地図より


出町柳駅を横切るこの道の名前は、Googleマップでは「柳通」。しかし現地にはそのような案内は一切無く、出町橋・河合橋を渡ってからは百万遍今出川通に合流、と距離も短く、扱い上はほぼ名無しの通りといったところ。出町柳という地名は京都市の正式な地名ではなく、元々は河原町側の通称である出町・川端側の地名である柳地区を組み合わせて付けられた叡電(当時京都電燈)の駅名が初出であり、なので出町柳通ではなく柳通という名前は足りないように見えるが間違いではない。

百万遍での今出川通との合流路の形の通り、柳通は今出川通の旧道のような存在で、市電の延伸で加茂大橋が架橋されるまではこの通りが白川方面への連絡路だった。

撮影写真より


赤穂線邑久駅にあった古い路線図。当時は全て両備バスが運行していたが、このうち邑久~虫明と邑久~佐井田~牛窓は、東備バスを経て現在は瀬戸内市営バスとなり、長船~鶴海は一部経路を変更した上で備前市営バスとして運行。

いつ頃のものなのかは不明。瀬戸内市に合併する前、邑久町牛窓町だった'04年以前であることは確実で、「牛窓ペンション村」は同時期に既に廃墟となっているため実際はそれ以前。塩田の跡に造られたペンション村は水が簡単に引かない地形であり、廃墟化で汲み上げが行われなくなるとみるまに水没したため、現在は「水没ペンション村」として迷惑がられている。
ペンション村の横に「明代皇帝船・宝船”鄭和”」という船が岡山港~牛窓港~土庄港という航路で書かれている。これも両備グループであり、クルーズ船的な用途で'90年代頃まで運航されていた。'04年に博多での観光航路用に転用され、その後'06年にフィリピンに売却されたが、直後に台風被害で沈没した。

地図より


大阪・あいりん地区に置いてあった朽ち果てたバス。旧労働福祉センターの前が定位置だったが、場所が場所なので、バス目当てで見に行ったり撮りに行った野次馬はあまり多くないはず。どうやら支援者の事務所だったり、ホームレスの寝泊まり用で使っていたらしい。
昔の京成KaNaCカラーにAirport Limousineのロゴなので、元々は成田空港交通辺りのバスだろうか。初代エアロバスのうちエンジン通気口がほぼ3分割のメッシュ式は、'80年代後半辺りの中期タイプ。リムジンバスらしくエンジン直結式のエアコンで、今でこそ当たり前になったが、初代エアロバスでは首都圏で若干数採用されただけ。
年式的に'00年代半ばまでには営業用からは消えたくらいの車齢だが、あいりん地区のバスはストリートビューの時期からどうも'19年頃までは使われていた。自家用登録されており、初代エアロバスの直結エアコン仕様では最後のナンバー付き個体だった可能性がある。
現在はガーラⅢに代替されているが、これもこれであまり現存する数が多くない車種ではある。

撮影写真より


京都市バス元1163号車が竹田車両基地に置かれている。一見きれいだが、今年1月に追突事故を起こされており、エンジンルーム部分がかなり損傷され、そのまま修理することなく廃車にされた。当然今後廃棄することになるが、このままの状態でずっと置かれている。恐らく部品取りにでもされるだろうが、今のところはまだ何も取られておらず。そもそも部品取りにしたところで、同型車(PJ-LV234L1)はせいぜいあと1~2年でいなくなる。以降の車両との共通部品ならば活用できないこともないが。

撮影写真より


夜の岐阜バスの行灯。ヘッドライトも室内灯も消えているのに行灯だけ点灯しているため、それらとは連動しない独立した電源になっていることが分かる。かつては全車両装備だったが、当然手の込んだ装備であるため今は装備されず、省かれるようになってからもだいぶ経ち、装備車もかなり減ってしまった。

撮影写真より


名鉄小牧線小牧駅構内。地下駅でありながら、列車は4両・有効長も6両分しかないため小さい印象。対面のホームの裏側にも線路がある2面3線構造で、ここから南の名古屋市内方面は複線・北の犬山方面は単線。
東海地方では地下鉄を除くと貴重な地下駅で、小牧の他は名鉄近鉄名古屋駅名鉄瀬戸線の栄町・東大手リニモの藤が丘、これに加えて建設中のリニアの名古屋駅で、結局はどれも名古屋市内であり、地下鉄と名古屋以外の地下駅となると、日進市にある赤池名鉄ではなく地下鉄側の管理駅であるため、それこそ小牧と、半地下も含むなら隣の小牧口くらいしかない。

比較



JRバス関東のエルガ。上が自社発注のPKG-LV(L531-07501)、下が東急バス中古のPJ-LV(L531-04509)。
自社発注の車両は、前乗りだった宇都宮から来た車両のため、側面表示が前にある。このせいで、仕様が元東急バスとかなり似通ってしまったが、デイライト・広告枠・標準仕様ノンステップバスステッカーの有無でまだギリギリ見分けられる。他、バンパーとフロントガラス下のブラックアウト処理が、東急バスは元々から微妙に色が薄い。