するなんてのは無理だと諦めること。直属の部下だけではなく、多様な立場/役割のひとたち(プロジェクトを共にしている大学のひとたちも含めて)―少なくとも現時点では往々にして自分よりも知識・経験が上なことが多い―をゆるっとまとめてうまく動かしていかないといけないこと。理由はいろいろあるんだろうけど、係長としての経験がまだ浅いうえに、部下なしでなんでもこなさないといけない時期が長かったという自分の事情のせいもあり、意識/気持ちを切り替えるのにそこそこ時間がかかってしまった。いまでもちゃんとできている気はしない。これまでの自分の働き方を否定するとまではいかないものの、いったんカッコに入れる必要があった。こういう言い方が許されるのであれば、ひとつ職階が上がったような感覚がある。ということもあって、最近は九大の元上司(課長)の動き方を見つめ、参考にすることが多くなっている。

……という一方で、新規サービスのような未開拓な荒れ地においては最前線のプレイヤーであることも求められる(これはこれで楽しい)。

ドタバタしたという意味では、ヘルプで担当することになった図書館総合展フォーラム/ブースの取りまとめが一番の苦労だった。来たばかりの新環境であれこれ仕切って具体的なかたちにしていくのは、イベント経験不足もたたって、時間と神経を浪費した。開催が近づくにつれ、漏れはないか穴はないかと憂鬱でしかたなかった……。おかげで、この職場での実務力(具体化する力)がずいぶん身についたのでよしとしたい。

そんな日々をやりくりするうちに段取りのスキルはずいぶん上がった。とはいえ、連絡調整ばかりにかまけているとどんどん使えない人間になっていくのではという怖さがあるし、上方向からは「自分の好きなようにやったらいいんだよ」「つまらない作業はまわりにやらせてでも自分の時間を確保してとことん頭を使って仕事しろ」というアドバイス(煽り?)もいただいており、“エゴ”を貫けるようにならんといかんのだろうなあとも。このへんが2020年の課題。

とはいえ今年はたぶんこれ↓だけでお腹いっぱいですが……。

インプットという意味では、最低限のニュースチェックはこなしているだけで、これまでの貯金で食いつないでいるという感覚が強い。ある種の情報は席に座っているだけで耳に入ってくるような環境なので、そこはありがたい。かといって毎週のごとく開かれているイベントに次々と参加できるかというと、そんな甘いものではなかった。平日は予定が埋まっていて調整するのがおっくうだし……。アウトプットは、書きものを5本。プレゼンものが1度もなかったのは何年ぶりのことだろう。ブログは1本だけ(Markdownの書きすぎではてな記法を完全に忘却した)。

生活面

移住に際して一番心配だったのは、東京の通勤ラッシュ。さいわい職場がフレックスでピークを外せているせいか、まったく苦労はなかった。でも電車は本当に日常的に遅れる。

予言通り、バイクにはあんまり乗れなかったなあ……。奥多摩すらまだ行けてない(多摩湖には行ったけど)。首都高C2ぐるぐるもまだできてない。チャンスの秋口には土日に疲労で潰れていて、台風やらで天候もいまいちだった。バドミントンをする機会も、一切なかった。

旅行らしい旅行は、天草(2月)、金沢・富山(9月)、湯河原(10月)くらいか。海外出張は、ドバイ(3月)、ハンブルグ(6月)の2回。一方プライベートでは一度も(近年にしては珍しく)海外に行かなかった。羽田/成田が遠い……とか、韓国/香港の政情が……とか、おっくうになる理由がいろいろあった。ポルトガルコーカサス中欧、行きたいところはいろいろあるんだけど。

ライブは13本。東京はシューゲイザー/インディーポップ界隈のチャンスが多くてほんと……1か月に3回くらい行ってないか……と困りながらも、終わってみると例年並の本数だったようで。ナンバガ復活1本目に当選したのはまさかすぎていまだに夢かなにかじゃないかと。アルバムでは、For Tracy Hyde『New Young City』(「繋ぐ日の青」)、April Blue『Blue Peter』(「イノセンス」「運命の人」)、Maison book girl『海と宇宙の子供たち』(「闇色の朝」「ノーワンダーランド」)をよく聴いた。





1月

  • Backlog/Slack導入準備@職場を急ピッチで進める。
  • 司書課程講義を1コマ担当(リレー講義全体のラップアップを意識したのが好評だったのか、アンケートでとても嬉しいコメントをいただいた)。
  • Amazon Product Advertising API仕様変更問題に足掻いてみたけど、どうしようもなかった。
  • 交差点内でエンストしてバイクが一時リスタートしなくなる(→3月に再発し、修理に)。
  • 東京での住居探しを本格化。物件サイトは重複が多いうえ、レコードによってはタイトルが物件名ではなく住所+平米で記述されていて、だんだんわけが分からなくなってくる。おとなしくGoogleスプレッドシートにまとめていくことに。条件的にはバイク駐車場OKというのが厳しく、加えたとたん物件数が10分の1以下になってしまった。しかも残りの多くはバイク=原付のみという意味でしかないのに、そのことはスペックからは伺いしれないのであった。
  • 月末、39度の風邪で数日寝込む(インフルではなかった)。仕事帰りに路上で嘔吐するほどひどかった。


