アスペルガー医師ロンの日常

医師でもあり、アスペルガー症候群当事者でもあり、更には911GT3&ロードスター乗りでもあるワタクシのささやか(?)な日常

THE TROUBLE WITH ANGELS

 ロンマニアの皆様、こんにちはm(_ _)m

「真友たりとも、淫乱雑談なすべからず。もし人、申し掛けば、目立たざる様にその座を立つべし」
By 武田信繁

 といった今日この頃、皆様はどうお過ごしでしょうか。

*和製スーパーカー時代への投資
 R35界隈では「水野和敏氏が秘話中の秘話を書き示した本が22.5~27.5諭吉で発売される」って事で盛り上がってるが、やっぱ何だかんだ言っても水野氏の時代には夢があったのである。R35をキッカケにニッポンにスーパースポーツカー文化が芽生えて、10年後20年後にはイタリアのようなスーパーカー大国にニッポンはなれるかも知れない。そんな夢があったからこそ、未来への投資としてR35を購入した。ワタクシ以外にもそんなヤツが多かったんだと思うのである:
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余程の出羽守野郎だとか成り上がりモンとかでない限り、ニッポンで成功した人間はニッポンという国に対する愛国心があるのである。そしてその愛国心は「国産メーカーからも欧州スーパーカーに匹敵するようなモンを出してほしい」って望むのであり、だからこそR35誕生時には多くのクルマ好きが水野氏が示す可能性に賭けたのである。

 でもって結果は残念ながらニッポンにスーパーカー文化は芽生えず、R35も来年には生産終了し、次期型の予定も全く立たないままである(´・ω・`)上手く行かなかった原因は色々考えられるけど、一番はやっぱ「日産(及び他国産メーカー)に赤字垂れ流してでもスーパーカー文化を創り出す気概が無かった」に尽きるであろう。その真逆がレクサスで、レクサスはあのリーマンショックが来た時でさえ、躊躇わず予定通りに突き進んでいってたのである:
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2005年にニッポンに上陸して、上陸してから十ン年ずっと赤字を垂れ流して、黒字になったのがつい数年前。ソコまでやったからこそ、レクサスはニッポンに高級車文化を定着させる事ができたのである。だから日産も赤字垂れ流してR36、R37と作り続ける事ができていれば、ニッポンにスーパーカー文化を芽生えさせることができた可能性があったと思うのである。

*自由席は自由に非ず
 話は変わって、何だかSNSじゃ「自由席の隣が云々」で侃々諤々やってるっぽいのである。何だか「特急の自由席で他の席が空いてるにも関わらず、オッサンが敢えて女性の隣に座ってきた云々」って話らしいが、ソレに対するワタクシの見解は「世知辛い話だけど公共交通機関、特に自由席なんてそんなモン」といったトコである。公共交通機関の問題は何って「不特定多数を拒絶できない」に尽きるのである。たとえどんなにキモいヤツが同じ空間に居たとしても、ソイツが違法行為や主権侵害をしてない限り、ソイツを拒絶する事はできないのである。

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 電車、特に自由席が安いのって、つまりそういう事なのである。ヤバいヤツに絡まれるリスクを請け負う事で、移動に掛かる費用を抑えているのである。良いか悪いかではなく、支払ったコストに対する代償ってヤツなのである。確かに常識やモラルってヤツは重要であるが、でもソレを強要する事は誰にも出来ないのである。残念ながらソレが自由社会ってヤツであり、資本主義社会ってヤツなのである。だからイヤなヤツに絶対に隣に座られたくないのであれば、追加料金出して指定席やグリーン車に行くしかないのである。

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 ワタクシはこういうレベルの低い客に絡まれる可能性を減らしたいからこそ、長距離移動は飛行機を使うのである。飛行機は全席指定だし、CAはじめスタッフがちゃんと監視してるし、移動時間も短くなる分だけ変なヤツに絡まれる可能性も減る。だからファーストクラスという商売方法が成り立つし、大カネ持ちはプライベートジェットやスーパーヨットなんかを所有してたりするのである。ソコまでカネを払ってでも、人間というナマモノは自由を渇望するのである。世知辛い話ではあるが今の時代、特に先進国においては、水と安全と自由はカネで買うモンなのである。

*最もバーゲンセールな自由
 以前ワタクシは「クルマを買うという事は、ソレ即ち自由を買うという事」といったが、つまりそういう事なのである。この場合自由ってのは「行きたい時に行きたいトコへ行きたいルートで行ける」だけじゃなく「不特定多数による望まないトラブルからも解放される」って意味も含まれるのである。確かに維持費や税金などのカネもかかるし、交通事故等のリスクもある。でも「イヤなヤツが隣に座る可能性を排除できる」「座って欲しい人を選んで座ってもらう事もできる」って自由度の前には、そのリスクも霞んでしまうのである。

