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千代田図書館から歩いて5分ほどの場所にある昭和館は、戦中・戦後(昭和10年代頃~30年代頃)の国民の生活上の労苦を次世代に伝える国立の施設として、平成11年3月27日に開館しました。当時の国民生活を伝える資料を収集、保存、展示しています。
オープンから今年で25周年を迎える昭和館では、記念すべき節目として、特別企画展「昭和を駆け抜けた超特急~燕(つばめ)、そして新幹線へ~」を開催しています。
▲3月27日、25周年を迎えた昭和館(玄関ロビー)
▲25周年特別企画展(3階特別企画展会場)
超特急「燕」は昭和5年に誕生しました。東京から神戸間を、従来の時間から2時間以上も短縮させたことも話題となり、その速さは多くの人を魅了しました。今でこそ、特急列車や新幹線は私たちの生活にとって身近な存在ですが、当時はすべての人が乗れるわけではない、大変貴重な乗り物です。超特急「燕」が誕生した昭和初期から、その後の新幹線の登場までの軌跡を、人々の生活とともに辿ることができる展示となっています。
列車の最後尾に掲げていたテールマークや、列車に使用された椅子、超特急「燕」の柄が入った着物など、貴重な実物資料も見ることができます。
さらに、開館25周年記念イベント「常設展示室入場者キーワードチャレンジ」も開催されています。7階常設展示室入場の際、7階及び3階特別企画展に掲示されているキーワードを答えると、昭和館オリジナルクリアファイルがもらえますよ。
▲開館25周年記念常設展示室入場者「キーワードチャレンジ」
懐かしいと感じる世代も、初めて見る!という世代も、どなたでも楽しむことができる企画展になっています。常設展示室も併せて見ることで、戦中・戦後の国民生活がより理解できると思いますので、ぜひそちらにも足を運んでみてください♪
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特別企画展「昭和を駆け抜けた超特急~燕(つばめ)、そして新幹線へ~」
【会 期】 開催中~5月6日(月曜日)
【会 場】 昭和館 3階特別企画展会場
【所在地】 千代田区九段南1-6-1
【入場料】 無料
【時 間】 午前10時~午後5時30分(入館は午後5時まで)
【休館日】 月曜日(4月29日・5月6日は開館)
【後 援】 千代田区 千代田区教育委員会
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写真展のテーマは、「失われゆく昭和の仕事―戦中・戦後の街頭風景―」。今の時代ではもう見かけることができない、貴重な仕事風景を写真とともに振り返ることができます。
展示写真のなかには、関連する当時の映像やSPレコードの音源を、昭和館5階映像・音響室で視聴できるものもあります。昭和の暮らしをより身近に感じられますよ。
春は、新生活が始まる方の多い季節ということもあり、たくさんの仕事を知ることができる機会を提供したいと企画された写真展。ぜひ足を運んでみてはいかがでしょうか。
アンケートに答えると、しおりとA5のクリアファイルがもらえます!昭和の懐かしい写真入りのしおりです。いつでも懐かしい風景を持ち運ぶことができますよ。
▲アンケートに答えてもらえるしおりとクリアファイル(しおりは選べません)
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写真展「失われゆく昭和の仕事-戦中・戦後の街頭風景-」
【会 期】 開催中~6月30日(日曜日)
【会 場】 昭和館 2階ひろば(屋外)
【所在地】 千代田区九段南1-6-1
【入場料】 無料
【時 間】 午前10時~午後5時30分(入館は午後5時まで)
【休館日】 月曜日(4月29日・5月6日・5月27日は開館)
【後 援】 千代田区 千代田区教育委員会
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さらに現在、千代田図書館の地域連携コーナーでは、「特別企画展でふりかえる 昭和館の25年」を展示しています。
▲千代田図書館展示の様子
千代田図書館の所蔵本も昭和館の歴史とともに紹介しています♪
ぜひこの機会に読んでみてはいかがでしょうか。(貸出可)
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展示「特別企画展でふりかえる 昭和館の25年」
