黄昏ウイスキー  TWILIGHT WHISKY

大阪は京セラドーム前の小さな本格的BAR「BARin」の日記 

非公開 グレンリベット新蒸留所

お酒の話を書きますので、
興味のない方、嫌いな方は、
くれぐれもスルーして下さい、
よろしくお願いします。

スコットランドは、
クライゲラキにある。
ホテル、ハイランダーインの、
BARで働きながら、



ウイスキーの勉強を、
続けているケイスケ君から、
連絡があった。
グレンリベットの200周年を、

記念して、ビジネスオープンデイ、
なるものがあり、
ウイスキー関係者が招待されたので、
行って来たようだ。

今や、シングルモルト界の巨人、
グレンリベット、グレンフィデックを、
抜いて、シングルモルトとしては、
売り上げ第一位、

で、今回はかなり貴重な、
資料なので、ご紹介します。
グレンリベットは、
2019年に蒸留所を、

新設しているのだが、
ここは基本、非公開なのだが、
その新蒸留所が今回、
特別にお披露目された。

あまり難しくなっても、
余計、解らなくなるので、
簡単に説明します。
まずは蒸留の主役である。

ポットスチルだが、
原理は、アルコールと、
水とでは沸点が違う、
それを利用し分離させる。

アルコールの沸点は78,37℃、
スコットランドは、
ローランド地方を除き、
二回蒸留なので、

初留(初めての蒸留)左側
再留(二回目の蒸留)右側
と、なるのだが、
良く見て欲しいのだが、右と左で、

若干、形が違うのが、
解るだろうか?
この形も、味わいに影響を及ぼす、
以前のポットスチルと、

形は、同じようだが、
これが、面白い事に、
全く同じ味にならない事がある。
少しの事で味わいは変わってしまう、

その蒸留に行く、
前の前の段階だが、
「マッシュタン」と言う設備である。
家庭用のミキサーを、

連想してもらうと、
同じようなものだが、
コンクリートミキサーと言う方が、
解りやすいかも、

まずは発芽した麦芽を、
モルトミル」と言う機械で、
で砕くのだが、
これは、コーヒーミルと、

同じような物だ。
砕いた麦芽にお湯を足し、
イースト菌を加え「マッシュタン」で、
攪拌させ、ペースト状にする。

次が、蒸留の前の段階だが、
ウォッシュバックと言う、
発酵槽に入れ、発酵するのを待つ、
46時間から60時間だが、

蒸留所によって、時間は様々で、
100時間以上掛ける、
蒸留所も中にはある。
この発酵槽が、以前の蒸留所と、

違う点がある。木製から、
ステンレス製と変わったのだが、
どちらがどうとも言えないのが、
ウイスキー作りである。

ただ、ステンレス製は、
衛生的だと言う事だが、
ただ、それが、良いとも悪いとも、
言い難いが、手入れはしやすいだろう、

この時点ではアルコール度数の低い、
ホップの入ってない、
ビールのようなもの、
炭酸も発生している。

この、発酵と蒸留で、
約5日ほど掛るが、
以前に説明した。
精麦の工程には10日も掛る。

故に、精麦会社に発注する。

と、言う事が増えるのは、
致し方ない事である。
さあ、後数年後に、

ここで作られたグレンリベットが、
出て来るのだが、
味わいは、変わるのか、
変わらないのかい、

どっちなんだい!(笑)
まあ、完全なる。
パソコンの管理システムのようなので、
変わらぬ、味わいが出て来るだろう、


非公開や、撮影禁止の蒸留所は、
近代的なコンピューター管理等を、
見せたくないと言う点が、
大きいのだと、私は思う、

何百年の伝統の物が、
パソコンで管理されているとなれば、
かなり残念な気がする。
職人の勘じゃ無いのかい!(笑)