最近買ったCD

  • 『VANGELIS O. PAPATHANASSIOU/EARTH』

CDでは入手困難と思ってたところ、某所にデッドストックが入荷したということで運良く購入できた。沸々と煮えたぎったマグマのごとき創造性が抑え切れずに身体の外に溢れ出てきてるかのような音。こういうのが「プログレ」と略してはいけないプログレッシヴ・ロック。VANGELIS

Earth

Earth

「人力ゼロ・セット」という形容で知る人ぞ知る名作という97年作のリマスター再発盤。ジャーマン系に目覚めてからこういうのも聴けるようになった。リズムの洪水に圧倒されます。音響的にも素晴らしい。

ミート・ザ・デモンズ・オブ・バリ(紙ジャケット仕様)(MEET THE DEMONS OF BALI)(PAPER SLEEVE)

ミート・ザ・デモンズ・オブ・バリ(紙ジャケット仕様)(MEET THE DEMONS OF BALI)(PAPER SLEEVE)

  • 『MANITATSU/REASON FOR TRAVEL』

ということで、マニさん&吉田達也のユニットのアルバムも買ってみた。吉田さんが多少オーバーダブで手を加えてるかなとも思ったが、2人の打楽器のみ。男らしい(笑)。しかしメロディ楽器不在でも十分聴かせてくれるのはさすが。叩きまくりだけでなく、金物系の響きをフィーチャーしたアンビエントっぽい曲もあり、意外と退屈しないです。

REASON FOR TRAVEL

REASON FOR TRAVEL

SWITCH誌今月号での特集で、NHKプレミアム10」でOAされたHASYMO×リリー・フランキー対談のテキストバージョンが掲載、3人ともとにかく「歳をとった」ことをやけに強調してたのが照れ隠しにしか聞こえなくて微笑ましかった。この中で「SKETCH SHOWのライヴでは左の細野さんだけ見てれば良かったが、HASになると右には教授がいる。昔を思い出して、やっぱこの立ち位置だよなって思う」ということを幸宏氏が語っていて、ちょっとグッと来た。
さて、SKETCH SHOWのアルバムでの教授参加曲を聴いた時は特別思わなかったが、「RESCUE」はやっぱり『BGM』〜『テクノデリック』直系の音になってる。こちら側の感覚が名義に惑わされたのではないと思いたい。映画のテーマ曲がこんな地味な曲って渋過ぎる。10月の『EX MACHINA』サントラが楽しみ。

RESCUE/RYDEEN 79/07

RESCUE/RYDEEN 79/07

気になる新譜

  • 芳垣安洋とSantiago Vazquezのユニット、Anima Mundiの2ndアルバム『Segundo Puente』が9/26に発売。多分、ヴァスケス来日時に一気にレコーディングしたものをCD2枚に分けてリリースするということだろうが、前作が素晴らしかったので今回にも期待。
  • 松山ケンイチ佐藤江梨子が出ているユニクロのCMの曲がいい感じと思ってたら、これも熊木杏里だった。資生堂企業CMに続いてまたやられてしまいました。声云々よりはメロディに惹かれるものがある。この「朝日の誓い」という曲は7/25発売のシングルにC/Wとして収録済みだが、10/24のニューアルバムは買ってみようかな。
  • フリップ&イーノの未発表音源集『アンリリースド・ワークス・オブ・スタートリング・ジニアス』がWHDから10/24に発売。紙ジャケ2枚組限定盤で全13曲なのだが、ディスク2は普通に13曲収録、ディスク1は同じ曲の12曲目までを繋ぎ13曲目を独立させた2トラックという形。で、2008年前半発売予定のプラケース通常盤はディスク1のみの2トラックでのリリースなんだとか。別に普通に13曲にしてくれていいのに・・・。でも買います。

『ヱヴァンゲリヲン新劇場版:序』

ここしばらく映画はいろいろ観たいと思いつつなかなか足が向かなかったのに、これは速攻(笑)。新訳Zみたいな新作画を多少加えた旧TV版の編集、なんて甘いレベルではなく、かなりの部分が改変。ヤシマ作戦の下り、CG化して生まれ変わった第6使徒(第5使徒から設定変更)ラミエルの自在な変形っぷりが超絶カッコ良くて萌えた。帰宅して2ch見たら単独スレ立っててワロタが、それも納得。「どうせ焼き直しなんでしょ」という方、ラミエルたん観るだけでも劇場に足運ぶべき。とはいえまだこの『序』ではTV版をなぞった部分が多いけど、予告観たら次作『破』からは全く違う展開になって相当凄そう。2回目観に行ってもいいかも。DVDも買うぞ。

最近買ったCD

・『unbeltipo/Pheasantism』
通販サーバの挙動不審を食らった4件の内の1人です(^^;。全編バンドでの演奏になって躍動感がやっぱまるで違う。打ち込みでシンセや木琴とkじゃの音がかなり入ってるし、普通に聴けばkey奏者もいる4人バンドみたいに聴こえるわけだが、この複雑怪奇なアンサンブルを後で合わせてるんだろうか。でもライヴで演ってるんでしょ?スゴス・・・。
・『ジェネシス/トリック・オブ・ザ・テイル』『ウィンド&ワザリング(静寂の嵐)』『そして3人が残った』
プログレファンにも評価が高い『デューク』は個人的に苦手で、『アバカブ』もダメなのでこの3枚を。ジェネシスの歴史の中でも一番好きな時期。多少社割できるとはいえ、やっぱ国内盤高いよ。まあでも確かに紙ジャケはしっかり作ってあるし解説やDVDに入ってるメンバーインタビューの訳が付いて来るのはありがたい。それにこの最高の音質の前には余計な文句は言わん。マジで旧規格盤とは比べ物にならないっす。一番分かりやすいのはベース・ペダル(タウラス)の重低音じゃないかな。音がぶっといです。素晴らしい。SACDが聴ける環境になくても、CD層自体の音質がとんでもなく向上してので買い替え必至。DVDの映像はこれからゆっくり。
もう次の時期の発売予定も出てるらしいが、少なくとも『インヴィジブル・タッチ』は買います。プログレじゃない? でもこのアルバムは好きなんです。

