劇場版 魔法少女まどかマギカ[新編]叛逆の物語

観てきましたー。朝方に前編後編の地上波放送を見て、夕方の回に行ってきました。地上波放送の実況スレで軽くネタバレ食らってましたが、ネタバレ気にしない人なので、気になりませんでした。あ、もちろんもネタバレの宝庫ですからねー。


朝爽やかにお目覚めしたまどかちゃんがお母さんと一緒に身だしなみを整えて家を出立。杏子ちゃんが制服に身を包み、まどかやさやかと一緒に登校するシーンからはじまったんでしたっけ。仁美ちゃんハブですね。このアニメはハブが多いアニメですね。と思ったら仁美ちゃんは彼氏連れですか仕方ないですね、ハブは我々ぼっち視聴者だったんですね。まあそんなことはどうでもいいんですが。そして先生の終末論だの人類滅亡だの男女の営みだのの下りは笑いをこらえるのが大変でしたとても面白かったです音無小鳥さんとデュエット組んでほしいと思っています。ほいで、転校生としてやってきた暁美ほむらちゃん。もちろん注目すべきは眼鏡と三つ編みでしょう。眼鏡と三つ編みの状態で魔法少女であるということは、旧劇ループの中でも序盤に近い状態のほむらちゃんだったということ。つまり、無知で純粋なほむらちゃんであることが分かりますね。そして魔法少女として5人で共に「ナイトメア」を倒す日々を過ごすと。って「ナイトメア」ってなんやねん!!!まあそれは後にしよう。そんな中ある夜に草原の中で、ほむらちゃんはまどかと(QBもいるが)ゆっくり話す機会を持つ。そこでほむらちゃんは「怖い夢を見た」と言って「まどかがいなくなる夢を見たの」と旧劇の内容を大雑把にまどかに告白する。それに対してまどかはほむらちゃんを抱きしめ


「私はそんなこと絶対にしないよ。だって寂しいもん、絶対出来ないし、無理だよ。だからずっと一緒にいるよ」


と慰める。まどかが何気なく慰めに使った「そんなこと私は絶対したくない」というこの言葉が後半のほむらちゃんの行動を全て決定付ける、決定打となる。なぜなら、概念となることを決意したあの時のまどかの願いは本当はほむらのための願いであり、まどかが望んだ願いではないということを露呈させてしまったからである。つまりほむらちゃんにとっては「あの時も私はまどかに無理を強いていた、傷付けていた」という証明になってしまったからだ。この言葉を受け、ほむらちゃんの行動原理は「まどかを救う」から「まどかを孤独から救う」にシフトチェンジしたと思われる。以降ほむらちゃんはまどかを概念という存在から引き摺り下ろし、人間としての生?を送れるように画策することになる。


まあ本当にそういうことになるのはあの世界が結界の中だと気付いてからですね。ほむらちゃんがどうして最初に違和感を覚えたのかが今ひとつ説明不足というか読み取れなかったのですが、その違和感の正体を確かめるために杏子の過去について詰問、過去に杏子がいたという隣の市(名前失念)まで確かめに行くことに。しかし、バスでトライしても辿りつけず、徒歩で行こうにもループしてしまう。どうあっても見滝ヶ原から出られないのである。違和感を確信に変えるほむらちゃん。ここで眼鏡と三つ編みを解除し、本気モードに。この時点で「今いるのは魔女の結界の中に違いない」という推測に。そしてデb…デm…マミさんの友達ということになっていた「ベベ(だっけ)」(とかいう名前になってたシャルロッテじゃないのあいつ魔女の名前とか覚えてないから知らないけどさ)が魔女であり、結界の元凶であると考えて魔女殺しちゃるーと言って時間停止からのベベ拉致ったらおいおいマミさんついて来ちゃったじゃねえか。「私の(唯一の)友達殺してんじゃねえよ!」とブチギレのマミさんとほむらちゃんのガンナー同士のガチバトル。このシーンはめちゃくちゃかっこよかったですねーー。たまんなかった。円盤出たら真っ先にスロー再生するべきところだと思います、いや真っ先は5人の魔法少女の変身シーンだな。これについては後述したいことがあります。閑話休題、ほむらちゃんは近代銃をハンドガンから重機関銃まで持ち出して手数で攻める、マミさんはマスケット銃を極限まで増やして四方八方からの連射、魔力故弾切れがないことを活かしての手数で攻めr……二人共、手数で勝負するのはやめてーー!!とは言えどもこのバトルは必聴だと思いますねー。純粋にかっこいいからってだけで。ええ、はい。最終的に、ほむらちゃんが自殺を謀ってマミさんが止め(とどめ、じゃないよ、とめ、だよ)に来たところの隙を突いて時間停止、マミさんを行動不能にしようと腿を撃ったら「実はそれ影武者でしたああああああ!!ねえ今どんな気持ち??勝ち誇って余裕見せて急所撃たなかったのが影武者だったけど、今どんな気持ちですかああああああああ????」ってマミさんに捕縛されちゃうほむらちゃん可愛い。捕縛されちゃあ真相を話すしかねえ。「あなたのその友達は災厄を振り撒く魔女で、今私達がいるのはその魔女の結界の中なの!目を覚ましてマミ!」しかし、マミさんは「魔女」なる存在に心当たりはない。「私達が倒すのは魔女なんて聞いたことのない存在ではなく、魔獣よ。……あれ、ナイトメアって?」ここでマミさんは不思議がる。そんな最中、颯爽とほむらちゃんを助ける謎の青い魔法少女が!!?


