戸隠地質化石博物館の日記

博物館周辺での日々のできごとを、地質、植物、動物などの各担当者が書いていく日記です。

ウパ稚たちの経過報告 孵化後1週

3/21に産卵され

4/17には孵化がほぼ終了した

ウーパールーパーのタマゴ

 

概算で200弱が孵化しました

 

それから1週間

週末 某職員の連休を挟んだせいか?

 

3パタンの飼育グループのうち 

1グループが全滅;;

2グループは無事でした

現在およそ120ほどが

無事 成長中です

 

アルビノと黒っぽいのがいて

若干アルビノが多めな印象

かご飼育はリスクも低そうなので

こちらの飼育グループも変更予定

ちょっと高密度だし^^;

ちなみにエサは

ブラインシュリンプも沸かしてあげているものの

プールサイドのコンテナで

ミジンコがいい感じに増殖中なので

そちらをメインにあげています

これならエサは切らさないし よごれない

 

もう少し大きくなって サイズ差がでてくると

特にアルビノは共食いによる死亡率があがってくるので

それまでに 小分けで飼育できるよう

飼育設備のさらなる変更を検討中

 

 

 

ちなみに

アカハライモリの方は

4/13に産卵を始め ここ数日卵はなさそうなので

とまったぽい

 

発生はゆるゆると進んでいて

孵化まではまだかかりそう

なにしろ卵をおいている1Fの廊下は寒いので^^;

 

桜吹雪と新たな取り組み

このところお天気が曇りや雨がちで、サクラの花が長続きしています…

 

しかし、そろそろ散り始め…

 

 

柴犬館長とサクラと記念撮影を…

 



ご近所のしだれ桜も美しい… 青空でないのが残念です…

 

 

柴犬館長も散りゆく桜の花びらをめでています…

 

 

出勤時は、博物館前もこんな感じで、サクラの花びらが敷き詰められていました…

 

生き物の動きも活発化し、いろいろなモノが館に届きます…

 

 

車との事故でおなくりになったテン… 何があったのか…

 

 

納屋にあったという鳥の巣…

 

ご時勢を反映してか、ビニールやナイロンの糸、不織布など、

人工的な材料が多く使われています…

 

🐕「鳥たちは、あんまり気にしないみたい…」

 

楽に手に入るものを選んでいるのでしょうか?

 

鳥の巣といえば、今日はいろいろありましたが、

 

そのはなしは、いずれまた…

 

閑話休題

 

野暮用でお使いに行くと、戸隠支所の近くにお店がオープンしていました…

 

 

月に3日、午後だけオープンする 竹細工を扱う店… 「朗々」

 

次回は5月26日から28日にオープン!

 

地域起こし協力隊だった方のお店です…

 

 

根曲がり竹を使った伝統工芸品 かごやザルが置かれています。

 

 

博物館では、現在「戸隠七不思議展」を開催中…

 

その中でも、この竹細工を展示しています…

 

ノーベル文学賞をもらった川端康成氏が、小説の中でべたほめした工芸品

 

皆様もぜひ、企画展とともにご覧ください。

 

🐕「みんな、頑張っておるな…よきことじゃ…」

 

今日もおあとがよろしいようで…

木曽でジオを見る…

昨日、お休みということもあり、

 

地元大学のT先生の卒業研究の下見に同行させていただきました。

 

ありがたいことです。

 

 

秋に石ころ展を考えているので、その取材を…

 

あと、長野県の地質を学び直すためです…

 

信州の北のはずれ戸隠から、なかなか木曽へ行くチャンスがありませんでした…

 

 

木曽駒ケ岳から流れ下る川は、真っ白です。

 

花崗岩御影石)がごろごろ…

 

 

御岳山の山麓では、こうした灰色や黒っぽい安山岩がゴロゴロ…

 

石ころから学ぶジオ…

 

 

お昼をとるため、昨年開館したビジターセンターにも立ち寄りました…

 

御岳山周辺のジオや、10年前!の噴火災害の展示があります…

 

 

当時の噴石も展示してあります…

 

 

御岳山から噴出した火山灰「白尾火山灰層」の展示もあります…

 

御岳山麓からはぎとったものと、千葉県市原市 養老渓谷の上総層群のもの

 

