角打ちで旬のタケノコを味わう

この連休は家に籠っているつもりでした。でも、動かないと体には良くないと思い、前日とは打って変わって好天に恵まれたので、源氏物語でも知られる須磨まで出かけることにしました。

JR須磨駅のホームから須磨海岸を望みます。
天気もよく、人の姿が見えます。

須磨と言えばビーチボーイズが「想い出のスマ浜」を歌っていましたね。

youtu.be

須磨駅から東へ、交差点のところに来ました。

阪神淡路大震災の後に整備された須磨遊歩道です。
写真の右手に、全国的に絶滅危惧種になっている模型店があります。

sumamokei.com

須磨模型店です。

この交差点を左、すなわち北に進むと源氏物語の舞台となった現光寺があり、その手前に前田酒店があります。

常連のお客さんが飲んでおられます。

冷蔵ケースから缶ビールを取り、女将さんが手作りの肴を出してくれました。
今日はなんと須磨で採れたワカメと旬のタケノコ煮です。
角打ちで、これ以上のごちそうは考えられません。
バスと電車を乗り継いでやってきたかいがあります。
やがて常連の高齢女性客や毎日来ると言う男性客も姿を見せます。
だんだんと帰る機会を逃して、つい長居になってしまいますね。

地元新聞の記事になったこともあります。
この記事を書いた記者さんと、この店で一緒に飲んだ日のことが思いだされます。

先月、地元記者さんと角打ち巡りをして、今月掲載と聞いていまして、今日か明日かと気になっています。
無事に掲載になりましたら、またお知らせします。

では、皆様、今日もいい日でありますように。

いつもの角打ちに、いつもとは違う時間に

突然の休講、これ幸いと、いつもの角打ちへ。

いつもは開店直後の午後2時にいくのですが、
昨日は午後4時ころに寄りました。

同じ店なのに、時間が違うと景色が異なることに気づきました。
店は、ほどほどの入りで、開店直後の混雑がありません。
ゆったりとした時間が流れ最高です。

旬のタケノコがありましたので迷わずに注文しました。

人の世にたのしみ
 多し然れども
  酒なしにして
   なにのたのしみ

いい詩ですね。

お隣で若い女性と高齢の女性が話をされていて、高齢の方が「若い方に会ってうれしい。もう一杯」と仰ってました。高齢の方のお気持ちが、すごく、わかりますね。

本当に昨日の休講は休養になりました。
先生、ありがとう。

ひさしぶりの港町神戸の坂の上にある北酒店

前回のブログ記事から随分と日が経ってしまいました。
大学の新学期も始まりました。
もうすぐ大型の連休も始まります。

二回生までは専攻英語のクラスが固定されていました。
三回生になり自由度が増え、いままで出会えなかった人たちとも専攻英語で一緒になっています。

そこで出会ったクラスメートが北酒店を訪ねたことをSNSで知り、久し振りにわたしも大学の帰りに寄ってみました。

コンデジを持っていなかったのでケータイで撮影しました。
解像度がよくありませんね(笑)

まずはサッポロビールの赤星、そしてめづらしく鯨があって刺身で出していただきました。

お店は常連の方で賑わっております。

ビールを飲み干し、クラスメートが味わったという壺坂酒造の冷酒をいただきました。
甘い味がしましたです。

缶チューハイなどいただき、帰ろうかとしたところ、近くの郵便局にお勤めで、以前から私に会いたいと言ってくれていたかたが来店。
これだから角打ち巡りは止められません。この機会をつくってくれたクラスメートに感謝!

北九州角打ち文化研究会のサイトで北酒店が紹介されています。
記事を書いたのは私です(笑)
kakubunken.jp

大学の授業においても若い学生諸氏が、共同作業も含めて相手をして下さり、本当にうれしく思っています。
学び直しを考えている社会人の方は、ぜひ神戸市外国語大学をご検討ください。
本当にいい大学です。

いっとかなあかん、あの店この店、三宮から板宿

一年ぶりに三宮のビル地下にある天丼吉兵衛にやってきました。

いつもの佇まいです。
カウンター6席のこぢんまりした天丼専門店です。

いつもの天玉丼を注文しました。
赤だしはご主人からのサービスです。
拙書『神戸ぶらり下町グルメ』で紹介したのが縁で、ご主人はいつも先生と仰ってくれます。
ありがたいことです。

この一年の間にご主人に大変なことおこり、5カ月もの間、店を閉めていたそうです。
元気になられて復帰なさって本当に良かったです。
どの店でもそうですが、明日のことはわかりません。
行けるときには行っておきましょう。

三宮から西代に移動して、次にやってきましたのは鮒田酒店です。

いつものように、瓶ビールとツマミをもらいます。
お昼頃でしたが、いつもより常連さんの数が多く、賑わっておりました。
山陽電車発行のグルメガイドの冊子が置いてありました。