この辺りから正真正銘後半と言っていいのではないでしょうか。ほむらちゃんが眼鏡三つ編み解除は前半の終わりだとしたいです。


ほむらちゃんを助けたさやかは何やら訳知りのよう。ここでさやかはほむらちゃんに告げます。「この世界で、みんなで仲良くやってちゃダメなの?この結界を作ったのが誰かを探すのなら、この結界を作って得するのが誰か考えな」


この台詞はこの時点では様々に取れると思うのですが、最後まで観てからだと台詞の中身が変わってくるのでは。結界はマミが作ったのでは、と勘ぐるほむらちゃん。正解は出ません。さやかは魔女になり、円環の理=まどかに導かれた、因果を外れた存在だからまどかのことも魔女のことも覚えていると。さやかと別れ、一人思索の海に沈むほむらちゃん。なんかここからの展開覚えてないんだけど。やっべ。


なんでほむらちゃん魔女化しちゃったんだっけ???


確か自分で気付いちゃんじゃなかったっけと思うけど本当にど忘れしてしまったから自信ない。「この結界は誰かが望んだ通りになっている。つまり存在する人物は、結界の主に望まれて存在している。そうなると『まどか』がこの世界に存在しているということは、『まどか』を覚えている存在が主である。杏子とマミは『まどか』を覚えていなかった。さやかは円環の理に導かれたから違う。そうな…ると……魔女は……私…だった…の……?」という流れだったと思うのですが。この辺りからほむらちゃんの目からハイライトが消えていき、目が危なくなっていきます。それで(あ、魔女化するな……)と思ったのでワクワクしてました。あ、思い出してきた。久兵衛との会話が入るのか、確か。ここで全ての企みが明らかにされる。


ほむらは現実世界ではソウルジェムがかなり濁った状態でソウルジェムを外部から干渉されない特殊な装置に保管され眠らされている。なぜか。久兵衛たちインキュベーターが「円環の理」というものを認識し、制御するために「円環の理」を呼び寄せる必要がある。改変前の記憶を持ったほむらを管理下におけば、いつかほむらを助けに円環の理が現れるのではないか、という実験だった。外部からの干渉を排除し、内部(=ほむら)が呼び寄せた存在のみの世界を作らせれば、その中に円環の理はいる(ある)だろう、という目論見だった。しかし久兵衛の想定を外れて街を一つ形成してしまい、さらにはほむらは記憶を失い、まどか(=円環の理)も記憶を失い円環の理としての役割を忘れていた。そのために久兵衛からしたら茶番劇をいつまでも観測しなければならなかった。しかしほむらが記憶を取り戻したことで事態は動き出した。「さぁ暁美ほむら鹿目まどかに助けを求めるんだ!」鹿目まどかに本来の役割を思い出させ、囚われの身である自分を助けさせる。その瞬間にインキュベーターは円環の理を観測することができるから。


