2016年に考えた1990年代邦楽ベスト(という名目の日記)

今年はとくに自分のクズさをずぶずぶと突きつけられた。なぜまだ死んでいないのだろう。
(このような自虐的な態度がさらに周りを不幸にしている)
「日々の生活」という学芸会ではなにかをはぐらかしつづけなければいけない。
アニメ『響け!ユーフォニアム2』最終回を見返しながらそのことを強く刻むことにした。
どの登場人物も素晴らしく、また各人物の配置もとても美しいものだったが、田中あすか先輩の言動は忘れられない。
黄前久美子が漏らしてしまう「本音」は、やや不穏なものもありつつ(とくに高坂麗奈には油断の度合いが強い)
少しずつ「ポジティブで真っ直ぐな感情」といったものを多く漏らすようになるが
田中あすか先輩は卒業式までかっこよかった。黄前久美子に見せる微妙なニュアンスの「気持ち」にもヒリヒリしていた。
ただし、あのかっこよさは演奏者としての確かな技術と学業の成績の良さというスキの無さが条件なのだろう。
そこにとてつもない「しんどさ」を感じる。

きっと直接的には『ミュージック・マガジン2016年7月号』の
特集「90年代の邦楽アルバム・ベスト100」なのだろう。
個人のブログ等で1990年代の邦楽について語られたいくつかの文章や
またはランキングだけ記されたものなどを目にする機会がおおかった。
もちろんそれだけだったら、いつものように情報をうけとるだけうけとって
あしたにはもう読んだことさえ記憶から消えさっていたのだろう。

ティーヴン・ウィット『誰が音楽をタダにした?──巨大産業をぶっ潰した男たち』(2016,早川書房)のエピローグ
「とうとう諦めた僕はスポティファイに会員登録し、現実を受け入れた。
僕がアーカイブだと思っていたものは、磁気の切れかけたゴミの塊だ。」
という記述が定期的に思い返される。
とくに「2016年年間ベスト」といったものを見ているときは残像のように脳内にへばりついていた。

病院の待合スペース。診察までの待ち時間。携帯端末をいじったり
置いてあるよくわからない雑誌を眺めるより、ほかに時間をかけるべきことはないだろうか。
そこでメモ帳とフリクションボールペンとA6サイズのクリップボードを用意して
ひとりで1990年代邦楽の順位付けを楽しんでいたのだ。
その手書きのメモに書いた順位をもとにして
ブログまで更新してしまうとは予想外であった。

50.cali≠gari「第3実験室 改訂版」(1998年)

第3実験室 改訂版

49.Goddess in the Morning「Goddess in the Morning」(1996年→再発1998年)

Goddess in the Morning
メーカーの公式ページ(SOUNDCLOUDの視聴あり)http://magnet-biosphere.com/item/323.html

48.EGO-WRAPPIN'「SWING FOR JOY」(1999年)

SWING FOR JOY

47.スピッツ「フェイクファー」(1998年)

フェイクファー

46.L'Arc~en~Ciel「ark」(1999年)

ark

45.L'Arc~en~Ciel「ray」(1999年)

ray

44.SOFT BALLET「INCUBATE」(1993年)

INCUBATE

43.中谷美紀「私生活」(1999年)

私生活

42.CorneliusFANTASMA」(1997年)

FANTASMA

41.La'cryma Christi「Sculpture of Time」(1997年)

Sculpture of Time

40.國府田マリ子「だいすきなうた」(1998年)

だいすきなうた

39.LAREINE「LILLIE CHARLOTTE」と「Métamorphose」(1998年)

2枚のシングルを1つにする反則技だが
2013年に「LILLIE CHARLOTTE within Metamorphose」として
まとまってリリースされたので。
LILLIE CHARLOTTE within Metamorphose

38.Merry Go Round「REDDISH COLLECTORS NO DEAD ARTIST」(1999年)

REDDISH COLLECTORS NO DEAD ARTIST

37.SUGIZO「TRUTH?」(1997年)

TRUTH?

36.INORAN「想」(1997年)

想

35.X「Jealousy」(1991年)

Jealousy

34.Cocco「クムイウタ」(1998年)

クムイウタ

32.新居昭乃「そらの庭」(1997年)

そらの庭

31.BUCK-TICK「darker than darkness -style93-」(1993年)

darker than darkness -style93-

30.PIERROT「FINALE」(1999年)

FINALE

29.D≒SIRE「終末の情景」(1995年)

終末の情景

28.Plastic Tree「Hide and Seek」(1997年)

Hide and Seek

27.黒夢「CORKSCREW」(1998年)

CORKSCREW

26.NUMBER GIRL「シブヤROCKTRANSFORMED状態」(1999年)

シブヤROCKTRANSFORMED状態

25.BUCK-TICK惡の華」(1990年)

惡の華 (2015年ミックス版)<プラチナSHM>

24.L'Arc~en~Ciel「True」(1996年)

True

23.LUNA SEALUNA SEA」(1991年)

LUNA SEA

22.LUNA SEA「IMAGE」(1992年)

IMAGE

21.LUNA SEA「EDEN」(1993年)

EDEN

20.Laputa「麝〜ジャコウ〜香」(1998年)

麝?ジャコウ?香

19.Laputa「翔〜カケラ〜裸」(1999年)

翔?カケラ?裸

18.AMADEUS「霞」(1998年)

https://images-fe.ssl-images-amazon.com/images/I/5141cbZuxJL._SL500_.jpg

16.Dir en grey「楓」〜if trans・・・〜(1998年)

http://direngrey.co.jp/wp141000/wp-content/uploads/2014/03/kaede-box.jpg
http://direngrey.co.jp/discography/340/

15.L'Arc~en~Ciel「HEART」(1998年)

https://images-na.ssl-images-amazon.com/images/I/51mGAHjkLHL._SX466_.jpg

14.MALICE MIZER「Voyage 〜sans retour〜」(1996年)

Voyage

13.Dir en greyGAUZE」(1999年)

GAUZE

12.螢「ガラクタ」(1999年)

ガラクタ

11.Plastic Tree「Puppet Show」(1998年)

Puppet Show

10.Port of Notes「Complain too much」(1999年)

Complain too much

9.L'Arc~en~Ciel「heavenly」(1995年)

https://images-na.ssl-images-amazon.com/images/I/51MtC6icYuL._SX466_.jpg

8.螢「ハリガネ」(1999年)

ハリガネ

7.Raphael「Sick」〜XXX患者のカルテ〜(1999年)

Sick?XXX患者のカルテ

6.MALICE MIZER「memoire DX」(1994年)

memoire DX

5.REDЯUM「REDЯUM」(1999年)