両者が展示してあります…

 

御岳と国際的に有名になった地層の模式地「チバニアン」を結んでいます…

 

77万年前の同一時間を示します…

 

ぜひ、皆さんもご見学ください…

 

 

御岳山のことならなんでも学べます…

 

 

最後には、御岳山を一望できる高台へ

 

 

学生の頃、巡検できたことがありますが、今回はいろいろとふに落ちました…

 

 

木曽でもサクラやハナモモが満開で、気持ちの良い気分で勉強できました…

 

ありがとうございました、T先生…

 

集合時、大学でイチョウの芽吹きを見る機会に恵まれました…

 

あまり、見た記憶がなかったので、とても新鮮な気持ちになりました。

 

葉っぱと雄花が同時にわさわさとでています…

 

 

知らなかったなぁ…

 

実物を見ることは、とても楽しいことです…

 

皆さまもぜひ…  本物をしっかり見てみましょう…

 

今日のところは、このへんで…

花盛り

月曜の早朝から帰省していた某職員

4日ぶりに帰ってくると、、、

 

花壇のチューリップは咲いていますし、

 

月曜に開花宣言だった桜(ソメイヨシノ)はすっかり満開になっています。

全く、別世界でした(@_@;)

 

昨日の奥社の調査が終わった後、

慌ててご近所のコブシの花を見に行きました。

 

ビニールハウスのビニールが完全に張られる前に

かろうじて間に合いました^^;

 

今日も館のそばをトラクターがよく走っています。

農家さんには忙しい季節が始まりました。

 

今日、館の3階のベランダから撮影しました。

うららかな春景色。

奥の山のカラマツ林も、うっすらと色づきだしています。

 

奥のグランドのサクラの下で花見をしていたという

同級生グループが、

ほろ酔い加減で館に見学に来てくださいました^^

 

そのグループよりも、さらに20年以上前に卒業されたというおばあさんも来られ、

卒業アルバムが見つかり、貴重な昔の話をお聞きすることができました。

 

さらに、今日は九州から博物館の関係者も来館されました。

当館を設計した東大の先生に紹介されて、

わざわざ来てくださったとのこと。

博物館学に加え、家具の研究もされているそうで、

当館の古い学校資料やそれを収納している棚が、

とても興味深かったとお話されていました。

 

 

棚の上段と下段とをつなぐこのでっぱりに、

長年の謎を解くヒントがあったそうで、

 

「来てよかった!」と喜んでいらっしゃいました。

 

思わぬところでお役に立てたようで、

びっくりですが、こちらも嬉しい限りです^^

 

 

実家の方では、ソメイヨシノは終わり、

新緑と山桜の季節になっていました。

そこで、思わぬ花と出会いました・・・

 

 

家の裏の竹が重そうにしなっているなと思ったら・・・

 

花をつけています(@_@;)!

 

黄色く細長いのが雄しべの先の花粉を出す「葯」です。

採集してみると

雌しべの先も外側に少し顔をだしていて、

花粉をキャッチするようになっていることがわかりました。

 

ネットからの情報では、

5年ほど前から全国的に淡竹(ハチク)の開花が始まっているとのこと、

淡竹の開花はおよそ120年周期で、

前回は明治30年代だったそうです。

 

珍しい現象に出会えたことは喜ばしいのかもしれませんが・・・

 

タケやササは花が咲くと、

地下茎でつながった全ての竿が枯れます。

 

これが全て枯れる・・・

(全体に黄ばんできていて、

すでに根元がくさって、完全に倒れたものもあります)

 

竿が建物にかかるものがあるので、

片づけにどれだけの手間がかかるのかを想像しただけで、

げっそりします・・・(+_+)

 

咲いて嬉しい花と、困る花・・・

世の中、いろいろなバランスがあるものだと

感心させられます。

(竹藪の手入れが大変なので、枯れてくれたほうが助かる、

という意見もありますが・・・)

 

戸隠の巨木調査に参加しました

今日は、戸隠奥社の杜に行ってきました。

 

杉並木が有名ですが、それ以外にも巨木があります。

 

ここは、徳川家康公が木の伐採を禁じた場所…

 

杜の中はいろいろ発見があります…

 

