スマホ多頭飼いにおける充電スタンドを考える

仕事の都合でスマホを多数所有して使っています。

開発者以外はあんまり気にしていないかもしれませんが、Androidというスマホはメーカーごとに動作が極端に違う場合がありまして、いろんな端末を多数手元に置いて日々動作チェックをする必要があるのです。

で、私のような個人開発者が困るのがその置き場所です。 電源を切って置いておくなら机の中でもいいのですが、業務的には常に充電されてスタンバイな状態を維持する必要がありまして、これがかなり悩ましいのです。

景観にこだわらないならケーブルぐっちゃぐちゃのスパゲティ状態で机に置いておくのでも良いのですが、 ごちゃごちゃなのでうっかり1台充電忘れてるとか、気がつくと端末がどこに行ったか分からないとか、 ケーブル絡まってムキー!とかなるストレスがそれなりにありますよね。

一般的には、複数スマホ対応な市販の充電スタンドを使うというのが解決策っぽい感じですが、

これ一度使ってみたことはあるんですが、やっぱりケーブルの取り回しでぐっちゃぐちゃになるんですよね。 横置きでも縦置きでも同様。ちゃんと設置しても整頓されているかというとかなり微妙で、机の面積も奪います。

インテリアにこだわる人は、お店みたいに専用の机+スタンドを置いてしまうのでしょうけど、それには広いスペースが必要です。 壁にスマホスタンドの穴を開けて、壁付けにする、というのも店舗でよくみるレイアウトですが、一般住居でなかなかできることではありません。

ということで長年、いい感じの解決がなくて悩んでいたのですが、 昨日、唐突に「有孔ボードにスタンド付けてケーブルを裏から流すのが簡単じゃないか?」と思いまして、早速やってみました。

結果からお見せしますと、こちらです。

さらにこれは手前の机に置いたディスプレイの裏に隠せるようになっています(実際にはアームを使ってディスプレイをラック側に寄せられるので、もっと完全に隠せます)。

どうでしょう。オーダーメイドの家具みたいに完璧ではないかもですが、わりといい感じではないでしょうか?

作り方

これ今回ちょっとトリッキーな作り方をしていまして、 まず有孔ボードがある部分、これは、Bauhutteのデスクサイドラック(ラージ)です。 これ側面に金属製の有孔ボードがついてるんです。

で、このラックの有孔ボード部分につけてスマホを載せているのが、こちらの金具とバスケット。

これ実は単品で売っていないくて、同じくBauhutteのケーブルオーガナイザーの付属品です。 単品売りされてないのは販売コストの事情からだとは思うのですが、個人的にはBauhutte製品購入者にはオプションで売ってほしいところ(コントローラスタンドだけは単品で売っていますね)。

(注:金具とバスケットは粉体塗装されていますが、スマホを載せる際の擦れが気になる方は、少しテーピング保護するなどした方がよいかもしれません)。

バスケットをボードに取り付けたら、充電ケーブルをバスケットの上から下に通し...

スマホを置いて...

充電ケーブルをスマホに付けて設置完了です。

ちなみにUSBケーブルは普通のケーブルを抜き差しするとかなり面倒なので、マグネット式のケーブルにしています。

ところでこのマグネット式のケーブルって、数年前からあるんですけど、どこがオリジナルなんでしょうねぇ。 同じ仕様(端子の互換性がある)っぽいミラー製品が色々売られているのですが、どれも一年ほどで販売終了してしまいます。 上記のアマゾンのページもいつまで残るのか分かりません。

ちなみに今回、去年Amazonに売っていた黒いケーブルが欲しかったのですが、それはすでに消滅。 シマシマのケーブルしか見つかりませんでした。写真で黒とシマシマのケーブルが混ざっているのはそういう事情です。

充電ケーブルの先は個別スイッチ付きの10ポートUSBハブへ流してます。当然セルフパワーです。

ハブは開発用のMacBookにつながっていますので、スマホを手に取らずにデータ転送までできるようになっています。

おわりに

長年の悩みだった複数スマホ充電スタンドですが、あまりコストをかけずにわりと納得いくものが出来ました。 なぜ今まで思いつかなかったのかなという感じですが...。

私は手持ちのBauhutteの製品パーツを組み合わせたのですが、一般的な有孔ボードを使っても同じようなことができると思います。 スマホの端末はまだあるので、次は机の下に同じ充電スタンドを作っても良いかもという気がしています。

