時の書蔵

否定の世界：アンジニティ サイド
アギ

アギと呼んでくれればいい。どうせ 本当の名前はわからないのだから。
わけもわからず気がつけばこの世界にいた。
とりあえず生きるために必要な力を手に入れなければ。少年は歩き出す。

記憶喪失の少年。頭の回転はよい方だが損得の駆け引きは苦手のようだ。
この世界に堕ちたとき、闇に封印された悪魔━冥王の声を聞いた。
彼は封印を解くためにアギを呼び、協力を持ちかける。
対価としてアギはこの世界で生きていく力を手に入れた。
 

躍動の世界：セルフォリーフ サイド
コルク　と　アクエイル
 

【コルク】
この世の全ての歴史を管理する時の書蔵の管理者。
いわゆる神様なのだが、無から何かを創造するような力はない。
それは別部署の仕事です。
書蔵にあったセルフォリーフ史の本が棚ごと消失した原因と犯人を探るべくこの世界にきた。
というのは建て前で、溜りに溜った有給休暇を消費するためにここに来ました。
それも別部署の仕事だからです。
自分の名前はとうの昔に忘れました。
帽子に忘れないようにメモがぺたぺた貼ってあります。
司書はこれをボケ帽子と呼んでいます。

【アクエイル】
コルクの作った自己成長型アンドロイドであり、時の書蔵の司書。
学習能力があり、家事一般もこなす。
感情の表現パターンは限りなく薄い。
生まれたときから書蔵から出たことが無かった箱入り。
製作者のコルクを敬いつつもツッコミは外さない。