小さな狩人

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トカゲとジャミ

ネコたちは動くものに興味を示し、片っ端から捕まえようとするし、実際、捕まえる。

 蝶やトンボ、コガネムシなど生きて動いているものなら何でもありだ。

 

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獲物を狙うチャップ

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夏の空と普賢岳

 7月に入った。東京オリンピックも秒読みの段階になった。

ウソで始まったオリンピックが、ウソで終る。

ただ、ぼくが気になっているのは自然災害だ。暑さと台風、大雨だ。そして、もう一つ地震がある。ぼくの酔っ払い占いでは、7月後半に台風9号が関東接近と出ている。

地震は8月初旬とある。

すべてが「酔っ払い占い」であることを祈る。

酔っ払いついでに、この時期の花を二つ。

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ミダレサトスミレ

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モダエヒメバナ

 

 

 

曇天

まったく、近頃、太陽を見ることが少なくなってしまった。

雨は降ったり、止んだりで憂鬱このうえない。

牧水が歌ったのもこんな時期だったのだろう。

  降るべくは降れ

   照るべくは照りいでよ

  今日の曇りは我を狂わしむ

 

大江で塩づくりをしていた「まっちゃん」が亡くなって一年が過ぎた。

人は死に対してあらがえない。いや、あらがえないのは人ばかりではない。以前紹介した小さな赤ネコも5月末に死んだ。タキの子どもは2匹になった。

その2匹。

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君はおれが守る

手前の白っぽい子ネコがチャップで、三毛をジャミと名前を付けた。

曇天の空の下、小さな小さな希望だ。

 

ネコの子どもたち

タヌキネコの子どもが、満開のドクダミの花の香りに誘われるようにやっと出てきた。

まもなく生まれてから2カ月になる。

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タヌキネコの子ども1

どういうわけか、タヌキネコは玄関先でおっぱいを飲ませている。

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おっぱいを飲む子ネコたち

赤、白、三毛と子ネコは三匹だ。

さて、この生きづらい世をどう生きていきますか。

 

ヤモリ見参

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ヤモリ

今年は、桜の開花が全国的にも異常に早かった。

今日は4月3日。表にしばらくいると汗ばむくらいだ。山の木々も新緑におおわれてきた。すでに春ではなく、初夏と呼ぶのがふさわしいようだ。

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楠の新緑

 

40回目の頌徳祭

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満開の桜と頌徳碑

 

今年が40回ということは、第1回は1981年ということだろう。

娘が生まれたのが、1978年。それから一年くらい経ったころだったか、当時住んでいた埼玉の公団住宅で、天草の苓北火電建設反対運動の中心だった松本豊秋さんのハンスト中の死を伝える朝日新聞の記事を見た。その時に思った。もし、将来、天草に帰ることがあったら何かぼくにできることをしたい、と。

天草に帰ることになったのは、それから10年の後だった。

娘は小学校を卒業して、中学生になる時で、下の息子は小学2年生。以来、30年が経とうとしている。

「40回頌徳祭やってて、桜が咲いたんは初めてじょん」と哲ちゃんが言う。

彼らのほとんどが40年前には30歳になったばかりのころだ。

毎回熊本から参加する中島クンは、そのころに結婚した。結婚式は、団結小屋。

「何が大変だったといって、みんなが注いでくれる盃を飲み干すのが一番大変だったよ。参加者が50人からいるんだから」

 

時は流れた。静かに、このうえなく濃密に。

 

 

 

 

タヌキネコ

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イワウメの花

 

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タヌキネコ

このネコ、エサをねだりにやってくる。お腹が大きい。出産の日が迫っているように見える。

ある夜、タヌキのエサ場のあたりで初めて見かけた。懐中電灯で見て、小さいタヌキと思っていた。翌日の昼間に再び現れた。そこで初めてネコだと分かった。

「タヌキネコ」、それがこのネコの呼び名だ。

それはあんまりだからと、「ターキー」はどう?と言ったら、すかさずカミさんが

「昔、そんな女優さんがいたわね」ときた。そう、いたのだ。ぼくもターキーと言った瞬間、思い出していた。ターキーは水之江滝子といったか。名前の漢字はあやふやだが確かにいた。

「いっそ、おタキさんは、どう?」

「♪いきなくろ塀 見越しの松に、と歌いたくなるよ」

「それは、おトミさんでしょ」

 

タヌキネコの写真をもう一枚。

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タヌキネコ2