Bauhutteさんには金具やバスケットを単品売りしてもらえるとありがたい気はしますが、 いっそ有孔ボード部分に付けられるスマホスタンドというパーツが出てきたら嬉しいかもしれません。

ただ、ニーズがそんなにあるものではないと思うので、技術者としては3Dプリンターで自作する案件かもしれませんね。

20時間持つBluetoothイヤホンATH-CKS50TWを買いました

はじめに

ATH-CKS50TW を買いました。

去年 Airpods を紛失して以降、Bluetoothイヤホンは Anker Soundcore Life P3 というのを使っていたのですが、

いくつか気になるポイントがありまして、

  1. 接続先デバイスMaciPhoneWindows)の切り替えが不便
  2. バッテリーの持ち時間
  3. 遅延がけっこうあるのでゲームには向いてない

です。

1については、ほとんどの Bluetooth イヤホンがそうなのですが、接続先を切替えるためには、接続中のデバイスを一旦切断して、改めてPCやスマホで接続操作をする必要があります。 私は元々は Airpods を使っていたのですが、AirpodsMaciPhoneの方から接続操作をするとそれだけで接続できるので、正直もうそういう仕様になっていないイヤホンでは、ストレスがたまる一方でした。

2については、バッテリーは新品で公称本体7時間で、こちらは Airpods よりも断然持ちが良いものの、やはり朝から仕事してると午後切れてしまうとか、うっかりケースに入れ忘れるとすぐバッテリーがなくなって、ミーティングの時に慌てるみたいなことがしばしばあります。あと私は音楽系のプログラムを作る趣味があるのですが、それだとぶっ通しで丸一日普通に作業したりするので、やっぱりバッテリー途中で切れちゃうんですよね。

3はまぁ深刻な問題ではなくて、できればゲームも快適に同じイヤホンで遊べたらなぁ...という程度ですが。

ということで、これらの気になるポイントを解決すべく、色々調べてみたところ、オーディオテクニカの ATH-CKS50TW がこれぞという感じだったので、買いました。

このイヤホンなんとバッテリーの持ち時間が公称20時間。他に20時間以上持つイヤホンというと、先月発売されたSONYのWI-C100がありますが、ケーブル部分にバッテリー収容で完全ワイヤレスではないというのと、マルチポイント接続やAptXに対応していないみたいだったので、今回は候補から外れました。

開梱

ということで届いた ATH-CKS50TW の箱がこちらです。シンプル。

内箱。

内容物一式。USBケーブルはType C。短いです。

説明書と保証書。

イヤーチップはXS,S,M,Lの4種類。デフォルトはMサイズが本体に付いています(この写真は本体のMサイズを外して一緒に並べました)。 私は他のイヤホンだと一度もデフォルトからサイズを変えたことがありませんでしたが、これはMサイズが小さい感じがしたので、Lサイズに変更しました。

イヤホン本体(画像左)。参考まで Anker Soundcore Life P3 (画像右)と並べてみました。

重量はバッテリーのサイズから ATH-CKS50TW が8g(片耳)で、 Anker Soundcore Life P3 の 5.2g と比べるとかなり重いのですが、形状のせいか意外と大きい印象がありません。

使ってみる

Windows / Mac / iPhone それぞれ特に問題なくすぐに接続して利用できました。 8gのイヤホンは相当重いのかなと身構えていたのですが、それほど違和感はありません。 長時間付けた感じも個人的には Life P3 と大差ないです。

音質は低音を強調しすぎていないフラットに近い感じ。音の解像度も良好です。非常に好みのセッティングです。 Soundcore Life P3がかなり低音強調タイプだったので、こちらのほうが安心できますね。 専用アプリからイコライジングもできますが、イコライジングなしで良さそうです。

あと地味なポイントですが、操作がタッチセンサーではなくて物理スイッチです。誤爆がなくてすばらしいです。 タッチセンサーだと寝転がったときに腕に耳を付けてしまって誤タップみたいなことがすぐ起きるのですが、この機種はそれがないです。 タッチ操作が流行りの昨今、あえて物理スイッチにしたメーカーさんは素晴らしい判断と思います。これだけでも★5あげたい。