2月

  • Backlog試験導入開始@職場。動かしながら運用ルールを固めていく。
  • 「Plan S:原則と運用」刊行。苦労した甲斐あって、評判良し。嬉しい。
  • 5年前(京都→福岡)のメモを見返しつつ引越の段取りをする。金勘定とスケジュール管理ばかり。
  • 中旬、新居契約(異動確定前に見切りで)。事前の入念なリサーチあえなく、実際に不動産屋に足を運べばことごとく契約済 or バイクは原付のみというオチで、選択肢はほとんど残されてなかった。とはいえ、ちょいと予算オーバーなのに目をつぶれば良い物件に巡り会えたと思う。バイク置き場もしっかりしてるし、カウンターキッチンや収納の多さも魅力的だし、快適。
  • 「3月下旬で62万円」という某社引越見積に文字通り震える。自分で決めたこととは言え、ほんとここで止めてしまおうかと……(泣)。最終的には日通のコンテナ便(2t)+バイク輸送(HONDA Dream店間)+ヤマト家財宅急便(3シーターのソファ)という組み合わせで許容できるレベルにまで押さえ込んだ。が、新職場の旅費規定を見てみたら移転料(引越手当みたいなもの)が現職場よりも安かったというオチが付いた。このさき何度も何度もこういう辛さ面倒くささを味わう人生なのかと思うとうんざりする。某先輩の、仮住まいでの家具はレンタルで済まして、引越は段ボール数十箱を宅急便で送っただけで完了というのにシビレた(それはどこかに定住するホームがあってのやり方だろうけど)。
  • 青葉市子@日本福音ルーテル博多教会


3月

  • Backlog本格運用開始@職場
  • 上旬、ついに始動しなくなったバイクをロードサービスで回収してもらった。そのまま月内は乗れずじまい。最後にあちこち走りに行きたかったんだけどなあ。
  • 例年より強烈な花粉症に苦しみながらの荷詰め→3/11-15 ドバイ出張(砂漠)→3/17 引越搬出→3/19 退去立会(明朗会計)→3/20 引越搬入→3/23-24 天草旅行(A列車)、という鬼スケジュール。
  • 学生アルバイトさんが朝釣ってさばいてきたというイカを食べながら、東京ではこんなのはないだろうなあと寂しくなる。
  • 最終出勤日は、大学から九大学研都市駅まで1時間かけて歩いて、課の皆さんに送別会してもらって、たくさん餞別もらって、みんなで大濠公園の桜の下で写真撮って。
  • 3/30、大濠公園でオープンサンドを鳶(?)にさらわれたショックを引きずったまま、東京へ。


4月

  • 新職場。友人、知人、元上司。顔なじみは多けれど、戸惑いも多い。とんでもないところに来てしまったなあ、と3日間くらい毎日思っていたのを覚えている。一番変化を感じたのは実務の多くを外注していることだろうか(あとは打ち合わせの多さだけど、4月当初ではそこまでではなかった)。これまで係員なし係長であれこれ自分で把握して片付けないといけなかった環境から、部下や業者さんを信頼して任せていくという環境へのシフト。
  • とはいえ、ぽっと出がいきなり何かができるわけではなく、担当業務の理解を深めないとどうしようもないので、マニュアルやらWikiやらBacklogのコメントやら、とにかく手当りしだい読んで消化しまくるというフェーズ(5月くらいまではそんな感じだった)。
  • 初日に次長に言われた「困ったらまわりに頼ろう」「自分の好きなようにしたらいいんだよ」という言葉は、その後も何度も思い返すことに。
  • 業務ツール的には(これまで同様)Backlog&Slackが中心なので、すっと入れる。ただ、Backlogプロジェクトの多さに目がちらつき、明文化されてない運用ルールに翻弄されたり。
  • Dell標準のキーボード&マウスで作業効率が著しく低下したので、ロジクールのK840(価格が手頃で打鍵感が良かった)とケンジントンのSlimBlade(前職場で使っていたのと同じもの)を急遽手配。
  • Huawei novaの画面割れに限界を感じ、Huawei P20 lite(サクラピンク)に買い替え。2万円。
  • 仕事帰りに千鳥ヶ淵で花見したり。やたら寒い春だった。
  • 某誌の連載継続をお断りしたところで某誌から連載オファーをいただくも、今はちょっとそんな余裕が……。
  • やわとしょさんとNYPLイベント@日比谷図書文化館へ。通訳が凄腕だった。直後のメモに「なぜ自分たちはそのサービスを提供するのか、という問いに自信と確信をもって答えられると、かっこいいもんだな、と。」とあったけど、その問に答えることができないようなサービス/業務/タスクに手を出している余裕はないのだと、後々何度も突きつけられることに……。
  • Spangle Call Lilli Line@六本木EX THEATER


5月(令和)

  • 誰かにこっぴどく怒られるとか、部下がわーわー言ってくるとか、これまであんまりなかった経験。
  • 昨年度末から関わっていたDOIガイドライン(JPCOARスキーマ編)をようやく公開できた。
  • JPCOARコミュニティ強化・支援作業部会にも入ることに。新参者のくせにガシガシ仕切る。
  • 九州大学附属図書館研究開発室年報の原稿執筆(x 3)に追われる。
  • 憧れの勉強会@中央線(福島回)についに初参加。
  • 夜、バイクで環八を羽田空港まで走ってみたら楽しかったので以後このコースが定番化する。帰りは環七だったり銀座→皇居→新宿だったり。甲州街道(特に首都高4号線の下部らへん)も好き。
  • 福岡でお世話になっていた美容院の姉妹店に通うことに(後ろは刈り上げにしてみた)。
  • スネオヘアー@横浜THUMBS UP(お誕生日パーティ)。


