Windows 10は、Windows8をほぼ「無かったことにした」良OSの可能性高し

MIZ2014-10-02


Windows 10 テクニカルプレビューを仮想環境(VMware Player)にインストールしてみた。
http://preview.windows.com/
HDDは60GB、メモリは4GBに設定。


ChromeGoogle日本語入力・Any Video Converter・FFFTPFilezilla・CubePDF・DropboxTerapadFirefoxGOM PlayerMicrosoft ICE・IrfanView・PC版LINE・OperaSafari最終版・SoundEngine Free・TeamViewer・TeraTerm・TrueCrypt・UltraVNC・WinRAR・XAMPP・Google Earthなどは問題なく起動確認。
Windows7や8で動いているソフトは基本的に大丈夫と考えて良さそう。

ただBlenderだけは起動しなかった。
これはWindows10だからっていうよりは、仮想環境だからかもしれない。
Chromeの動きだけが妙に遅いのも、GPU支援が弱い仮想環境だからなのかもしれないので、もう少し検証してみるつもり。

JPEGをクリックしたら、標準ではWindows Photo Viewerが起動した。
ここでWindows8みたいにアプリ版写真ビューワーをゴリ押ししてくるかどうかがWindows10の成否の分水嶺だと思っていたので、ホッとした。


コントロールパネルがスタートボタン上から消えて、「PC Settings」という項目がある。
開いてみるとアプリ版の設定画面が開いた。
タッチ操作でも設定変更できるようにした、ということなのだろうが、今のところ細かい設定変更には全然対応していない。

正直不便なので、コマンドプロンプトを起動した上でcontrolと打ち、旧版コントロールパネルを起動。
単に隠してあるだけらしい。タスクバーにピン止めしておいた。


プリンタドライバはインストールするまでもなく、共有させている近場のプリンタを勝手に見つけてセッティングが完了していた。


まだ英語版しかないのが難点だが、おおむね手触りは良好。
ファイルコピー中の詳細表示などの、Windows8の(数少ない)良い点は残しながら、「余計なこと」を削ったいいとこ取りOS、と言ってもまあ良さそう。

Chromecastを試してみた。

最近、動画の連続再生が求められる仕事があり、手元にmicroHDMI端子がついた古い中華パッドがあったので、とりあえず動画を数個入れて現場で試してみた。
が、いろいろと操作的に難しく配線も複雑になるので、今回はとりあえず諦めて素直にDVDで納品することに。


それはそれとして、今後こういう仕事があった時の最適解はなんだろう、と思い、Googleが出しているChromecastを取り寄せてみた。
http://www.google.co.jp/chrome/devices/Chromecast/


一見USBメモリのような外観をしているが、これはテレビのHDMI端子に差すアダプタ。
簡単に説明すると、スマホタブレット、PC内のコンテンツをワイヤレスでテレビに飛ばすことができるもの。


LocalCastというアプリを使えば、スマホ内の動画をChromecastに流すことができる。フォルダ内の動画の連続再生もできた。
これをうまく活用すれば、今回のような仕事は今後はなんとかなりそうだ。


Videostream for ChromecastというChromeアプリを使えば、PCからも動画をキャストできる。
MPEG4限定ながらなかなか良好な再生っぷり。
こちらには連続再生機能は無いようだ。


なお、Chromecast上でのYoutubeの再生は、スマホは単なるリモコンでしかなく、Chromecastが直接Youtubeから動画を取り寄せて再生している。まあ確かにそのほうが合理的だ。


いかんせん今回の仕事では現場に無線LAN環境がないので、Chromecastは使えないというのが残念なトコロ。
まあ、次回への課題ってことで。


さて、Chromecast本体には操作ボタンが一個もない、ということで、どうやってセットアップするのだろうと不思議だったが、スマホのChromecastアプリを立ち上げると確かに自動的に端末を見つけ出した。


無線LANにまだ参加もしていない、開封したてのChromecastをどうやって見つけ出したのか。


これは挙動からの推測だけど、初回セットアップ時のChromecastはいわゆる「アクセスポイントモード」になっているのだろう。接続する側ではなくて、受け入れる側。


で、スマホはChromecastのセッティング時に一時的にいつも使っているアクセスポイントから切断し、P2PでChromecastに接続。直前まで使っていたアクセスポイント名をChromecast本体に受け渡す。