専用アプリ

専用アプリはiPhone版をインストールしました。アプリは React Native で作られているようです。 昨今のデバイス制御アプリとしては及第点な印象ですが、Ankerと比べるともうちょっとモダンにして欲しい感はあります。

もちろん慣れれば大丈夫なのですが、若干画面の導線や説明が分かりにくく、UIもWEBサイトに強引にアプリのボトムシートをくっつけたような不思議な感じ。

気になる点としては、アプリの起動時にイヤホンと接続するまでわりと時間がかります。あと、時々アプリからイヤホンを認識できないことがあります。 特にiPhoneに Anker の Bluetooth イヤホンを同時に接続していると起きやすい気がしますが、それ以外の条件でも時々繋がらなくなります。 ただ、深刻な問題ではなくて、音楽は普通に聞こえますし、Bluetoothをオン/オフするか、アプリを再起動すれば直る感じです。

バッテリーの持ち具合

びっくりするほど持ちます。アプリの画面で容量を確認していても、一向にバッテリーが減らないので最初はバグなのではないかと思いました。 一度バッテリーの残量をゼロにしてみようと思って、夜中の3時ごろから利用を開始して、途中音楽を止めている時間もありつつバッテリーが切れるまで粘ったところ、普通に夜23時ごろまでかかりました。 バッテリー残量が5%とかになっていても平気で1時間以上持つのですごいですね。

ネットのレビューで、右耳と左耳でバッテリーの減り方が大きく違うような不具合を見かけましたが、手元の製品でも最初に届いた時その現象が起きました。 ただ、一度バッテリーを空にしてから満充電した後は起こっていません。届いてから数日使っていますがいまのところ安定しています。

複数デバイスとの接続

マルチペアリング(一度接続したBluetooth接続先を覚えておき、2回目移行の接続が自動になる機能)とは別に、マルチポイント接続機能に対応しています。これは最大2台までデバイスに同時に接続しておく機能です。同時に接続しておくといっても同時に複数の接続先の音が鳴る訳ではなく、排他です。一方の端末で音を止めて、他方の端末で音を流しだすとすぐ音がでるという感じです。

マルチポイントで接続する先はアプリから↑のスクショのように設定できます。 接続先のデバイスが2台までならもう実質Bluetooth接続を切替えるという操作はしなくて良くなる感じですね。

ちなみにスクショで表示されている CRY574Pro というのは私の端末ではなくて、出荷時の検査機器の名前だと思います。 これ、いいんですかね...笑

接続先の強制切り替えはできる?

多くの Bluetooth イヤホンは、イヤホンがPC1に接続した状態では、PC2からイヤホンに接続しようとしてもできません。 一度PC1でイヤホンの接続解除をしてから、改めてPC2からイヤホンに接続する必要があります。

Airpods などごく一部の製品では、この接続解除の操作を省くことができます。例えば、AirpodsiPhone に接続中の状態で、Mac から Airpods への接続操作を行うと、AipodsとiPhoneの接続は自動解除されて、Macとイヤホンが接続されます(ただし、独自の制御らしく Window から接続操作をしてもこの動作にはなりません)。この動作には一般的な呼び方がないので、ここでは「接続先の強制切り替え」と呼ぶことにします。

(余談:実に直感的で便利な機能なのですが、一般的な呼び方がないのは、おそらく体感したユーザーに取っては「あたりまえ」すぎて言語化されないからではないでしょうか。こちらの記事では「接続上書き方式」と呼んでいますが、それも記者さんの苦肉の策であり、他に同じ呼び方を使っている記事はなさそうです。英語では take over とか言わないかな〜?と思って調べてみたのですが、分かりませんでした)。

一般的な呼び方がないので、検索することもなかなか困難なのですが、改めて入念に調べてみたところ、価格.comに調査した方のレビューがあり、そちらによると、SONYWF-H800, WF-1000XM3WF-1000XM4パナソニックeah-az60などで可能なようです。

さて、こちらのイヤホンで「接続先の強制切り替え」を試してみました。結論からいうと、出来ませんでした。

イヤホンに1台しか端末が接続されていない状態では、当然2台目の端末を接続できますが、イヤホンに2台端末が接続された状態になると、どちらかを接続解除しないと3台目の端末から接続要求しても、繋がりません。