REDЯUM
http://park8.wakwak.com/~redrum/

4.MALICE MIZER「Merveilles」(1998年)

http://www.malice-mizer.co.jp/_src/sc889/14866.jpg

3.Coccoブーゲンビリア」(1997年)

ブーゲンビリア

2.L'Arc~en~Ciel「DUNE」(1993年)

DUNE
ただし現在は「Floods of tears (single version)」「夜想花」「予感」の
ボーナストラック入りの「DUNE 10th Anniversary Edition」がおすすめ

1.L'Arc~en~Ciel「Tierra」(1994年)

Tierra

50位〜41位

50位をどうするかで悩み、最終的にCali≠gariの「第3実験室 改訂版」にした。
どちらかといえば「第4実験室」「第5実験室」の方がまとまっていておすすめだが
私が一番始めにジャケ買いしたのが「第3実験室 改訂版」だったので。
「VISUAL JAPAN SUMMIT 2016」のCali≠gari良かったです。
スピッツは「ハチミツ」「インディゴ地平線」と悩んで「フェイクファー」にした。


EGO-WRAPPIN'、SOFT BALLET中谷美紀Corneliusはリアルタイムではなく後追い。
フリッパーズ・ギター小沢健二ソロがいまだにうまく聴けないのに
コーネリアスのこのアルバムはしっくりきたのが不思議。


La'cryma Christi、ラルク「ark」「ray」はほぼリアルタイム。
「ark」「ray」は当時はよく聴いたが2016年に振り返ると、さすがにアルバム単位で聴くことは稀か。
逆にラクリマクリスティはリアルタイム時よりも評価が高くなっている

40位〜31位

世間の評価が高い(気がする)SUGIZO「TRUTH?」よりもINORAN「想」を上位に置いている。
ゲストボーカルを多数参加させ、退廃的ながらも耽美な聴き心地なのでINORANに軍配が上がる。


椎名林檎無罪モラトリアム」。
当時は「警告」「モルヒネ」あたりが好きだったが
「正しい街」「丸の内サディスティック」が評判高いと後年に知り
また別の時期には「茜さす 帰路照らされど・・・」が好きになったりと
聴き方が変わったアルバム。さすがに最近はかつてほどの熱量は無いが。


LAREINEはリアルタイム時の思い入れが強く出た結果。
國府田マリ子、Merry Go Round、X、新居昭乃BUCK-TICKは後追い。
國府田マリ子さんは声優だが、このアルバムは
シンガーソングライターが作ったミニマムな作品という佇まいで好ましい。

30位〜21位

ピエロはインディーズ時代のアルバムの方がファンには評価が高いのかもしれない。
ただ、自分は「パンドラの匣」「CELLULOID」「Screen」のどれかを選ぶのが難しかったため
メジャー1stの「FINALE」を選択した。当時よりもかなり評価が上がったアルバム。


NUMBER GIRL「シブヤROCKTRANSFORMED状態」は
いわゆる97年だか98年の世代と呼ばれているバンド群のなかで
唯一リアルタイムで聴いていたバンド。


BUCK-TICK惡の華」が思いの外上位の感じがするが
「NATIONAL MEDIA BOYS」はもちろんだが
「LOVE ME」「KISS ME GOOD-BYE」など地味に好きな曲もあるためこの位置となる。
プラのメジャー1st「Hide and Seek」は後のアルバムに比べて
あまり評判をきかないが、個人的にはかなり好き。
2012年発売の「インク」初回限定盤でセルフカバーしたため
現在聴くならこの「Hide and Seek (Rebuild)」を聴いてしまうが。
D≒SIREは完全に後追いなのだが、やはり良い。


私は黒夢の良い聴き手ではないのだがそれでも「CORKSCREW」の勢いには圧倒される。
2016年に改めて聴くと、黒夢にはその後のV系バンドの煽り曲の原型が詰め込まれているとすら思えてくる。


L'Arc~en~Ciel「True」は一般的にかなり評価が高いアルバムで
ラルクのなかで一番だと答える人も多い。ただ、私がその評判を知るのはずいぶん後だった。
ルナシーも一般的には「MOTHER」「STYLE」の方を勧められることが多い。
総じて「True」「MOTHER」「STYLE」は「同級生が好きなアルバム」という印象が強い。

20位〜11位

Laputaについて。この順位を考えるために聴き直していたら
ぐんぐん自分のなかで評価が高まっていってしまった。
逆にAMADEUS「霞」、Dir en greyGAUZE」などは当時の思い入れのみで
この順位にまできている感じもしてしまう。
Dir en greyのビデオ作品を入れているのは
アルバム「MISSA」ではなくやはりこのVHS作品ヴァージョンが好ましいからだ。
「GARDEN」の歌い方がMISSAヴァージョンとビデオヴァージョンではちがうのだ。


ラルク「HEART」も当時の思い入れ要素の濃いもので
今、だれかにおすすめするかといったら正直よくわからない。
milky way」を聴きつつ夜中に空を見上げながらあてもなく散歩していたことを思い出す。
Plastic Tree「Puppet Show」は逆に作品自体の持つポテンシャルの高さで選んだつもりである。

10位〜1位

Port of Notesは「Complain too much」しか聴いてない。
それでも(それだからこそ)このアルバムが特別なものになっている。
螢はたぶん個人的に聴き続けるだけでとくに誰とも共有しなくていい気がしている。
Raphael、REDЯUM、MALICE MIZERはもちろん当時から好きだったが
2016年に限定復活ライブを見たのが大きい。
といった事情をふまえてなおCoccoブーゲンビリア」と初期ラルクを上位3つに据えた。
上位にいけばいくほど同じアーティストばかりのランキングになってしまった。


Cocco氏はデビュー20周年ベスト盤を発表するようだが「やわらかな傷跡」が収録されているのは良かった。
(公式映像https://www.youtube.com/watch?v=X815fvPU-cw
初期ラルクに関してはもはや自分のなかで揺るぐことがない順位なのでとくに付け加えることもないが
「風の行方」「As if in a dream」といったもとから好きな曲に加え、ここ数年のライブで披露されることで蘇った曲というのも多い。
2011年20th L'Anniversary Liveの「In the Air」「ガラス玉」。
2012年国立競技場の「C'est La Vie」、2014年国立競技場の「Blame」。
2015年L'ArCASINOでの「and she said」「Wind of Gold」。
25週年でまた記念ライブをやるようだが果たして。

