たくさんの同僚が、今年度いっぱいで会社を
辞める。うちの会社は、入れ替わりがひどく
激しいので特にめずらしいことでもないが、
仲の良かった数人の、年も近く、入社も近い
同僚が一気にばらばらになるのだ、と思うと
やはり寂しい。
今は週に1、2回は飲みに行ってるが、
みんなが辞めた後はきっと、なかなか会う
機会すらないだろう。
こないだみんなで飲んだ時、ある女の子が言った一言。
「みんなが辞めても、またこうやって集まろうね」
そうなれば良いのだけど。
でもね、慣れない新しい生活と仕事に埋没する内、
だんだんすれ違って、いつの間にか疎遠になって
しまうものだと思うんだ。
人生のある時期に、一日の長い時間を過ごした
友人たちが、その後幸せでいてくれればいいな、と
思う。


S夫と会う。
渋谷で待ち合わせて、ご飯を食べ、お茶を飲み、
ラブホテルへ。
昨日のことで怒っている彼の機嫌はなかなか
治らず、結局最後まで乗らないままだった。
私は、前半は二日酔いがひどく、後半は眠くて
仕方が無くて、始終ぼんやりとしていた。
渋谷の外れにあるchabuというお店に行く。
内装もかわいくて、場所も駅からの帰り道で、
お料理はまあまあだったけど、最初はとても
気に入っていた。
しかし、夜が更けるにつれて、スタッフの友人なのか
常連客がたくさんきて、大声で騒ぎ出したのに
腹が立った。スタッフも一緒に騒いでいるのだ。あきれた。
そうでなくても、お店の雰囲気に合わないスタッフの
服装や、特に知り合いでもなさそうな男性客に
ホステスのような接客をしたりして、とにかく
全てが気になった。どうしようもない店だ。
場所がいいので、仕事で使うこともあるかも知れないが、
ランチタイムのみにしようと心に誓った。
夜は、もう二度と行かない。


仕事の後、樹戸くん(同僚)と飲みに行く。
彼には、高1の時に好きな女の子がいた。
告白したが振られてしまい、それから気まずくなった。
しかし、その後実は彼女も自分のことが好きだったことを
知るが、時既に遅く、想いを引きずったまま東京に
出て来て、こっちで出会った女性何人かと付き合った。
でも、心の中にはずっとその女の子がいたんだそうだ。
で、この度縁あって彼女に会いになんと佐賀まで
行き、初エッチにこぎつけた。
…という、今時少女漫画でもこんなストーリーないんじゃ
ないかと思うような話を、延々肴に飲む。


浮かれ過ぎた彼に引き釣られて、私まで飲み過ぎ、
一瞬にして記憶が途切れてしまった。
しばらくして気が付くとそこは樹戸君の家の前で、
なぜか知らない男の人がいて、私は家のドアをがんがん
蹴っていた。
どうも寝てしまった私を仕方ないので連れて帰り、
そこに「今夜泊めてくれ」と友人から連絡があったので
合流し、どうにかタクシーで家にたどり着いたものの
家の鍵を忘れてしまったらしいのだ。
で、樹戸君が家の裏に回ってベランダを這い上がる
間、寒くて仕方のなかった私は、「こうすれば、
ドアが開くのでは?」と思ってドアを蹴っていたらしい。
………。


当然のことだが、彼氏にもS夫にもひどく怒られた。
罰として、明日から一週間禁酒することに。
まったく、困ったもんだ。


昨夜、恋人のS夫に会いにでかけたせいで、どうしようも
なく眠たい。


S夫お勧めの「悪童日記」を通勤中に読み、たまらなく
続きが気になったので続編である「ふたりの証拠」と
「第三の嘘」をBook1stで買い、仕事中だってのに
むさぼるように読んだ。お陰でがっつり残業。
当たり前か。


会社に嫌な女がいる。
いかにももてなさそうな顔をしていて、
ヒステリックで、自分の仕事を平気で人に押し付けるくせに
人に頼まれると露骨に嫌な顔をする。
残業をたくさんするのが取り柄だが、実はその時間で
バイトである他社のweb制作をしていることはみんなが
知っている。
こんなんで誰もついてくるわけがない。


私自身は、特に仕事で絡むことがないから
いいんだけど、その女を特に嫌っている男性陣との
間で抗争が激化してる。くだらないなあ。もう。
両者の間に挟まれてしまうことが今日あって、
その問題は明らかに感情的になっているが故の問題で、
仕事上ではほとんど問題はない。


そんな訳で今日はちょっと嫌な気分だ。
2時間かけて檜の香りのするバスソルトをいれた
湯船につかり、髪をじっくりとトリートメントして、
しつこいほど顔にはパックをした。OLだ。


明日も仕事。

 Killing me softly


ずっと観たいと思っていた映画。
随所にちりばめられた怖さ、緊張感と、テンポの良い
ストーリー展開で、最後まで飽きること無く見れた。
が、途中でラストがなんとなく読めてしまうのが残念。
主演の2人(ジョセフ・ファインズヘザー・グラハム)の
セックスシーンは美しくて、文句の付けようがない。
特に、ヘザー・グラハムの身体のラインのきれいさと
言ったら。美しい!の一言。
お姉さんの怖さもいいし、必見!とまではいかないけど、
観て損はない映画だと思う。


どんどん日が短くなっていって、一日が限りなく早い。
「やりたいこと」と「やるべきこと」のうち、
「やるべきこと」を終わらせるだけでほとんどの
時間が過ぎていく。
でも、最近はその中から時間を削りだして、
映画を観て、展覧会に周り、本を読める位にはペースを
掴めてきたように思う。

 お早よう


小津安二郎東京物語に続く2作目(私にとって)
前半はまったりと過ぎていくので、多少眠くなるが、
後半からの盛り上がり(と言うのか?)がとても
良くて、夢中で観てしまった。
古き良き日本には確かに存在した「何か」がきちんと
描かれていて、それを失ってしまったことを嘆くほど、
私はそれを知らないのだけど、やはりとても惜しいことだと
思った。
その「何か」とは、近所の子供でも怒る親たちだったり、
「お父さんに言いつけるわよ」という言葉が持っていた
効力だったりするのだ。
表現方法が変わっただけで、根本にあるものは、
現代もこの頃も変わらない、と信じたい。