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 以前から言ってる事だが、人間というナマモノの歴史は利便性追求の歴史であり、利便性の為ならば人間はリスクを克服する方向に努力するのである。だからワタクシも「クルマはムダ遣い」「各種リスクが割に合わない」って言われても「ムダ遣いしてる以上に稼げばおk」「死ぬほど準備して気を付けて乗るから無問題」と答える次第である(笑)どんなに賢くて正しい事を言ったとしても、ソレが自由ではなく束縛を求めてるのであれば、ソイツは単なる奴隷なのである。人間ならば自由を求めるべきだと再確認した今日この頃であった。

ANTHEMS FOR THE DAMNED

 ロンマニアの皆様、こんにちはm(_ _)m

「科学に相応して、慈愛、同情、平和、そして愛が増さなければ、科学そのものは、人間の生活に威厳を与えているもの、なんとか生きてゆけるようにしているいっさいのものを、破壊しかねない」
By ウィンストン・チャーチル

 といった今日この頃、皆様はどうお過ごしでしょうか。

*新・セダンはオワコン
 今の時代、セダンはもうスポーツカー同様、趣味車やステータスシンボルとしての意味合いの方がデカいのである。セダンの従来の役割はもう殆ど全てSUVに取って代わられてて、セダンのSUVに対する利点は「走りの良さ」だけしかないが、ソレも相当な高速域での話である。アウトバーンを走るなら兎も角、速度制限が130km以下の国では違いは殆ど分からんのである。だから【レガシィが遂に生産終了になる】ってニュースが流れてきても「知ってた」としか言えんのである。ブランド力の無い中途半端なセダンは、残念ながら存在意義を認められていないのである。

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 ワタクシがGDB乗ってた頃は、レガシィはインプと並んでスバルの二大看板だったのである。アレから十ン年、まさか二大看板が両方とも消えるだなんて想像すらできなかったのである( ̄▽ ̄;)でもって改めて思うのが「今後スバルは何売ってくんだ(´・ω・`)」って事である。記事では「今後SUVとEVに注力していく」って書いてあるけど、ソレって典型的な低迷ブランドの方針転換だからである。スバルのSUVってフォレスター以外パッとしないし、EVの実績もスバルにゃ無い。こう書くと「スバルらしい走り」とかいうレスが付きそうだけど、ンなモンがあるんだったらレガシィは無くならないのである。

*10年前の後悔
 今ではつくば市に移転して我が家からのアクセスも容易になったポルセンであるが、数年前までは「ポルシェセンター水戸」って名前で、所在地はひたちなか市だったのである。そのポルセン水戸に、昔1回だけ行った事があるのである:

2013年の11月だから、丁度10年半前の話である。当時ワタクシは最初のR35(MY08プレミアムエディション、当時868諭吉)に乗ってて、次のクルマを何にしようか考えてて、その一環としてポルセン水戸に行ってみたって話である:


991カレラ2と981ケイマンに運良く試乗させてもらって、コレがワタクシが初めてポルシェに乗った瞬間である。初めて乗った感想は「思ってた以上に乗り易い」って事である。R35でパワーのあるクルマの扱いに慣れてた&本格的なスーパースポーツを知っていた事もあって、運転するのは意外と簡単だったのである。
lionghmd.hatenablog.jp
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コレがその当時のブログである。試乗記はココにあるんで、今回はソコんトコ省略である。今考えると、やっぱR35の影響力は絶大だったと思い知らされるのである(^_^;)もしGDBでポルセン水戸に訪れていたら、間違いなくぶぶ漬け出されてた事であろう(笑)

 2台の試乗を楽しんで、担当と話をして、そんで何と991.1型ターボの見積もりまで出して貰えたのである。そしてソコで聞いた話が「今オーダーしたら納車は1年ぐらいになる」って事だったのである( ̄Д ̄;)ポルシェ買った事のあるロンマニアの方ならば、コレがどんだけヤバい事かお分かり頂けると思うのである。ちゅーのも今「911ターボを」「売って貰えて」「1年で納車」なんて、余程の上客じゃなきゃムリだからである:

そんな千載一遇の大チャンスを、この値段見たワタクシは思わずビビって引き下がってしまったのである(笑)10年前とはいえ911ターボをこの値段で買えるだなんて、今となってはあり得ないからである_| ̄|○諺で言うトコの「後悔先に立たず」「覆水盆に返らず」とは正にこの事である(~_~;)

 何せ上記にあるように、今まで乗ってたクルマが868諭吉だったから、その2倍以上の金額を突きつけられたらビビるに決まってるのである(^_^;)ンで、991.1ターボの最高出力は520馬力だから、コレもワタクシが躊躇った理由である。当時筆頭候補だったR35は素が550馬力で、NISMOが600馬力。ンでもって値段もこんな感じである:


上がブラックエディションにOP諸々を入れた価格、下がNISMOの価格である。より値段が安く、よりパワーがあり、何より使い勝手をこの上なく熟知してる。もうこの時点でR35NISMOを選ぶことが決定したのである。でもってその後、半年で納車の筈が1年3ヶ月待たされたのであるが、ソレはまた別の話である(笑)