 

幹回り3m以上ある木を見つけて、樹種や位置を落とします。

 

スギ、トチノキ、ハルニレ、ブナなどの巨木を探します。

 

こちらはブナ、ちょっと筋肉モリモリ、といった感じです…

 

10年前からいろいろと調査している一環です。

 

みなさん、きちんと成長していることが確認できます。

 

 

そこかしこに、クマさんの爪痕もありました…

 

そこはツキノワグマの生息地、

 

イノシシやカモシカのフンも確認できました…

 

 

人の爪痕も… 残っています。

 

昭和35年のもの、私の生まれる前のこと…

 

こんな奥まで、人が入っていて、記念に彫っていったもの…

 

ある境界を示しています…

 

 

今日、一番印象に残ったのは、このトチノキ

 

曲がりくねっています…

 

何があったのか、気になってしょうがありません…

 

ある程度成長したところで、曲がってしまったのか

 

若いうちから、ひねくれて、そのまま成長したのか、

 

どうなんでしょう…

 

 

🐕「ワシにも面白いものを見せよ… でないと、ひねくれちゃうぞ…」

 

柴犬館長、そこはペットの立ち入りは禁じられています…

 

これも、徳川家康公が決めた掟…

 

🐕「なに、あのタヌキオヤジの掟だと… 柴犬の方が由緒正しいのに…」

 

🐕「残念無念じゃ…」

 

今日もおあとがよろしいようで…

 

かえりました

すっかり春なので恒例の看板たてに行きました

 

そして

先月の3/21に出産されたウーパールーパーのたまご

4/11くらいから孵化がはじまり 本日 孵化ラッシュ!!

ほぼ かえりそうなものはかえりました

ざっくりと数えてみると 160 をこえるようです^^;

 

一部は60㎝の別水槽にまとめ飼育

70ちょっとは1個体ずつ小分け飼育

(いずれ 水温変化の小さい場所でのまとめ飼育に移行予定)

のこりは あわせると70くらいを稚魚用ケースでまとめ飼育

2022年はすべて小分け飼育のみで

急激な水温の上昇による酸欠で

ほぼ死なせてしまったので

分散飼育により リスクを回避します

 

順調にいけば

夏ころには里親募集かな

欲しい人はマメにチェックしてね

 

そうそう イモリの方も順調に産卵が続いています

いまのところ総産卵数は60個をこえました^^;

こちらもいずれ・・・

いろんなものがやってくる?

今朝も雨が降りました…

 

目まぐるしく変わるお天気です…

 

昨日のことですが、野暮用ででかけたついでに気になるものを撮影…

 

毎日の通勤路で見かけていたのですが、

 

なかなか車をとめて、みる機会がなかったからです…

 

 

切り株からオレンジ色のものが…

 

 

🐕「うわっ、なんじゃこれは…」

 

 

🐕「あやしげじゃ… ちょっと気持ちわるい…」

 

色々と調べてみると、「樹液酵母」というものらしいです…

 

木をきると、そこから樹液があふれ、

樹液に含まれる糖分に酵母菌やカビなどが繁殖したもののようです…

 

🐕「ふーん そんなものか…」

 

以前にも見た記憶があります…水分を多く含む木に見られる現象で、

暖かくなる、この時期によくあることだそう…

 

 

暖かくなったので、こんな虫も廊下にいました…

 

この種のものに詳しい職員がお休みなので、

今日のところは、謎の昆虫ということにします。

 

 

草木で染めたい!というボランティアさんも来て、

チャレンジしています…

 

左側はフクジュソウ、右側はムスカリ

 

「もっといい色がでたはずなんだけど…」とは彼の弁

 

午後、こんなものが届きました…

 

 

窓ガラスへ衝突したもの…

 

 

シメ…

 

 

風切り羽根の先端が美しい…

 

暖かくなり、いろんなものが動き始めたようです…

 



🐕「秘書ばっかり、ずるいぞ、

     ワシも朝の視察だけでなく、博物館に連れて行け…」

 

今日もおあとがよろしいようで…

 

追伸

 

こんな記事を書き終えたら、電話です。

 

今日の最後にこんなものがやってきました…

 

戸隠の春は、何が起きるかわかりません…