【展示期間】開催中~4月27日(土曜日)
【開催場所】千代田図書館9階 地域連携コーナー
【企画協力】昭和館
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Posted at:12:20
2024.03.25
コンシェルジュ通信Vol.71:開催します!イベント「はじめての神保町街あるき」 |
千代田図書館コンシェルジュが神保町の魅力を紹介するイベント「はじめての神保町街あるき」を、今年も開催します! (詳細はコチラ)
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これまで年に1~2回の開催だった本イベントは人気が高く、より多くの開催を希望される声にお応えして、回数を増やすことといたしました。まずは4月から6月まで毎月1回開催します。
現在、私達は準備の真っ最中。イベントでは街の歴史や古書店の情報に加え、コンシェルジュならではの目線で神田神保町の魅力を紹介します。そのため日々、街の情報のアップデートはかかせません。早速情報収集に神保町へ出かけました。
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新規オープン予定の書店を見つけたり、街の草花の様子から季節の移り変わりを感じたり。
普段歩き慣れている街も、改めて「魅力を伝える」という目線で歩くと色んな発見があります。
▲神保町さくら通りの様子(3月3日撮影)
写真の桜は早咲きのオカメザクラです。撮影した3月3日は、満開でした。さくら通り入口のポールは、オカメザクラの濃い桜色と同じ色です。いつにも増して、華やいだ雰囲気の神保町さくら通りを進み、靖国通りへと向かいました。
2026年竣工予定の三省堂書店神保町本店は、建て替え工事が進んでいます。
工事現場には大きなクレーンが入り、いよいよ本格的に建設が始まりそうです。
▲三省堂書店神保町本店の建設はこれから
▲三省堂書店建て替え中のため、靖国通りから奥の建物までよく見えます
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こうして街の写真を撮っていると、オランダから来日した観光客の方に声を掛けられました。
ジャーナリストをご職業としていて、3日前に日本に来たばかり。これから1か月かけて日本を旅する予定で、まず訪れたのが神保町なのだそうです。
ジャーナリストの方が「古書店が多いことはもちろん、小さな路地も魅力的で面白い街だ」と仰っていたのが印象的でした。
世界一の本の街と呼ばれる神田神保町。一度は訪れてみたいけれど、なかなかチャンスが無いという方もいらっしゃるのではないでしょうか。
「神保町の古書店って、どんなお店があるの?」
「グルメタウンって聞いたけど、何がおすすめ?」
などなど素朴な疑問からあまり知られていないトリビアまで、街あるきの中でご案内する予定です。
ぜひ「はじめての神保町街あるき」を通じて、神保町の魅力を発見してみませんか?
たくさんの方のご参加を待ちしています。
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【日 時】同じ内容で3回開催します。
1回目:4月20日(土曜日)午前11時
2回目:5月18日(土曜日)午前11時
3回目:6月15日(土曜日)午前11時
※各回60分を予定
※荒天の場合は中止します。
【定 員】各回10名(抽選制、千代田区民の方優先)
【対 象】どなたでも ※中学生以下は保護者同伴で参加できます。
【参加費】300円(傷害保険料として)当日お支払いください。
【1回目受付期間】4月1日(月曜日)午前10時まで、千代田区立図書館ホームページの専用フォームにて受付
【主 催】千代田図書館 読書振興センター
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Posted at:16:10
2024.03.19
千代田区立中学校・高等学校展示 in 千代田図書館 ④三輪田学園中学校・高等学校 |
千代田図書館9階第2展示ウォールにて開催中の「千代田区内中学校・高等学校展示」。今年度4校目の展示が3月18日(月曜日)から始まりました。
今回は、三輪田学園中学校・高等学校の、中学図書委員会の作品です!