ただ、これで困るかというと、私の場合、まったく困りませんでした。理由としては、2点あります。

1つめの理由は、私は普段 Mac - iPhone を主に切り替えて使っており、3台目の Windows に切り替える頻度が低かったことです。たまにWindowsに切り替える時に切断が必要、という程度なのであまり面倒に感じませんでした。

2つめの理由は、接続中のデバイス側で Bluetooth を切断しなくても、iPhoneのアプリ側から接続解除操作が出来ることです。これまで私が最も困っていたのは、Mac や PC のある机を離れてから iPhone にイヤホンを接続しようとすると、それまで接続していた Mac や PC との接続が残っていて、iPhone に接続できない、ということでした。強制的に切断しようとするとイヤホンをケースに入れてケース側の再接続ボタンを押すしかありませんでした。このため、うっかりケースを忘れて玄関を出てしまい、部屋にもどったことが度々あります。

今回のイヤホンは iPhone から Mac や PC の接続が切断できますので、このような困りごとはすっかりなくなってしまいました。

マイク使用中にステレオ音声再生はできる?

できませんでした。モノラルになります。HPF/HPS プロファイル的にできない感じがするんですが、ゲーミングイヤホンとかだとどうなってるんですかねこれ...?

ゲームでの利用

Windows 10のPCに接続したところ AptX で接続されました。ただそのままだとSBC接続と大差ない遅延があります。専用アプリから「低遅延モード」に設定すると遅延がほとんど感じられないレベルとなりました。ただ仕様に AptX Low Letency という記載はないので、どういう技術なのかは不明です。個人的にはFPSでは十分に感じましたが、音ゲーなどさらにシビアなゲームは試していないため分かりません。

なお、前述のとおりマイク使用中はBGMがモノラルになりますので、ボイチャしながらゲームする用途には使えません。

ノイズキャンセル機能

車の音とかエアコンの音がそれなりに弱まる感じです。かなり高域に絞ってキャンセルされているのか、あまり強くノイズキャンセルされている感じではありませんでした。 ただ、元々結構密閉感が高くて、ノイズキャンセルなしでも外音はかなり聞こえなくなりますので、これで十分かなという気がします。

他のメーカーの製品だとアプリにキャリブレーションがあるのですが、この機種にはないようです。

外音取り込み機能

外音取り込み機能には2種類のモードがあります。

  • 右耳のスイッチを1秒長押しで起動するクイックヒヤスルーモード
  • 左耳のスイッチを1秒長押しで切替えるヒヤスルーモード

どちらもかなり外音(人間の声あたりの周波数)を取り込んでくれますが、クイックヒヤスルーは、一緒に音楽のボリュームも下げてくれます。 レジ前などでとても使いやすいです。

細かい話

いくつか落ち穂拾い的に。

  • 専用アプリでイヤホンを Mac へ「接続」すると、時々失敗します。「接続解除」は問題ありません。
  • Mac と接続したときだけ、音が止まる時にL/Rのズレがあります。R側の方がわずかに早く止まります。
  • 到着した製品のファームウェアバージョンは 1007 でした。到着後すぐにアプリ経由で 1010 にアップデートして使っています。

おわりに

バッテリーの持ち、音質、操作性、いずれも二重丸◎です。文句なくオススメできるイヤホンです。 重量はちょっと気になるポイントですが、個人的には特に重いとは感じませんでした。

Mac ユーザーなので、この手のデバイスはどうしても Airpods との比較になってしまうのですが、バッテリーの持ちについてはコンパクトさを犠牲にできない Airpods がしばらく改善できないポイントだと思われますし、WindowsAndroidとの接続の切り替えやすさ、という点では Apple は今後も対応しないでしょう。というわけで イヤホンについては、Apple 製品以外とも接続する用途であれば、やはり Airpods ではなく、現状このイヤホンがベストだなと思います。

いい買い物が出来ました。

Razer Orochi v2 マウスを買いました

G304 を経て Razer Viper Ultimate を買った直後なんですが Razer Orochi v2 を買いました。Razer Huntsman Mini も買ったので、Razer 信者のようになりつつありますが...。

見た目が思いっきり G304 寄りなので、G304 の故障の際には率先して試すべきマウスだと思うのですが、なぜか先月は検索しても Orochi v2 がぜんぜん出てこなかったのです。 Razerのサイトも見たのにスルーしてました。なんでだ...。

