Radfahrers Nachtlied

ドイツの自転車競技選手・アンドレアス・クレーデンを中心とした自転車ロードレースと、極々たま~にクラシック音楽やその他のテーマに関する雑文

さて

偉大なる我らがアンドレアス・クレーデン閣下が引退されてから3年半…。

そもそもこのブログは個人的に大好きだったクレーデン選手の出るレースを追いかけ、応援する為に始めました。もちろん今でも自転車ロードレースは最も好きなスポーツですし、JsportsやDAZNやいわゆる「野良ストリーミング」で観戦しています。
ただし、個人的にはここはあくまでクレーデンについて書くブログ、という位置づけでした。

なので、今後、ここを頻繁に更新することは恐らくないだろうと思います。

…という訳で、一応わたくしの現在のメインのアカウントについて書いておきます。

ブログ
http://nacht.hatenablog.com/
はてなの別アカウントで書いているブログ。社会、政治、クラシック音楽、自転車などテーマを限定せず、書きたいことを書きたい時だけ書く、というスタイルでやっているので更新頻度は極めて低くく、エントリーも現在少ないです。今後増えて行くかどうかも不明。



ではでは、おやすみなさいませ........★

パスタ・ビアンカは本当に低カロリーなのか?

ほぼ2年ぶりの新エントリーです(笑
一つ前のエントリーで予測していたウィギンスのアワーレコードですが、実際に2015年6月7日に行われた挑戦で出した記録は54.526km/hで、私の予測は54.896km/hでしたから、自分で言うのもなんですが、結構いい線行っていたのではないでしょうか(でもないか?)

この2年間も勿論サイクルロードレースはテレビで観戦していましたよ。今でも「一番好きなスポーツは?」と訊かれればやはりサイクルロードレースなんじゃないかと思います…Jsportsで生中継しているレースは今でも全部観ています。
ただ、やはりクレーデンほど熱狂的に好きになる選手は出てきません。現役選手で好きな選手、というか応援したくなる選手は…うーむ、あえて言えばフルームかな?コンタ君もキャリア最晩年という感じで衰えが出てきましたが、頑張って欲しいですね。来シーズンが最後になりそうで、場合によってはモレマのアシストをする、なんてこともあるかもしれません。
…というわけで、この人に絶対勝って欲しい!というような選手はいないんですよね…それでも十分に楽しめるのがスポーツというものですが。

さて、そろそろ本題です。
自転車選手がよく食べているらしい「パスタ・ビアンカ」…「素パスタ」とか訳されたりしますが、要するに塩茹でしたパスタにオリーブオイルをかけただけのパスタで、場合によってはさらに粉チーズなどもかけるわけですが、例えばイヴァン・バッソも現役時代は「パスタはビアンカしか食べない」などと語っていたり、他にもサッカー選手のカズや本田圭佑もパスタはビアンカを食べるのだそうです。
私も時々食べるのですが、最初はそれなりに素朴な美味しさがあるのですが、口の中がボソボソしてきて途中で味に飽きてしまうんですね。
おいしいパスタソースなど絡めずにオリーブオイル(と粉チーズ)だけで食べる所に「無駄なカロリーは穫らない!」というストイックなスポーツマン精神を感じるわけですが、実際の所どうなんでしょうか?

という訳で、家にあったCo-opエクストラバージンオリーブオイルのカロリーを見てみると、

大さじ1(14g):130kcal

でした。ここではパスタ1人前=乾麺100gとして比較してみたいと思いますが、乾麺100gの茹でたパスタに対し、流石に大さじ1杯分のオリーブオイルをかけるのは多すぎるでしょう。でも、オリーブオイルの瓶を持って何となくサラ〜ッとかけたら大さじ半分位はいくのではないでしょうか?
大さじ半分なら130÷2=65kcalとなります。
という訳で、パスタ・ビアンカのパスタ(乾麺)100g分以外のカロリーは

65kcal+α(粉チーズ)

となります。

では、市販のパスタソース1人前はどれくらいのカロリーがあるでしょうか?
実はこれは商品によってかなり差があります。例えば、S&B食品の「予約でいっぱいの店」シリーズは比較的高級なイタリア料理店のレシピを再現しているもので、お味は本格的でおいしいのですが、総じて高カロリーです。例として、

ポモドーロ 253kcal
ボンゴレ 272kcal
カルボナーラ 281kcal

といった感じです。
ところが、本格的イタリアンの味でなければもっと低カロリーのパスタソースも存在します。キューピーの「あえるパスタソース」シリーズですと、

和風きのこ 61kcal
ボンゴレ・ビアンコ 68kcal
カニのトマトクリーム 93kcal

CO-OPのパスタソースですと

たらこ 70kcal

というのもあります。このあたりだと「味気ないから粉チーズを多めにかけたパスタ・ビアンカ」とさしてカロリーはかわらないのではないでしょうか?
それどころかアサリとかカニとかトマトとかタラコとか、炭水化物と油脂以外の栄養素も含んでいるのでより健康的なのではないか?と言う気もします…