追記

Missalina Reiは2000年代だという勝手な思い込みがあった。
気付いていたら20位〜11位のどこかに入ったと思われる。
・Missalina Rei「虹色した飴玉のもたらした幸福なひと達の生誕からその顛末まで」(1998年)
虹色した飴玉のもたらした幸福なひと達の生誕からその顛末まで
・Missalina Rei「ト・キ・メ・キ」(1999年)
ト・キ・メ・キ


まだまだ見落としがありそうだ。

2013年してきおんがく

ブログをまったく更新していない。なのにまだ自殺していない。それがとてもかなしい。


こうやっていま、ブログを書いている理由はいくつか考えられるけれど
まずは、さすがにここまで更新間隔をあけていれば
ほとんどだれも見ていないだろうという思惑がある(もともとあまり見られていないとは思うが)。
あとは、いろんな方の2013年ベストみたいな記事を拝見して
たんじゅんにたのしそうだと思ったのもおおきい。
また、自分にはソーシャルメディアをつかって
だれかとコミュニケーションするのは苦手だという感覚がどうしてもぬけない。
自分以外と対話する気があまりないのかもしれない。


今年は、個人的には以前はまったく理解できなかった
Janne Da ArcおよびAcid Black Cherryの歌詞が
ある体験を介して少しは身にしみるようになった。
その変化に自分自身ここちよい驚きを感じている。
なのでAcid Black Cherry『2012』が2013年きいた旧作ベストかな。

『2012』

『2012』

ヴィジュアル系的部門


LUNA SEA「A WILL」

A WILL

A WILL

これをいちばん最初にあげてしまうのは
いささか気恥ずかしい部分もありますが、
総合的にはこちらかな。
せまい観測範囲では「Thoughts」が人気でしたが、
個人的には「Rouge」「The End of the Dream」の流れもグッときます(シングル曲とおなじだけど)。


メガマソ「動かなくなるまで、好きでいて。

動かなくなるまで、好きでいて。 (B TYPE)

動かなくなるまで、好きでいて。 (B TYPE)

メガマソのキャリアのなかでいちばん好きかもしれない。
もともと先行シングル「雪はまだ降り注いでいるか?」が好きでしたが、
これまでアルバム全体になると、失礼ながら印象にのこらないことが多かったので
今回もそうなのかなとおもっていたら、期待を裏切られてとてもこのみでした。
(ただ、「雪はまだ降り注いでいるか?」はシングルバージョンのほうがしっくりくるかも)
「動かなくなるまで、好きでいて。」がすきです。


・DIAURA「FOCUS」

FOCUS(初回生産限定盤)(DVD付)

FOCUS(初回生産限定盤)(DVD付)

1stにひきつづき、2ndも安定していますね。
今作もヴィジュアル系世界ではおなじみの「あの丘(異世界)で鐘を鳴らしていそう」感満載でした。


・yazzmad「picturesque」

picturesque

picturesque

いぜんのミニアルバムよりこの1st FULL ALBUMがだんぜんすきでした。
ぜんたいてきにやさしい雰囲気ですね。すてきです。
すこし声の印象がRaphael(ヴィジュアル系バンドのほう)を思い出させます(個人の感想です)。


・DISH「春と訣別と咲乱」

春と訣別と咲乱

春と訣別と咲乱

音的にはZIGZOとちかいですかね。
個人的にZIGZOの「THE BATTLE OF LOVE」(2012年)のほうがすきなのですが。
それでも「バニラ」とか折に触れてきいてました。のでやはりはずせないかな。


以下、次点。
・amber gris『AROUND CHILDREN』(ファーストアルバムのほうがこのみかも)
・the god and death stars『-dawn of the god-』(まったくわるくない。のだけど)
・Moran『jen:ga』(まったくわるくない)
・あさき『天庭』ヴィジュアル系か不明だけど)
DIR EN GREYTHE UNRAVELING(よくきいたけどほぼリメイク作品なので)



●声優・アニソン的部門

・μ's「ラブライブ! μ's Best Album Best Live! collection」

ラブライブ!  μ's Best Album Best Live! collection 【通常盤】

ラブライブ! μ's Best Album Best Live! collection 【通常盤】

2013年もっともきいたのはμ'sだったかもしれません。
ベタですけど「Snow halation」「夏色えがおで1,2,Jump!」ですかね。
「ダイヤモンドプリンセスの憂鬱」はライブ映像を拝見してなぜかすきになりました。とくに歌詞がすてき。
このほかシングルで出た「ススメ→トゥモロウ」「No brand girls」「START:DASH!!」もだいすきでした。


竹達彩奈apple symphony

apple symphony [通常盤]

apple symphony [通常盤]

「Sinfonia! Sinfonia!!!」がCymbalsっぽくてよくききました。
それ以外の曲もすばらしくこのみでした。
残念ながら花●香菜さんの「claire」が
個人的にあまりしっくりこないことも手伝って
たけたつさんのこのアルバムには救われました。


妖精帝國「PAX VESANIA」

PAX VESANIA

PAX VESANIA

妖精帝國のキャリアのなかでだんとつでよかったです(ここは良いと言ってしまおう)。
ライブも初期の安い打ち込み主体のものとちがい、がっつりバンド然としていてすてきでした。


悠木碧「メリバ」

2nd プチ・アルパム「メリバ」(通常盤)

2nd プチ・アルパム「メリバ」(通常盤)

新居昭乃!という点を考慮するまでもなくこのましい。
この統一された世界観と音楽性が好きな人には
じゃっかんジャマと思われるかもしれない「I Can Fly!」のような楽曲も
(前回のアルバムでいえば「時計観覧車」「シュガーループ」)
自分のような耳のセンスがジャンクなものにはありがたいです。


豊崎愛生「Love letters」

1stにひきつづき、全体的にすきでした。
「See You Tomorrow」「CHEEKY」「オリオンとスパンコール」などはとくにききました。

やなぎなぎ「エウアル」

過去ニコニコ動画に投稿していたりsupercellのゲストボーカルをしていたりと、
個人的に敬遠する要素がおおかった(申し訳ない)のだが、
インタビューで新居昭乃さんに影響をうけているといった発言をしていたのをみて
また、シングル「アクアテラリウム」を石川智晶さんが手がけていて
気になってこのアルバムをきいてみたら、意外とよかった。
だがしょうじき、誰かにおすすめするほど強烈な印象もなかった(失礼)ので
備忘録としてここに記しておくぐらいがちょうどいい。


以下、次点
新谷良子「Blooming Line」(まったくわるくない)
小松未可子「THEE Futures」
夏至の果実(Sunset Cherry Mix)がシングルバージョンよりすき)
(今年だと「終わらないメロディーを歌いだしました。」もすき)