中学図書委員会が、学校図書館で行ったイベント「本の福袋」の様子を展示しています。生徒たちがテーマを決めてPOP付きの袋を作り、選んだ2冊を入れて学校図書館で貸出を行いました。テーマはなんと20に及び、袋のデザインもそれぞれ違い、個性があふれています♪
▲POP付き「本の福袋」
学校図書館で展示していた様子も、写真で紹介しています。
自分ではなかなか選ばない本を読むきっかけになったのではないでしょうか♪
千代田図書館での展示では、「本の福袋」として貸し出すことはできませんが、福袋の中のセットがわかるように、紙袋と一緒に選ばれた本の書名を紹介しています。
また、今回選ばれた本の中で、千代田図書館に所蔵されている本も一緒に展示しています。POPを読んで興味が湧いたら、ぜひ読んでみてください♪(展示本は全て貸出可、貸出中の場合はご了承ください)
▲学校図書館での「本の福袋」イベント風景
図書委員の皆さんが作成したイベントのポスターも展示中です!こちらもぜひご覧ください♪
▲学校図書館で展示していたイベントポスター
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千代田区内中学校・高等学校展示 in 千代田図書館
三輪田学園中学校・高等学校 中学図書委員会
【展示期間】 開催中~4月1日(日曜日)
【展示場所】 千代田図書館9階=第2展示ウォール
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今年度は展示の希望が多く、4月までの間、全5校の展示をご紹介します。
区内の中学生・高校生による、それぞれ特色ある学校活動の展示をぜひお楽しみに♪
Posted at:18:00
▲▲▲ホール・会議室を使ってみよう!▲▲▲
この数年でオンライン会議や配信が日常化していますが、改めて対面だからこそ伝わる空気感や熱量を見直す方も多いのではないでしょうか。そんな方に耳よりな情報です!日比谷図書文化館に貸出施設があるのはご存じですか。少人数の打ち合わせから、200名規模の講演会などにも対応できるホール・会議室があります。
より多くの方に知っていただけるよう、館内1階エレベーターホール前に、ご案内のイラストを掲示しています!ぜひ、ご覧ください。
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貸出施設の種類
〇日比谷コンベンションホール(大ホール)地下1階
定員207名。観客席からは登壇者の表情が分かる距離感です。座席は簡単な筆記が可能なテーブル付きです。
〇スタジオプラス(小ホール)4階
定員60名。室内は六角形、窓は三角形とユニークな構造です。そして高い天井は開放感あふれる気持ちのよい空間です。
〇セミナールームA・B(会議室A・B)4階
定員24名。机、椅子はスクール形式のレイアウトですが、ご自身で机の配置は自由にアレンジできます。
各貸出施設の雰囲気は千代田区立図書館公式チャンネル(YouTube)でもご覧いただけます。
スタジオプラス(小ホール)・セミナールームA/B(会議室)はこちら
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利用するにあたって
〇規約は当館ホームページをご覧ください。
〇ご予約の際は千代田区立図書館「貸出券」が必要です。お近くの千代田区立図書館で作成してください。
〇ご予約内容を確認の上、利用承認を行います。
〇マイク、プロジェクターなどの会場備品は有料(別途要申込み)となります。
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当館のホール・会議室にご興味をお持ちいただけましたら、お気軽にお問い合わせください。
▲▲▲日比谷カレッジ関連展示「アートを読む」ご案内▲▲▲
3階エレベーターホールでは、日比谷カレッジ関連展示「アートを読む」を開催しています。絵画やガラス、彫刻作品等、講演会にて紹介する4人のアーティストと、講師の伊藤 久美子先生の作品をご覧いただけます。また、アーティスト自身が学生時代に影響を受けた本を紹介しています。(展示している書籍は一部を除き、貸出可能です。)
企画担当者に、展示の見どころを伺いました!
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テキスト(言語)で情報を得ることが出来る「本」とは違い、言葉を持たない「アート作品」は鑑賞するのが難しいと感じる方も多いのではないでしょうか。今回の展示では、アート作品と一緒に作家自身の「言葉」を壁面に展示し、作品(非言語)とテキスト(言語)のどちらからでも、楽しむことができる仕掛けを作りました。また、アーティスト自身が学生時代に影響を受けた本の紹介では、コメントと一緒に本の展示も行っています。その本は、作家自身の思考や願い、作品を読み解くヒントになるはずです。アート好きの方にはもちろん、アートを普段鑑賞しない方にも是非、お越しいただければ嬉しいです。作品と言葉、その両方を行き来しながら、5人のアーティストによる小さな美術展をお楽しみください。
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【会 場】 3階 エレベーターホール
【期 間】 開催中 ~ 3月30日(土曜日)
【休 館 日】 3月18日(第3月曜日)
また、こちらの展示は関連の日比谷カッレジの開催もございます。詳細はちよぴたブログ 2024.02.09 中高生におすすめ!日比谷カレッジ「好きなことと生きていく~美大藝大アーティスト編」開催をご覧ください。
Posted at:16:20
2024.03.11
「春の訪れを感じる本」をご紹介 |
まだまだ寒い日が続きますが、少しずつ春の気配が近づいてくるのを感じられますね。
今回は、「春の訪れ」を感じられるおすすめの本をご紹介します!