まぁそれはともかく、気を取り直してポチりまして、届きました。

一般的なマウスと比べるとお値段倍以上のマウスなのですが、 Razerとしてはエントリー製品な位置づけと思われ、非常にシンプルなパッケージですね。 Razer の他の製品とパッケージ表面の手触りは同じなのですが、Viper Ultimateとかだと少し保存用も意識しているのか、 大型でパッケージに厚みが出るようになっているため、けっこう差があります。

封印のシールは中央に点線があるのですが、点線を無視して斜めに貼られてました。 シール取るとパッケージに少し糊が残留。

偶然かもですが、同様の封印シールは Razer Wrist Rest は糊が残って、Viper Ultimate や Hantsman Mini は糊が残らなかったので、 価格帯によってなんか違いがあるのかも。

中身はこちら。付属の電池は単3。

毎度おなじみブランド声明文と説明書とシール。

中身のマウスがこちら。無線ドングルはマウスの中に入っています。

カバーの外し方が最初分からなかったのですが、マウスの後部が磁石で止まっているので、 マウスの後部からそっと持ち上げるだけ。力をあまり掛けずに外せます。

カバーはマウスの上部と一体なので、G304では可能だった「電池カバーを外したままで軽量マウスとして使う」という裏技は使えません。

2年使ったG304(右)と並べたところ。ちょっとだけOrochi v2が小さいですが、重さは結構違います。

裏面の比較。Orochi v2はセンサーが前よりですが、G304はセンサーが本体の真ん中にあります。 このため、操作性がかなり違います。Orochi v2の方がハイセンシ(僅かな手の動きで大きく動かせる)です。

使用感

軽いマウスですが、安定して動かせます。単4電池を入れると 70g 弱となりViper Ultimateよりも軽いはずなのですが、重心のせいかViper Ultimate の方が軽く動く印象です。 G304(99g)と比べると、かなり軽いので、このマウスを使ったあとで、G304に戻ると手首がもっさりします。

G304と比べると各ボタンの押しやすさはほぼ変わりませんが、マウスホイール下のボタンはG304の方がホイールに近いので押しやすいです。 マウスホイールの重さは G304 より重めで、Viper Ultimate と同じ(たぶんパーツごと同じだと思う)です。 重めですが私的には操作しにくい感じはまったくありません。比べれば分かるというだけで、使っていると差は気になりませんでした。

移動操作については、Orochi v2はセンサー位置が前寄りなので、G304やViper Ultimateとは明らかに異なる感覚です。 ありきたりな感想になりますがミドルorハイセンシな方なら Orochi v2、ミドルorローセンシならViper Ultimateかなという感じがしました。

いずれにしても、電池が内蔵ではなく交換式というのがたいへん嬉しいマウスで、正直ゲーム用途以外にも普段のお仕事用にも良い気がします。 私はせっかくなので、エネループ電池と充電器も合わせて黒にしました。

まさかここまでDIY修理できるとは思いもしなかったG304マウス

【注意】このページは非公式なパーツについて扱っています。修理は自己責任ですのでご注意ください。

先日、3年前に購入した G304 マウスが壊れました。

G304マウスは2台使っていて、壊れたのはゲーム(FPS)に使っていたほうです。 どう壊れたかというと、マウスホイールの軸が折れてしまいました。

このホイール、本体も軸も樹脂製だったんですね。 内部的にはこの軸が回転センサーに突っ込まれていて摩擦力で回るようになっているため、 確かに経年劣化しそうなパーツではあります。 FPSのプレイ中にかなり乱暴に扱っていたこともありまして、いたしかたなし。

で、こりゃでどうしようもないと思っていたんですが、ダメ元で

「G304 ホイール 交換」

で検索したら、普通に売ってました。 しかも樹脂製だけでなく、どっかの業者が作ったらしい金属製のホイールまで...信じられない。

これはもう試すしかないと思って、早速アリエクで金属製のをポチりましたのが6月27日。 それが(中国から船便で)昨日届きました。9日での到着です。意外と早い。

もっといい加減な梱包で届くと思ったんですが、ちゃんとビニールに入ってるし、表面も綺麗です。 重さは約5g。元の樹脂製が約3gだったので、手に持ってもほとんど差が分かりません。 触った感じもまったく違和感がありません。