本場イタリアではパスタのソースと言えば必然的に上記「予約でいっぱいの店」シリーズのようなものになってゆくので、余計なカロリーを穫らないためにパスタソースは絡めずビアンカにしよう、となるのも頷けます。しかし、日本にはビアンカと同程度に低カロリーなパスタソースがある訳です…


さらに言えば、パスタでなくうどんや素麺、冷や麦にしたらどうでしょうか。パスタ(乾麺)100gが大体360~370kcalなのに対し、乾麺のうどんや素麺、冷や麦は一束100gで330~350kcalです。これを盛りうどんや釜揚げで食べると、どうなるでしょうか。家にあったCO-OPつゆの素を見ると、

100ml 96kcal

とあります。この手の麺つゆの場合、盛りや釜揚げのつけ汁は1:2、つまり1/3に薄める訳ですから、100mlのつゆのカロリーはおよそ

32kcal

あたりと推定されます。しかもこういうつゆは麺を全部食べてもたいてい残りますから実際に口に入る量はもっと少ないでしょう…

という訳で結論としては、

「パスタ・ビアンカを食べるより盛りうどん、釜揚げうどん、素うどんを食べた方がずっとカロリーは少ない」

となりますね。何をそんな当たり前のことを今更!とか言われそうですが…

これを書いているうちに無性にパスタビアンカが食べたくなってきたのですが、パスタ100g(360kcal)+オリーブオイル大さじ半分(65kcal)=425kcal よりもインスタントラーメン(塩)(390kcal)の方が低カロリーなので、インスタントラーメン(塩)を食って寝ることにします。では。(こうしてどんどん太ってゆく…)

アワーレコードはどこまで伸びるか?

今年UCIが使用機材の規則を改定したお陰でチェコのオンドジェイ・ソセンカが2005年に樹立した49.700km/hを更新できることがほぼ確実となったため、俄にアワーレコードへの挑戦がブームのようになっている昨今ですが、昨日もオーストリアのマティアス・ブレンドレが51.852km/hを打ち立て、9月にフォイクトが作った51.115km/hの記録をあっさり更新していしまいました。
中盤までは52.129km/h前後まで行ってましたが、終盤だいぶ垂れましたね…
まあブレンドレは2009、2013、2014年とオーストリアのTTチャンピオンになっている選手ですから、引退直前のフォイクトの記録を破ったのは順当と言えるかもしれません。

とは言え、ブレンドレは今年の世界選手権の個人TTでは優勝したウィギンスから3分39秒遅れの35位。平均速度はウィギンスから3.044km/h、2位のマルティンからは2.662km/h遅いのです。
単純計算してこの差をブレンドレの記録に加えると、マルティンなら54.512km/h、ウィギンスなら54.896km/hとなりますが…
世界選の時のマルティンは絶好調ではなかった可能性もありますから、絶好調時のマルティンなら55km/h行けるかもしれませんね…

ツアー・オブ・北京は今年で終了の模様

さてさて、ブエルタもコンタ君の見事な総合優勝で感動的に幕を閉じ、世界選手権は只今開催中な訳ですが、
http://www.cyclesports.jp/depot/detail.php?id=10193
この報道によれば、来年のワールドツアーからツアー・オブ・北京は消えるそうです。

まあ、私は別に嫌中派ではないのですが、といいますか、私は今の中国の政権が良い政権だなどとは全く思いませんし人権問題や対外姿勢など問題大ありだとは思いますが、かといって「中国のやることはみんな悪」みたいなネトウヨ的反中思想も持っていません。中国には(日本もですが)今後もっと人権を尊重する平和的な国家になって頂いて、その上で日中友好、アジアの友好が進めば良いくらいに考えている人間です。
にしてもマッケイドの妙な中国押しには違和感を感じていました。ツアー・オブ・北京の後にはツアー・オブ・杭州なるステージレースまで行われようとしていましたし、アジアにワールドツアーを広げるのは良いとしても、それならワンデイレースも含め日中韓や東南アジアで分散させるべきで、同じ国でステージレース二連発はないだろうと思っていました。
そのツアー・オブ・北京も始まってみれば大気汚染が問題となったりマイケル・ロジャースが食物汚染でドーピングのとばっちりを受けたりと、やはり問題ありのレースでした。
UCI会長が交代し、廃止になるのもわかるような気がします。

アジアでワールドツアーのレースをやるならジャパンカップをワールドツアーに組み入れてほしいですね…

チーム・ジャイアント・アルペシン(アルペツィン?)

