Hauptbahnhof Gleis8『ショー』が閉幕しました。それと、これからのことでご報告です。

皆様のおかげをもちまして、去る4月13日〜16日に行われました
Hauptbahnhof Gleis8『ショー』が無事に閉幕いたしました。

この度は、221名のお客様に来ていただき、なんとかひどい赤字にはならずに済んだ、という具合であります。
もっと多くのお客様に見ていただければよかったのですが、
それはそれ、わたくしの制作力・広告力・知名度をもってすれば、この程度であったのだということだと思っております。
出演してくださった役者の皆さん、演出をしてくださった本間広大さん、スタッフの皆さんも、沢山のお力添えをいただきました。
何より、足を運んでいくださったお客様には、頭の上がらない次第でありまして、
本当に、心より感謝申し上げます。



Hauptbahnhofの活動としては、ひと区切り、といろんなところで申し上げていましたが、
その実を申し上げたいと思います。

私、金田一央紀は、2017年9月から、東京にある専門学校の教職員として働くことになりました。
よくある演技を教える講師として、というよりは、もっと職員室の先生っぽいことをする予定です。
例えばクラスの担任になってみたり、座学の授業を受け持ってみたり、卒業公演の裏方として生徒の成長を支えるといったような仕事です。
まだその仕事をしていませんので、想像でしかないのですが、それはきっと会社員のような働き方になるんだろうなと思っています。
いや、もっと忙しいことになるかもしれません。
もともと非常勤講師として教えていた学校で、もっと生徒たちと近いところで演劇について考えることができる、というのは、僕の願ってもいないことでした。
で、ありますから、東京に住むことになることは避ける能わず、もともと生まれも育ちも東京でありますから、
親孝行もできるということで(なにぶんクズとして親のすねをかじって生きていますので)
東京で学校の先生をしながら、演劇を作れそうなときに作ろう。と思っておる次第なのであります。


で、ここで問題になってきますのが、京都の事なのであります。
現在、わたくしは京都舞台芸術協会(http://kyoto-pa.org/)で理事長を務めております。
これをやめるわけにはいかないのであります。
任期は2017年度いっぱいとなっているのですが、京都の舞台芸術事情の抱える問題はたくさんあって、
劇場のこと、潜在的な観客数の拡大の必要性、才能の流出、流入、実演家の食えない状況、いろいろあります。
で、これをなんとかしようじゃないかというのが、京都舞台芸術協会で、僕も黙ってはいられないなと思って理事になったわけです。
理事になったものの、あまり動くことができず、方々に迷惑をおかけしていることもあるのですが、
それにしても、無責任すぎる理事長ではいられませんので、わたくしの出来ることはもうなんでもする、という覚悟でおります。
もし、これを読んでくださっている方で、京都舞台芸術協会に入って、自分たちの環境をよりよくしたいと思ってくださった方は、ぜひ会員になっていただけると助かります。
こういうのは、人数がある程度あると発言力を増すものですから。
そういうわけですので、理事長の職は続けていくつもりです。東京と京都の行ったり来たりは変わらずにあるということであります。

これまでは東京に月に3~4回来る、という生活でしたが、今度からは月に2~3回京都に来る、ということになるんだと思っています。



さて、さらに、5月から8月まで、金田一央紀は毎月どこかの舞台にたっております。
どうなっているかというと以下のスケジュールで出演しています。

5月10~15日 劇団しようよ『あゆみ』(京都・アトリエ劇研
5月20日 Uniquad『Specialied Attitude』(大阪・ArtYard
6月1~5日 劇団しようよ『あゆみ』(東京・こまばアゴラ劇場
7月7~9日 首藤康之×CAVA『レニングラードホテル』(東京・スパイラルホール)
8月5~8日 七味の一味『家族百景』(大阪・インディペンデントシアター2nd

とんでもないスケジュールですが、学校の先生になる前の、夏を一気に芝居とパフォーマンスで染めた感じです。
いずれかに見に来てくださったら、嬉しいです。
もちろん、全部来てくださるような方がいれば、何かしらのお礼はしないといけないなと思っております。
ぜひ、劇場でお会いできればと思っております。