で、取り付けなんですが、プラスの精密ドライバーを用意して、

  • マウスの電池を抜き、裏面の四隅のソールをぜんぶはずす
  • ソールの下にネジがあるので全部はずす
  • さらに基板のネジも全部はずす

と次の写真のように基板を浮き上がらせることができて、簡単にホイールを外して交換できます。 写真はホイールを外した状態の基板です。 写真には映ってませんが、ホイールの軸に小さなバネが付いているのでなくさないように。

よく見ると中央のスイッチ Kailh ですね。

さて、ホイールを交換したら、再度組み上げれば完成です。 しかし残念ながら一度外したソールは粘着力を失ってしまうので、もう使えません。

ところがですねぇ。これも G304 用のマウスソールが普通に売ってるんですよ Amazon に。

(実は四隅のソールを付けなくても、中央のソールが残ってればさほど利用に支障はないですが)

ということで、G304マウス、無事に復活しました!!

まさかホイールまで(非公式ですが)交換パーツを入手できるなんて思ってもいませんでした。 このマウスの評価がさらに上がってしまいました。

Razer Huntsman Mini を買いました

机が手狭になってきたため、Windows PCで使っているキーボードをコンパクトにしようと思い、Razer Huntsman Mini を買いました。 英語版、リニア・オプティカル軸です。

キーが全部アナログ入力対応のバージョンも最近出たようですが、あまり使い道が思いつかなかったので、普通のものを買いました。

それまでは、謎ブランドのNorth Crown X-1 というTKLキーボードの青軸(clicky)を使っていました。 2017年に購入価格4,000円だったのですが、丈夫で重量感もあり打鍵感も良い、素晴らしいキーボードです。 丸々5年なんの不満もなく使いました。

X-1はもうどこにも売っていないようですが、全く同じ外観と値段の「e元素メカニカル式ゲーミングキーボード87キー」が売られています。 ブランドが変わったのかコピー製品なのかは分かりませんが。

開梱

さて、少々脱線しましたが、届いた Razer Huntsman Mini です。まず箱から。

開梱すると説明書が上蓋側に。意外な位置。

内容物を取り出したところ。USBケーブルはUSB-A to C。ケーブル被覆はメッシュタイプのもので、他の Razer 製品と同様です。 保護キャップはUSB-AとUSB-Cのどちらの端子にも付いていました。

製品概要カード、説明書、いつものRazerシール。

Razer Viper Ultimate & Ergonomic Wrist Rest と緒に設置してみました。 同じブランドで統一すると気持ちがいいですね。

使用感

使用感はキー荷重は押下48gでやや重めです。ゲーム用途だと誤入力が問題になるので、少し重いのは正解だと思います。 打鍵感はGateron黒軸に一番似ている気がします。 寿司打をやってみましたが、隣のキーを引っ掛けてしまうようなミスタッチが起こりにくいと感じました。

キー配列

ファンクションキーがFnキーと同時押しでの入力になるため、ゲームでファンクションキーを使う場合はキー配列をゲーム側あるいは専用ソフトウェア(Razer Synapse)で変更する必要があるかなと思います。Apex Legends の場合だとF1キーを多用するので、そこだけ私はマウスボタンに割り当てましたが、それ以外は特に困るポイントはありませんでした。ただ、これは私の購入した英語配列版の話で、日本語配列版はデフォルトでESCキーが半角/全角キーになっているようです。このため、ESCがFnキーと同時押しでの入力になります。これもESCをゲーム中に多用する場合は、専用ソフトウェアでカスタマイズする必要があるかなと思います。

専用ソフトウェアは、ほぼすべてのキーをカスタマイズできます。WinキーとFnキーだけは別のキーに置き換えることができませんが、逆に、その他のキーをWinキーやFnキーに置き換えることはできますので、まず困ることはないかなと思います。ただ、Fnキーを別のキーに置き換えることができませんので、60%キーボードでたまにある「/, Fn, 右Alt, App キーを矢印キーとして使う」キー配列にはできません。

その他の機能

Winキーを無効にできる機能があります。ゲームを起動すると自動でWinキーを無効にするオプションもあります。私はよく誤爆するので非常にありがたい機能です。

キーボードのLED発光機能はあまり気にしていないので、よく分かっていませんが、ゲームを自動認識して、そのゲームの状況に合わせてピカピカ光ってくれるようです。 Apex LegendsやOverwatchなどの有名所は自動認識されていました。