以下、シングルで
・渡辺早季(CV:種田梨沙)「割れたリンゴ」
北白川たまこ(洲崎綾) 「ドラマチックマーケットライド」
(および「たまこまーけっと」キャラクターソングアルバムより「おもちアフェっクション!」)
・M@N☆GIRL!「girl meets DEADLINE」
・あいう♥らぶ「カニ☆Do-Luck!」「いちごいちえ」
・一ノ瀬はじめ (CV:内田真礼)「INNOCENT NOTE」
赤城みりあ (黒沢ともよ)「Romantic Now」
黒崎真音X-encounter
・ミネラル★ミラクル★ミューズ「デートTIME」


Bandcampのフリーダウンロード(現段階では)部門

・qibe「Nafas batin」
http://qibe.bandcamp.com/album/nafas-batin
インドネシアのミュージシャンらしい。
シューゲーザー風味に飽きてきたと思ったらポストロック風味になり
ポストロック風味に飽きてきたと思ったらシューゲーザー風味になる。


・Crying「Get Olde」
http://dbldblwhmmy.bandcamp.com/album/get-olde
ニューヨークの人たちらしい。
チップサウンドを取り込んだ8bitギターポップ炸裂。
微妙に愁いをおびた女性ボーカルもここちよく
なんだかんだいってけっこうききました。


・Kero Kero Bonito「Intro Bonito」
http://kerokerobonito.bandcamp.com/album/intro-bonito
ロンドンで活動するイギリス人とハーフの日本人女性で構成されてるらしい。
2013年たとえばアイドル方面でゆるふわラップな楽曲はそこそこ量産されたかもしれない。
だけど、自分はこちらの方がこのみであった。


・Anup Sastry「Ghost」
http://anupsastry.bandcamp.com/album/ghost
プログレメタルですかね。
展開がおおいので、わりと聞き飽きなかったです。


そのた部門

・きのこ帝国「eureka」

eureka

eureka

基本シューゲーザーだけど、前作にくらべて、
純粋にロック的な衝動が増していて(「春と修羅」「国道スロープ」)すきでした。


・Go-qualia「Xeno」

Xeno

Xeno

分解系レコーズの主宰の方の2nd。
おおざっぱにいうとエレクトロニカだけど、
抽象的であったり、かとおもえば歌もの(と言い切れるかは微妙だが)が入っていたり。
1stよりすきでしたね。


ChvrchesBones of What You Believe」

Bones of What You Believe

Bones of What You Believe

エレクトロ・ポップ。
とくに斬新というわけではないのでひとによってはすぐ飽きてしまうかもしれない。
ただ、個人的に曲がでた当初はけっこうきいていたので。


・THE TEENAGE KISSERS「PERFECTLY DIRTY」
(商品ページがうまくはれなかった)

北出菜奈さんがこういう音楽の趣味があったとは知らなかった。という驚き。
ここまですなおなオルタナティブ・ロックをきかせてくれるとは。
やはり「BLACK SKINNY BIRD」がすきかな。


以下、次点。
・PLASTICZOOMS「CRITICAL FACTOR」(日本のゴス・ニューウェーブ・ポストパンク。ライブがよかった)
・Savages「Silence Yourself」(イギリスのポストパンク。女性ボーカルがかっこいい)
・James Ferraro「NYC, Hell 3:00 AM」「Cold」
無知なのでジャンル等の説明ができないが、
アンビエント+R&B的なものが基調にある感じかな。
アンビエントといっても全体的に冷え冷えとした空気でよかった。

JACK IN THE BOX 2009 日本武道館

開演前BGM:65daysofstatic


65daysofstaticが!!!!どの曲が流れていたのかは自信ないけど
「One Time For All Time」の一曲目「Drove Through Ghosts to Get Here」だった気がする

One Time For All Time

One Time For All Time

シークレット:14:05 acid android

黒い網に覆われたステージ。突如暗転。固定されたカメラが足元を映し続ける。
しゃがみ込んでパフォーマンスするyukihiro。会場の熱狂。三曲終了後に網が取り払われる。

14:34 ゾロ

メガマソ涼平は「止め」や「柔らかい動き」で女形を表現するが
ゾロたつひは「ぴょんぴょん跳ねながら」ベースを弾き女形を表現する。
M-3. COSMO「S」フューチャーはライブ定番なのかな?

15:08 シド

シドは楽器パートの音量は少し下げてでもボーカルの音量レベルを上げた方がいいかも。
だってシドってそういうバンドでしょう。
ライブで初めて演奏するという「怪盗ネオン」(シングル「one way」のカップリング)がシドらしい。

15:40 Session A:マオ(シド)/夢人(彩冷える)/Sato(MELLO)/ゆうや(シド)/小池敦(シド サポートミュージシャン)


EXILE「Ti Amo」
ザイルってた。千手観音っぽい縦に並んでくるくる回るあれ。ラスト孔雀ってた。個々にDVD見て練習したらしい。


Mr.Children「抱きしめたい」
エグザイルだけだと「金返せ」って言われちゃうからちゃんと演奏します。。とマオ
やはりマオはスローテンポの曲になると映える人だ。

16:12 ムック:M-1. 咆哮 M-2. ファズ M-3. オズ M-4. ジオラマ


当然一番汗かいたが、欲を言えばフリージア聞きたかったかも。

16:46 Session B:Drum Improvisation:yukihiro(L’Arc-en-Ciel)/SATOち(ムック)/ゆうや(シド)

ドラムセットが三つ登場。真ん中のドラムが要塞。案の定yukihiroが鎮座する。
2005年の天嘉-四-でSlipknotの「PEOPLE=SHIT」を
パーカッションSATOち(ムック)、kishi(acid android)、ドラムYASUO(acid android)で演奏したことを思い出す

Iowa

Iowa

17:09 Creature CreatureM-1. Black Hole M-2. MABOROSHI M-3. パラダイス M-4. RED

yukihiroのドラムプレイの後にSakuraを見れる幸せ。
yukihiroは脇締めてきっちりと叩くけどSakuraは手数多くて面白いドラム。
ギターHiro(ラクリマ)ベースHitoki(黒夢)と見所が多いがやはりSakuraとMorrie中心に見てしまう。

17:40 Session C:kyo(BUG/D’ERLANGER)/ミヤ(ムック)/弐(ギルガメッシュ)/研次郎(cali≠gari)/Sakura(S.O.A.P.)/都啓一(SOPHIA)


●Guns n Roses「Welcome to the Jungle
ムックがオープニングアクトしたから?と思ったが、多分kyoさんがガンズ好きなのだろう。良かった。
ベースのうねり具合がすごかった。カリガリが夏のイベントだけでなく冬もやってくれたらなぁ。