インキュベーターの目論見を知ったほむらちゃんは、絶望します。「私はまどかが側にいないだけでソウルジェムが濁ってしまうほど弱い存在だったのか」「私が囚われたせいでまどかがインキュベーターに支配され道具にされてしまう」「それだけは避けなければならない。たとえ私が犠牲になったとしても!!」


そしてほむらちゃんは円環の理に導かれることを拒み、魔女化します。マミさんさやか杏子、そして本来の役割を思い出したまどかがほむらちゃんを討伐というか浄化する戦いに赴きます。そこでまどかが結界を打ち破り、外部とのつながりを取り戻し、ほむらちゃんを円環の理へと導こうと横たわったほむらに手を伸ばした瞬間……


歪んだ笑顔でまどかの手を掴み、ソウルジェムを濁らせていくほむら。ソウルジェムが通常の濁りよりもおぞましい色に染まっていき、ほむらが覚醒。
久兵衛「どうして!?円環の理に導かれることを選択しないんだ!?」
ほむらちゃん「あなた達には決して分からないでしょうね……。これは……『愛』よ!」と言い放つほむらちゃんの顔の歪みっぷりが大好きです。完全に悪堕ちした顔でしたわ。ゾクゾクしましたね。やっぱりほむらちゃんが一番やで!

アルティメットほむら!!!(流行らせたい「まどかが魔法少女を導く円環の理という存在になったのならば、私はその秩序を破壊する、悪魔とでも言うべき存在になったのかしらね」


ほむらちゃんが円環の理からまどかのパーソナルを引き剥がし、まどかを抱きしめたまま二人を覆う結界を形成。他のさやかとかマミさんとか杏子置いてけぼり。ここからは完全に考察の範囲になりますね。


ほむらちゃんはまどかを連れて結界を形成、おそらくは「まどかが」望む世界を形成したはず。なぜなら、その結界の中にはさやかやマミさん、杏子、仁美もいたから。「ほむらが」望んだ世界ならば少なくともさやかはいないはず。円環の理(まどか)に導かれた羨ましい相手だろうし。その結界の中は見滝ヶ原の街であり、過去の日常の続きを送る場所である。外部から呼び寄せた、円環の理に導かれて記憶を保っていたさやかの記憶を消し去っていき、完全に昔の生活を送ることができる世界を作った。まどかは家族と暮らし、誰一人欠けることなく、まどかが孤独になってしまうことなど無い世界。この結界の中ではまどかは概念ではなくなり、一個の人間として生きていくことができるようになる。これは、前半でのまどかの本音をほむらちゃんが完全に聞き遂げた、完遂させたのだと思います。まどかを望まぬ形でなってしまった円環の理から引き剥がし、みんなと一緒にいられるようにする。たとえそのために私が円環の理を超えて穢れに染まってしまっても。そういうことだと思います。そして、まどかのために穢れを背負い込んだほむらちゃんは安心して最期を遂げました。と言うのは簡単なのですが、ほむらちゃんが死んでしまったらこの結界世界は消えてなくなってしまうのではないか?それとも最後の世界は結界内ではなく現実世界なのか?ほむらちゃんが世界の法則を書き換えた現実世界なのか?もしくは、ほむらちゃんが投身したのは、肉体からの解脱で、今度こそほむらちゃんが、概念としての存在になったのか?(ちょっとよく分かんない)と考えられてしまう。ほむらちゃんが、死後に結界が消えてしまうなんてヘマをするとは思えないので、最初の可能性は消していいのではないでしょうか。つまり、最後の世界は現実であるか、それ以外、という話になるのでしょうか。よく分かりませんわ。ほむらちゃんの結界世界で、ほむらちゃんが死ねばその中の存在を含めて世界丸ごと消える、そして誰もいなくなる、っていうのが自分の好みなので、そう思っておきます。絶対違うと思いますがwww


最後に、恐らく後編の最後にほむらちゃんが久兵衛に黒い石を投げながら「あなたは覚えていないけどもこんなシステムがあって、大変だったのよ」みたいなことを語っていましたが、そのせいでインキュベーターが円環の理という存在を知って今回のような事態になってしまったのだと思います。だからある意味自分で蒔いた種のせいでこんなことになってしまったのだと思います。ほむらちゃん油断して口を滑らせちゃう!ドジっ娘可愛い!!


