コールスロー

世界というジグソーパズルの1ピース

Excelのセル範囲に名前をつけて計算をシンプルにする。ついでに最新Excelのスピル機能におどろく。

ある日

しいたけさんのあるブログ記事がはてなブックマークホッテントリに上がってたので見にいきました。
で、話題になっているエントリとは関係なく過去記事にあったExcel関連の投稿が面白そうだったので、わたしならこうするよ、という一例を。

元記事

www.watto.nagoya
Excel使ってて「F4」って押したことないなあ。絶対参照使うときには直打ちでした。

わたしが九九の表を作るなら

こんな感じでやります。

開始ポイント

行と列の数値は入れてあります。一応「意地でも手数を減らしてやる!」ということで、行は列をコピーして「行と列の入れかえ」で貼りつけました。

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初期状態(行と列の数値は入れてあります)

列に名前をつけます

セル範囲B1:J1を選択し、名前ボックスをクリックして「列」と入力、Enterを押します。

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列に「列」と名前をつけます

行に名前をつけます

セル範囲A2:A10を選択し、名前ボックスをクリックして「行」と入力、Enterを押します。

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行に「行」と名前をつけます

名前「行」と「列」が作成された状態

名前ボックスのプルダウンをクリックすると、定義された名前が見られます。

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「行」と「列」、2つの名前が作成されています。
ここでいずれかの名前をクリックすると、名づけられた領域が選択されます。

セルB2に数式を入力

セルB2をクリックして、「=行*列」と入力します。もちろん「=列*行」でもOKです。かけ算の順序につ(以下略)。
数式内で参照されている名前の示す範囲が色わけでハイライトされます。

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数式の入力(行*列)
これはEnterを押す前の状態です。

Enterを押すと、表が完成する

ホントにEnterを押すだけで9*9=81セルが埋まります。Excel2019から搭載されたスピルという機能らしいです。

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1つのセルに入力しただけでスピル機能が勝手に表を作ってくれる
と、こんな感じでいつも名前をつけて解決しているので、F4を何回も押す、という操作はやったことがないんですよね。

この方法のメリット

  • 数式を見れば、なにやってるか一目でわかる。特に計算式の意図がわかるのは大きいと思います。
  • セルの参照(絶対/相対)で悩まなくていい。ズレたりもしない。

この方法のデメリット

  • 初心者が初めて見たときにはなにやってるか皆目わからない。
  • 「前の行の値に1を足す」ような相対参照の計算が難しい(書けないわけではないが、素直に相対参照使おうよ、というレベル)。
  • 名前の定義を間違うと、どこが間違ってるかを探すのに手間取ることがある。

昭和天皇の歌集

ふとしたきっかけで昭和天皇の御製を読みたくなり、「天皇歌集 みやまきりしま」と「天皇皇后両陛下御集 あけぼの集」を入手しました。
実は「二冊あるということは、収録された歌の時代が違うのかな」と思いえいやっと購入したのですが、見くらべてみると、ずいぶん重なっています。ひょっとしたらほとんど同じか、と思うくらい。「みやまきりしま」のほうには色々な人の解説や挿絵が入っていますから、それも興味深いですが、歌集としては「あけぼの集」をおすすめします。まあ、おすすめされても買う人は余りいないと思いますが。

昭和天皇御製の特徴は、素直で柄が大きいこと。決して技巧的ではなく、こう、すっと出てきたような感じの歌が多いです。それでいて印象的なのですね。きっと歌を詠むことが日常の一部になっているのでしょう。
ちょっと引いてみます。

    河水清 大正十五年

広き野をながれゆけども最上川海に入るまでにごらざりけり


    松上雪 昭和二十一年

ふりつもるみ雪にたへていろかへぬ松ぞををしき人もかくあれ


    六十の賀

ゆかりよりむそぢの祝ひうけたれどわれかへりみて恥多きかな
むそとせをふりかへりみて思ひでのひとしほ深きヨーロッパの旅

この「ヨーロッパの旅」は、まだ皇太子であったころの大正十年に半年をかけてヨーロッパ五国を歴訪したことでしょう。年齢でいえば十九歳から二十まで。若かったし、折りにふれ思いだすほど楽しかったのでしょうね。
あと好きなのは、美智子皇后の御歌。こちらはもう少し現代風で、やさしいまなざしが心にしみます。

慰霊地は今安らかに水たたふ 如何ばかりか君等水を欲りけむ

これは硫黄島を訪問した際の御歌だそうです。「欲り」は「ほり」で「欲しい」の古語。君等はもちろん硫黄島で戦った兵士たちのこと。

「くだらなすぎる!−林家きく麿ひとり会−」へのお誘い

林家きく麿師匠

実は師匠を知ったのは数年前、高校の同窓会幹事会ででした。そこで、同窓生に噺家さんがいると聞いて、「まあ、高校の後輩だし、一度くらいは観にいってやってもいいかな」なんて不遜なことを思いながら、どこかの落語会に行ってみたいのですよ。
そしたら、超絶に面白くて、完全にノックダウンされました。
演じるのは新作が多いのですが、奇抜なアイデアとよく練られた構成に乗って、知的なのにバカバカしいくすぐりが波のように押しよせるなかで、登場人物たちの人生が浮きあがってくる噺からは、きく麿さんの各キャラクタへの愛情が伝わってきます。
新作というのは、ただおかしな状況を作って笑うだけのものではないと、蒙をひらかれた思いでした。
それからというもの、事前にナメてたことの落差もあって熱烈なファンに変身しまして、足繁く落語会に通っています。
師匠についてさらに詳しく知りたいかたは、日本落語協会の正式プロフィールをごらんください。
でも、「得意ネタ:デビルスティック」ってなんだよ。それ、落語じゃなくて、ジャグリングじゃないの?
わたしだったら、「得意ネタ:パンチラ倶楽部、陳宝軒」って、書くなあ。
かえって意味不明か。
このエントリに合わせてWikipediaのきく麿さんの項目も加筆してやろうと思ったのですが、ちょっと手が回ってません。

落語会のお知らせ

そんなきく麿さんのライブが今週末、中野にあるなかの芸能小劇場で行われます。今日はそのお誘いです。
いえ、噺家さんなので、毎日あちこちで落語はやって(て、わたしもしょっちゅう観に行って)るのですが、今回は会のあとに打ちあげもやるそうで、その幹事をわたしが頼まれたので、是非盛り上げたいと思ってるわけです。
お盆休みにはからずも東京にいる人、一緒に落語を楽しみませんか?

開催概要

  • タイトル
  • 日時
    • 2013年8月10日(土)14:00(13:30開場)
  • 場所
  • 木戸銭
    • 予約\2,200 / 当日\2,500(自由席)
  • 出演
  • 予約
    • こちらから。 → http://cute-p.com/
      ※ 広い会場なので、予約なくても入れると思いますが、予約すると300円安くなります。
    • (打ち上げは完全に予約不要です。当日入り口で参加の希望を聞きます)

帰省前の厄落としに、帰省しそびれそうな人の暇つぶしに、いかがですか?
みなさまのお越しを、お待ちしています。

今日の一枚

自由が丘のベーカリーカフェで落語会。座布団を敷くスペースとお客さんさえいれば、日本全国、いや世界中のどこでも喋ります!
いや、喋るのはわたしじゃなくて師匠ですけどね。