6月

  • 公開基盤&管理基盤というダブルのプレッシャーから、精神的に追い込まれていたっぽい。
  • Open Repositories 2019@ハンブルグ出張(レポートはCoCOAR 8号に書いた)。駅舎。運河。倉庫街。石畳にバイクが似合う。エルプフィルハーモニー。チリハウス。打ち上げがてらアルスター湖でみんなしてボートに乗った。ハンブルグといえば『BLUE GIANT SUPREME』なわけで、ビートルズの聖地・レーパーバーン(いかがわしい)とかちょっと聖地巡礼めいたこともした。なお、乗り継ぎ時間を最小化した結果、今回もエミレーツになり今年2度目3か月ぶりのドバイだった。
  • 帰国後は(国内でもらった)風邪で2日ほど潰れたりして、ひどいありさまだった。完全復活まで10日ほど要した。
  • やわとしょさんと『ニューヨーク公共図書館 エクス・リブリス』@岩波ホール
  • 普通二輪免許取得から1年が経過し、2人乗り可能に。福岡時代にバイクで通勤していたのはいい気分転換になっていたんだなあ。夕方、強制的にクールダウンできてた。たまに運転すると頭を空っぽにできて楽しい。
  • Total Feedback(PLASTIC GIRL IN CLOSET、SPOOL、17歳とベルリンの壁、The Water Falls、For Tracy Hyde、fedress)@高円寺HIGH
  • スネオヘアー@下北沢GARDEN(カナシミ)


7月

  • そろそろ図書館総合展の準備に着手。
  • 九州大学附属図書館研究開発室年報が刊行。
  • 「都心で記録的な日照不足 昭和63年以来」というニュースに、そりゃ気分も滅入るし、体調も悪いわ、と。
  • I Mean Us(w/z Morningwhim、17歳とベルリンの壁、Luby Sparks)@新代田FEVER。最前列にいたので動画にちょっと映り込んだりした。
  • NUMBER GIRL新宿LOFT。まさかの当選。大学4回生のときに解散ツアーで京大西部講堂に来てるのを見逃してから、はや17年。
  • ヤなことそっとミュート@マイナビBLITZ赤坂(遅刻して肝心のLilyを聞き逃す)。


8月

  • 公開基盤データ移行仕様の検討、リリース延期の調整、など。
  • メルカリでものを買い始める。
  • 神宮花火大会を見に行ったら数メートル先で暴発事故が発生。
  • For Tracy Hyde初ワンマン@渋谷Lush。終演後、Mavさんがセトリの紙をくれた! 夏botさんの12弦Rickenbackerがかっこいい。
  • スネオヘアー@下北沢GARDEN(スカート)
  • 「大向君サヨナラの会」
  • こちらにもプライスコンタクトがあることを知り、新宿店でレンズを買い足した(左右の度数を揃えたので管理が楽になった)。そもそも安いけど、新宿店はさらに安くないか?


9月

  • 公開基盤移行実験の準備
  • 「余計な仕事を引き受けたために忙しい忙しいって言われても困るんですよね」→すいません。。
  • 台風15号
  • 皆川典久+東京スリバチ学会『東京スリバチ地形入門』「都市というのは地面を平坦にする圧力である」(p.185)。東京、地形、暗渠、新宿、太宰治(野原一夫「回想 太宰治」)とかそんな本ばかり読み漁る時期。新宿歴史博物館の常設展も良かった。甲州街道のことばかり考えていた。
  • CA編集企画会議→帰りに金沢&富山へ。何度も足を運んだ金沢だけど、室生犀星記念館泉鏡花記念館(慶應に鏡花の遺品があるらしい)に立ち寄れたのは初めてだった。21世紀美術館で見た映像にあった「指のかたちをした劣等感にすぎない」(安部公房「他人の顔」)が妙にかっこいい。どことなく北欧デザインなおもむきの九谷焼のスプレーボトルを記念に。富山では市立図書館本館、その向かいの純喫茶ツタヤ、スタバ富山環水公園店へ。


10月

  • 部下1名増&実務研修生着任、図書館総合展の準備が本格化、公開基盤移行実験がなんとかスタート……
  • 誰かが怒られているときにうまいことフォローすることができないのに悩む
  • 勉強会@中央線(大沼さん)
  • コレド室町に南阿蘇ティーハウスが入ったので福岡まで買いに行かなくてもよくなる
  • 時効警察はじめました
  • NHKで見た岡根谷実里さん(世界の台所探検家)が素敵だった。いい顔で食べるなあ、笑うなあ。
  • 湯河原温泉へ。The Ryokan Tokyo Yugawara(2泊で7,800円)に泊まってだらだら読書なぞしてみたかった、というだけの。ほんというとツーリング欲を満たすためだったが、台風19号の直後だったこともあっておとなしく諦めた。帰りに寄った小田原市立図書館(1959年築)ではそのレトロさに衝撃を受けた。
  • マリオカートツアーを始める(その後、かなりの可処分時間を奪われてゆく)
  • スネオヘアー@下北沢GARDEN(バースデー)→台風19号で中止に
  • warbear&For Tracy Hyde(op. April Blue)@渋谷WWW。高さのある3段構成でどの位置からでも見やすいハコだった。eurekaさんにサインもらった。


11月

  • 前半は図書館総合展の準備大詰め。後半はその間滞ってた仕事を片付けていく。
  • 自分がぬるい仕事をしていると誰かの職に悪影響を与えるということ。
  • いただきものの栗もなか(清寿軒)が美味しすぎた。あんこがジャリジャリしてた。
  • MacBook Pro 16インチ発売(未購入。2ヶ月くらい迷っている)。
  • ZOZOUSED終了の由。
  • Ninja ZX-25R目当てで東京モーターショー最終日に滑り込み。初めてゆりかもめに乗った、かも。ちびっこたちが楽しそうにバイクにまたがっているのにほっこりした。Z900RSは間違いなくかっこいい。CBR650Rの脚付きが良くてSSもいいなあと浮気する。
  • OGK Kabuto、まさかのJIS認定取り消し……。KAMUI 3買ったばかりというのに。
  • Maison book girl@横浜BAYSIS(最前列付近にいたらアマプラの某映像に写り込んだ)。