あとはゆっくり無線LANのパスワードをスマホから入力してもらえばいい。
セッティング作業が終わり次第、スマホもChromecastも正式に同じアクセスポイントに参加できる、というわけだ。


複雑なバックグラウンドの技術を意識させない、非常に洗練されたインターフェイスだと思った。
文字の大きさなどもテレビにちゃんと最適化されている。
初代Google TVとは雲泥の差だ。進化してるなあ。

RAID1なんてあてにならない

昔から思っていることだけど、やっぱりRAID1なんてあてにならない。
制御してるRAIDコントローラ自体の故障とか、1台壊れてるのにアラームに気付かず結局全滅、とかそんなことを何回も見てきた。


かといってCD-RやDVD-Rだけに保存して安心してる人なんてのも論外で、あれはあれで直射日光に晒し続けてるだけですぐに読めなくなる。
DVDがレーザーディスクみたいな太古のメディアになることだって、ほぼ確定した未来だ。
HDDもCD-RもDVD-RもUSBメモリも、形があるものは当然いつか壊れる。クラウドへの保存だって、サービスの停止というリスクがある。


大事なことは、出来るだけ数多くのコピーを作ること。それも、可能な限り多様なメディアに。
生物の繁殖や多様性と同じことが、データにも言える。繁殖できなかったり、多様性を失った種は一度の大災害で滅びる。


というわけで、うちでデータのバックアッププランを求められた時はRAID1と「外付けHDDへの1日1回の自動バックアップ」のセットで作業します。


Windowsのタスクスケジューラ(もしくはLinuxのcron)を使って、指定したディレクトリ以下をまるごとコピーするバッチファイルを1日1回回す。
2回めからは差分バックアップ(新しく出来たファイル・更新されたファイルのみ追記)なので所要時間も早い。


そしてここで肝心なのが「元のディスクからファイルが消えても外付けHDD上のファイルは消さない」こと。
結局、データトラブルで何が怖いって、人間のミスなんだ。RAID1のHDDから間違って消してしまったファイルの復旧をするとしたら「追記するだけ」のスタンスの外付けHDDを用意しておくのが一番確実。
これは今どきの大容量HDDありきのやり方だけど、HDDの容量が進化を続ける限りは合理的なやり方だと思っている。


そして自動バックアップスクリプトには、バックアップしたファイルのパス一覧をテキストファイルに書き出し、指定したメールアドレスに添付してバックアップ成功の報告メールを出す機能をつけてある。
いざという時「バックアップをしてあること」自体を忘れていることがあってはいけない。報告メールを毎回送信することで忘却を阻止して、常に「生きた」データとして次世代に引き継ぐ。


この方式で外付けHDDに毎週1回バックアップを取っている会社の人は、バックアップを取る日以外はHDDを家に持ち帰っているそうだ。
理由は「万一会社が焼けてもバックアップデータは残るから」だそうで。そこまでやってくれれば私も本望です。

MTS動画をMPEG4に変換してHDDを節約しようけいかく

仕事で撮った動画が4TB近くに膨らんで、HDDの容量が足りない。
現在2TBのHDDに分散して保存しているが、どの動画がどの場所に入っているかわかりづらい。
4TB以上のHDD1台にまとめたいが、正直ちょっと高い。
バックアップを含めたら2台必要だから、余計にお金がかかる。

いろいろ調べてみると、拡張子MTSの生データをビットレート4000kbpsのmpeg4動画に変換することで、画質はほぼ劣化せずにファイルサイズが三分の一以下に落ちることがわかった。
これなら2TBのHDD1台でも余裕で入る。

問題はエンコード作業。
メイン機が長期間専有されてしまうことは避けたいので、うちのWebサーバに兼業させることにした。
あまりにも重くなるようだったら途中で止めるかも。


以下、作業メモ。

ffmpegでMTS形式の動画をMpeg4形式に変換
ffmpeg -i test.MTS -b:v 4000k -strict experimental -threads 0 test.mp4

□オプション解説

  • i 入力ファイル名を設定する。
  • b 動画部分のビットレートを設定、初期設定は200kbps。
  • strict experimental AAC音声指定
  • threads 0 エンコードのスレッド数。数字で指定。-threads 0 とすると最大限のマルチスレッドを回してくれる。