*おいでよポルシェの沼
 そのポルセン水戸がつくば市に移転したのが、ワタクシが訪れてから2年後の事である。ソコから更に時が流れて、今から4年前、もう結構乗り込んでいてボロボロだったR35NISMOの次を探していたワタクシが、ひたちなか市からつくば市に移転したポルセンへ訪れる事となったのである:


そんで前回と同じように911(992型)とケイマン(718型)に試乗させてもらって、コレまた前回と同じように911ターボの見積もりも取って貰ったのである。今回も前回と同じように試乗させて貰えた&見積もりもして貰えたって事は、つまりそういう事だったんだなぁって思うのである(^_^;)クルマも素からNISMOにレベルアップしてたんで尚更であろう。

 あとはロンマニアの皆様も知る通りの結末である。従来モデルまでは無かった右ハンドル設定が、992からは用意される事が明らかとなったため速攻で決断し、ポルセン側も枠をくれる事になったのである。今回は対抗馬となるR35の次期型や新型が無い&前回に後悔したので、迷う余地は無かったのである(笑)


こうしてワタクシは10年越しに「ポルシェ911のオーナーになる」という夢を叶えたのである。でもって以前から何度も言ってる事であるが、R35はポルセンでも一目置かれていて、R35乗りは911乗りと同格扱いになってるのである。ワタクシ以外にも多くの「R35難民」がポルセンを訪れケイマンや911のオーナーになってるんで、ワタクシはサブタイの言葉をR35難民なロンマニアの方に送らせて頂く次第である(笑)次は何になるか現時点では全く白紙であるが、ただ何となくどうなるかはイメージできてしまう今日この頃であった。.

THE AMALGAMUT

 ロンマニアの皆様、こんにちはm(_ _)m

「成長カーブというのは、成熟しちゃったら終わりだと思われているよね。でも、ここで頭を使うと面白いことが起こる。商品にしても事業にしても、成熟期というのは、じつは次世代のはじまりなんだ。革新を起こすには最適な時期なのさ。」
By 神田昌典

 といった今日この頃、皆様はどうお過ごしでしょうか。

*買いますか?買いませんか?
 何だか水野和敏氏が【凄そうな本を出すっぽい】のである。水野氏の著書は今でも結構出てる&ワタクシも何冊か読んだ事があるのであるが、今回のは色んな意味でヤバいのである。何がヤバいって、先ずは値段である。素バージョンが22諭吉、冊子付特別バージョンが27.5諭吉である。紙本なんて2諭吉でも全然高いのに、なんとその10倍である( ̄Д ̄;)小耳に挟んだ話「かなりヤバい内容」らしいのであるが、流石に高過ぎるのである( ̄▽ ̄;)もしコレに今までどのメディアに出てこなかったカルロス・ゴーンのヤバい暴露話が出てくるなら話は別であるが、ンなモンは無いであろう(笑)

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 ワタクシはこの2人とはリアルでちょくちょく出会ってる&インタビュー場所も思いっきり馴染み深いせいか、何ちゅーか特別感があんま感じないのである(笑)でもってロンマニアの皆様の関心は「この本買う?」だろうけど、ワタクシの答えは「ワタクシは2人を裏切って天敵側に就いた超御法度野郎なんで、その資格が無い」である(爆)というワケでR35属性のあるロンマニアの方々には頑張ってこの本を購入して、その内容をDMなり何なりでワタクシに教えて欲しいのである。そうすれば、ワタクシが見事なブログネタに仕立ててあげる所存である(核爆)

*十四つ子の魂百まで
 古人曰く「人間は18歳にまでに受けた影響諸々で今後の人生が決まる」んだそうである。人生観やモノの考え方、あと仕事や趣味等にもである。同様の意味で「14の頃にハマった音楽はその後一生聴く」ってのがあるが、コレもマジだとワタクシも実感してるのである。ワタクシが音楽を聴くようになったのも14歳の頃で、ボン・ジョヴィの「New Jersey」がワタクシが人生で最初に聴いたロックアルバムである:
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今まで本格的に好きになる音楽は無かったのであるが、コレを聴いたのをキッカケに「ワタクシは今後一生HR/HMを聴いていくんだッ!」って確信してしまったのである(笑)ソレが大体1990年頃であり、ワタクシの音楽の原点がこの年であり、起点となる音楽ジャンルはHR/HMなのである。

 今はもうボン・ジョヴィは殆ど聴いてないが、ソレでも「HR/HM及び当時の主流だった音楽ジャンルが好き」って根本の部分は今になっても変わらんのである。新しいモンや古いモン、他ジャンルの音楽も聴いたりはしてるのであるが、結局最後は80~90年代のハードなロックに戻ってきてしまうのである(^_^;)ワタクシの場合、こんな感じである:

  • 10代:ハマりまくって音源と知識を漁りまくって、マニアックな知識や最新の音源探しなどに躍起になり、とにかく幅を広げようとする。
  • 20代:一通り音源と知識を漁った結果、自分の方向性が定まってくる。音源や知識の新規開拓は続くが、同時に名盤や大物の見直しも始まる。
  • 30代:惰性で新規開拓はするが、新たに好きになる事は滅多に無い。仕事が忙しくて時間も少ないため、名作や大物の作品が選ばれる。
  • 40代:昔の同ジャンル他バンドの名作だとか、昔のバンドの新作だとか、そういうのしか聴かなくなる。

音楽に限らず、趣味って大体こんな感じであろう。何故こうなるって、30年経つと世代が変わるからである。そして世代が変わると、根本にある人生哲学も変わってくるのである。そうすると同じような音を鳴らしていても、何ちゅーか魂が共鳴しなくなるのである(^_^;)そう、所謂ジェネレーションギャップってヤツが生じるのである。

 多分ワタクシ以外にも「何故ロックバンドって70代のジジイになっても続けていたり、昔のバンドの再結成が相次いでたりするんだ?」って疑問を抱くロンマニアの方は少なくなかっただろうと思うが、答えは「同世代がソレを求めてるから」である。同じ世代がその後もずっとライブに来続けてるんだから、演奏する方も演り続けてるのである:
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やっぱ世代が同じだと、抱えてる葛藤だとか喜怒哀楽の方向性だとか、そういうのが似通ってきて共感し易いのである。古いミュージシャンが新しい音をやっても、根本にある精神性が同じなら共鳴できてしまうのである。昔のような音を演る若いバンドに中々共鳴できないのは、つまりそういう事なのである。

*プラスマイナス15年の法則
 そう、世代交代って大体30年前後で行われてるのである。だから自身が何かにハマり始めたモンの全盛期を起点にして、ソコから±30年が興味の最大半径なのである。ただ実際はソコまで幅広く好きになれる人は居ないんで、大体直径30年ぐらいである。例えばワタクシの場合、起点がボン・ジョヴィで、ボン・ジョヴィの全盛期が80年代後半だから、ソコから±30年として一番古いので70年代前半&一番新しいので00年代前半。でもってワタクシのiTunesを調べてみると、やっぱワタクシの好きなミュージシャンは80年代~90年代が75%ぐらいで、70年代後半と00年代前半が22%ぐらいで、他は3%ほどしかないのである。

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 ワタクシ的に言えば、60年代以前の音楽は「ジジイの音楽」であり、10年代以降の音楽は「ガキの音楽」なのである。無論YouTube等で聴いてみたり、ストリーミングで試しにDLしてみたりするし、時々良いなと思うモンはあったりするのであるが、やっぱハマらんのである( ̄~ ̄)逆に興味範囲内のミュージシャンは知名度も実力もショボいソレであっても、何故だかシックリ来る事が多いのである。クルマなら速さと性能でジェネレーションギャップを強引に埋める事ができるが、音楽はソレが出来ない。改めて年は取りたくないと思う今日この頃であった。.

TITLE OF RECORD

 ロンマニアの皆様、こんにちはm(_ _)m

「新聞・雑誌は嘘の巣窟だ。そして読者の大半は、その嘘にまるめこまれる可能性がある」
By ロマン・ロラン

 といった今日この頃、皆様はどうお過ごしでしょうか。

*元ネタのネームバリュー
 筆頭はポルシェ公認でもあるマンタイで、その他ゲンバラ、テックアート、RUF、9ff、あとニッポンだとRWB。何れも911の有名チューナーの名前であるが、コレ等が有名になれたのは何故であろうか。レースでの実績?チューナーの腕?作ったクルマのカッコ良さ?ソレも確かにそうであるが、一番はやっぱ「ベース車両であるポルシェ911の圧倒的なネームバリュー」だと思うのである:
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ポルシェ911という世界的にも名高いクルマを見事にチューニングしてみせるからこそ、上記チューナーは輝いてるのである。言っちゃアレだが、たとえどんな優れたチューナーであろうとも、扱う車種が軽トラとかだったら、一部の変態以外見向きもしないであろう(笑)有名なチューニング屋やチューナーってのは、ほぼ例外無くネームバリューの高いクルマを弄った事で名を上げているのである。

 じゃあトレポンはどうなのかって問われれば、ワタクシも実際にトレポンを所有してトレポン専門店に顔を出してるから知ってるのだが、腕は確かに優れてるのである。ココまで書けば聡いロンマニアの方ならお分かりかと思われるが、問題は「トレポンのネームバリュー」なのである:
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クルマでいうフェラーリランボルギーニやポルシェみたいに「トレポンが成功者の証であり、トレポン持ってると周りからチヤホヤされるか?」と問われたら、残念ながら答えは「ノー」である(´・ω・`)今に至るまでトレポンは「マニアの自己満足ツール」でしかなく、所謂「エアガン競技で賞を総なめにした」とか「サバゲーで圧倒的に優位に立てる」とかいう伝説も皆無である。

