日々

神は なにか企みをするが
悪意はないのだと
アインシュタインは言ったが
振っているサイコロの転がりの果てに
悪意の実体が生れてくることもある
詩の言語の牙は 波動と粒子を
複眼にとらえて
ランダムな実在を見つめるのだ

(長谷川龍生「光量子の雨にうたれて」より一部抜粋)