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12月

  • 図書館総合展がやっと終わったところで、次のイベントの企画・準備を。
  • 予算まわりの調整(苦手)。
  • CoCOAR 9号、DOIガイドライン(junii2編)の改訂など、リリース調整の続く年末。
  • CA編集企画会議。嵐山の安宿に泊まり、翌朝は天龍寺そばにできた「パンとエスプレッソと」でフレンチトーストつまみながらテレビ会議に参加。恥ずかしかった。
  • Uniqlo x エンジニアドガーメンツのフリースノーカラーコート(黒L)、値下がりを機に購入。軽いわ暖かいわでほぼ毎日着てる……。
  • Total Feedback(LAURA PALMER'S、fedress、RAY、PLASTIC GIRL IN CLOSET、April Blue、cattle)@高円寺HIGH。Aprile Blue「Blue Peter」にサインもらった。

解説記事「Plan S:原則と運用」を書きました

『情報の科学と技術』69巻2号(2019年2月)に「Plan S:原則と運用」という解説記事を書きました。同誌の2018年度連載企画「オープンサイエンスのいま」の(自分にとっては)4本目、ラストの回になります。

オープンサイエンスがテーマのくせに例によってpaywallの向こう側にあるのでリポジトリで公開しています。

Plan Sは2018年のオープンサイエンス界隈の最大のトピックだと思うのですが、待てど暮らせど誰もちゃんとした日本語解説を書いてくれない。じゃあ自分が書くか……。書いていいのか? どうせ誰か書いてる途中なんでしょ? いま(2018年12月初旬〆)取り上げるのは適切なんだろうか? 11月末にImplementation Guidanceが発表されて多少は反響が出てきてるからタイミングとしては悪くないのか。フィードバックの締切は2月頭だからまだまだ落ち着いてないけど。……自分のなかでGoを出せるようになるまでに40本近い文献を読み(この時点でどうにかしてこの投資を回収したいという気持ちになっている)、最終的には100本くらいは消化してまとめあげました。労作といえば労作。たかが5ページの原稿にそこまでするかという頭の悪さは否定できない(なお、依頼内容は2ページ。そのへんの無理を通してくれた編集部には感謝しています)。

最後のほうは力尽きて伏線を回収しきれてないところとかあったりしますが(冒頭で"彗星"というタームを使った理由とか)、踏み台としてお役立ていただければ幸いです。なお、最後の手直しが1月15日〆だったので、それ以降の動向はカバーできていません。1月末から2月頭にかけて各所からImplmentation Guidanceへのフィードバックが相次ぎましたが、それは次の課題ということで。

記事にもちらっと書いた通り、Plan Sという無理めな方針に対して、さまざまなステークホルダーからマジな意見が出ているのが、ほんとうに面白いのです。最終的にPlan Sがポシャってもぐにゃっとしてしまっても、このプロセスを刻んでおくこと(というよりも自分が消化すること)には意義があるだろう、今後に生きるだろう。というのが無理をしてもこのネタで書くことに決めた理由だったりします。オープンアクセスというアクセスの問題と、研究者の業績の評価という問題は不可分だと感じていて(不可分になってしまっていることが問題とも言える)、その意味でも改めて勉強になりました。

さて。「六本木の34階で働くデータライブラリアン」こと南山泰之さん(id:y_minami)にそそのかされてこの連載企画に乗りましたが、1年間しんどかった。ほんとしんどかった。理由はたぶん3つあって。「オープンサイエンス」というざっくりしたテーマ(そんなのいまの自分にとっては「なんか書いて」に等しい依頼)だけ与えられて具体的なネタは自分で考えろ、というのがまず辛い。いやもちろん多少は相談に乗ってくれたわけですが。別雑誌の編集に関わっている身からすれば、なんだその楽な丸投げ企画!と文句も言いたくなる。さらに、3ヶ月おきに締切がやってくるというインターバルの短さ、これも辛い。修正が終わって原稿がやっと出たー!と思ったら翌月初旬にはまた締切がやってくるので、すぐにネタを探し始めないといけないというプレッシャーにいつも押しつぶされていた。一方、この締切→刊行までの2ヶ月弱というインターバルの"長さ"は「いま」を切り取るには悠長すぎると感じたのも事実です。せっかく書いたのにどっかの誰かの原稿とネタがかぶるというリスクが少なくない。それだったら自分のブログで即publishしたほうがマシだよ、と思うことは多かった。というわけで、枯れぎみ or スレたネタを選択してばかりいました。最終回は思い切って王道に突っ込みましたが、世に出る瞬間までヒヤヒヤものでした。

佐藤翔くん(@min2fly)、池内有為さん(@oui_ui)のおふたりといっしょにお仕事ができたのは光栄で、とても嬉しいことでした。ありがとうございます。南山さんもいつもひとり孤独に原稿チェックされてておつかれさまでした。

好評につき(?)2019年度も連載は続いていくということですが、私はここでドロップアウトすることにしました。そのバトンを受け継いでくださるのは大先輩のOさんということで……恐縮至極であります。

# 今日は有休です。

2018年のふりかえり

2018年は月次ログをせっせとしたためてきたのに重ねてまとめるのかっていうのはあるけれど、10大ニュース的に整理するくらいのことはしておこうと思い。

1. 正月に珍しく帰省→39度の高熱で寝込む→帰福後もヘルペスができて、とスタートからつまづいた。年末の図書館システムリプレイスの疲れがどっと出たんだろうということにしておく。ときどき体調を崩して潰れつつも病気らしい病気は他にはなかったっけ……ヘルペスは12月にもできた。

2. 年頭所感には「アウトプットよりもインプット、集中よりも拡散、決断よりも迷い、というのが2018年の大方針」とあるけど(まったく頭から抜けていた)、結果的にはたいがい逆方向に振っていった(あるいは振ることを強いられた)ような気が。執筆とか必要に迫られたときくらいしか集中的なインプットができなかったなあ。。夏のクソ暑さのせいもあったか。

3. 災害・事件の多い年だった。蔵書盗難事件、大阪地震、九州豪雨・台風(週に2度も帰宅指示が出るというレアさ)、関空沈没、北海道地震、爆発→焼死体事件、イノシシバイク事件。個人的に最もショックだったのは小室哲哉引退。。

