リリースチャンネル
リリースチャンネル | 説明 |
---|---|
nightly |
master ブランチから毎晩リリース |
beta |
6週間ごとに master ブランチから beta ブランチに枝分かれ |
stable |
6週間ごとに beta ブランチから stable ブランチに枝分かれ |
標準では、安定版(stable
)のRustがインストールされる。
ナイトリ(nightly
)をインストールする場合は以下
rustup install nightly
ベータ(beta
)をインストールする場合は以下
rustup install nightly
特定のツールチェーンを以下のように指定することもできる
rustup toolchain install 1.58.1-x86_64-pc-windows-msvc
rustup
でインストールしたツールチェーンは以下で確認できる
rustup toolchain list
特定のツールチェーンをアンインストールする場合は以下
rustup toolchain uninstall nightly
ツールチェーンの指定
使用するツールチェーンは以下の順で決定(上部が優先)される
cargo +beta
のようなツールチェーン オーバーライド省略記法- 環境変数
RUSTUP_TOOLCHAIN
rustup override
によるディレクトリオーバーライドrust-toolchain.toml
ファイルによる指定- デフォルトツールチェーン
ツールチェーン オーバーライド省略記法
ツールチェーン オーバーライド省略記法(Toolchain override shorthand)では、cargo
や rustc
などのコマンドの最初の引数が +
で始まる場合、その値がツールチェーン名として解釈される。
cargo +nightly test
環境変数 RUSTUP_TOOLCHAIN
環境変数 RUSTUP_TOOLCHAIN
の指定でツールチェーンを指定できる。
RUSTUP_TOOLCHAIN=nightly
ディレクトリオーバーライド
プロジェクトのディレクトリ内で rustup override
を実行することで、対象プロジェクトで利用するツールチェーンを変更できる。
rustup override set nightly
ディレクトリごとのオーバーライド設定は、 ホーム ディレクトリの構成ファイルに保存される。
アクティブなツールチェーンを確認するには rustup show
、デフォルトのツールチェーンに戻すには rustup override unset
を使用する。
rust-toolchain.toml
プロジェクトディレクトリに rust-toolchain.toml
ファイルを置くことで、ツールチェーンを固定できる(過去バージョンでは rust-toolchain
)。
[toolchain] channel = "nightly"
rust-toolchain.toml
には以下の指定が可能。
* channel : <channel>[-<date>]
の形式で指定
* path : カスタム ツールチェーンを使用する場合に、そのパスを絶対パスで指定
* profile : インストールするコンポーネントのグループに名前を付ける(minimal
, default
, complete
)
* components : インストールする追加コンポーネントのリストを指定
* targets : クロスコンパイル用にインストールするプラットフォームのリストを指定
例えば以下のようになる。
[toolchain] channel = "nightly-2020-07-10" components = [ "rustfmt", "rustc-dev" ] targets = [ "wasm32-unknown-unknown", "thumbv2-none-eabi" ] profile = "minimal"