APPETITE FOR DESTRUCTION

APPETITE FOR DESTRUCTION


KAT-TUN「Real Face」
大爆笑!!だけど普通にかっこいい。正直一番よかったかも。
以前関ジャニ∞とNEWSとKAT-TUNを少しずつ聞いたのだがKAT-TUNの楽曲が一番かっこよくて好み。

18:04 カラス:M-1. LASTICA M-2. アンバランスなkissをして

ムックのときのラフな格好の逹瑯さんもカラスでばっちりメイク決めた逹瑯さんも両方好き。
しかし幽遊白書のエンディング曲を歌うとは。毎年、逹瑯さんの選曲を楽しみにしているので今年も満足。

18:24 Session D:逹瑯(ムック)/Shinji(シド)/加藤貴之(兎-usagi-)/明希(シド)/ケンゾ(彩冷える)

・登場曲:The Prodigy「Omen」

Invaders Must Die

Invaders Must Die


BUCK-TICK「Les Enfants Terribles」

memento mori(初回生産限定盤)(DVD付)

memento mori(初回生産限定盤)(DVD付)


THEE MICHELLE GUN ELEPHANT「バードメン」

Chicken Zombies

Chicken Zombies


やはり逹瑯の選曲(だと勝手に考えている)につきる

18:47 ギルガメッシュ

新しいアルバム聞けてなかったけど「evolution」やってくれてよかった。

19:18 TETSUYA

ピンクのサイリウムが…

19:54 Shinji:M-1. 僕とロンゲとカツアゲ

去年に続き今年もこれか。面白かった。

20:14 Session E:マオ(シド)/白田一秀(ex PRESENCE/Ken BAND)/tetsuya(L'Arc-en-Ciel)/真矢(LUNA SEA)

真矢さん来た!!!yukihiro、Sakuraと比べると一番タイトな感じがした。
後tetsuyaがベース弾くの見れてよかった。デンジャーのイベントだと2005年天嘉-四-のCreature Creatureでベース弾いた時以来?

20:51 Ken

最初だけKenがギター持って少し弾いたのが良かった。

21:31 MAVERICK DC SUPER ALL STARS

hydeが登場した瞬間の歓声で鼓膜が破けるかと思った。

メールマガジン(週刊メルマガクリルタイ)寄稿とコミックマーケット77同人誌『アイドル領域』

メールマガジン寄稿


http://archive.mag2.com/0001000147/20091026193000000.html


「週刊メルマガクリルタイ」様のVol.16において
V系バンドのヴァンパイア/フランケンシュタイン型意識』という文章を寄稿させて頂きました。
以前「ヴィジュアル系と歪んだ身体感覚(http://d.hatena.ne.jp/Imamu/20060911/p1)」
の中で引用した同人誌も『奇刊クリルタイ』様でした。なので、このメルマガに寄稿できたことを大変うれしく思っております。


改めてParsley様有難う御座いました。

コミケ77同人誌


東京ビッグサイトで2009年12月29日(火)〜31日(木)に開催予定のコミックマーケット77において
微力ながらお手伝いさせて頂いた同人誌『アイドル領域』が委託販売されるようです。詳細は以下リンク先へ


http://d.hatena.ne.jp/musumelounge/20091210/p1
http://d.hatena.ne.jp/onoya/29100910/1260457766


以前「アイドルはオタクなのサブカルなの(http://d.hatena.ne.jp/Imamu/20070815/p1)」
という妄想独演会の内容をインターネットの海に放出させてしまいましたが、
こういった内容に嫌悪感を抱かない心の広さがあり、
且つコミケ参加予定がある方がいらっしゃいましたら、お時間が空いたときにお立ち寄り頂ければ幸いです。


以上よろしくお願いいたします。

V-ROCK FESTIVAL09 10/24 1日目午後〜 幕張メッセ

Imamu2009-10-25




入場。左耳からjualkb、右耳から変な寸劇。jualkbの「僕たち日本一腰の低いヴィジュアル系です云々」面白MCは何度も見ているのでパス。
寸劇(ニンジャマンジャパン)へ。他の人の話し声で劇団☆新感線の吉田メタルさんらしいと知る。

D(L stage)→ メガマソ(S stage)


「Night-ship "D"」の旗振りを見る。余り音響がよくないせいか大雑把な演奏に聞こえてしまった。
「闇より暗い慟哭のアカペラと薔薇より赤い情熱のアリア」のRuizaギターソロとASAGIの超絶ファルセットで満足し途中退出。
「LIPS」が聞こえる。メガマソ


涼平が「僕、可愛いでしょ」オーラを全開にしています。。。


こちらの方が音がシンプルな為か聴きやすい。
メジャーデビューシングル「chimes」で終了。Dよりメガマソが良いと思ってしまった自分に驚きを隠せない。



SOHODOLLS(V stage)→ BREAKERZ(R stage)


予備知識なしでSOHODOLLSへ。「チープ」と「洗練」の中間ぐらいのエレクトロニクス+ロック(http://www.myspace.com/sohodolls
女性ボーカルが可愛らしい動きをする。途中退出しBREAKERZへ。DAIGOはタレントとしては100点の働きをしてると思う。


DAIGO「気づかれるまで8分かかりました」


「(振り付け指導の後)みんな飲み込み早すぎ」。


サザンのTSUNAMIモノマネはJACK IN THE BOX 2009 SUMMERと全く同じだった。これはDAIGOの持ちネタのようだ。
帰り際にヴィジュアル系ボーカルにありがちな「ヴォーーイ!!」っていう変なシャウトをネタにしてた。この人は賢いと感じる。



Angelo(L stage)(裏はALI PROJECT


ALI PROJECTと迷ったが(実際ALI PROJECTのステージは沢山の人が入ったらしい)ここはキリトを選択。
音源はほとんど聴いたことが無かったが、期待値以上にかっこよい。浮遊感漂うサウンドディストーション効かせたギター。
ノリが良いんだか悪いんだか解らない独特のメロディラインはPIERROTの頃と変わらず。


「はじめまして、Angeloと言います。結成してまだ3年の新人バンドです。僕たちのことを知らない人達に自己紹介をします。僕たちのことをよく知ってる人は黙っていて下さい」
「ボーカルのキリトです。26歳です。〜〜メンバーの平均年齢は27歳強です。黙ってて下さい」


テレビカメラが回ってるからあんまり変な事は言えない


「キ〇ガイですかー 狂ってますかー いくぞ幕張」



Alice Nine(R stage)→ イロクイ。(V stage)


