No.97
「理由などという戯れ言を必要とするのは、貴様のような弱者だ。私に理由はない。ただ自然にあるがままを成しているだけだ。」
(浅井ラボ・『されど罪人は竜と踊る』・ISBN:4044289018)
よくありそうなコトバですけど、カッコいいので。
でも、「生きる理由」って言う言葉は確かに青臭い感じがしますけど、そういうものって、持っていた方がいいんじゃないかな、と個人的には思います。信念とかモットー、プライドみいたな感じで。
それは例えばこの人みたいに「あるがまま」というスタンスでも良いです。何も考えずに毎日を過ごす人が多いですけど、それってちょっと悲しくなりません?
No.95
若いときは、いろいろと不自由なことがある。とても広い大草原のかなたに存在する囲いを、若者は不自由だと感じるものだ。
(森博嗣・『魔剣天翔』・ISBN:4062738945)
なんとなくは理解できるけれども、まだ若くないので実感は出来ません。今より自由でなくなることは予想できるけど、そこまで悲観するようなことなのか。そもそも自由って、どの自由なんだろ。ううん。
ぼくみたいな人間は、自由を欲しがってはいるけど、自由を与えないほうが伸びる気がするなぁ。さぼりすぎー。
No.94
「――俺は片眼をなくして、わかったことがある」
「片方の眼が見えなくなって初めて、人間には眼が二つあって、俺にはまだ片方が残っていることに気づいた。この眼が見えるうちに、俺にはやっておくべきことがある――これからそれをやるんだ。手伝え、クラウス。どう考えても、やはりお前の力が要る」
(渡瀬草一郎・『空ノ鐘の響く惑星で 5』・ISBN:4840228469)
きちんと説得も出来る熱い人ってのはいいですねぇ。
失ってはじめて分かる、とか、なってみてはじめて分かる、というような状況はよく見かけますけど、大体は前はなんて幸福だったんだと回想することが多いように感じます。『俺にはまだ片方が残っている』というような捕らえ方は、うまいなぁと感じました。
No.93
「自分の中の神を呼び出し、支配する儀式――それが『努力』という奴だろう?俺は――その儀式を欠かさなかった。それだけだ。……で、負けを認めるか?」
(成田良悟・「バッカーノ!1933 (下)」・ISBN:4840228507)
天才とか呼ばれて、さも努力してないように見えちゃう、見ちゃうというのは悲しいことですねー。
でも、この葡萄酒さんは、努力だけでどうにもならないものがあるような。いや、努力のすごさは認めますよ。ぼくは努力できない人だし。