4. 仕事面では、図書館システムリプレイス残務、CRIS-IR連携、OA方針説明会、IIIF対応、Crossref DOI登録、移転作業大詰め、デジタルアーカイブ二次利用オープン化、と、総仕上げのノリで悔いがないようにやるべきことを着実に潰していけた。2018年の成果を何かひとつ挙げろと言われたらやっぱりオープン化になるのかなあ。案外トントンと進んで、こういった話がすんなり受け入れられる時機になったんだということを嬉しく思ったりする。8月末には事務室が伊都図書館(現・理系図書館)に移転して、新環境での生活が始まった(びくびくしてたわりにすぐに慣れた)。10月1日には待望の新中央図書館オープン。同日付けで事務組織の再編があり、自分もちょびっと異動した。それからの3か月は、課長を含めて新しいメンバーをサポートしながら新体制の足固めに尽力した。一方で、オープンデータWGとかヘビーな仕事も始まっている。出張は、海外なし(1月の香港と5月のドイツが不本意ながらぽしゃったので)、国内8回(NII x 5、NDL関西館、神戸大学図書館総合展)。

5. 次期JAIRO Cloud開発共同タスクフォース、OA方針説明会、図書館総合展フォーラムの準備 etc.を通して、機関リポジトリによるグリーンオープンアクセスの役割及び意義というヘビーなテーマに真っ向から向き合わされる時間が長かった。ときには光が見えなくて、あるいは目にした光が幻にすぎないんじゃないかと自信が持てなくて、たいがい鬱々としていた。自分のなかでの一応の答えは固まりつつある。年末にPlan S関連文献を80本近く読んだのもためになったか。しかし、研究評価という聖域には踏み込まないというピュアさを保ったままでどこまで行けるというのか?(というところで、リポジトリ担当から異動したわけですが)

6. カウントしてみるとなんだかんだで月1本のペースでなんらかのアウトプットをしていた。『情報の科学と技術』の連載では3か月インターバルで毎度ネタ探しに苦しみ、図書館総合展フォーラムではなんとか前向きな話になるように自分を追い込みすぎてツラかったツラかった。それに比べればやったことの事例報告なんてのびのび書けて話せてまったく楽なもんさ……。

  • Strategy and Actions towards Open Science in Kyushu University Library. Kyushu University Library (ALIRG2018 Workshop Poster Session、2018/12/15-16)
  • Access Broker”と呼ばれても (情報の科学と技術 68(11) 566-568 2018年11月)
  • サイエンスのために大学図書館とオープン○△□ができること (第20回図書館総合展フォーラム「オープン・サイエンスのミライ」 2018年10月30日)
  • 九大コレクションにおけるJPCOARスキーマ導入事例 (2018年度JPCOARスキーマ説明会(西会場) 2018年9月6日 ※Web参加)
  • 九大コレクションにおけるJPCOARスキーマ導入事例 (2018年度JPCOARスキーマ説明会(東会場) 2018年8月6日)
  • 異版にまつわるエトセトラ (情報の科学と技術 68(8) 412-414 2018年8月)
  • 九州大学教員活動進捗・報告システム(Q-RADeRS)と九州大学学術情報リポジトリ(QIR)の連携 (九州大学附属図書館研究開発室年報 2017/2018 26-30 2018年7月)
  • 九州大学附属図書館Webサービスのリニューアル(2017年度) (九州大学附属図書館研究開発室年報 2017/2018 18-25 2018年7月)
  • 「次世代リポジトリ」のヴィジョン (情報の科学と技術 68(5) 258-259 2018年5月)
  • 次期JAIRO Cloud開発共同タスクフォース報告~次世代リポジトリの機能に関する提案~ (2018年4月)
  • 図書館員の本棚 : はじめての電子ジャーナル管理 (図書館雑誌 112(1) 56 2018年1月)
  • JPCOARスキーマの策定:日本の学術成果の円滑な国際的流通を目指して (情報管理 60(10) 719-729 2018年1月)

7. なんかうんざりしてきてFacebookを見なくなった(Messengerは使っている)。GDPRのせいではない。代わりにTwitterをときどき見るようになった。そして開くとたいてい @negadaikon 先生(そう、文字通り先生になったんだった)がいらっしゃった。いちばん使ってるのはInstagramかな。そんなわけで学外対人関係クローズ気味だったけど、10月の神戸大学出張でキラキラした若者を見て元気をもらったりした。

8. 数年ぶりに黒髪に戻した(4月)。歳食ったせいか髪がやわらかくなってくせ毛が扱いやすくなってきていてありがたいが、ちょっと長くなるとパッとしない感じになるのも事実。前髪は眉ちょい上くらいでカリメロっぽく切りそろえるのがいいかんじっぽい。

9. プライベートはとにかくバイクバイクバイクだった。自動車学校(4-5月に普通二輪免許、12月に大型二輪免許)に通った。卒検合格した足でHonda CB250Rを新車一括キャッシュでぼーんと成約しにいった。マンションが駐車禁止だということを知り、近所のガレージを契約した。バイク用品(ヘルメット、スマホホルダー、プロテクター付きスリーシーズンジャケット、グローブ、ネックウォーマーなど)にお金を使ったが、秋以降はバイク用ジャケットばかり着ていたため服を買う機会が自然と減っていったのでバランス(?)は取れてるか。とはいえかれこれ100万近く使ったよねえ。。でも14歳のころからの夢だったんだ!(遅

10. あ、でもgym masterのリバーシブルのボアジャケットは評判がよかった(べたべた撫でられた)。暖冬ぎみなこともありバイクにさえ乗らなければこのアウターで十分。しかし2018年はどいつもこいつもボアボアしてましたね。。
https://store.gymmaster.jp/item/22351386.html