さてさて、世界選TTは偉大なるウィゴ様の見事な復活勝利でしたね。マルティンブエルタも走って少々お疲れ気味かな?

そんな所でこんなニュース
http://www.cyclingnews.com/news/alpecin-announced-as-new-sponsor-for-giant-shimano
ジャイアント=シマノは新スポンサーとしてドイツのシャンプーメーカー「アルペシン」と4年契約を結び、来年から「チーム・ジャイアント=アルペシン(アルペツィン?)」となる模様。
オランダのチームとはいえチームの主力はキッテルやデーゲンコルプといったドイツ選手ですから、ドイツ企業のスポンサーがつくのは当然の成り行きかもしれません。

でもって、以下タイラー・ハミルトン著「シークレット・レース」508頁から引用。
ウルリッヒは(中略)現在は、自転車キャンプの運営と、薄毛予防シャンプーノ『アルペシン』の販売促進で生計を立てている。同シャンプーの宣伝文句には、"毛髪のためのドーピング"という文言が使われている。」

これは額の広くなっているデーゲンコルプにとっても朗報かもしれません。


勿論、リンク先の記事を見ても、宣伝文句と実際の自転車競技とは別です、としっかり釘を刺しているようですね…。

エースタライヒ・ルントファールトでキンタナ弟が台頭のようです

さて、開催中のツール・ド・フランスですが、第5区で応援していたフルームがリタイアしてしまい寂しくなってしまいました。先程ゴールした第8区を見る限り、やはりコンちゃん対ニバリという構図になりそうですね。そして若干コンタ有利かな…??

ツールの裏レースの定番、エースタライヒ・ルントファールト(オーストリア一周)(2.HC)ですが、今年はゾンコランやアングリルにも匹敵するという劇坂、キッツビューラーホルンへの頂上ゴールが第3区に設定され、そこでモビスターのDayer Quintana(ダイェル・キンタナと読むのかな???)が区間優勝。どうやらナイロ・キンタナの弟のようです。
シュレック兄弟、サガン兄弟、別府兄弟など、兄弟選手はどちらかというと弟の方がやや強くなる例が見られますから、このキンタナ弟、今後がどの程度強くなるか、ちょっと注目です。

エースタライヒ・ルントファールトは本日ITTの第7区が終わり、総合首位はSkyのピーター・ケノー。明日は首都ヴィーンへゴールする平坦パレードステージですから、ケノーの総合優勝はほぼ決まりの模様です…。

交響曲"HIROSHIMA"

ふと思い立って交響曲"HIROSHIMA"をyoutube聴いてみました。
第1番"HIROSHIMA"ではありません。第6番"HIROSHIMA"の方です。作曲者自身がヴィーン交響楽団を指揮した演奏です。
ちなみに、作曲者は亡くなってからまだ13年しか経っていませんから、これは著作権上違法なのかもしれませんのでリンクは貼りません(笑)。

作曲者の團伊玖磨は「花の街」とか「筑後川」とか「夕鶴」で大変有名なのですが、どういう訳か交響曲は滅多に演奏されません。クラシック音楽のコンサートに行くと入り口で大量のチラシの束を渡されますが、團伊玖磨交響曲のチラシを見ることは稀です…。モーツァルトとかベートーヴェンとかチャイコフスキーとか、既に歴史的、世界的巨匠による演奏の録音が沢山出回っているようなプログラムばかりですから、お金を払って時間を潰してまで聴きに行こうと言う気にはなかなかなりません。

言うまでもなく團伊玖磨の音楽は難解な前衛音楽ではなく、20世紀前半あたりの近代音楽までが理解できる人ならば問題なく理解できるものです。交響曲第6番"HIROSHIMA"もなかなか素晴らしい曲でした。
ところが、上に書いたように実演に接する機会は稀であり、また作曲者がヴィーン響を指揮したCDもHMVで検索するとヒットせず、Amazonでも中古品しかありません。

ところが、同じ題名の交響曲でも「作曲者が全聾(本当は厳密には全聾でなく中途失聴)」「ボイラー室に閉じ込められているような轟音の耳鳴りに始終苦しめられている」とかいう逸話(しかも捏造)がつくとCDが大量に売れて盛んに演奏される(予定だった)という不思議…

いや、新垣隆交響曲もなかなか良い曲だと感じましたが、團伊玖磨の6番だって良い曲ですよ。それでいてこの違いはなんなんだろうという、そういう不思議さですね。
まあ、それが商業主義・資本主義経済というものですから仕方ありませんが…