*エントリーモデルのススメ
 そういう伝説やネームバリューが不足してる中で「トレポンは(・∀・)イイ!!」って言っても、中々受け入れられんモンである(^_^;)魅力が伝わり難いのもだけど、最大のネックはやっぱ【値段】である。今まで5~6諭吉のエアガンしか使った事の無い人に対し、幾ら「この上なく素晴らしいんだぞッ!」って熱弁しても、30~75諭吉もするシロモノを買えというのはムリがあるってモンである(´ヘ`;)
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マニアはよく「素晴らしければ好きな人は誰もが買う」と言うのであるが、マジでその通りだったらR35は生産終了にはなってないのである(笑)今のトレポン界隈ってマニアが中心になってしまって、売る側も買う側もマニア目線になってしまって、初心者や非マニアな人等の視点が不足してしまってるのである。

 トレポンのネームバリューを上げたいんだったら、先ず所有してもらわんと難しいのである。ただいきなり30~75諭吉出せってのは非常に困難なのである( ̄~ ̄)じゃあ如何すれば良いかって「中継点を設ける」のである。よーするにエントリーモデルを設けて、廉価ながらもトレポンの真髄を味わえるモンを作るのである。具体的に言うとこんな感じである:

  • 値段は10~15諭吉ぐらい
  • 外装はシンプルかつ頑丈に
  • 組み立てではなく完成品で
  • DIYでカスタムできる

要は東京マルイのエアガンと同じような売り方である。箱出しで使えて、カスタムベースとしても優秀で、トレポンの真髄も味わえるって感じである。無論廉価版なんでモノホンのトレポンのような存在感は得られんが、所有してカスタムなどをする内に「何時かガチトレポンが欲しいッ!」って気持ちになってくるのである。廉価版だけで満足するヤツも出てくるだろうが、ソレはソレでアリである。

 よーするに、911に対するボクスターやケイマンみたいなモンである400~500諭吉の国産スポーツしか乗った事無い人に「911(最低価格1620諭吉)は良いぞッ!」って言っても1000人中1人しかその気にならんだろうけど、間にボクスターかケイマン(最低価格840諭吉)を挟めば、ソコから「素ケイマン→ケイマンGTS→ケイマンGT4911カレラ」って登っていければ1000人中2~3人になるのである:
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ワタクシだってGT3に辿り着くまでに「GDB(317諭吉)→R35MY08(868諭吉)→R35NISMO(1505諭吉)」って段階踏んできたんだから、エントリーモデルはあって然るべきだと思うのである。もしGDB時代に「911GT3は(・∀・)イイ!!」とか言われたら、ワタクシは0.001秒で拒絶してたであろう(笑)高い山ってのは、広い裾野が無いと成り立たんのである。

*紙媒体が消えない理由
 もう1つワタクシが提案するのが「トレポンの専門誌やムック等の出版」である。トレポンの何が問題って「トレポンのトの字も知らない人が初期に正しい知識を得難い」ってトコにあるのである。こういうと「ネットやSNSや動画サイトにあるじゃないか」と言われるだろうが、ソレ等の情報って概して整合性に乏しく、マジで何も知らない人は余計に戸惑うだけなのである( ̄~ ̄)だから専門誌やムックを作って、ソコ等辺の情報を上手く整理して形に残そうって事なのである。何故ネット全盛期にも関わらず雑誌や紙媒体が残るかって、その整合性が買われてるからである。

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 まずは増刊号で「トレポンとは何か」と「トレポンの歴史」を解説して、ソコから有名ショップの紹介記事に移行して、そして「トレポンの注文し方」とか「トレポンの維持管理」といったような基礎的な話から始めるのである。ソレ以降はトレポンにまつわる逸話や、開発者や有名チューナーへのインタビューとか、パーツ売買の話とか、そんな感じに幅広く伝えていけばいいのである。フェラーリランボルギーニもポルシェも顧客の大多数はにわかであるが、にわかが居なければマニア客も育たないんだと改めて思う今日この頃であった。

SHORT BUS

 ロンマニアの皆様、こんにちはm(_ _)m

「強烈な違和感が偉大なる人物を作るもとになるのである」
By 渡部昇一

 といった今日この頃、皆様はどうお過ごしでしょうか。

*微熱とトレポン
 本日は【トレーニングウェポンフェスティバル(以後トレフェス)】最終日であり、写真を交えて大々的にリポートする・・・予定だったのであるが、朝から出てた微熱が収まらないので残念ながら断念した次第である(´・ω・`)まぁ微熱だし、少し怠い以外の自覚症状は無い→夕方には改善したんで、恐らくコロ19ではないであろう:
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まぁ明日は念の為PCRする予定であるが、多分問題無い筈である。ただ今のワタクシがトレフェス行っても、多分観るモンあんま無いんじゃないかなと思うのである。ちゅーのも今のトレポン界隈の方向性って、ワタクシが向いてる方向とは違うからである。