Alice Nine。この人たちを見ると「イケメンパラダイス」という言葉を思い浮かべる。
最初から機材トラブルが発生して焦るメンバー。ボーカルの人がMC苦手なのに繋がなきゃいけない感じになっていて可哀相であった。
イロクイ。V stageは一番小さい箱でライブハウスっぽい雰囲気が出ていて好感を持つ。こちらは逆にボーカルのMCが面白かった。


「イロクイ見に来た人手ぇ挙げて!。。。お前ら、本当に可愛いなぁ、食べちゃいたいくらい」


「もういいよー、みんなアリスナインさんとか見にいけばいいじゃない!!」



D'espairsRay(S stage)→ Plastic Tree(L stage)


ディスパ。音が重くてかっこよすぎる。しかしREDEEMERを聴きながら少しずつ後ろへ下がる。プラを見に行きたい。でもこれをもう少し見たい。
断腸の思いでディスパを去り、プラへ。空中ブランコ→ヘイト・レッド、ディップ・イット→真っ赤な糸→メルト→うわのそら→メランコリック→雨ニ唄エバ
ディスパにいたら空中ブランコと真っ赤な糸が聴けなかったのか。なので良しとしよう。プラの演奏の合間に後ろからディスパライブの音が漏れ聞こえてくる。なんて贅沢な!



ドレミ團(V stage)→ Moi dix Mois(S stage)→ abingdon boys school(R stage)


プラ終わりでモワを見るため移動。ドレミ團ライブの終盤を見る。何だか楽しげだった。
Moi dix Mois。正直Jukaの頃の楽曲が好きなのでボーカルが変わりデスメタル風になってからは遠のいていた。
相変わらず独特の世界観を形作るストリングスがツボなのだが、今のモワではそれが曲と曲の「間」としての役割しか果たしてないように思う。
ただ、Mana様のプロフェッショナルぶりは健在で、お得意の耳打ちも見れたし、Mana様から、間接的にお言葉を頂く様子(「〜〜Mana様がおっしゃっています」)も見れた。
また、Mana様のギターが凝っていた。中央に付された十字架の紋様が暗くなると十字架だけ光るようになっていて、綺麗だった。
Mana様が前方に来たときは思わず手を挙げてしまった。
モワ終わりで移動したらabingdon boys schoolの最後の一曲「キミノウタ」だけ見れた。アニメ「東京マグニチュード8.0」の曲か。



La’cryma Christi(L stage)(裏はD’ERLANGER

1.未来航路 2.Forest MC 3.偏西風 4.Lhasa 5.Ivory trees MC 6.With-you MC 7.南国


ステージ前方は入場規制のプラカード。改めて見るとラクリマって一見聞きやすいポップスのようでいて実は演奏が複雑だということがわかる。
ギター二人の絡みは難しいから大丈夫なのかと思っていたがそんなに違和感なく聴けた(ラクリマのライブに行ったことがないので以前の様子はわからないけど)。
とにかくkojiがかっこよすぎた。そしてリズム隊もすごかった。レビンのスティック回しがもう懐かしくてずっとニコニコしてた。
「偏西風」→「Lhasa」あたりでもう感極まった。というか、みんなラクリマ好きすぎだろ! セットリストがサービスしすぎだと思った。


「TAKAを呼ぶ声が小さいなぁ!!!!!!!!!!」


「一夜限りの復活のつもりだったんだけど〜〜来年、この5人で、ツアーやります」



Marliyn Manson(R stage)

セットリストは曖昧
1.We're From America 2.Disposable Teens 3.Pretty As a Swastika 4.The Love Song 5.Irresponsible Hate Anthem
6.Devour 7.Dried up, Tied And Dead To The World 8.Blank And White 9.The Dope Show 10.Four Runted Horses
11.Rock Is Dead 12.Sweet Dreams 13.Rock'n'Roll Nigger 14.Come White アンコール15.The Beautiful People


一曲ごとにステージが暗転して、微妙に衣裳を変えてから曲に入るマンソン。
The Love SongからIrresponsible Hate Anthemの流れはよかった。Come WhiteとThe Beautiful Peopleもよかった。
ただ、スモークを大量に使用しているせいでマンソンの姿が見えにくいのが悲しい。
また、少し残念だったのはマンソン側と客側のコミュニケーションが上手くいかなかったことだ。
多分マンソンが望んでいないレスポンスだろうなぁと思う場面が何度かあった(具体的に指摘するとどんなことを言っても「イエーイ」で返してしまっていた)。
これは多くの客がマリリン・マンソンだけが目当てで来ていないので、反応の仕方がばらけてしまったのが原因だろう。
逆にマリリン・マンソン本人とマンソン目当てで来た人にとっては辛い客層であったかもしれない。
マイクとビール瓶を何回も投げつけていたのは、演出だと思うが、伝わらない客に対して本気でキレてる?とも思ってしまった。これに懲りずにまた来て欲しい。


「Tokyoーーーーーーーーーーーーーーーー!!!!」
(ここは千葉だけどと多くの人が心の中で思う)


「fuck youーーー!」 「fuck you!!(早口で)」「fuck you(高い声で)」「fuck (溜めて)youーーーーーー!!」

雑感

何だか落ち着かず、色々つまみ食いしてしまったが、フェスということでこんなものだろうか。
個人的な欲望を表明すると、アリスナインとディスパの位置を交換してくれたら、ディスパもプラも完全に見れたのにーと思った。

このキレ方はハンパじゃない!――小林ゆう LIVE「Don't stop me now」@表参道FAB

Imamu2009-09-21

(あるいはアニソンぷらす+2009.9.14放送の金田朋子x小林ゆうを何度も見返した日の日記)
・公式ブログ;http://ameblo.jp/yu-no-jiyu-cho/entry-10350039516.html

マゾッホがそのイデアリズムないしは「超官能主義」を定義する方法は、一見、平凡なものに見える。
『離婚した女』で彼はいっているのだが、
問題は世界を完璧なものと信ずるのではなく、かえって「羽をはやして」この世界から夢へと逃亡することなのである。
だから世界を否定したり破壊することが重要なのではないし、まして理想化することが重要なのでもない。
世界を否認し、否認の仕種によって宙吊りにされた理想的なるものに向って自分を拡げることが問題なのだ。
現実的なるものの正当な権利主張に異義を申したて、純粋に理想的な拠点を現出せしめる。
そうした操作は、マゾヒスムの法学的精神にぴたりと一致している。


ジル・ドゥルーズ,蓮實重彦(訳)『マゾッホとサド』晶文社,1973)

憑依と侵食――私は誰かで誰かは私で

「奇」とは、凡人の価値観を超絶したものに与えられる形容でなくてはならない。


(三木成夫『胎児の世界――人類の生命記憶』中公新書,1983,p143)