あと、蛇足かもしれないのですが、最初に言っていたことなのですが、杏子の変身シーンにだけ、1カット変な絵が挟まっていたように見えました。魔女のような、白黒の絵が挟まっていたと思うのです。情報求むです。

感想ですが、自分はほむらちゃんの大ファンなので、とっても好きでした。ほむらちゃんは想定外の事態、特にまどかに関して、に直面するとすぐにソウルジェムが濁ってしまう傾向のある美少女でしたが、ここまで振り切って濁らせてくれるとは思いませんでしたね。濁りきって悪魔になった自身のソウルジェムを口で咥えて割るところ、CMとソウルジェムの形状色が違ってたんじゃねえの、と思いました。エロティックでしたね!楽しかったです!前半ではたっぷり笑わせてもらいましたし、後半ではある意味ほむらちゃん無双が観れましたし、最高です!もうほむらちゃんが完全に主人公でしたよね!他の魔法少女4人が完全にお飾りレベル。考えながら観れたので面白かったです。円盤買ってまたゆっくり見たいです。



完全に自分の好みというか、ほむらちゃんの立場でしか観てませんでしたし、ほむらちゃんにしか注目しなかった感想考察でした。いや何も間違ってないと思う(

風立ちぬ

友人が肯定派で、っていうか肯定派って言葉も変だけど、オレが否定派だっつーことで感想求められたから久しぶりに。


冒頭が子供の頃で、子供の頃からずっと飛行機に憧れていたんだというのを示すシーンだったと思うのだけれど、ここからいきなり大学生に時間軸が飛んでしまうのがまず困惑したのー。いかんせんまだ登場人物とかを把握していないにもかかわらず新しい環境に放り込まれて、困っている最中に東京大震災の比喩表現であった、地面の隆起。焦ったねー。CMで見てなかったらマジで何のことか分からずに理解を諦めてたかもねー。


大学時代もなんだかんだいってあっという間に終わってしまって、さくっと就職しちゃって、トントン拍子過ぎな人生。二郎さんの優秀な点をしっかりこの段階で時間を取って見せつけて欲しかったと思う。就職してから、二郎さんが優秀だっていう演出がいくつか。でも「何がどうどれくらい優秀なのか」を全部表現できていなかったから、ここでも不十分な感じがした。ほいほいドイツに行って〜ってもうその辺はどうでもいいや。なにあれ、いつの間に避暑地行ってるんだよ。どういう理由で避暑地に行ったのか教えてくれよ。んで、ぼっちで避暑地に旅行してるんじゃないよこええよ。ぼっちで避暑地旅行してたら結婚決めるとか、リア充恐ろしいな。避暑地での謎のドイツ人との会話もかなり謎だった。あれ、どういう意味があったんだ?避暑地で紙飛行機作ったりそういうのはいいんだよ。運命の出会いとか、お父様に認めてもらえるとか、そのへんはいいんよ。いきなり結婚しちゃうのもまあ許せるよ。嫁がいきなり「ぼっち病院行くの決めたわ」でぼっち病院行くのはいいけど「寂しいわ、会いに来たわ」まあこれもええわ。ノロケやがって〜〜、くらいにしか思わん。でもさ。裏であった「特高がお前のことマークしてるぜ」「マジで?」「やばいからオレんち来いよ」ってさ。特高側が登場人物にいないから特高にマークされてた理由が分からないのは仕方ないけど、あまりにも理由が分からなさ過ぎた。避暑地でドイツ人と接触してたくらいか。いやー、その割に上司の家に行ってから一切特高が出て来なかったね。なにこれ。


もう個々を辿るのは記憶の限界、というか、印象的なシーンがどこにも無かったのよ。ぶつ切りぶつ切りの連続で、山も谷もなく。しかも結局ちゃんと零戦を設計するシーンはないし。「何を言いたかったのかさっぱり分からない映画」だったという印象しかないですの。二郎さんが優秀さをもってして零戦を設計する話ではなく、二郎さんが運命の出会いでご結婚なさるだけの話でもないし。困惑しか生まなかった映画でしたーー。