 ちゅーのも、ワタクシは長年サバゲー界隈に居るけど、改めて思うのが「ワタクシはガンマニアでもミリタリーオタクでもなく、サバゲーマーである」って事である。ワタクシの居る界隈にはマジモンのガンマニアやミリオタが数多く居るので、その人等と比べればワタクシは全然なのである。ワタクシがトレポンに求めてるのは、クルマで言うと走行会仕様のソレなのである:
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サーキット走行とかで重要なのは「実際に必要で」「実際に効果のある」パーツやチューニングである。無論、ブランドや個人的な拘りが無いと言えばウソになるが、ソレでも基本は実用性第一である。ワタクシもトレポンで組むパーツや光学機器は「有用か否か」「自分に合ってるか否か」で決めてるのであるが、どうやら今時のトレポン界隈では異端らしいのである( ̄~ ̄)

*燃焼、その揺るがぬ価値
 簡単に言うと、今のトレポン界隈で主流になってるのは「実銃の再現」である。モデルとなる実銃があって「如何にソレを上手く再現するか」が重要になってくるのである。だから実銃に無い組み合わせでパーツを選ぶと奇異に思われるし、細かいディーテルに異様に拘るし、実物パーツじゃないとご法度みたいな空気もあるのである。さて話は変わって、と:

何だか新しい雑誌が出版されてて、そんで特集が911だったんで、気になって買ってしまったのである。まぁただポルシェ専門誌というワケでもなく、発行も半年刊みたいなので、次は9月頃になりそうである。まぁ記事は何処かで読んだ事あるような内容ばっかだったので、ココで取り上げるほどのモンは無かった次第である。

ベンツに引き続きアストンマーチンも完全EV化を断念した事で、まだ当分はICEの時代は続く事になりそうである。もしもの話ではあるが、もしもロシアがウクライナに侵攻しなかったら、もし中国がこのまま順調に民主化して経済発展していれば、2030年以降はマジでEV時代になってたんじゃないかと思うのである。そういう意味では、プーチンとキンペーはクルマ史に名を残す大人物と言えるであろう(笑)

*レプリカはお好き?
 今のトレポン界隈をクルマに例えると、何ちゅーかレーシングレプリカのソレなのである。レプリカの世界では何が大事って「如何に実車に似せるか」である。形やステッカーが同じなのは言うまでもなく、年度毎にマシンの形状や貼ってあるステッカーの種類までも違う為、ソコを細かく忠実に再現させなきゃならんのである。もしソコで齟齬があろうモンなら、すぐさまマニア達から大バッシングを喰らう事であろう(笑)
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トレポンも同じ事で、やっぱパーツメーカー毎にコンプリートガンみたいなモンがあって、ソレを忠実に再現するのが正しい在り方って感じである。ワタクシはソコんトコ全然知らん&知ったこっちゃないので、ワタクシ自身に合ったパーツを組み込むだけの話である。恐らく本場のシューターさん達も、同じ様にカスタムガン作ってる筈だからである。

 エアガンと実銃は違うんだから、実銃で最高の組み合わせとなるパーツがエアガンでも最適とは限らないのである。あと実銃用のパーツって実弾を発射するのを前提とした強度で作られてる&光学機器はン百メートル先を狙う為に作られてるので、何をどう考えてもオーバースペックな上に高額→エアガン用のレプリカで良いと思うのであるが、ソレも界隈じゃご法度みたいなのである(^_^;)
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無論クルマのソレ同様、そういうのが好きな人を否定するつもりは毛頭無いのである。ただ何ちゅーか、ワタクシには合わない世界だって事である( ̄~ ̄)多分今後、トレポンはガンマニアやミリオタの需要を満たす方向に進んでいって、サバゲーマーはアレになるのであろう( ̄▽ ̄;)ソレが悪い事だとは思わんが、まぁコレも所謂「抗えない時代の流れ」ってヤツなんだろうなとしみじみ思う今日この頃であった。.

PRO XRISTOU

 ロンマニアの皆様、こんにちはm(_ _)m

「ともすれば日本人の価値基準は、世の中が相対的に決めたブランド価値に引きずられがちである。自分より隣の人、周りの多くの人が何を考えているかに縛られる」
By 堀場雅夫

 といった今日この頃、皆様はどうお過ごしでしょうか。

*ブランドはカネになる
 筆頭のフェラーリが1200諭吉で、ポルシェが194諭吉で、ベンツが47諭吉で、アウディが41諭吉。コレは何かって「平均して1台売って幾ら儲かるか」である。ワタクシが常々「何故ブランド価値を上げる必要があるか」を説いてる理由がコレであり、ブランド力があれば質で量を凌駕できるからである。因みに国産メーカーの場合、トヨタが26諭吉、三菱が12諭吉、日産が7諭吉である。鋭いロンマニアの方なら「ホンダは?!ホンダはどうなったの(;´Д`)」ってなるだろうが、その答えは「5諭吉」である。ワタクシが常々「ホンダ\(^o^)/オワタ」って言う理由が分かってもらえたと思うのである(笑)