11. 旅行は近場ばっかり。ポルトガルと天草(熊本)には行けず。留学中の友人に会いにロンドンまで行くこともせず。石垣島の名蔵アンパルで沈みゆく夕日を見ながらカヌーでマングローブ探検したのは楽しかったなあ。台湾には日月潭阿里山など未踏エリアを残してるけど、台中は再訪したいくらい気に入った。

  • 海外:台北(1月、3泊4日)、台中・北投(GW、3泊4日)、ソウル(6月、2泊3日)、台湾一周(12月、4泊5日)
  • 国内:周南(3月)、京都(6月)、石垣島竹富島(7月、夏休み)、長崎(8月)、平戸(8月、ツーリング)、尾道(10月)、周南・萩(12月)

12. ライブは7回と少なめ(まさかの周南2回)。hydeの福岡公演は落選したし、スネオヘアーはタイミングが合わなかったし。青葉市子@京都府立図書館が取れなかったのは相当に悔しい。バイクのせいもあって音楽視聴時間が減った。2018年のベスト盤はPlastic Girl in Closet『LESSON 1』とMariana in our Heads『Anemone / Yarn』だなあ。

13. バイク関連以外ではたいした出費をしていない、はず。AIR MAX 270(セピアストーン)、マツキヨのヘアオイル(アルジェランオーガニックゴールデンホホバ)、プッシュアップバー、は買ってよかったと言える。Nintendo Switch、4Kモニタ、望遠レンズ(パナ100-300mm F4-5.6 II or パナ45-200mm F4-5.6)、ノイズキャンセリングヘッドフォン(むしろIPX7防水の完全ワイヤレスイヤフォンが気になってきた)はあたりは狙いつつも手を出さなかった。パナライカ12-60mm F2.8-4.0(落下)とApple Smart Keyboard(自然)が壊れた。e.m.のパールピアス(ブラック中、ホワイト小)を紛失した。

14. 相変わらず本業関係の本はまったくと言っていいほど読んでない(自分のテーマが日本語で書籍化されることなんてないからだが)。『バルカンの花、コーカサスの虹』『珍夜特急』『レンタルバイクで台湾一周ツーリング』『十五の夏』といった紀行文を手に取ることが多かった。旅欲求不満なのが分かりやすい。知的欲求を刺激したのは『中央線がなかったら 見えてくる東京の古層』『ふしぎな国道』『道路の日本史 古代駅路から高速道路へ』あたりかな。マンガだと『MFゴースト』が始まったり『あ〜る』の10巻が出たり『海街diary』が完結したり『ボールルームへようこそ』が進まなかったり……。

月次ログ

201812

ぶじ、月次ログを1年間続けられた。

仕事

昨年の図書館システムリプレイスからまる1年!(早かった

Google Analyticsで(今更ながら)マイレポートを作成して、メールで定期送信するように設定したものの、メールが一向に届かない。同じ穴にハマっているひとが多いようだが。。

職場忘年会@稚加栄。ビンゴとか、何年ぶり。

「情報の科学と技術」連載原稿、ラスト。いつもながら数週間前から憂鬱になり、苦しむ(普段の勉強が浅いからなんだけど)。ネタの指定のない原稿依頼なんてもう絶対受けないぞ、と誓う。1週間くらいぶつぶつと英文を読み耽った結果、このタイミングで記事として成立するだろう、と確信が持てたので、Plan Sを取り上げることにする。2ページ指定の原稿に70本も英語記事読むのって非効率すぎると我ながら思うんだけど(まあ、2ページに収まらないからいいか ←いいのか?)。

元気な若者を集めてディスカバリーサービス用のチームを組織した。キックオフのためのインプットということで、まずは私から2時間ほどレクチャーを行う。

国際シンポジウム+ALIRG 2018 Workshopでポスター発表。といっても自分はポスター作成の1/4をやっただけで、オーラル(minute madness)にも登壇せず。後輩新人男子の発表がかっこよすぎて、惚れ惚れした。正直、発表者のなかで一番うまかったと思う。杉本先生@つくばの司会もリズムがあって好き。ALIRGのほうは主に大学院生のための国際会議という感じで、留学生の多さ(日本人学生の少なさというべきか)が印象に残った。しかし相変わらずの自分の図書館情報学"教育"への興味のなさを感じる。ざうお本店での懇親会は、飲み放題にホットコーヒーがあって◎。もう、乾杯の瞬間からコーヒーを飲んでいたい。

オープンデータWG #2。

司書課程講義(情報資源組織論)で課長が授業を。年明けは自分の番がまわってくるが、まだなにも準備してない。

課内Slackを実験中。

生活

12月前半のエフォートは自動車学校(大型二輪免許)と原稿執筆でほぼ充填。。

4-5月の普通二輪免許取得に続き、大型二輪免許取得にチャレンジ。12/1入校式→12/7第1段階(実技5コマ)終了→12/13第2段階(実技7コマ、学科1コマ)終了→12/14卒業検定合格!  2週間でトントンと卒業できたけど、第1段階ではスラロームにちょっと悩んだし、卒検ではミスも多かったし、出来の良い生徒ではなかったよね、というもやもやが残る。

ヘルメットでぐちゃぐちゃになるのはそもそも髪型がよくないんだ、ということで、ふだんよりちょっと短めにカットしてもらう。前髪を眉ラインに揃える(くせ毛なのでちょっと上がる)。セットしやすいし、多少ぐちゃぐちゃがマシになったし、いいかも。まあ、カリメロみたいなんだけど。

アニメBANANA FISH完結。最終話はやや長尺だったけど、よく24話で終わらせたなあ……お見事。OP/EDテーマもマッチしていて好きだった。ラスト近く、英二がアッシュに「君は…それでいいの?」(「BANANA FISH」コミックス19巻、p.16)と問いかけるくだりは、「ユリスモール それではきみは―― 誰も愛していないの でもそれで生きていけるの? これからもずっと…?」(「トーマの心臓」文庫版、p.410)というシーンをどうしても思い出してしまう。愛だなあ。