あ、あと、計算尺を知ってる人なんて観客のごくごく僅か、ほんの一部じゃねえの、ってずっと思ってたわ。

あいまいみー

あいまいみー 【DVD】

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キチガイ度ならこっちのほうが上」と言って友人が出してきたアニメ。キチガイなら見るしかない、というわけで見たわけですよー。これはアカンやつやった。なんだよ「ポツダム宣言大好き太郎先生」ってなんだよ!!なんなんだよ!!?これはいけませんわ。「てーきゅう」が確かに可愛らしく思えるレヴェル。理不尽というか異世界でした。実際一度異世界に行ってたし。自分にはまだ早いアニメでした。もう少し大人になってから再挑戦したいと思います。

てーきゅう

てーきゅう [Blu-ray]

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友人が猛プッシュ?していたので友人宅に押し入って見て来た。最近50インチくらいのテレビを買ったとかいう友人宅に。30分ほどのアニメだから長い感想もへったくれもないのだけれど。

まず、喋りがとても早いね。雑談しながら見るとかとてもじゃないけど出来ない。ひたすら早口で喋ってる。ショートのアニメだし、しっかり集中して見るという観点からは良いのかもしれないけど。その分かなりおもしろかった。ノリとテンポがよくてダレることがなかったのがよかったね。13話で30分くらいのアニメに「ダレる」とか何言ってるんだ、という気はするけど。内容は、友人が好きなトンデモぶっ飛び系日常アニメだった。脈絡もないぶっ飛び理解不能ボケ、オチない回収されないボケ、ひたすらに理不尽にボケ倒して去っていく、嵐のような内容でした。面白いけども笑いどころが分からない、楽しいのだけれども笑っていいのか分からない。見終わった後に(これ、笑っていいのかな?面白かったし楽しめたし、ギャグなんだよな、きっと?)と不思議に思いながら笑わないといけないような。自分も友人のせいでだいぶこういうジャンルのアニメに慣れてきたから素直に笑えるようになったけど、普通にこれ意味わかんねえよおもしれーよ!!

あ、女の子が可愛かったからよかったです。マンガにも興味がわいてきました。

巨神兵東京に現わる

これまたすごい作品でした。巨神兵のほうが先だったんですけどね、まあ都合上後ろになりましたわ。東京に、というよりもあんな低空に巨神兵というか巨大な化け物が現れたら恐慌状態になっちまうんじゃなかろうか?写真を撮っている人ばかりだったのは異様な風景でした。巨神兵の口からパカッ!とやられるビームはあんな風になってたんかー!と目を奪われますた。MGでプラモ化してほしいな。なってもfigmaだろうけど。口内とか腹腔内を作りたいのです!!確か、CGを一切使っていないんですよね。VFXオンリーだと。すごいなー。特撮は好きじゃないんだけど、絵がとっても迫力に溢れていて威力がありました。

ヱヴァンゲリヲン新劇場版:Q

見てきました。ネタバレしかないです注意。



日曜日現在3回観ました。ある程度順に疑問点をあげていきます。自分なりの解答をついでに。
・シンジは誰に何の目的で隔離されていたのか。
ゼーレないしはNERVに、サードインパクトを起こすためのキーとして安全に保管する必要があった?

・アスカの眼帯は誰にやられたのか?
それよりアスカのプラグスーツのおっぱい部分がテープで補修されてたとこのほうが大事だな!!おっぱいテープ!!

・マリ可愛いね。
坂本真綾さんの声がツボってるというか性格最高っす。オレがまだ結婚していないキャラの中でお付き合いしたい、同棲したいキャラ、ナンバーワン。

エヴァの呪縛って何?
いつまでもエヴァに囚われ続けているエヴァオタへの批判だと思います。いつまでも大人になれないオタク共、という意味で。物語的にも歳取らないのは楽な設定だと思いますし。そのおかげでアスカがシンジに対して「ガキシンジ」とガキ呼ばわりですよ。そりゃ14年ちゃんと生活していたアスカと違い、14年初号機に取り込まれていたシンジくんは精神的にも成長することができないのですから、ムチャなことだと思いますよー。

・奪還の際のパターン青はいったい何物?
ゼーレないしはNERV製の使徒と思われ。

ミサトさん達がいる組織はどこに属しているのか?
国連直属(とネットでどっかで見た)。海を青くする団体という名目らしい。サードを起こしたNERVが解体され、残党狩りみたいなことしてるんだね。