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 そう、フェラーリが1台売って得られる利益を得るには、ホンダは240台も売らなければならないのである( ̄▽ ̄;)でもってブランド力が無いと利益率の高い高価格なクルマを売っても売れない→薄利多売に徹しなきゃいけなくなるから、ソコから悪循環に陥るのである。ホンダはバブル期にF1で活躍したりしてブランド形成するチャンスはこの上なくあったのであるが、21世紀以降アメリカ式グローバリズムを取り入れて、更にはフィットとオデッセイの成功もあって、その絶好のチャンスを手放してしまったのである(´・ω・`)その後はミニバン屋→フィット屋→NBOX屋と転落していったのである。

*対転売戦争?
 ホンダと言えばTypeRであるが、最近面白い(?)話を聞いたのである。問題になってる現行型シビックTypeR(以後FL5)であるが、業者オークションにて今月は50台も出品されていて、その大半が新品同様のソレ、つまり転売品なんだそうである( ̄Д ̄;)ソレ以外の月でも平均30台ぐらい転売品が出品されており、中古市場で完全にダブついてる状態なのである( ̄~ ̄)ソレでも価格は650諭吉前後と未だ新車よりも高いから、ソコが性質悪いのである。でもって新車は今も絶賛オーダーストップ中で、最後に新車オーダーした人は納車待ち4年。こんなんバカバカしくてやってられないって話である┐(´д`)┌

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 コレはワタクシが前々から言ってる事だけど「ホンダがアホ」なのである。日産もそうであるが、恐らく注文という注文を分け隔てなく「平等に」受け付けて「公平に」先着順にしてるのであろう。だから相当数の転売ヤーが割り込む事となり、結果売った台数の1~2割が転売に回るという状況になってしまうのである┐( -"-)┌フェラーリランボルギーニやポルシェみたいに客選んで売れと言いたいトコであるが、やっぱホンダも大衆車メーカーとして幅広い層にクルマを売らなきゃならないのもあって難しいのであろう。あとやっぱ大衆ブランドだと、客は「個人個人ではなく全体として」見られてるんじゃないかと思うのである:

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 クルマに限らず大衆ブランドだと、客は個人単位ではなく、一括りに「売上高」とか「総数」とかで計られるのである。カネ持ちのエンスーも、カツカツで維持してるビンボー人も、果ては転売ヤーも「売上高」で一緒くたである。だから上記みたいなので熱心なクルマ好きが離れたとしても、他で補って年度末の決算にて売上高が増えてれば「我々は顧客に支持されてる」ってなるのである。メーカーも顧客を雑に扱うし、顧客も商品を雑に扱う。大衆ブランドってのはそういうモンであり、高級ブランドみたいに個人を見てくれる事を期待は出来ないのである。

*オークションのススメ
 じゃあ転売対策はどうすれば良いかって言われたら「ぶっちゃけ有効策は無い」である(^_^;)高級ブランドでも結局転売行為は行われるし、あと大衆ブランドで客選んだり最初1年を残クレ必須にすると、ソレだけで「○×のくせに生意気だッ!」って反発されてしまうからである。ただやっぱトヨタとかは何だかんだ客選んで優先順位を付けてたりするし、国産ブランドにもその方法は定着してる感じはあるのである。まぁトヨタはブランド価値を上げてく方向でやってる&客選ぶためのコストを掛けられるメーカーだと言うのもあるかも知れないが。

 でもってコレはワタクシの提案であるが、台数限定の車種だったり年間生産台数に限りのある車種の場合、プレミア価値が凄くなるからガードを固くしても転売ヤーもあの手この手で介入してくるであろう。あと「転売は正当だッ!」って一派も少なからず居る事であろう。ソコでワタクシは「生産枠のオークション制」を提唱する次第である。具体的にはこんな感じである:

  • 正式発売前に予め生産枠の総数を告知しておき、予約開始と同時に生産枠オークションが始まる
  • 提示された価格はあくまで「最低入札額」であり、入札価格に上限は無い
  • 購入権は1位から○×(生産台数分)位にまで与えられ、上位から順に納車される
  • 入札開始から終了まで入札額ランキングが公表され、入札期間中なら何度でも入札額の上乗せができる
  • 納車後は、特に

よーするに「純粋にカネのあるヤツが偉い」って事である(笑)エンスーでも、にわかでも、そして転売ヤーでも、マジのガチで欲しいヤツだけが買えるのである。ソレで手に入れたヤツはずっと大事にするだろうし、たとえ転売ヤーでもココまでやれるのなら逆に尊敬できるであろう(爆)人間というナマモノの本能に欲がある限り、転売行為は決して無くならないんだと思う今日この頃であった。