本を開いて、これからやってくる新しい季節に思いを馳せてみてはいかがでしょうか。
野上 暁/編
偕成社
国語の教科書で読んだことのある人も多いであろう谷川俊太郎の詩「春に」(詩集『どきん』(理論社)に収録)をはじめとし、卒業や出会い、春風、花などを題材に、活き活きと春を描いた短編や詩が15編収録されています。
亀田龍吉/写真・文
汐文社
春といえば、どんな生き物を想像しますか?
日本の暦の言葉と共に、サクラ・ウグイス・モンシロチョウなど、春の訪れを告げてくれる可憐な生き物たちの生態を、色鮮やかな写真で紹介しています。
身のまわりの春をさがしに、外へ出かけたくなること間違いなしの一冊です。
ロイス・レンスキー/作・絵、佐藤 淑子/訳
徳間書店
明日は春のお祭り、イースター。牧場の動物たちは、自分たちのお世話をしてくれる女の子・アン=イライザに贈り物をしようと、みんなで集まって相談をはじめます。そこへ、いばりんぼうのイースターうさぎがやってきて...。
アメリカで半世紀以上読み継がれてきた、わくわく楽しい気持ちになれるお話です。
荻原規子/著
KADOKAWA
大学に合格し一人で暮らし始めた美綾(みあや)の元に、「自分は八百万の神だ」と名乗る謎の子犬・モノクロが現れる。
奇妙な共同生活を送る一方、大学では再会した幼馴染たちと共に、幽霊絡みの事件に巻き込まれ...波乱万丈の大学生活が始まる!
『こんなふうに生きればいいにゃん 心療内科医がネコから教わった生き方のコツ』
海原純子/著
海竜社
春は出会いや別れ、新生活の時期。進学や就職による環境の変化に、不安や心配を抱えている方も多いのではないでしょうか?
疲れてしまったときはこの本を開いて、ネコたちからリラックスして生きる方法を教わってみましょう。
以上、春を感じられる本を5冊ご紹介しました!
ポカポカ陽気が気持ちいい日には、図書館に足を運んでみてはいかがでしょうか?
春を感じられるお気に入りの一冊を、ぜひ見つけてみてくださいね。
Posted at:18:00
2024.03.04
千代田区立中学校・高等学校展示 in 千代田図書館 ③白百合学園中学高等学校 |
千代田図書館9階第2展示ウォールにて開催中の「千代田区内中学校・高等学校展示」、3校目の展示が3月3日(日曜日)から始まりました。
今回は、今年度が初参加となる白百合学園中学高等学校の、文芸部と図書委員会の作品です!
文芸部は、部員が制作した小説などをまとめた部誌を展示。さらに、学園祭で発表した「GAME BOOK」も展示しています。2つの選択肢からどちらかを選びながら読み進めることで、自分だけの物語を作っていくというゲームです。
▲文芸部 部誌「大樹」
▲「GAME BOOK」
気になる結末は、同じく展示中のファイルの中に書かれています。違う結末も読んでみたい...。と、気がつけば何度も読んでしまう、とても面白い作品です。ぜひ、自分だけの物語を作ってみてください!
▲結末はファイルの中に...(ファイルは貸出不可、館内閲覧のみ)
図書委員会は、図書委員が選ぶおすすめ本17点を、手作りのPOPで紹介しています。ひとつひとつ個性が溢れた、とても見ごたえのある作品が並んでいます。千代田図書館に所蔵されている本も一緒に展示していますので、読んでみてはいかがでしょうか♪
▲図書委員手作りPOP17点
▲千代田図書館所蔵の本も展示中(貸出可)
さらに、学園祭での展示「図書館博」で発表した「寄生虫」の研究発表も一緒に展示中!「あ、聞いたことがある...」という寄生虫から「なにこれ!知らなかった...!」という驚きの寄生虫まで、綿密に調査されています。「実際はどのような見た目で特徴があるか知らないな...」という方も、この機会にぜひご覧になってみてはいかがでしょうか。
▲第1回図書館博「寄生虫」
▲かわいいイラストとともにご紹介♪
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千代田区内中学校・高等学校展示 in 千代田図書館
白百合学園中学高等学校 文芸部・図書委員会
【展示期間】 開催中~3月17日(日曜日)
【展示場所】 千代田図書館9階=第2展示ウォール
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今年度は、4月まで全5校の展示を行います。
区内の中学生・高校生による、それぞれ特色ある学校活動の展示をぜひお楽しみに♪
Posted at:15:20
2024.02.28
コンシェルジュ通信vol.70:季節の和菓子を堪能! |
最近はぽかぽかと暖かい日が増えてきました。
甘いお菓子でほっと一息、癒されたい気分になります。
九段下駅から千代田図書館までの道すがら、いつも気になる和菓子屋さんがあります。
先日コンシェルジュの仲間たちと伺いました。
●御菓子司 寿々木(おかしつかさ すずき)さんです!