地獄には地獄の法律がある。錯乱には錯乱の論理がある。
こういう錯乱の論理を把握しないで、どうして狂人の論理の錯乱を笑うことができようか。
ましてかれを正気にかえすことができようか。論理はいたるところに潜んでいる。


花田清輝「錯乱の論理」『七・錯乱の論理・二つの世界』講談社文芸文庫,1989)


声優、小林ゆうのキャラクター作りは憑依型であるように思う。
ラジオ「小林ゆうの(仮)」*1の一コーナー「お憑依さん」などその代表例であろうが、
彼女は自らの語りの途中に、動物や過去に自分が演じたキャラクター、
果ては自分でも誰だか解らない人などを総動員させてしまう。


小林ゆうは絶えず内なる他者に侵食されている。

もしも誰かが私なら私は私じゃありません
けれど私が私なら誰も私じゃないでしょう
誰も私じゃなかったら私はいったい誰なのか
もしも私が誰かなら私はたぶん私でしょう


沢渡朔,詩=谷川俊太郎『少女アリス』河出書房新社,1991)

少女アリス

少女アリス

というのも、ヒステリー患者はたえず己れの不幸を反復するのだ。
それを再演するのみならず、つねにその突発をふたたび招きよせる。


(G. ディディ・ユベルマンアウラ・ヒステリカ――パリ精神病院の写真図像集』リブロポート,1990,p226)

逸脱と自覚――Don't stop me now


小林ゆうの(仮)」第6回から登場した、
豚のぬいぐるみのミンチさんと小林ゆうによる掛け合いは見物である。
掛け合いと記したが、実はこれは小林ゆう一人二役で行っている。
従って、これは小林ゆうの一人芝居なのだが、
注目すべきは、ミンチさんは常にツッコミ役として機能しているということだ。
小林ゆうはよく話を脱線してしまう。そんな時ミンチさんは「早く話しを進めろ」と進行を促すのだ。


小林ゆうは「逸脱した自分」に自覚的なのだ。
小林ゆうは必死に身体を統制しつつ、それでも逸脱することを止めない。まさに「Don't stop me now」。

敬礼と謙遜――腰の低い悪魔


ベタとメタの皮膜の薄さを感じさせる行為は他にもある。例えば小林ゆうのお辞儀だ。
浅野真澄に「腰の低い悪魔」と称された彼女のお辞儀の深さには毎回驚嘆する。
しかし、極めて礼儀正しい挨拶が極めて不自然に行われることで
「挨拶」の儀礼性が増幅され違和をもたらしてしまっているのだ。


そう、彼女は期せずして秩序の告発者として振る舞うのである。

狂人というものは、健全な普通人を、一人残らず、彼らの方がかえって気ちがいだと思い込んでいるものである

という江戸川乱歩の言葉から推察するに*2
小林ゆうは決して狂人ではないことがわかるだろう。
小林ゆうは常に謙遜し、時に過剰に思えるほど誰にでも敬意を示すからである。

小林ゆうはいい人すぎて、過度に気を使ったり期待に答えようとしてあんな風になっちゃうのかな


金田朋子×小林ゆう出演時のアニソンぷらすのニコニコ動画2ちゃんねるの反応 猫とネギま!と声優さん)
http://catmania.blog13.fc2.com/blog-entry-2665.html

小林ゆうが見る世界


小林ゆうの見ている世界とはいったいどんなものなのだろう。
彼女が描く数々の名画にそのヒントはあるのであろう。(http://blog.livedoor.jp/insidears/archives/51942716.html)
この目を潰した後、暗闇の向こうに見える景色。


極端から極端への走馬灯が支配する官能の豚小屋の扉へ。

小林ゆう LIVE「Don't stop me now」@表参道FAB

THE USED

THE USED

「このキレ方はハンパじゃない!」
The Usedのデビュー・アルバム、日本版の帯につけられているコピーだ。
この言葉は大槻ケンヂに「戸川純以来の衝撃」と言わしめた小林ゆうにこそふさわしい。そう思った。
どうやら小林ゆうは首を痛めてドクターストップがかかったらしく、この日はヘドバンはしなかった。
だがその分MCを含めポテンシャルの高さを見せ付ける内容となった。


・二人のダンサーとともにスパンコールを散りばめたジャケットを着て登場
・「HANAJI」アコースティックバージョンよかった
・キャラソンメドレー
木村カエレ絶望先生)→加治木ゆみ(咲-Saki-)(ステルス桃をいじる下りが最高)→ハッピー☆マテリアル
各キャラクターが憑依していく様が面白い。やはり憑依型だ。
しかし、舞台袖に何度も引っ込んでしまうと変な間が出来てしまうので残念。もっと上手い見せ方があったはず。
ルチャドール
以前ライブで歌った時の話。他の出演者が可愛らしい曲調のなか、自分はどうすれば?
母親が「度肝を抜いてさしあげなさい」と的確すぎるアドバイス
・アンコール時。Tシャツを後ろ前逆に着ていたことに気づく画伯。
・アンコール時。話が長いのだが、この人は許せる。
・HANAJIオリジナルバージョン。ダンスをしながらこの曲を歌うのはきつそうだ。
・ダブルアンコール。予定にないけど出てきちゃった。


・曖昧なセットリスト
1 FIGHT OR FLIGHT
2 Overheat〜変わりゆく瞬間〜
――MC――
3 Black eyes
4 FREE?
――MC――
5 HANAJI(アコースティックバージョン)
――舞台袖へ――
6 プライベイト・レッスン
――舞台袖へ――
7 麻雀天使にかこまれちゃう
8 ハッピー☆マテリアル
――MC――
9 空のコトバ
10 紅い月
11 YOU&YU
12 ミックスジュースdeマックスパワー
――アンコール――
13 ルチャドール
14 ゼロリアン
15 HANAJI

ROCK YU!!

ROCK YU!!