THE HERETICS

 ロンマニアの皆様、こんにちはm(_ _)m

「”地味なものは高価なものよりも美しくなりうる”というひそかな知識がないと、決して洗練されたセンスを身につけることはできない」
By アンドレ・プットマン

 といった今日この頃、皆様はどうお過ごしでしょうか。

*高級vs高額
 高級品とは何か。価格が高い商品の事?ワタクシの答えは「高級品を愛用する人々(カネ持ち、マニア等)向けに高級品を作るメーカーが作った商品」である。そう、この場合、価格は関係無いのである。クルマで言うと【メルセデスベンツAMG・A35】がソレである。典型的な下駄クルマのレイアウトをしていて、値段も”そんなに”高くはないが、でもれっきとした高級車なのである:
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素だけどAクラス乗った事あるから分かるのであるが、このクルマは高級車を専門に扱うベンツが顧客である高級車乗りの為の下駄クルマとして作ったのだから、安いけどちゃんと高級車してるのである。一般庶民からしてみれば「ムダに高いのにスペックがショボい」であるが、カネ持ちやクルマ好きからしてみれば「こういうので良いんだよ、こういうので」になるのである。

 逆を言えば、そういう顧客向けにそうでないメーカーが作ったモンは、たとえ高額でも高級車ではないのである。簡単に言うならば「高額車」ってトコであろう。クルマで言うと【トヨタ・アルファード】が正にソレである。高級車を普段から乗ってる人向けに作ってない→そういう人等のニーズを満たせないから、カネ持ちやマニアは買わんのである:
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トヨタは大衆車メーカーだから、何をどーやっても「最大公約数の顧客獲得による最大公約数の利益追求」が主題になってしまうのである。その結果、万遍無く広く浅くなってしまい、特定の深みを愛する層からは敬遠されてしまうのである。単なる道具として割り切るなら良いのであるが、道具として割り切るのに価格が高かったりすると買う気が失せるのである。

*寿司で分かる高級ブランド
 以前から何回も言ってる事であるが、ニッポンは欧米のような階級社会じゃないため、欧米的な「階級毎に行く店も食うメシも乗るクルマも違う」ってのが理解し難いのである。だからクルマに関しても「価格が500諭吉以上なら高級車」っていう雑な分類しか出来ない場合が殆どである。だからワタクシは「高級車と大衆車は、例えるなら回らない寿司と回る寿司の違い」と説明するのである(笑)よーするに客層が抑々違うから、客が寿司屋に求めるモンが違うし、提供される寿司の基本思想が違うし、寿司職人と客の関係性も違うのである。

 回らない寿司は言うまでもないと思うが、利用する客はコスパなんか考えちゃいないのである。顧客は職人の腕やセンスを評価対象にしていて、出される寿司もコスパではなく品質が重視されていて、顧客は職人とコミュニケーションしながら寿司を楽しむのである。そう、こういうトコに来る客にとって、寿司は単なる「空腹を満たす手段」ではないのである:
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こういう店に行くと「店がテメェを一人の人間として見てくれる」って満足感があるのである。店や客同士と寿司を通じたコミュニケーションで交友を深め、職人技などから色々学び、単なる「美味しい寿司」以上のモンを得るのである。クルマも同様で、高級車を求めるオーナーは単なる「良いクルマ」以外のモンを求めてるのである。

 回る寿司はその逆で、何より大事なのは「寿司のコスパ」である。兎に角「安く、色々選べて、手軽に食える」が重要で、その為の徹底した合理化が成されてるのである。客は「安く美味く寿司が食えればいい」だけが目的であり、店も「可能な限り客を回して稼ぐ」が目的だから、ある意味利害が一致してると言えるのである。そう、回らない寿司に行く客とは目的が全然違うのである:
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ただワタクシは「回らない寿司は正義」「回る寿司は悪」とかいうつもりは毛頭無いのである。回る寿司の「行きたい時に気軽に行けて、安く手頃に寿司で腹一杯になれる」ってのは、回らない寿司には無い回る寿司の大きな利点なのである。よーするに、こういうのは適材適所なのである。

*ナントカを追う者は一兎をも得ず
 何故ニッポン車の高級車戦略が上手く行かないかって、売る方がソコんトコ良く分かってないからである。一山当てただけの成り上がりと、昔ながらの良家の子女。総資産が同じだとしても、この2者には月とスッポンほどの違いがあるのである。当然だけど、各々がモノに求めてるモンも全然違うのである。でもニッポンにはそういう階級社会が無かったから、売る側も双方を「カネ持ち」と一緒くたにしてしまいがちなのである。だからニッポンやアジア諸国ではウケても、クルマのメジャーリーグである欧州じゃ全然ウケずに、結果ブランド価値が上がらないのである。

youtu.be

 だからR35や新型NSXが上手く行かなくなった理由ってのは、つまりそういう事だと思うのである。R35やNSXレベルのクルマを売ってるトコならフツーは得られる諸々が、国産車ディーラーじゃ得られないからである。スポーツカーという利便性とは程遠いクルマ、しかも1000諭吉越えのソレを敢えて買おうとする人間は、その時点でクルマに対し並ならぬ情熱を抱いてるのであるが、メーカーがその情熱に応えられないのである。だから最後は「じゃあフェラーリランボルギーニかポルシェ行くわ」になり、ワタクシもそうした次第である(´・ω・`)高級と高額は全く別、大事な事なので二度言った今日この頃であった。