旅行

12/20-25、台湾一周旅行。フライトが1.8万、宿が4泊で0.8万、最終日の高鉄以外はひたすら区間車 or 自強号自由席(高鉄もクーポンやらで30%オフ)、という安旅行。そう充実しているわけではない鉄道ダイヤが悩ましかったが、ざざ降りの花蓮以外では天候に恵まれたのがありがたかった。クリスマスというタイミングながら、高雄では28度まで上がったし、だいたいは半袖Tシャツ+薄手パーカーという格好でちょうど良かった(ときどきウルトラライトダウンパーカー)。

  • Day 1:桃園空港→台北→平渓線→ 礁渓(足湯);宜蘭泊
  • Day 2:宜蘭、羅東;宜蘭泊
  • Day 3:宜蘭→花蓮→池上(弁当)→台東;台東泊
  • Day 4:台東→高雄;高雄泊
  • Day 5:高雄→高鉄桃園→桃園空港

今回は基隆、太魯閣(花蓮)、墾丁(台湾最南端)をすっ飛ばしたし、西側でも日月潭阿里山(森林鉄道)、新竹(今知ったけど、埴谷雄高は新竹生まれらしい)など行きたいところはまだまだある。

そうそう、今回は事前に「常客証」を申請しておいたので(過去1年以内に3回以上入国すると発行できる)、行きも帰りもイミグレが瞬殺だった。この速さを味わってしまうともうあの行列には並べない……。そういえば福岡空港でも顔認証ゲートを体験したけど、こちらはそんなに時間的に優位になるってわけでもなさそうな。

https://www.instagram.com/p/BrosCCXhPDx/https://www.instagram.com/p/Bro9XTqBkKP/https://www.instagram.com/p/BrpgQd0hL0P/https://www.instagram.com/p/BrrJDG0hcwW/https://www.instagram.com/p/BrruD9RFjlQ/https://www.instagram.com/p/BrsOzSUFiO1/https://www.instagram.com/p/BrukztMFCPa/https://www.instagram.com/p/BrwVBLSlqZ6/https://www.instagram.com/p/BrxXeO5lBRR/https://www.instagram.com/p/BrxrJmlleZh/

12/29-31、今度は周南・萩旅行。まずは、LILI LIMITラストライブ@周南Rising Hall。翌日、在来線で新山口へ、そこからスーパーはぎ号(1,550円)で萩へ。ド年末だったけど、博物館や萩・明倫学舎は開館してくれてた。帰りは在来線に5時間揺られ、帰宅したのは大晦日の22時過ぎ。

https://www.instagram.com/p/Br9b3xYhoYo/

旅続きで疲れぎみなので三が日はのんびりする。。

読書

極夜行 (文春e-book)

極夜行 (文春e-book)

購入したのは4月……。読み終えてから今年の本屋大賞(ノンフィクション部門)に選ばれたことを知った。

およそ未踏の地というものが残されてないような現代における、脱システムとしての探検。闇へ。「月に支配された極夜世界は一日は二十四時間ではなく二十五時間で運行されている。」「極夜の闇の中で私は己を捨て、星だけを信じなければならない状況になっていた。もしかしたら私はこのとき信仰というものの原初的形態を経験していたのかもしれない。」「闇によって視覚情報が奪われることで、己の存在基盤が揺るがされる感じ。(中略)ここにこそ極夜世界の本質はあるのかもしれない。」「私はこの極夜世界を初めて恐ろしいと感じていた。寒さや空腹ではなく、暗さそれ自体が恐ろしいのだ。」「そうだ。月明かりが照らす世界など所詮はすべてが虚構なのだ。(中略)月のやり口はまるで夜の店の女と同じだった。」

いちばん記憶に残っているのは犬が人糞を食うというくだり……。

角幡さんの積読を続けて。こちらも「よく生きて帰ってこれたなぁ」という不思議な読後感が残る。

そんな危険な冒険にどうして出かけるのか。「リスクがあるからこそ、冒険という行為の中には、生きている意味を感じさせてくれる瞬間が存在している。あらゆる人間にとっての最大の関心事は、自分は何のために生きているのか、いい人生とは何かという点に収斂される。いい人生とは何だろう。(中略)死が人間にとって最大のリスクなのは、そうした人生のすべてを奪ってしまうからだ。その死のリスクを覚悟してわざわざ危険な行為をしている冒険者は、命がすり切れそうなその瞬間の中にこそ生きることの象徴的な意味があることを嗅ぎ取っている。冒険とは生きることの全人類的な意味を説明しうる、極限的に単純化された図式なのではないだろうか。」

「ちゃんと生きているか?」っていうことなんだろう。

アジアのなかの博多湾と箱崎 (アジア遊学 224)

アジアのなかの博多湾と箱崎 (アジア遊学 224)

九州大学のキャンパスがあった(今もごく一部の部局は残っているのだが……)箱崎をテーマにした本。二次利用をオープン化したうちの「蒙古襲来絵詞」画像をさっそく使ってくださった本でもある。考古学にはあんまり興味がないので(すみません;_; でも「一帯の基盤となる層は砂丘」「現在、箱崎の街を歩いても、このことを感じることはほとんどないのではないか」(p.11)は認識を改めさせられた)、近現代の章からいくつかの論考を読む。

九州大学新聞の広告欄とか、自分がデジタル化公開に携わった資料が使われていたりして嬉しくなる。

伊東・シェパードで紹介されていた「池田学校」という箱崎の下宿の話が面白かった。

ただし、どんな学生でも受け入れたわけではなく、たとえば法文学部生は入居を拒否された。生活のリズムが一定で毎日昼の間研究室に拘束される理系学生が受け入れやすかったのに対し、授業時間が曜日によって異なる傾向にあり、講義がない日は下宿にいて、仲間を呼んで麻雀などに明け暮れがちな文系学生を、ツチエ氏が嫌がったからだという。なお、戦前戦後を通じ、箱崎界隈の下宿屋や間貸しの間では法文学生は不評だった。」(p.200)