まず目に入るのは、和菓子が並んでいる表のショーケースです。
伺ったときは2月の和菓子が並んでいました。
写真の「寒椿(かんつばき) 」の練り切り、美味しそうですね!
花びらの中にはこしあんが包まれており、しっとり優しい甘さ。
ちょこんと添えられた椿の葉は少し透明感があり、瑞々しさが伝わってきます。
ぱっと華やかな気分になれる、素敵な練り切りです。
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和菓子と聞いて、練り切りをイメージされる方は多いのではないでしょうか。
この機会に、千代田図書館所蔵の本で、練り切りと2月の和菓子のモチーフについて調べてみました!
中山 圭子/著
岩波書店
◆◆練り切りとは◆◆
こしあんに求肥、寒梅粉(かんばいこ)などのつなぎを加えて、練り上げて作るもの。
柔らかく細工がしやすいため、季節に合わせて様々な形作りがされています。
◆◆モチーフ◆◆
日本の和菓子は、その時の季節にあった植物、動物、自然など身の回りのものがモチーフにされています。
今回紹介した椿の花は、1月~2月頃の季節によく用いられています。
「寒椿」のほか、「玉椿」「姫椿」「白玉椿」「花椿」などの銘が付けられるそうです。
練り切りの柔らかい生地と、日本の四季を愛でる文化、そして和菓子職人の技が重なって、繊細で美しい練り切りが出来るのですね!
千代田図書館には、ほかにも和菓子に関連する本があります。
今村 規子/著
淡交社
虎屋文庫/編著
山川出版社
これからお花見やお祝い事などで、和菓子を買おうかな~と考えている方!
御菓子司 寿々木さんの和菓子とともに、図書館の本で理解を深めてみてはいかがでしょうか。
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そろそろお花が見頃の季節がやってきますね。
コンシェルジュブースで現在「春の兆しを探しに千代田区内お散歩へ♪~皇居東御苑の梅~」をテーマに装飾しています。
今後もさまざまな展示を行っていきますので、どうぞお楽しみに!
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御菓子司 寿々木
【場 所】千代田区九段南1-4-3
【営業時間】午前11時~午後7時(甘味喫茶12時~)
【定 休 日】土曜日・日曜日・祝日
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Posted at:17:00
2024.02.22
【MOFCAの庭からごきげんよう】ほんとうの心の力 |
千代田区障害者よろず相談MOFCAと連携し、おすすめの本をご紹介いただいている連載【MOFCAの庭からごきげんよう】。第12回目をお届けします。
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みなさま、こんにちは。
ほころび始めた梅のつぼみに、春のきざしが感じられる時節となりましたが、いかがお過ごしでしょうか? 今月担当のMです。
今回ご紹介する本は、『ほんとうの心の力』(中村 天風/著、PHP研究所)です。
はじめに中村天風の波乱万丈の経歴をお伝えします。すでに92歳で他界されておりますが、1876年東京生まれの中村天風は大蔵省初代仕抄局長を父に持ち学生時代に英語をマスター。柔道部のエースとして活躍後、日露戦争の軍事スパイに抜擢され満州で活躍した後、肺結核を発病し、そこから人生について深く考えるようになりました。