トリック・オブ・ザ・テイル(紙ジャケット仕様)

トリック・オブ・ザ・テイル(紙ジャケット仕様)

ウインド&ワザリング(静寂の嵐)(紙ジャケット仕様)

ウインド&ワザリング(静寂の嵐)(紙ジャケット仕様)

そして3人が残った(紙ジャケット仕様)

そして3人が残った(紙ジャケット仕様)

・『FROST/MILLIONTOWN』
去年出た新人プログレの中で取り分け評価が高かったようなので、中古の出物があったため今更ながら。噂に違わずとんでもなく高いクオリティ。こんだけハードだと普通もう聴き疲れしてダメなお年頃な私でも無理なく聴き通せる。美しいメロディ、抑揚に富み切り返しの多いアレンジ、圧倒的な演奏力、クセのないヴォーカル、どれも文句なし。特に25分の大曲などはアイデアを詰め込み過ぎて心配になるくらいだが(?)、どうもバンドは既に解散した模様。残念。
Milliontown

Milliontown

・『Ozric Tentacles/Spirals in Hyperspace』
マグナカルタから出た、1個前のアルバム。全編バンドでの演奏ではなく、試聴ではテクノっぽ過ぎるかと思っていたが、実際聴いてみれば打ち込みドラムも結構生っぽいし、アルバム全体からすればバラエティに富むと考えれば問題ない。どころか、いつもより一本調子の曲調が少ないので何となくプログレっぽさが強く、むしろ近作では一番好きかも。
Spirals in Hyperspace

Spirals in Hyperspace

・『FRANCOIS JEANNEAU QUARTET/MALOYA TRANSIT』
某サイトで存在を知ってから聴いてみたいと思って数ヶ月、ある時奇跡的にamazonに出物があって運良く購入。FRANCOIS JEANNEAUのことはあまりよく知らないのだが、彼の片腕的存在であるkeyのAndy Emlerは知ってます。アフリカのトラッドをシンセ多用のプログレチックなジャズロックと融合させてる。いい仕事してますな。

「ビートたけしのつくり方」奇跡のDVD-BOX発売

Wikiによれば1993年10月14日から1994年3月17日と半年のみの放送だったということで、ただでさえ伝説化してる上に、当時山形は93年にYTSがフジ系からテレ朝系へキー局変更があったためにフジ系番組がほとんど観られなかったこともあり、山形県内で知ってる人はかなり少ないだろうと思われるこの番組。私は93年に大学入学して水戸に住んでいたので、山形県民が経験した「フジ系空白の4年間」をちょうど回避しており、この番組は1年生の後半に観ていたことになる。これは20時からのゴールデンタイムのOAだったが、当時は深夜の関東ローカル番組が観られるのが嬉しくて嬉しくてねえ。「寺内ヘンドリックス」とか「音楽の正体」とか「よい国」とか面白かったなー。で、この「ビートたけしのつくり方」も面白くて、「♪菅井きん前田吟、菅井き〜ん」とか未だに覚えてるが、どれだけ同じ話題を共有できる人がいることだろう?(笑)。9/19、まさかのDVD-BOX発売です。

気になる新譜いろいろ

Tony Levin Club of JAPANによれば、トニー・レヴィンの新譜が9月にリリース予定。タイトルは『Stick Man』。スティックは未だにマイナーな楽器ですから、ベースの代用としてだけではなく、ポテンシャルを存分に引き出したものを作って欲しい。
・doubtmusic沼田さんの日記によれば、今堀恒雄吉田達也の第二弾の録音がスタート。おお、次回作が出るのか!随分と早い動きで、楽しみです。
・shiosaiレーベルオーナー石原氏のblogによれば、「井上鑑山木秀夫&ジョン・ギブリン」というスゴイメンバーでレコーディングが進んでいるとのこと。これは鑑さんのソロという形ではないのがポイントなのかな。山木さんが叩きまくる思いっきりプログレなものを作って欲しい。
・「UKのアルバム3枚がボーナストラック付き再発」というHMVのニュース。シングルB面やライヴ音源など初CD化音源を含む各5曲ずつ計15曲か。リマスタリングされてるという記述がないのが気になるが、これは買わざるを得ない。HMVだとマルチバイキャンペーンで安いし。しかし去年の紙ジャケ国内盤がいよいよ不要アイテム化したな・・・。

おしりかじり虫

大人気の「おしりかじり虫」。7/27に発売のシングルにうちの店でも予約が入ったくらい。この手のアイテムで予約が入るというのは稀。とかいいつつOAは観てなかったので、動画をYouTubeで初めて観たが、作曲(共同)と編曲が松前公高じゃないですか。こんな仕事もやってるのね。確かにvoがロボ声で懐かしい感じのテクノポップ。思わず「♪おしりかじり虫〜」と口についてしまうくらい耳に残る。デザイン・アニメ制作・作詞・作曲は"うるまでるび"で振り付けは南流石という豪華布陣。「だんご三兄弟」を超えるくらいのヒットを祈る。無理か。