■HDD内にある拡張子がMTSのファイルのリストを作る
$ find /media/diskpath -name "*.MTS" -fprint result.txt

■ファイルリストを元にffmpegのバッチファイルを作る
1.出来上がったファイルリストを一度Windows機に取り出す
2.EXCELで1列目に「ffmpeg -i 」・2列目にファイルリストをコピペ・3列目に「 -b:v 4000k -strict experimental -threads 0 」・4列目にファイルリストの拡張子をmp4に変えたものをコピペ
3.全選択してテキストエディタにコピペ。タブ記号の除去。先頭行に「#!/bin/sh」をつけて、MTStoMP4.shみたいな適当な名前で保存。

出来上がったバッチファイルをLinuxに戻し、実行権限を与えてから実行。
(書き出し先のHDDの空き容量に注意)

予想処理時間は約1ヶ月。
消費電力予測は約600円。

たぶんうまくいくでしょー。
知恵を使って安上がりに。

ニューヨーク旅行の動画

いつまでもハードディスクの中に眠らせていても仕方がないので、いい加減ニューヨーク旅行の動画をアップロードしていこうと思う。
とりあえず3本。

DEPARTURE

出発までの、空港や機内など。
飛行機好きにはおすすめ。

Re:It's Only New York 01 - Winter in New York

NYの町並みをメインで編集。
(といえば聞こえはいいが要は余った動画でまとめただけ)

Re:It's Only New York 02 - Circle Line Cruise

サークルラインクルーズ。遊覧船から見るNYの夜景。

以前mixiで書いたのだが、旅行の目的はこんな感じ。


> 約20年前、深夜にやっていたある音楽番組の内容をできるだけ忠実にたどること。
>
>
> 洋楽とのファーストコンタクトというのは、おそらく誰にとってもある程度印象深いものがあると思う。
> 私の場合、それが80年代にやっていた「ミュージックトマト」という番組の(おそらく)特別企画、「It's Only New York」という、ニューヨークに関わる曲を集めた番組だった。

> BGV的な番組なので、映像そのものはニューヨークの風景。
> 曲はこんな感じ。

> 01.Englishman In New York - Sting
> 02.New York State Of Mind - Billy Joel
> 03.Arthur's theme (Best that you can do) - Christopher Cross
> 04.Heart Of Rock 'n Roll - Huey Lewis And The News
> 05.52nd Street - Billy Joel
> 06.曲名・アーティスト名不明
> 07.The 59th Street Brigde Song (Feelin Groovy) - Simon Garfunkel
> 08.Imagine - John Lenon
> 09.Time After Time - Cyndi Lauper
> 10.Fairytale Of New York - The Pogues Featuring Kirsty MacColl
> 11.Wheres The Party -Madonna
> 12.Manhattan - Lee Wiley
> 13.Lullaby of Broadway - 不明
> 14.Take The A Train - 不明
> 15.All I Ask Of You - Barbra Streisand
> 16.Boy From New York City - Manhattan Transfer
> 17.Somewhere - Barbra Streisand
> 18.My Foolish Heart - 不明
> 19.Theme From New York New York - Frank Sinatra
> 20 Moon River - Percy Faith Orchestra

> 当時流行りの曲、とかでなく幅広い年代から良曲だけを揃えた感じ。今聴いてもほとんど古さを感じない(元々古いとも言えるが)。
> 洋楽への免疫ゼロの状態でこれだけ粒の揃った曲をいきなりぶつけられると結構衝撃がデカい。
>
> おかげさまですっかりはまり、一度は行ってみたいよニューヨーク罰ゲームは怖くないよ状態になってしまったわけだ。
>
> で、原盤のビデオテープはなくしてしまったものの、曲はほとんど思い出せたので、これらの原曲をBGMに、記憶を元にもう一度It's Only New Yorkを自分で撮影してみよう、というのが今回の旅の目的。
>
> 究極の自己満旅行。
> まあ、旅行なんてそもそもそんなもんだけど。


で、今回の動画をYoutubeにアップロードした途端に「あんたの使っている曲は第三者著作権を所有しているものだけど、広告貼れば消さないでそのまま公開できるよ」というメッセージが表示された。