そんな中、アメリカの啓蒙書に感銘を受け渡米し、医学部に入学。さらにヨーロッパの著名な哲学者に会うも答えが見つからず、失意の中「日本に帰って死のう」と帰国を決意しました。その帰路中にヨガの聖師カリアッパと運命的な出会いをします。インド・ネパール山麓で修行生活に入り、病を克服したのです。日本に帰ってからは実業家になりましたが、真に生きがいのある人生を送るための講演活動等をしながら、実践哲学を世の中に広めめました。彼に影響を受けた人は松下幸之助、テニスの松岡修造など著名人が大勢おり、野球の大谷翔平もその一人です。
私は以前、中村天風の『君に成功を贈る』(日本経営合理化協会出版局)という本を読んだ事がありましたが、不治の病であった結核をヨガの修行でどのように克服したのか、非常に興味を持って読んだ記憶があります。今回、手にしたこの本は中村天風がヨガの修行で学んだ哲学のエッセンスを見開き1ページ事にまとめ、読みやすくなっているのが特長です。
日々起こる出来事に対して、どうやって考えていいのかわからない時に人生の道しるべとしての考え方がたくさん詰まっています。この本を読むと、自分の弱っている心にエネルギーをチャージしてくれるように思いました。
本の中に、愉快に生きるための項目として「神経過敏」があります。一部抜粋します。
「神経が過敏だと、正当な幸福に恵まれても恵まれたと思いません。見るもの聞くもの、みんな癪(しゃく)の種、心配の種になってしまいます。ですから、日々が少しでも安らかな、いわゆる安心立命の境涯で生きられないことになってしまうんです」
そういえば私も一時的に神経過敏になった事を思い出しました。数年前です。私の住んでいる近くに雑木林があり早朝4時ごろからかっこう鳥の鳴き声が甲高く聞こえ、その声が2週間位続いたものですから、とてもいらいらしてしまい、とうとう自治会の役員さんに相談したことがあります。東京都では自然のものだからそのまま放置したい、市では木を伐採してもいいですよと言ってくださったそうです。隣人にだれもかっこうの声がうるさいとの訴えはなかったので、私は少し落ち着いてかっこう鳥の習性を調べてみることにしました。
なんと、かっこう鳥は自分の巣をつくらず、卵を産んだら、他の鳥の巣に自分の卵を入れ育ててもらうのです。理由は低体温のためだそうです。それを知った時、とてもかっこう鳥が哀れに感じ、鳴き声は少しずつ気にならなくなりました。
心の持ち方がいかに人生を支配してしまうのか、色々な角度から中村天風は教えてくれます。いつも朗らかに、明るくて、大らかに、辛い時こそ笑っていけるような人になりなさいと言っています。
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「千代田区障害者よろず相談MOFCA」も、相談窓口としてご利用ください。どんなささいな事でも結構です。みはらしの良い、居場所スペースもありますので、ただ休んでご自分のリラックスの場としてのご利用も大歓迎です。お待ちしております。
Posted at:11:40
2024.02.19
中高生におすすめ!日比谷カレッジ「好きなことと生きていく~美大藝大アーティスト編」開催 |
日比谷図書文化館では、3月30日(土曜日)に講演会「好きなことと生きていく〜美大藝大アーティスト編」を開催します!
