再び公開
仲間内への調査報告目的で書き始めたのがこの日記です。
ですので調査が終わった時に閉鎖していたのですが、今回、また、新たに多くの人に出会う機会に、「私はこんなことをやってました」みたいな自己紹介がわりになるかなぁと、再び公開することにしました。
また、インドへ調査に行く機会でもなければ更新することはないと思いますが。。。
ごゆるりと楽しんでいただければと。
インド調査日記2002vol.17
12/16
目の前を牛が通り過ぎます。
そんな時、ふと笑いの神がささやきかけてきます。
「インドで牛に轢かれたり、追いかけられたらおいしいぞ・・・」
自分の足が一歩前にでました。
そんな時、ふと理性の神が怒鳴りつけます。
「おーい!!」
我に返りました。
私の信じる神は時々無茶させようとします。
インド調査日記2002vol.16
12/15
パスポートが盗られてから、フロントに新しいパスポートを預かってもらっています。
エアインディアの再発券のためにパスポートが必要なのでフロントの人に返してもらいました。
中を確認しながら、自分の持ってるイメージとパスポートの写真の違いに愕然とします。
我ながら顔丸いなぁ・・・色黒に写ってるし・・・
髪の毛も縮れてるし・・・首太いなぁ・・・
ひげだらけだし・・・どことなくボブサップに似てるよなぁ・・・
国籍ナイジェリアだし・・・
えっ・・・
ちょ、ちょっとフロントのお兄さん、これ、俺のパスポートじゃないじゃん!!!
フロントのお兄さんがニヤニヤしています。
どうやら冗談で他のお客さんのパスポートを渡したみたいです・・・。
こ、これはひょっとしてインディアンジョーク?!
何気に、かなり自分の笑いのつぼを刺激されました。
他人のパスポートを渡すのも、まあまあツボにはまるのですが、そのチョイスがまた絶妙でした。
ちゃんとメモしました。
いつの日か、自分でも同じ手で笑いを取るために。
(※他人のパスポートを使って笑いが取れるシチュエーションなんて普通ありえません)
自分の心の中にどこか、敗北感というか焦燥感のようなものが生まれました。
帰るまでフロントのお兄さんから笑いを取ることが出来るんだろうか?
日本男児として負けていられません。
インド調査日記2002vol.15
12/14
インドでは手続きといったものは一般的に非常に手間がかかります。
エアインディアで航空券の再発券の手続きをしているのですが、3時半に来て6時まで待たされたりします。
調査でやらなければいけない事がいっぱいあるのに、とあせる気持ちもあるのですが、仕方ありません。
しかし、ひまです。
どうやってひまをつぶそうか途方にくれます。
街中では、暇つぶしの相手に事かかないのですが、さすがに待合ロビーでは誰もかまってくれません。
今まで声をかけられまくっていただけに戸惑います。
ここまで放置されているのはインドへ来てからなかったのではないでしょうか?
仕方ないので放置プレイだと思って楽しむことにしました。
あ、俺、今、ほっとかれてる・・・あ、きもちいい・・・
すいません、嘘です。
快感はありませんでした。むしろ、そんな事を発想する自分に引きました。
しかし、放置プレイというのもある意味悟りの境地だったんだなぁと、改めて感心しました。ほっとかれることが快感になるんですから。
待ち時間なんか気持ち良くてしかたないんだろうなぁ・・・
仕方ないので、客同士の会話を勝手に想像して楽しむことにしました。
若いイスラム教徒の男女がいました。
女性はストールで全身を隠しているので謎めいています。
かってに駆け落ちしている男女ということにしました。
「俺たち、これから二人っきりになれるところへ行こう」
「それはどこなの?」
「アラブにはハクション大魔王って言う人がいて、くしゃみをすれば何でも願いをかなえてくれるそうだよ。これから彼にあって二人きりの国をもらおうよ」
「ステキ」
・・・ここまで想像してふと我に返りました。
ハクション大魔王ってアラブ出身でしたっけ?
自分の発想の貧弱さ、頭の悪さに眩暈がしました。
べ、別の人にしよう。
今度は谷村新司そっくりなインド人がいました。
口ひげや、鼻、そして頭の出来具合まで完璧。
「俺は日本でどんな仕事をするんだい?」
「日本にはシンジタニムラといってお前にそっくりなスターがいるんだ。それで、彼のそっくりさんとしてテレビにですんだよ」
「おお、そりゃいいや。ところでシンジタニムラっていうのはそんなに有名なのかい?」
「そりゃ、もうすごいらしいぜ。なんせ彼はエロ本のコレクターとして有名らしいんだ!5千冊もエロ本を持ってるらしいぜ!」
「そりゃスゴイ!!」
ここでもふと我に返りました。
谷村新司といえば、チャンピオンやスバルといった名曲を世に送り出した、中国でも人気のある国際的な歌手です。
自分のなかでは、そんな彼の実績よりも「エロ本のコレクター」の方が印象が強いのでしょうか?
自分が何か間違っているような気がしました。
「長い間お待たせしてごめんなさい」
やっと受け付けのお姉さんが呼んでくれました。
いえいえ、気になさらずに・・・(放置プレイとか谷村新司でたのしんでいましたから・・・)
「すみませんが今日の営業時間が終わってしまったので、明日もう一度来てもらえますか?」
えっ・・・
インド調査日記2002vol.14
この頃は、体調が悪化してました。
インドに来るのには胃薬と整腸剤は必需品なのですが、うっかり忘れて来てしまって・・・
胃がヘビーに痛ったです。
まあ、原因はインドのきつすぎるタバコ(ライトなのに86ミリってありえません)。香辛料。ストレス。暑さ。まあいろいろ思い当たるところはありすぎるくらいにあるのですが。
そんなこんなで予定を少し早めて17日20時の便で帰国する事にしました。
しかし、調査日記のわりにまったく真剣に調査のこと書いていませんでした。
えー、真剣に調査もしてましたよ・・・
(※この書き方すでに問題あり)
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12/13
いつもコピーをとっている文房具屋さんでよく会うお兄さんがいます。
近所の旅行代理店に勤めているそうな。
仕事の調子はどうなの?
って聞くと
「ひま」
との答え。
だろうねぇ・・・。
一日に数回コピーに立ち寄るのですが、その度にわざわざ話かけに飛んでくるんですから。
その彼が昨日、空港でお客さんを待っている間に車の中で居眠りをしてて、その間に財布などを盗まれてしまったんだそうな。
俺たち盗難仲間だね・・・
少ししんみりしました。
二人でアラビア海に沈む夕日を見ながらバナナを食べました。
ガッツ石松が、落ち込んだときにはバナナを食べると良いって言ってたよ。
「???」
彼がガッツ石松のことを知っているとは思いませんでしたが、なんとなく言ってみました。
なんとなく本当に元気が出てきました。
インドでガッツ石松を尊敬することになるとは思いませんでした。
インド調査日記2002vol.13
12/12
インドではお湯の出ないシャワーが多いのですが、安ホテルということもあって我が部屋も当然水シャワーです。
日中、帽子をかぶって蒸れた頭を水で流すのは気持ちよいものです。
排水口に毛が・・・日本にいたときより心なし多いような気がするのは気のせいでしょうか?
それを処理して何もなかったかのように、シャワーを浴びつづけるのですが・・・
頬を熱いものが流れます。
歳のせいでしょうか?
少しスパイシーな味がしました。
(※歳をとっても涙はスパイシーにはなりません