YOU&YU

YOU&YU

TVアニメ「まりあ†ほりっく」オープニングテーマ「HANAJI」(初回限定盤)(DVD付)

TVアニメ「まりあ†ほりっく」オープニングテーマ「HANAJI」(初回限定盤)(DVD付)

*1:http://www.joqr.co.jp/blog/buta-yu/

*2:江戸川乱歩「虫」『不気味な話(1) 河出文庫』所収より

JACK IN THE BOX 2009 SUMMER@幕張メッセ展示場

Imamu2009-08-17



個人的行動記録中心。

●in●


ヒリヒリする太陽の光。クロークエリアを通り抜けて少し歩くと
ダイノジさんがうどんを売っている姿が見える。奥の方にもズラズラと出店が並んでいる。
http://ohtani.laff.jp/blog/2009/08/post-fced.html
http://ohtani.laff.jp/blog/2009/08/post-aa67.html


会場入りしてLive Areaチェック。L1とR1を見比べてR1を選択。

●ゾロ●


やはり、たつひの絶対領域であろう。最後にステージからはける際にスカートを押さえながら走っていたのも完璧だ。

ギルガメッシュ


安定している。Break Down,evolutionといった鉄板で盛り上がる曲もメロディアスな睡蓮も聴けて大満足。


「現代の傾向に 皆が give up」「夢追い人よさぁ!!!!!!!」

cali≠gariカリガリ)●


前進、前進、また前進。その姿を肉眼で確認するために。
「エロトピア」ギターのネックを舐める桜井青。
「サイレン」終盤にギターを乱暴に落とし崩れ落ちる桜井青。


「下り電車を見るのが大好きでー」 「大好きでーー!!!」
「ふらりふらりと魔が差しグッドバイ」「ごめんなさーい!!」

●ムック●


さらに前へ。フェス用定番曲といった感じで新鮮味はないが間違いなく盛り上がらざるをえない。

筋肉少女帯


ムックで酸欠状態に陥り完全燃焼したため後退。R1中盤。これも有名曲ばかり。
MCでは完全にいつものオーケン節が炸裂。
アーティストへのプレゼントの箱。各バンドの箱に大量の品物が入ってるのを横目に
筋肉少女帯の箱を探したが筋肉少女帯の箱はありませんでした。
また、大槻ケンヂは個人事務所なので「MAVERICKに吸収されたい」とのたまう。

●interlude●醜い自分への絶望を表現してきた者たち

死ね!
殺してやる!
死ね!
死んじまえ!


cali≠gari「-187-」)

キライキライキライキライキライキライキライ
キライキライキライキライキライキライキライ


(ムック「大嫌い」)

人間てやだな 人が大嫌いさ
恋して愛して もどかしくって どいつもこいつも 俺も


筋肉少女帯「人間嫌いの歌」)

清春


前へ移動。声援が先ほどのacid android出演の時のyukihiroと同じく熱い。ラストSADS「SANDY」で揺れる。


清春「歯、痛い」

●カラス●


退却。座り込む。会場前方のモニターに視線を向ける。メンバー発表で会場が悲鳴。
最後のVo.逹瑯の文字を見て、すぐさま立ち上がり侵し掠めること火の如く前進。


「窓から手を伸ばす少年の夜にはー」


聴きたかった。聴きたかったよこれ。


前方モニター画面
Creature Creature「Red」”


これCreature Creatureの曲で一番好きーーーーーーーーーーーーー

●Ken●


バックの演奏陣を中心に見る。

BREAKERZ


下半身(性器ではなく主に足の方)が限界を訴えている。R1の最後尾にへたり込む。


「以前JACK IN THE BOXを見に来ていた」「いや、ガチで」


TSUNAMI”大爆笑。


「皆mixiやブログにBREAKERZの繋ぎよかったって書いてくれると嬉しい」
「みんな、マジでこまめに水分とってね」



●interlude●

カラオケコーナー。サイン会の歓声。かき氷。やきそばの匂い。外の暗さ。



●DEAD END●


いそいそと前進。
今まで暇そうにしていたメタル・ハードロックを好んでいそうな
年季の入った漢(おとこ)達が大移動。子連れのお父さんもちらほら。


音の重みが違う。
そしてDEAD ENDが古臭く聴こえないのはボーカルの圧倒的な存在感による。


父「ほら。あれがMORRIEだよ。真ん中の」


抱えられた子供「うん。わかった」


父「MORRIEーーーー。JOEーーーーーーーーー」


子供「お父さん、うるさい」

●シド●


そして民族大移動。若い衆が前へ。面倒くさいのでそのまま前方にいる。
「私は雨」は昨年のJACK IN THE BOXでも聴いたが、マオのボーカルはスローテンポの曲の方がよい。

VAMPS


下半身が限界(主に足と腰)だと言うので少々後退。
音が多少割れている気がしたが、楽しそうに演奏しているhydeが印象的であった。
私はVAMPSの曲では「EVANESCENT」が好きなのだがこれはフェス向きでないので案の定無かった。

44MAGNUM


主にギターを凝視。ゲストでKenが呼ばれた瞬間、客のテンションが変わるわかりやすさ。
しかし44MAGNUMのTシャツを着ている、あの男には関係ないことだ。

MAVERICK DC SUPER ALL STARS●

いつものボール投げ

●out●


毎年楽しみにしているセッションは実質「カラス」しかなかったのが残念だが
その分外部からいいメンツを揃えているのでしょう。今年の冬は何をやるのでしょうか。


―――――set listコピー―――――――――――
1.PINK
2.パノラマHOP
3.閃光
4.warp
5.COSMO 「S」 フューチャー

1.Break Down
2.アングリージュース
3.BORDER
4.睡蓮
5.CRAZY-FLAG
6.evolution

1.エロトピア
2.―踏―
3.スクールゾーン
4.マグロ
5.混沌の猿
6.サイレン

1.咆哮
2.アゲハ
3.ファズ
4.蘭鋳

1.踊るダメ人間
2.日本印度化計画
3.人間嫌いの歌
4.モーレツ ア太郎
5.釈迦

1.enmity
2.egotistic ideal
3.daze
4.ring the noise
5.let's dance

1.petty
2.GROOVER
3.DARLENE
4.COME HOME
5.ALIEN MASKED CREATURE
6.SANDY

Vocal. 逹瑯
Guitar. ヒロト(Alice Nine)
Guitar. 美月(Sadie)
Bass. dunch(jealkb)
Drum. ケンゾ(彩冷える
1.Like @ Angel
2.Red
3.LASTICA

1."S"
2.ETERNAL REST
3.In Physical
4.Gimme Your Name
5.Spin Along

1.empty tears
2.Fresh(仮)
3.REVERSE
4.Roulette
5.lonely girl

1.NO SEX NO LIFE
2.SUMMER PARTY
3.BAMBINO〜バンビーノ〜
4.灼熱

1.Danse Macabre
2.Psychomania
3.I Want Your Love
4.Serafine
5.Dress Burning
6.Perfume Of Violence

1.嘘
2.夏恋
3.ドラマ
4.私は雨

1.LOVE ADDICT
2.REDRUM
3.TROUBLE
4.DOLLY
5.HUNTING
6.SEX BLOOD ROCK N' ROLL

1.IN THE END
2.SOULS
3.SHOW TIME
4.STREET ROCK'N ROLLER
5.NO STANDING STILL