最後は板宿に近い長田区庄山町にある喫茶みどりへ。

96歳になられる石川県能登ご出身のママさんが営んでいる喫茶店です。

「まだ生きております」とお茶目なママさんです。
こちらも先客がおられまして、何よりです。

ママさんに先日、県立大の女の先生が来られていましたねとお伝えしておきました。

いつまでもお元気にいて下さいね。

"喫茶思いつき"で"ふくあじ"を観る

亀の家を後にしまして、せっかく来たのだからと兵庫港近くにある姉妹四人で営む喫茶思いつきに向かいます。

兵庫港です。

歩いていると外国人の男女四人組に遭遇しました。
最近は有名な場所よりも辺鄙な場所を観光する外国人が増えており、兵庫港界隈もそうなのかな。

修理専門の鹿瀬造船が見えます。
飲み友達だった切り絵作家・成田一徹さんが切り取っていましたね。
『神戸の残り香』に収録されています。

喫茶思いつきが見えました。

看板がなければ通り過ぎてしまいます。

扉を開けると一番年下の晴江さんが「しばたさん」と声をかけて迎えてくれました。
先客は誰もおられませんでした。

普通の家庭の居間にいるような感覚の空間ですが、いまや日本全国はもちろん、外国からのお客さんもたまにあるそうだ。
この写真ははるばる新潟から来られた一家です。
「今朝は、学生さんが一人、千葉から来られました」と晴江さん。千葉は青森だったかも知れません。記憶が定かではありません。
やがて散歩から店長の朗子さんと紀久恵さんが帰って来られました。
高齢になった満知子さんは、いまは店に出ていないそうです。

2年前に"ふくあじ"というジェイコムの番組で取り上げられていたそうです。その番組で250店くらいが取り上げられていて、ベスト5に選ばれて、最近はその番組を見た人が来られるようです。
これは小山薫堂さんが来て撮った何枚かの写真のうちの一枚です。

今日も私の後に来られたかたは番組を見て、大阪から来られてました。
そういうわけで一緒にその番組のビデオを観ました。
番組は一切脚色することなく、ありのままの思いつきの姉妹を捉えていました。

私も写真集↑を作ったことがありました。

まだまだ喫茶店を続けてくださいね。

"ふくあじ"のサイト
www2.myjcom.jp

兵庫埠頭・亀の家

春休みもあと3日、ということで一年ぶりに兵庫埠頭にある亀の家に行ってきました。
地下鉄に乗り、神戸中央卸売市場で下車します。

神戸中央卸売市場のある中之島の交差点です。
写真の左手(東)方面が兵庫埠頭になります。
確か獅子文六さんの小説「バナナ」に出てきたかと思います。
www.kobe-np.co.jp

大きな建物は全部、倉庫なのでしょうか。


初めて来たのは20年ほど前のことでしょうか。
変わらぬ佇まいです。

一年ぶりだったので、きちんと覚えてくれていました。
注文を決める前に缶チューハイ
キムチをサービスしてくれました。

チャーハンとセットの亀セットも亀定食も驚きの量なので止めて単品にしました。

この唐揚げ、数えてみると10ッコ以上あります。
どこが中華軽食なんでしょう。
とにかく必死でなんとか完食しましたよ。

後から来た若い人が注文した皿うどんは丼鉢から溢れそうな量でした。
来年はそれにしてみるか。

食べログの評判
tabelog.com

去年のわたしの記事
ameblo.jp

最後にアクセス情報を書いておきます。
亀の家
神戸市兵庫区築地町1
電話 078-651-1462
定休日は日曜、祝日だったと思います。
よろしくお願いします。

花隈から和田岬へ角打ち巡礼

地元新聞の記者さんが、角打ちが初めての方向けの記事を書きたいとのことで、取材に同行することになり、地下鉄の大倉山駅から花隈の角打ちを目指して歩いていきます。

宇治川商店街の「こふじ」の前に来ました。

貼り紙に目が吸い込まれました。

高齢化で街も店も人も変わっていきます。
お体の具合がよくないのだろうと推測しますが、はやく回復されることを願っています。

目的の角打ちの手前に人気の洋食屋があります。
平日の午後1時ころなのに長蛇の行列ができています。
どこからこんなに人が集まるのでしょうか。

ameblo.jp

目的の角打ちに到着。
昔ながらの店の佇まいが魅力的な角打ちで、建物は明治時代からのものだそうです。
さっそく入ってみますと、まだはやい昼の時間でしたが、いつもと違ってお客さんが結構おられます。
若い人は見当たらず、リタイヤーされたご近所の方々なのかも知れません。

最初は、いつ店を止めるかわからないから取材はもういいという感じだったご主人も時間の経過とともに、話してくれて良かったですね。

地下鉄で和田岬に移動します。
二軒目は大正10年創業の角打ちですが、残念ながら写真を撮りわすれました。
こちらは大企業の城下町なので、そこにお勤めの方が仕事帰りに飲みに来れれます。
ですから年齢層は角打ちにしては若い現役の方がたです。

これ↑は以前に撮った写真です。
店の前にあった食堂が更地になっていました。
やはり街は変わるのです。

午後4時開店ですが、一時間も前に到着してしまいました。
でもご主人がいいよと言ってくれて中に入りました。

4時前でしたが、少しづつお客さんが集まり始めましたね。
角打ちが好きなご夫婦が隣に来られ、角打ちにまつわる話が聞けました。
記者さんもネタができて良かったのではないだろうか。
記者さんは先に帰られましたが、わたしは更にもう一杯。

これがいけませんでしたね。和田岬から地下鉄に乗り、新長田で乗り換えのつもりでしたが、気が付くとまだ和田岬。なんのことはない。新長田で折り返した電車の中にいただけでした。ハーバーランドで下車して、JRとバスで無事帰ってきました。やれやれですね。
飲みすぎに注意です。