「無限」に魅入られた天才数学者たち (ハヤカワ文庫NF)

「無限」に魅入られた天才数学者たち (ハヤカワ文庫NF)

いつかのセールで購入からの積読数学基礎論のことはときどき想いを馳せているような気がするけど、本を読むのはかなり久々。神学のくだりで学部生のころに読んだ野矢茂樹『無限論の教室』を思い出した。苦しんで苦しんで苦しんだカントールのエピソードに惹かれ、じっくり読んだ。しかしカントールクロネッカーがそんなに険悪ムードだったとは。

訳者あとがきの「そして、この意味における数学の「虚構性」が誰の目にも明らかになったとき、「物理的世界において、数学はなぜこれほどまでに有効なのか?」というユージン・ウィグナーの問いかけは、ますます深い謎となってわれわれを魅了することだろう。」というくだりが良い。世間で「○○学は役に立つのか?」という不毛な話題が持ち上がるたびにいつも頭に浮かぶのは、このこと。別にそんなつもりでやってんじゃないんだけどなんか役に立ちすぎちゃってマジびびるわ、というのが数学関係者のスタンスだろうと思う。

図書室ミステリとかいうから新刊をさくっと買ってしまう。NDCとか小道具を持ち出しても結局米澤穂信節になるのが面白かった。「図書館の自由に関する宣言」が出てきたときはやや辟易したけど、「どんな立派なお題目でも、いつか守れなくなるんだ。だったら、守れるうちは守りたいじゃないですか。」という付き合い方は悪くないな、と感心した。

3月に出張で行くことになった(初の中東圏)けど、ドバイのこともUAEのことも何も知らない。「ワイルド・スピードSKY MISSION」で空を飛んだのはアブダビだったか。この本はとても読みやすくて、アブダビ/ドバイを中心としたUAEの概要がざっと頭に入った。住所がない、っていうのはマジなのか。

白バイガール (実業之日本社文庫)

白バイガール (実業之日本社文庫)

Kindleセールで、バイク好きなら楽しめるというレビューを信じて。「異性に言い寄られるなんて、考えてみれば久しぶりのことだ。私も捨てたもんじゃないんだなと、表情が緩んでしまう。だが別れ際にエンストするという失態を思い出し、顔が火照った。」がかわいい。

プラネタリウムの外側 (ハヤカワ文庫JA)

プラネタリウムの外側 (ハヤカワ文庫JA)

北海道大学を舞台にしたSF。微妙に図書館風味。

「「ねっ、図書館って、プラネタリウムに似ているでしょ?」彼女が、書架を見上げながら言う。「ここからは見分けもつかないくらいの背表紙のひとつひとつの中に、物語が詰まっているんですよ。かすかにしか見えない星のひとつずつに、何万年もの歴史があるように」と、まったく別の文脈で出てきた「それは、現実の星空だって同じだよ。わたしたちは、本当は何千光年も離れている星をひとまとめにして、夏の大三角形とかカシオペア座とかってなまえをつけているんだもん。その星は、もう光を放っていないのかもしれないのにね」をまとめて読むと味わい深い。

しかしとにかく電子ジャーナルのくだりが気になって仕方ない。「専攻の通信工学では、電子ジャーナルへの論文掲載料にも四苦八苦しているのに、逆に展示料をもらえるというのがもどかしい(修士課程に進学するまで知らなかったが、電子ジャーナルに論文を掲載しても、執筆者は、原稿料をもらえるどころか、自費でネイティブ・チェックをしたうえに、掲載料を支払わなければならない。そして、論文を定期的に掲載してインパクト・ファクターを稼がなければ、研究者として振り落とされていく)。」「加えて、南雲は電子ジャーナルのアカウントを彼女に貸しているので、女子大よりも、北大の方が国内外の論文をより多く検索、引用できる。」「電子ジャーナルのアカウントを貸してもらえたのは、かなりラッキーでした」 掲載料っていうのはAPCのことなんだろうか。だとすれば、APCが登場するフィクションって初めて読んだな。

買い物

ナチュリエ スキンコンディショナー 500ml

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化粧水を無印の敏感肌用・高保湿タイプからスイッチ。安い。

はるオンパックス 貼るカイロ 60個入 箱

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安い、のに、朝貼ったのが夜にもまだ熱いくらいで。バイクのときに貼っておくと安心。


ストレッチセルビッジスリムフィットジーンズ(3990円、ネイビー、30インチ)。ワンウォッシュくらいの細すぎないデニムがほしかった。試着してみたら29インチ(73cm)でジャストだったけど、あえてワンサイズ上げておく。アンクル丈にカット。


無印の綿であったかVネック八分袖Tシャツ(黒XL、レディス)。Uniqloヒートテックよりは肌触りがいいか。サイズはLでも良かったかもなあ、ちょっと肩が開きすぎか。


ローソンのあんこクロワッサンとカスタードクロワッサンがどちらもうまいので、しばらく食べ続ける。


バイク指先凍る問題を解決するため、ヒートテックニットグローブMサイズ+ヒートテックライナーファンクショングローブLサイズ。ちょうどセールだったので500円くらい安く買えた。さすがに暖かいが、2枚重ねにしたぶん若干指が動かしづらいので慣れるまではクラッチ操作に注意しないと。


スネオヘアー、ライブアルバムとか初めてじゃないか!! 謎のタワレコ限定。DVD付き。即注文。


落雁」という名の香水。周南市徳山駅前図書館(の蔦屋書店)で購入。旧名が「和三盆」であることからもわかるように、自分好みの甘ったるい香り。