"Bavarian Fruit Bread"Hope Sandoval & the Warm Inventions

バヴァリアン・フルーツ・ブレッド

バヴァリアン・フルーツ・ブレッド


ようやく夏が通り過ぎてすっかり肌寒くなってきた。あなたがそうであるように私も秋はメランコリックな曲が聴きたくなる。会社帰りの夜中、人気の無い通りを歩きながらこの曲を通してぼやけながら自宅に向かう。mazzy starも大好きだけれど、彼女の声が全面に押し出された本作は実に美しい。1曲目のジザメリカバーでいきなり異世界に連れて行かれ、ピヨピヨになってしまう。不眠症の方は本作をBGMに白昼夢の世界を楽しんで下さい。週末になると昼夜が逆転する私もお供します。

週に一度の学校@御茶ノ水。予習/宿題をほぼせずに出かけたので授業中は冷や冷やだったものの、終わってみれば何のことはない。明らかに難易度の高い内容だったのでクラス皆が難しかったよう。どさくさに紛れて3時間を乗り切った。そういえば座学のクラスの割に少人数だからかクラスメイトと打ち解けてきた。授業終了後の喫煙所でも話が弾み、これは良いことだと思う。学生時代と会社、それに加えて学校の友達ができたら人生はきっと豊かになる。宿題をちゃんとやって豊かな生活を送りたい。
授業後は例のごとく友人Tと秋葉原に。TはPCを購入したいらしく、共に中古ショップを眺めたり、ゲーセンに寄ったり。Tにつられてという訳でないけれど私もPCを購入。東芝仕様のUltrabook、併せてウイルスソフトに外付けHDDなどなど。店員さんに交渉し、@約90kで一式購入。非常に満足です。薄いし軽いし、何より早い。実は会社のPCと全く同じなので出張時に電源ケーブルを会社から持って帰らずに済む。私の現行PCはDell製の古いもので大学卒業直後に購入したもので、それから早幾数年。最早まともな動作は望めません。次週にでもデータのエクスポートを行って、快適なPCライフを楽しみたいものだ。

『悲しみよ こんにちは』フランソワーズ・サガン

悲しみよ こんにちは (新潮文庫)

悲しみよ こんにちは (新潮文庫)

数年ぶりにまともな文芸作品を読みました。山田詠美氏を通して文芸の世界に入った私にとって大変肌に合う、素晴らしい作品でした。海辺が舞台のドラマといえば『ヴェニスに死す』と『太陽がいっぱい』ですが、本作はそれに並ぶスリリングな美しさ。やっぱり過ちとか悲しみとか喪失とかその類の言葉は快晴の夏の空に相応しい。せっかくなのでジーン・セバーグ主演の映画もチェックしたい。

午後から御茶ノ水の学校に。新学期の始まりである。どういう事情か今期より同校の学生となった友人Tと駅前で待ち合わせ共に教室に。きれいになった校舎と学期初めのあふれかえる人に困惑しながら、学生時代の新学期をふと思い出した。嫌いな季節は多いけれど、私は4〜5月のあの空気が本当に苦手だ。新生活のワクワク感よりもそれに取り残される焦燥感の方が強い。
授業後、帰郷する弟と買い物に。本日は父上の誕生日なのでアイビー世代の父にVANのプレゼントをというわけである。セーターからあるいはポロシャツ数点かと迷ったが、結局は超定番のスイングトップを選択。スイングトップの「スイング」はゴルフのスイングから来ているようで、つまり通常のジャケットと違い肩にパッドが入っていないので「スイングも楽々」ということらしい。それなりに値は張ったが、長持ちしそうなので仕方なし。
台風におびえながら週末をのんびり過ごしました。

『今週のモーニング』(2012.42号)

□『モーニング』やめました
今週で『モーニング』定期購読は終了します。理由は単純でつまらなくなったから。『鬼灯の冷徹』『犬神もっこす』のようなイージーな作品が「編集部一押し」とされる一方、『remember』『デラシネマ』のような硬派な作品はスパスパ打ち切りとなるここ半年。どう考えても編集部方針と私の趣味は合いません。週に330円*1なんてほとんど負担にならないし、今でも読み続けたい作品があるのは事実だけれど、苦手な作品がプッシュされる雑誌を買い続けるなんて方針に賛同しているようで嫌じゃない? 近々行われるらしい総選挙における私の一票の価値同様、私の購入する一冊なんて同誌の販売部数から見ればカスのような扱いだと思う。ただ、ほんの少しでもプロテストを示したく購入ストップを決定した次第。
「広く浅く愛されること」「新人発掘」、これが現編集長のテーマだそうで、結構なことだと思う。私が同誌を買い始めたのはまだ『ナースあおい』が連載されていた頃なので3年程前のことだけれど、確かにその方針は徹底されて、当時から現在を比べると、濃いドラマは払拭されライトでイージーな新人さんがたくさんやってきた。本当に結構なことで、さっさと廃刊しちまえと思う。かつては楽しみだった木曜日が今では毎週先輩の説教(島耕作とかね)をくらった後に拙い/青臭い新人公演(これはいっぱいね)の観劇を強いられているようで、実に憂鬱な曜日となってしまった。悲しくて未練はあるけれど(これもいっぱいね)もう付き合えません。という訳で最後のレビュー。さらば愛しの『モーニング』。
□レビュー
『就職難!! ゾンビ取りガール』:面白い。女の子が可愛い。でもやっぱり鬱屈としてて猜疑心に満ちたあの日常描写が読みたいよね。
GIANT KILLING』:今更だけれどこの漫画は椿の成長譚なのかな。彼の煮え切らなさはイライラのもとでもあり魅力でもある。代表できっと変わるんだろうな。
宇宙兄弟』:2chの「モーニング」スレで何故か酷評されているけれど私は大好きです。今週も最高に最高だった。high-lowsに『14才』という名曲があって思わずそれを思い出した。子供の頃の思いをずっと忘れずにいてそれを後輩に語るなんてすっごく素敵なシーンだと思う。
特上カバチ!!』:味方の存在は心強い一方、所詮その人は当事者でないので本人は修復不可能な傷を負ってしまうような。どう解決するんでしょ。あまり引き込まれませんでした。
『ライスショルダー』:武田いいね。典型的な魅力的な脇役。この漫画は野次と脇役が可愛らしくて楽しい。
『社長 島耕作』:「テコラ」にリアルに吹き出した。表紙も相変わらずすげーよな。
鬼灯の冷徹』:先週と同じ
チェーザレ』:ロレンツォ死ぬね。一方メディチ家の危うい新時代の幕開け。あぁ続きを読みたい。
神の雫』:遠峰先生がいらしてたので理解に苦しむ展開を期待してたんだけど、あっさりしたお話でした。
クレムリン』:「各方面に配慮しまくったトーク」はグッときたけど、オチが普通。
『ミタライ』:これ小説もこのオチなの? すげーな、おい。
犬神もっこす』:先週と同じ
『ひらけ駒』:宝ママはエロくて宝くんは可愛い。不健全な楽しい一日でした。
主に泣いてます』:おぉ「ベルばら」だよ、ツネもかっこいいよ。
『東京 ヘビ女物語』:適当にお話作ってませんか? とりとめなさすぎ。