・14年の間に何があったのか?
分かりませんわー。ミサトさんのあの態度には加持さんの死が関係しているのでは、と思いますけれど。加持のスパイ仲間達が作っていた組織にミサトたちが加入したのではないでしょうか。高雄コウジの「加持の言っていたよりうんぬん」のセリフから、彼が加持と繋がりがあったことは伺えますので。

・なぜNERVとWILLEは対立しているのか?
NERVはサードを起こしたい、WILLEはサードを防ぎたい。当然ですね。

・NERVはなぜ壊滅してしまったのか?
国連と政府から見放された、後ろ盾を失って、戦自らそのへんに攻めこまれたのではと。壁に砲弾の穴が複数ありました。使徒の攻撃跡ではなく、人為的な跡だったので、戦自とかそのへんの「人」に壊滅させられたのでは。

・WUNDERの神殺しとは?
その後の拾参号機のシーンで神殺しというのが出てきた(やっべ覚えてたのに忘れたw)んですけどね。エヴァのコアから来る使徒を倒せる能力のことでしょうか。なんだったか忘れてしもーたーー!!

・NERVは誰が動かしているのか?(電気や洗濯やご飯など)
描写されていないけども人がいるんでしょうか?ゲンドウが洗濯板で洗濯してるところも想像してみたいですが。

綾波は何人目なのか?っていう話でいいのか?
もう一切が不明ですわ……

・カヲル君は今回も使徒なのか…
後半で第一の使徒だと自分で言っていましたね。そして首のDSSC(でしたっけ?名前失念)では第13使徒として識別されていました。おそらく彼が覚醒した、というのがフォースインパクトのきっかけだと思います。

アヤナミレイ(仮称)はなぜマンションの表札を今だに使っているのか?
アヤナミレイ(仮称)のことについては全てが分かりません。

・シンジはピアノを過去に習っていたのかな?
上達が早すぎます。

・外界への階段ってどうやって作ったんやろ…?

・あの巨大な球は?
月らしいです。パンフレットの石田彰インタビューに書いてました。

・謎の棒の上の祭壇のようなものは?
なんなんでしょうね……あそこで拾参号機が覚醒してましたけど……。

・カヲル君が直したDATプレーヤーのトラックナンバーが変わっていました。
これはTV版からオレは分からないんですが、DATプレーヤーって何の意味があるんですかね?

・やはり町は
消え去った

エヴァのナンバリングが、Mark.6やMark.9と弐号機や拾参号機と言い方が異なるのはなぜ?
最初はNERV製とゼーレ製かと思っていたんですが、Mark.9があるせいでそうじゃないって分かっちまいました。

・リツコがいないのにダブルエントリー技術を開発できたのか?
リツコがNERVを出る前に開発していたのだろうか?

セントラルドグマ最深部にあるMark.6が自立型になってるのはどういうことか?
破は平行世界の話であって、Qの世界ではカヲル君は破の最後のシーンでシンジを助けていないという説が。新劇がどこかしらと平行世界であるというのは公式*1ですので、それがどことの平行世界なのかを考えるべきでは?

・NERVの元司令部にある巨大なレイの頭は?
目が無くて怖かったですね。画面にいきなり出てきたのでトラウマな人多いんとちゃいますやろか。破でゼルエル綾波乗る零号機を食べて綾波の外見を獲得し、それをMark.6が首を落として、セントラルドグマ最深部にあったのはその身体ではないんだろうか?

セントラルドグマ最深部にある白い身体は?
あれはリリスじゃないだろうと思うのですよ。上記の通り、あれは元ゼルエルなのではないかと。そしたら逆にリリスはどこに行ったのでしょうね。そもそももともとセントラルドグマにいたのはリリスだったのでしょうかそれすらも疑わしくなってきましたよ、オレの中では。

セントラルドグマでマリが拾参号機に撃った「虎の子」とは?
なんだろう。拾参号機の中に入り込んでいったけど。すごい気になる。マリってどちらかというとゲンドウみたいに「思わせぶりなこと」ばかりを言っているイメージですね。「Aなんとか弾」って言っていたような気がしますけど。