予想していたことだけど、これは本当にありがたいシステムだ。
今回はコンセプトが「まず曲ありき」なので音楽を使わないわけにはいかないわけで。


どうせヒット数も伸びないだろうし、今回は商売っ気は無しで行きます。
全部で20本以上。

サンディさん大暴れ

仕事中のBGMに、ネットラジオ局「JAZZRADIO.COM」でクール・ジャズのチャンネルを流している。
http://www.jazzradio.com/
いわゆる喫茶店で流れているような無難なジャズなので、仕事の邪魔にならなくてお気に入り(テレビは「必死で見てしまう」人なので流せない)。

で、このラジオが数日前、突然繋がらなくなった。
数時間後に何事も無く復活したのであまり気にしてなかったのだが、今日利用者宛にメールが届いて、その件名が「Connectivity and Hurricane Sandy」。

以下、自動翻訳結果。

        • -

こんにちは伊藤

ニューヨーク市は、月曜日の夜にハリケーンサンディで大きな打撃を受けました、それ以来JAZZRADIO.comは断続的サービスを経験している。これは、我々のコアインフラストラクチャの大部分が収納されているマンハッタンで深刻な洪水の結果である。

マンハッタンの我々のサーバーは、現時点では発電機で稼動しています。発電機が故障した場合、それは我々が一時的に再びオフラインになることが考えられます。

我々は、計画外停止について謝罪し、あなたは私たちがそこにJAZZRADIO.comが安定得るために懸命に働いて、できるだけ早く再びストリーミングされていることをお知らせしたいと思います。

私たちは、私たちのFacebookのページ(http://www.facebook.com/jazzmusicradio)とTwitterプロファイル(http://www.twitter.com/jazzradionow)に進行状況とステータスの更新を行っていきます。

繰り返しになりますが、ダウンタイムのための私達の心からの謝罪。我々は東海岸の上の私たちのリスナーが安全かつ健全であることを望む。

敬具
Team@JAZZRADIO.com

        • -

本当にすごい台風だったんだなあ。

リトルウィザードたちの教室

小学校から呼ばれて、チャレンジルームとかいう教室にあるPCの様子を診た。
どうやらHDDのエラーらしく、エラーチェックをする。


教室内で作業をしているため、児童がいろんなことを言ってくる。

「XPのマシンをVistaに変えてるから遅いのも仕方ないかもね」とか、「あ、NOD(NOD32ウイルス対策ソフト)動き出した」とか、「これ押したらユーザーアカウント制御出るよね」とか。

画面を隅々まで見た上で、非常に的確なことを言ってくる。
「すごいなキミ、この商売向いてるんじゃないの?」と話していたら、考えていたものとは別の「SoftAP.exe」という実行ファイルのユーザーアカウント制御画面が出た。

ん?まさかと思い、「ひょっとしてキミ、このパソコンにUSB無線アダプタ刺して無線LANアクセスポイント化してDSとかPSP遊んでたりしない?」とカマをかけてみるとどうやらその通りだったよう。

でもそれをやったのはその子とは別の子らしい。
この教室の技術レベル高いなおい。


超小型の無線USBアダプタが目立たないところに刺してあった。
「この回線、使用状況は役場でチェックしてるだろうし、問題になると思うからやめたほうがいーよ」と言っておいた(実際には役場にはそこまで常時チェックする部署は無いと思われる)。

小学生だからゲーム程度で済んでいるけど、中学生ぐらいになったら普通に職員室にハッキングを仕掛けてきそうなので、もうちょっと真剣にセキュリティ対策をしようと思った。



以前町の図書館まつりを手伝った時に、来た子供に対して「四国の4つの県を答えよ」というクイズが出た。
PCを使って調べて良いことになっていて、私は児童の後ろで見ていた。

普通であれば「Yahooトップから地図のページを出して四国を拡大」みたいな思考になると思うのだけど、子供が迷わずYahoo画像検索で「四国」とキーワード検索したので仰天した。
http://image.search.yahoo.co.jp/search?ei=UTF-8&fr=top_ga1_sa&p=%E5%9B%9B%E5%9B%BD

まさに一目瞭然。これ以上の最短ルートはないだろう。
恐るべきデジタルネイティブ世代。


ひょっとしたら今回のアレはいわゆる「ギフテッド」のための教室だったのかなあ、と思いもするが、「次世代の子供は全員あのレベルだ」と思っておいたほうがIT屋としては気合が入るので、そういうことにしておこうと思う。