*1:そういえばいつの間にか10円値上げしたよね。こういうのって説明無しで良いの? 昔のrockin'onは一生懸命理由を書いて読者に理解を求めていたよ

T宅にお泊り/裏番組ではH殿の結婚式

友人Tと遊ぶ。30間近になって「遊ぶ」というのもアレだが、彼と私が久しぶりに会うと確かに遊んでいるのだ。ゲームセンターで格闘ゲーム/クイズゲームを全クリし、そのままTの家で夜通しゲームを。この日は主に「ファイナルファイト」「クイズアカデミー」@ゲーセン、「ロックマン9」「スパ4」「アイマス」@T宅に時間を充てた。下戸で趣味が近いと自然にこうなる。
T宅に泊まったのは半年振りで、変わらぬセレブ生活を誇っていた。ららぽーとから徒歩数分の超高級マンションって本当にすげーよな。付近の道を行き交う人全てがミリオネアに見えて、世の中の広さを思い知る蛙のような気分になった。
Tはやや太ったもののパーソナリティは相変わらず。ただ、資格及びその後の人生にやや焦りを感じている様子。件の資格に加え語学及びその他の難関資格をまとめて取得してここ数年のブランクを一気に取り替えそうと画策しているようで、非常にアドバイスに困る楽天家っぷりだった。
意表をついて来学期より私と同じく例の学校に通う決心を固め、さらにはゴルフに興味深々の様子のためしばし彼との付き合いは再燃しそう。良い加減、受験生活は卒業してもっと気楽に遊びたいので、週末ごとにプレッシャーをかけ続けたい。
そういえばH殿の結婚式は全く話題になりませんでした。ご出席のM殿、お疲れ様でした。

『今週のモーニング』(2012.40号)

GIANT KILLING』:強面サポーターはまさかの塾講。お話は面白かったけれど、彼の経歴説明と無理やりつなげた印象。
特上カバチ!!』:最近は大手小町のような展開が多くて実に気に入らんね。
『ひらけ駒!』:ようやく再開。涼くんは顔が良いのでこの先もちまちま出演してもらいたいものです。
鬼灯の冷徹』:ガキ向けの冴えないサブカル漫画って印象。いつまで続くんだろ。
『社長 島耕作』:秘書の「ゴォール」に久々にシマコーのアレさを感じた。素直に気持ち悪いです。
『ライスショルダー』:アーリーさんのドラマは妙に共感を覚えない。いや、面白いんだけどさ。
宇宙兄弟』:面白かった。試験編/NASA初期編に次いで個人的には3rdステージ突入という印象。そういえばビンスにとって管制官のポジションは思い入れがあるはず。そこに立つムッタに彼はどんな思いがあるんだろうか。あのエピソードを交えて宇宙と地球のやり取りを読みたい。
ピアノの森』:すげーおもしれー。本当おもしれー。パン・ウェインってどんどん魅力的になるよなー。
グラゼニ』:調子に乗ってる丸金を叩き潰してもらいたいのは私だけ?
クレムリン』:今週は普通でした。
『ミタライ』:前回のようなスリリングさは無くほのぼのとした印象。けど面白い。これ定期的にやってもらいたいよね。
『天才 柳沢教授の生活』:「お母さんだけは確かでした/手術に対する恐怖心がふと軽くなりました」、素敵。
『リーチマン』:苦手、主人公が汚らしい。こんな男に抱かれる女も嫌だ。
『ヘビ女物語』:設定の妙は今や消え失せ、単なるつまらん漫画となっております。こんなの好きな人いるの?
主に泣いてます』:やっぱトキ婆面白いね、新キャラに驚愕する顔にグッときました。
チェーザレ』:「ピサ校の子なんてもう好きにならない」という言葉が心に残りました。
犬神もっこす』:気持ち悪い。『鬼灯』がサブカル気取りのガキ向けなら、こちらは野暮ったい漫研部員向けだ。『モーニング』定期購読の打ち切り検討中だけれど、その主要因はこの漫画。さっさと連載ストップしてもらいたい。