ロンギヌスの槍とカシウスの槍って?
ロンギヌスはイエスの奇蹟の血を受けた槍としての伝承があり*2、今回出てきたのはカシウスの槍。カシウスってなんやねんという話ですが、カシウスも人の名前。というかロンギヌスさんと同一人物。なのかな?一応そっちのことだと思っとこう。一人の話なので、きっとロンギヌスの槍とカシウスの槍は本質的に同じものなのでしょう。わっちにはどうして初号機を貫いたはずのカシウスの槍がロンギヌスの槍に変わっていたのだ?いつロンギヌスがカシウスに?誰の手によって?いや、槍を一度抜いて違う槍を刺すなんて芸当はしたらフォースインパクトが起きるので出来ませんよね。なら抜けずに槍が変形した、もしくはカヲル君がカシウスの槍だと思っていた槍が実はロンギヌスの槍だった*3のどちらかだと思いますん。変形の場合は、何か元ゼルエルかMark.6かのどちらかが槍に影響を及ぼしたとしか考えられない。それはなさそうだよと。なので、ゼーレを出発したカヲルくんが「あ、これカシウスの槍だからな。これで覚醒した初号機ぶっ刺してこい」って言われて持たされた槍が実はロンギヌスの槍だったのですかねー。この時点からゼーレの罠が始まっていたと考えるのが妥当ではないでしょーか。

ちなみにカシウスのもう一人歴史に名を残している人として、ユリウス・カエサルを暗殺したうちの一人です。こちらは実在の人物のようです。「ブルータス、お前もか!!」の仲間なんだって!世界史は知らないので知らないのですがね!こっちの人物、これがまた「ガイウス・カッシウス・ロンギヌス」というらしく、すっごいややこしくてすごいなぁと思うのですがぁ?もしかして最初からロンギヌスの槍ってこっちの人だったり……はしないでしょうけど。どちらにしろ、上役殺しの槍なんですねーwwwおもろーwww

・カヲル君は
やっぱりホモ

・なんでフォースインパクトが起こったのか、止まったのか?
直接的には13使徒として覚醒したカヲル君が死んでシンジも拾参号機から放出されたので、でしょう。そもそもインパクトというのがアダムの末裔である使徒リリスの末裔であるヒトのどちらかがリリスと融合覚醒すると、旧生命体を滅ぼすために起こるもの。なので覚醒するのがカヲル君でもシンジでも、どちらでもいいわけです。おそらくマリが「ガフの扉が閉まらない」とシンジのことを予備呼ばわり(なんて言ってたか忘れた……)していたのはこのことだと思います。ゼーレ側としては、インパクトが起こってしまえば誰が起こそうがどうでもいいわけです。それで、まず首輪をシンジから外しカヲル君に対してシンジの心を開かせる、そしてカヲル君をトリガーとして首輪の爆発をカヲル君が引き受け、その罪悪感からシンジが絕望し、覚醒を引き継げば、最小限の損害でインパクトを起こせる(シンジがまず覚醒し、首輪でシンジが死ぬとカヲル君が覚醒を引き継ぐかは不確定すぎる)。でもそのときにマリがシンジを強制射出したからインパクトは止まった。覚醒した生物がいなくなったからインパクトは止まったんでしょーね。

これは本筋とは関係無さそうだけど、どうしてセントラルドグマから這い出てきた改弐と八号機で、アスカが自分でシンジを止めに行かなかったのか、アスカだったら自分でシンジのことを殴りに行きそうなものなのに。それ以上にWUNDERの危機を感じていたのでしょうか?「WUNDERは自分が守らなければ」みたいなことを思ったのでしょうかね?分からないです。

・「あんたはどうしたいの!」とアスカに問われたアヤナミレイ(仮称)が脱出を選んだ理由は?
アヤナミレイ(仮称)のことは全く分からないと言っただろう!

・3人ともプラグが抜けてぶっ飛んでいろいろ
マリの八号機がたったあれだけのことで大破しているのも理解に難しいけど、まあそれは置いといて。飛んでったプラグの中でいじけるシンジが可愛らしいんだけど、それを蹴るアスカがとっても素敵でした。シンジを蹴るアスカがとっても素敵でした!アスカが「リリスが迎えに来れるところまで行くわよ」って、あの何か測定してた機械は何なんですかーー!L密度ってなんですかーー!このへんは今はまださっぱり分かりませんでした。アスカに引っ張られたシンジが落としたDATプレーヤーをアヤナミレイ(仮称)が拾ったのかどうかは分かりません。拾っていて欲しいと思います。