美術作家、藝大アートプラザキュレーターの伊藤 久美子さんが、美術大学の予備校や入試、大学の授業、アーティストになるまでの実体験を語ります。
美術が好き、または美大に興味がある中学生・高校生の方とその保護者の方におすすめのイベントです。
只今申し込み受付中!ぜひお気軽にご参加ください。
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【日にち】 3月30日(土曜日)
【時 間】 午後2時~3時30分(1時30分開場)
【場 所】 日比谷図書文化館4階 セミナールームA(会議室)
【対 象】 中学生・高校生、その保護者(学生のみの参加も可能です)
【定 員】 20名(事前申込制、先着順)
【参加費】 無料
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【講師プロフィール】
伊藤 久美子
美術作家、藝大アートプラザキュレーター。
東京藝術大学大学院美術研究科修士課程絵画専攻油画技法・材料研究分野修了。
自身も作家として「souvenir」シリーズを中心とした絵画制作、個展出品等の活動をする傍ら、およそ15年にわたり藝大アートプラザにてチーフキュレーターとして活動。多くの藝大アーティストと接し、多数の企画展制作、キュレーションを行っている。
(撮影:縣健司)
個展会場(2022年伊藤久美子個展)
講師 個展会場の様子
講師作品「souvenir」シリーズ
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【日比谷カレッジ関連展示「アートを読む」】
本講座で紹介する若手アーティストと講師の作品、および関連図書を日比谷図書文化館3階エレベーターホールにて展示します。
アーティストが影響を受けた本の数々に触れてみてはいかがでしょうか。
【会 期】2月20日(火曜日)~3月30日(土曜日)
【場 所】日比谷図書文化館 3階エレベーターホール グリーンゾーン側
【参加アーティスト】伊藤久美子(絵画)、内田恵(絵画)、小林真理子(絵画)、佐々木怜央(ガラス立体)、田中綾子(彫刻)
Posted at:11:30
2024.02.15
国立公文書館の企画展示「みんなで食べよう―公文書でえがく学校給食―」 |
今回のちよぴたブログでは、国立公文書館で開催中の、令和5年度 第3回企画展「みんなで食べよう―公文書でえがく学校給食―」に行ってきましたので、紹介します♪
千代田図書館から歩いて10分ほどの距離にある、国立公文書館は、国の行政機関や独立行政法人から移管をうけた、歴史資料として重要な公文書などを保存しています。
憲法や法律、条約などをはじめとした公布原本や関連資料が常設で展示(複製のみ)されており、いつでも見ることができます。
▲令和の書(複製)
今回の企画展のテーマは「学校給食」。国立公文書館が所蔵している資料を中心に、戦前から戦後、そして現在に至るまで、給食がどのように変化していったのかを時代背景とともに辿ることができます。
昭和29(1954)年に学校給食法が公布、施行されたときの、学校給食法の御署名原本も展示されています。当時の学校給食の目標などを知ることができる、大変貴重な資料です。公布から70年を迎えた今もなお、非常にきれいな状態で原本を見ることができるのは、大切に管理されているからではないかと思います。
そして、献立に関する資料も展示されています。「栄養献立表」には、朝食・昼食・夕食の献立表に加え、調理方法などが紹介されています。当時の、食への関心や健康への意識なども伺うことができます。
そして最後に興味深かったのが、「思い出に残っている給食」のアンケート結果の展示!
世代や地域別に分かれており、自分が食べていた給食は他の地域では食べられていなかったという驚きや、反対に給食に出てほしかったな...というメニューもあり、とても楽しく見ることができました。
親子でメニューの違いを探したり、育った地域が違う友達と、給食のメニューについて語り合うのも、驚きがあって面白いのではないでしょうか♪
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令和5年度 第3回企画展
「みんなで食べよう―公文書でえがく学校給食―」
【会 期】 開催中~2月25日(日曜日)
※期間中無休
【時 間】 午前9時15分~午後5時
【会 場】 国立公文書館 本館
【所在地】 千代田区北の丸公園3-2
【入場料】 無料
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そして、千代田図書館の9階プラスアートでも、国立公文書館の紹介をしています♪
▲展示に合わせた本の紹介もしています♪
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展示「国立公文書館:みんなで食べよう―公文書でえがく学校給食―〈ミュージアムへ行こう!Vol.12〉」
【展示期間】開催中~2月24日(土曜日)
【開催場所】千代田図書館9階 プラスアート
【企画協力】国立公文書館
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10階では、「図書館と給食 おはなし給食ってなに?」というテーマで展示を開催しています。千代田区立の小学校では、秋の読書推進月間を中心に、「おはなしに登場する食べ物」を給食で再現する「おはなし給食」を実施しています。子どもたちに食べることを楽しんでもらおうと、千代田図書館から派遣された司書、そして各学校に所属する栄養士の方がメニューを考えています。
実際のメニューの写真、そしてテーマになっている本を一緒に見ることができます。
▲おはなし給食のもとになった本や、給食に関する本も併せて展示(貸出可)
▲千代田図書館の階段にも本の紹介が♪
もっと給食について知りたい!理解を深めたい!と思った方はぜひ、千代田図書館にも足を運んでみてくださいね♪
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展示「図書館と給食の関係 おはなし給食ってなに?」
【展示期間】開催中~3月23日(土曜日)
【開催場所】千代田図書館10階 児童書コーナー
【企画協力】千代田区立九段小学校、千代田区立麹町小学校
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Posted at:14:30