基本的に5月は京都に、6月からは東京に、7月中旬から京都にいる、という具合です。
いつかやった「金田一君をぼっこぼこのべろべろにして東京から追い出す会」みたいなものを、京都でもやろうかと思っておりますが、
それはきっと、理事長職を退いたときになるのではないかと思ってもいます。

長々とすみません。
『ショー』はそういうわけで、これまで培ってきた演劇経験といろんなものを凝縮したものでした。
重ねて関わってくださったすべての方に、感謝・感謝であります。

それでは、また、近いうちに劇場で。

NODA・MAP「逆鱗」を見てきた。

野田地図NODA・MAP第20回公演『逆鱗』
シアターBRAVA!
By野田秀樹
2016年3月26日13:00〜

キンダイシュラン《★★★★☆》


ものすごく久しぶりに、ここに書きます。金田一央紀です。
はてなダイアリーの使い方を忘れてしまっていて、ちょっと読みにくいかもしれませんが、「逆鱗」感想を書きます。
いつも通りネタバレもしますから、気を付けて。人魚がこの芝居にとってどういうものだったのかとか、そういう話しますから。
いやぁ、勉強になりました。ほんとうに、そればかり。
野田さんの芝居で★4つ。以下にいろいろ書いていきますね。とっ散らかっていくでしょうから

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ONE PIECEを読んでいます。

本題の前に、宣伝です。

Hauptbahnhof BUS
という朗読イベントを6月12日木曜日に行います。
詳しくは
Hauptbahnhofの公式サイト
http://theatre-hbf.com/
あるいは会場の恵文社一乗寺店COTTAGE
http://www.cottage-keibunsha.com/
をご覧くださいませ。




さて
いまさらなんだけど、ONE PIECEを読んでいます。
といっても、まだ始めの8巻だけで、サンジが仲間になるかどうかのあたりなんだけど。

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京都に住み始めました。

11月1日から、京都に住み始めました。
北大路駅から徒歩8分ほどのところです。
紅葉の美しいころに引っ越してきたと思えばもうすっかり年の瀬です。


京都の町は東京と比べたらとても小さく、
たとえば京都駅から北大路駅といえば、阿佐ヶ谷から新宿まで行くようなものです。
およそ142万人が京都市には住んでいるんだそうです。


こっちに来て、
大学生の頃、自分がいかに学生演劇ばかりやってきたかを実感しました。
よく思い出してみると、学生だったあの頃、アトリエ劇研で芝居をするとか、どこか学外で劇場を借りて芝居をするということが、
とんでもないハードルに感じていました。
それは劇場費のことだったり、スタッフをそろえることだったり、俳優を見つけることだったり、
そういう、芝居を作ることに欠かせない一つ一つの行程を、自分一人で抱え込まなければいけない。
これはどうにも難しいことでした。
そしてそれは今も変わらずにある、面倒で、難しくて、しんどい作業です。


結局モノを作ることは、面倒で、難しくて、しんどい作業です。
簡単に丸め込んで行ってしまえば、ストレスフルな作業なのだけど、
そのストレスに耐えることができる、それが「大人になる」ということなのかもしれません。


あまりお酒を飲まなくなりました。
ご飯も食べなくなりました。
東京で増やしすぎた体重を減らしていこうと思っています。


今後とも、よろしくお願いいたします。

「さよならをしたあとのうた」公演終了。

皆様のおかげをもちまして、
4月21日に「さよならをしたあとのうた」の全ステージが終了しました。
総動員281人。

2011年、1月に六本木のHavanaCafeでやったSizwe Banzi is deadが135人。
それから少しずつ動員を伸ばしてまいりまして、
約二年でおよそ倍の人数がHbfの芝居を見てくれたことになります。
本当にありがたいです。

見に来てくださった281名の方々にはあつく御礼申し上げますとともに
見に来れず、きっと心で「うまくいきますように」と祈ってくださっていた方には
「本当にいい芝居でありました、見に来れなかったのが、本当に残念です。くればよかったのに」と申し上げます。
見も祈りもしなかった方々には、今度こそ来いよ、と申し上げますとともに、
皆様のお仕事なるものの、いつか残業なしで終わる日が来るようにお祈り申し上げます。