自分なりの疑問点と考察でした。


感想はねーー!マリのおっぱいが素敵に揺れ揺れ〜〜ゆれゆれ〜〜ゆれ〜ゆれ〜〜ゆれ〜〜ゆれ〜〜マリが最強でした。鼻歌から言葉遣いから眼鏡からおっぱいからプラグスーツから股間から立ち上る匂いから八号機から援護が遅れるのから、マリが最高でした。特に今作では綾波レイがおらずアヤナミレイ(仮称)しかいなかったために、旧来からの綾波派が行先を無くし、路頭に迷ってしまったでしょう。しかし、これからは三人娘全てを愛せる、そんな新劇になりました。三人娘全てを愛せます。みんな大好き!当然アスカも大好き!!


一回目観た時、ホントに誇張抜きで最低でも1秒に3個ずつくらい頭の中に「?」が浮かんでいました。考察どころか、現状を認識するだけで精一杯でした。あれだけ理解が追いつかなかったのは人生において高校の数学の微積分の授業以来でしたね!!ぱねえっす!


ちなみに
WUNDERは「奇蹟」
WILLEは「意志」
という意味でした。

*1:パンフレットの石田彰インタビュー

*2:これは承知のことと思いますがー

*3:ロンギヌスの槍が複数あるというだけで驚きなのですがね

新世界より

原作小説を読ませて頂いているのですが、とてもおもしろいです。ですが、非常に難しいです。内容が難しいというのではなくて状況情景を思い浮かべるのが難しいです。情景の説明不足というのではなく、あまりに想像を超える生き物が想像を超える生態なので、想像が出来ないのです。想像する必要ないんですが、せっかくアニメがあるんだから色々思う耽ってみるのも有りかな、と。まあそれはいいのですが、まだ中までしか読んでいませんので、ちょっと疑問がまだあるのですよね。下を読めば解決するのかしら?疑問点を幾つかあげてみたいと思います。
・早希の追想という形式で書かれているが、なぜ執筆の時間軸の登場人物として覚以外が出てこないのか
・今の人類はどのグループの生き残りなのか
・バケネズミはどういう存在なのか
・スクィーラは何を考えているのか
・ミノシロがなぜ神聖視されているのか
・ミノシロモドキはもう出てこないのか
・業魔は瞬がなってしまって出てきたが、悪鬼は何なのか
・どれだけの大人が真実を知っていて、知っている大人はどうやって知ったのか
・呪力が最初に宿ってから、清浄寺で一度封印してから再度付与する形式を取るのはどうしてか


最後のが今一番気になってるんですがね。そんな感じです。読んでたらきっともうちょっと色々不思議なことがあるとは思うのですが。


それにしても、読んでいて一番思った事は「これってすごく銃夢Last Orderに似てる」ということです。何がというと、管理社会に於いて子どもというのは忌み嫌われる存在であるということです。大人と子どもというのは人類が最も抜け出すことのできない二項対立だと思うのです。「管理社会を構成する者としての大人と、管理社会を逸脱する者としての子ども」とも言えるし、「大人というのは管理社会を構成する者であり、子どもというのは管理社会を逸脱する者」という定義でもあると思うのです。大人と子どもというのは、最も根本的な敵対関係とも言えるのでしょう。というか、こういう評論文を教育関係の文章で見たことがあるのですがね。大人は子どもが最も恐ろしい存在であり、子どもは大人が最も畏怖すべき存在である。そして、子どもはいつしか自分が最も畏怖していた存在である大人になってしまう。しかし子どもは大人になりたくない。しかし大人になってしまう。だから、大人になるための恐怖の緩衝材として、成人儀式、通過儀礼が生まれたのではないでしょうか。


倫理で、青年期だのヤングアダルトだの、という授業をやったし自分もやりますが、これは明らかに大人側の視点、大人側の理屈、大人側の言い分です。子どもはそんなものを習ったからといって、逆に醒めてしまわない、大人に近付こうとしない、ということが必要なのではないでしょうか。


今の子どもは自分も含めて「大人になる」ということに恐怖(というのが適切かは分からないですが)がほとんどないと思うのです。そして「早く大人になりたい」と同時に「ずっと子どもでいたい」という願望も同じに大きくなっていった。その相反する願望の接触部分が大きくなり、それがモラトリアム期間の延長へとつながっているのではないかと思いました。