おわりに

ゲーミングキーボードはわりと「汎用パーツを集めて作りました」的な印象のものが多いのですが、この製品はキー軸もケースも専用品で、専用ソフトウェアも(比較的)分かりやすく、明確なデザインの下に作られている感じがあります。非常に好印象です。文句なくオススメのキーボードかなと思います。

Razer Viper Ultimate を買いました

Apex Legends のやりすぎで G304 マウスが壊れました。ホイールが壊れてしまって、スクロールが効かなくなってしまいました。

G304 をもう一台買うというのもありなのですが、やっぱり新しいマウスにもチャレンジしたくなりまして、Razer Viper Ultimate を買いました。 結論から言いますとめちゃくちゃ良いです。

Viper Ultimate の本体重量は73g。 G304が電池込みで99gでけっこう軽いと思っていたのですが、 こちらを触るともうぜんぜん違うのでびっくりしました。 実際FPSで使ってみても、軽いためか動きが非常にスムーズ。 G304は少し遅延があるという噂なので、その差もあるかもしれません。

さて、届いたものがこちらです。ブランド感があります。いいですね。

開いた様子がこちら。ちなみに箱のフタは磁石で止まるようになってます。

中身。ケーブルは USB A to USB micro Bでした。USB A側の端子に保護キャップが付いてるのが親切ですね。 充電スタンドのUSBポートは無線ドングルを差し込むためのポートです。

マニュアル類です。おまけの Razer シールも付いてました。自作PCに貼る用ですかね。

マウス裏面(S/N部分はぼかしています)。DPI切り替えボタンと電源スイッチがあります。

マウスの電源を入れて、充電スタンドに載せたところ。 電源を入れると初めてロゴが見える、という演出がかっこいいですね。

あと、最近長時間FPSをプレイしていると手が机に押し付けられて痺れるため、リストレストも買いました。

箱がこちら。しっかり Razer ブランドしてますね。

中身がこちら。正直もうおじさんなので、中2病的なロゴはちと恥ずかしく、このぐらい目立たないロゴはありがたいです。

裏面。6箇所滑り止めが付いてるのですごく安定します。

マウス同様に、おまけでシール付いてました。

Bauhutteのゲーミングチェアを買いました

Bauhutteのゲーミングチェアを買いました。

もともと AKRacing の OVERTURE-BLACK というのを2年半ほど使っていたのですが、

先週、背面シートがバキっと音を立てて外れまして、見てみたところ背面シートを座部と止めるネジのネジ穴が摩耗して消え去っていました。

たぶんネジが少し緩んだ状態でずっと使ってしまったんでしょう。ネジは半年に一回ぐらい締め直しが必要だなぁと思わされました。 とりあえずリクライニングした瞬間とかに折れたら怪我をしていた可能性もあるわけで、事故に繋がらなくて本当によかったです。

ネジの緩みぐらいなら修理もできますが、今回は金属部の摩耗なので修理は不可能。 ということで、前々から気になっていた Bauhutte のゲーミングチェア G-550-BK を買ってしまいました。 お値段 Amazon で約 3万5千円也。

で、届きましてまず箱がこちらです。EVAかよwww。ちょっと配送の方から受け取るとき恥ずかしかったです。

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ゲーミングチェアの組み立ては今回で3脚目なので、特に悩むこともなく20分ほどで完了。 いきなり完成図に飛びます。

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脚部がプラ製なので、高級感はありませんが、実用上はまったく問題なし。 座面やランバーサポートの感触も AKRacing よりこちらの方が柔らかめで好みかも。

ただ、Bauhutte製品の問題はキャスターです。標準のキャスターは硬めでフローリングをかなり傷つけます。 あと、2年ぐらい使ってるときしみが出始めます。

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なぜ知ってるかというと Bauhutteの別のゲーミングチェアも使用経験があるためです。

実はキャスターって取付部は各社同じ規格なので、柔らかめのキャスターに交換(※注:自己責任)することができます。 例えば↓とかに変更すればフローリングはあまり痛みません。

Bauhutte 的にはたぶんフローリングで使う場合は「チェアマットを引いてね」という前提になっているのでしょうね。 キャスターの品質は昔から変わりません。

ということで、今回は元々の AKRacingに付いていた大型PUキャスターと交換しました。 座面が数cm上がるのですが、体格が大きい(186cm)私にはむしろぴったり。

快適なチェア環境が出来上がりました。