「さよならをしたあとのうた」は、亡くなった人たちを悼む歌を集めた
新古今和歌集」の「哀傷歌」の巻をすべて扱ったものでありました。
何しろ難しい題材でしたので、今回の稽古は大いに悩みました。
出演者や、急遽集まってくださったスタッフの皆さんには、本当に助かりましたと、この場を借りて御礼申し上げます。

回収されたアンケートをよむにつけ、
この芝居の強さと弱さを実感します。

これから、またHbfは新しい芝居を作っていきます。
その時は、もう少し見やすい席を用意するつもりです。
なので、もう少し多くのお客様に見ていただければと思います。

これからも、Hauptbahnhof(ハウプトバンホフ)をどうぞよろしくお願いいたします。

末尾ではありますが、キャストの名前とその演じた主なキャラクターを紹介します。
あの人誰だろうって、気になった方がいらっしゃったようですので。

斉藤真…片付けを延々している二人のうちの段ボールを持っていた方。ぼっとん便所の話をしました。

曽根浩貴…片づけをしていた二人のうちの後輩。幽霊になって車に乗り込んだりしてもいました。

中里順子…車に乗っていた二人の女性の方。修学旅行の先生だったり、嫌いな人の話をしようとしてやめたり、あの世の甘味処で白玉ぜんざいを売っていたりしました。

中村健…幽霊に出会ってしまった男。法事のシーンで坊主になったりしました。

西山愛…亡くなった過去の恋人のシーツに執着していた女。友達が家に来てお姉ちゃんが死んじゃったと言われておろおろしていた女の子です。

宮山知衣…お姉ちゃんが死んでしまったのに友達の家に行くという女の子。「あ、あそん」。

森一生…被災地をめぐる男。白玉か餅かの議論で一番声の大きい男もしました。

安野敦洋…シーツに執着している女の相手。終盤、病気で亡くなった知り合いの話をしました。

それでは、また。

Hbf. 金田一央紀

 支離滅裂ながらも、いろいろ演劇について。


昨日、岩城京子さんが、オーストリアグラーツで芸術の政治的戦略とか、政治の芸術的戦略みたいなことについて、議論を繰り広げる、24時間×7日間の合宿プログラムに参加してきたというので、その報告を聞きに行った。

それと、今日、ハンガリーから来た『女司祭』という演劇作品を見て、
そのあと、森山直人さんが中心になってゲストに松田正隆さんを招いての、リアリズムと俳優と登場人物がいかに批評にかかわることができるのか、みたいなトークセッションというか、なんか、授業みたいな、そういうのがあって。

久しぶりに、頭の中がロンドンにいたときみたいな、難しい単語だらけになって、
ちょっと整理したいなと思ったので、支離滅裂だけど、書いていこうと思います。
ちょっとツイートで書いたものも流用していますけれど。

なにしろ話があっちに行ったり、こっちに飛んだり、読みにくいと思いますが。。。

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 木ノ下歌舞伎『義経千本桜』 を見てきた。

これから、木ノ下歌舞伎版「義経千本桜」の感想を書いていきます。
観劇中、メモを取ったりはしていないので、ほとんど記憶頼りの、
しかも三つ覚えると四つ目覚えた時に最初のやつを忘れるっていうくらいの記憶力で言いますから、
そのあたり差っ引いて読んでいただければと思います。


木ノ下歌舞伎_京都×横浜プロジェクト2012『義経千本桜』
@桜木町横浜にぎわい座
by 二代目竹田出雲・三好松洛・並木千柳
Directed by 多田淳之介・白神ももこ・杉原邦生
Adapted by 木ノ下裕一
7月20日16:00〜

キンダイシュラン《★★★★☆》


見るところが多すぎて、ここに書ききってしまうととんでもない量になりそうだけど。
いまふと思い出してみて、印象に残った中でも、なるほどなあと思ったのは、
吉野山」から「四の切」の始まるときに、一人後ろ向きの義経の背中が、感極まって震えていたこと。

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