天気の子 大人から今の子供たちへ

はじめに

天気の子を見たので、何が描いてあったのかの憶測と推理を交えて書こうと思う。
なので、本文章は視聴済みの方を対象としているが、未視聴・視聴済みに関わらず読むかはお任せする。

何の話だったのか

天気の子は、子供たちが不景気の世の中でどのように生きていくか選択する話である。

景気の子、空気の子

劇中を通して描かれているのは、都市生活者の経済的格差、主に貧困である。

この作品で雨は、景気の低迷を表している。
裕福な者は、タワーマンションの窓からその様子を他人事のように眺めていればいいが、貧しい者は肩を寄せ合い小さな部屋に集まるか、それもない者は雨の冷たさに身を晒さねばならない。
東京に出てきた帆高がそうだ。手持ちの金は小遣い程度、身分証明書もなく、またその自分が仕事を得る方法もYahoo!知恵袋頼りであり、何かを教えてくれる人の縁すら持たない。体だけは健康に見える。しかし線が細く腕っぷしが強いという様子はない。家出をし、島を飛び出して海を渡って東京についた彼は、難民といっていいほど何も持ってない。言葉が通じて日本の社会の知識があるだけマシである。島という国から逃げ出してきた難民、それが帆高である。

フェリーの甲板での雨は、彼の解放の喜びとして描かれている。自分が持っていた島での生活のすべてを投げ捨て貧しくなる代わりに、自由を手に入れた、そういう描写だ。この対比として、家庭のある普通の人間が船内放送を聞いて船内に戻っている。彼はそれに逆らうようにかき分けて甲板へと向かう。

東京での雨は、彼の置かれた現実を教える。帆高が濡れた体で漫画喫茶に入り、床を濡らし疎んじられるシーンは街による彼への仕打ちとして印象的である。店員が嫌がるのは、単に掃除をするのが面倒なだけではない。彼が推定家出少年だからであり、貧しさの象徴である雨をまとった素寒貧な少年それ自体が厄介事の塊であり面倒だからである。

街の人達は長く続く不景気という名の雨に辟易としながらも、それが過ぎ去るのをじっと耐えて待っているのである。そこに彼の居場所はない。すべてのものには値札が貼られ(「母性」の看板が印象的だ)、かといって金を稼ぐ資格すら与えられない。彼に与えられる仕事はない。

『天気の子 weathering with you』という題は、今の子供が生まれる前から降り注ぐ雨という天気、そしてそれが生み出す社会の空気と、子供たちの話である。

晴れ、あるいはハレ

雨が不景気なら、晴れは好景気である。

劇中では、陽菜が起こす晴れを売ることで金銭を得る。
晴れ=好景気の直接的な表現として、天候が晴れたことよってフリマの売り上げが跳ね上がったことが伝えられる。陽菜の労働によってごくわずかな範囲の景気が上昇する表現だ。その後、ダイジェストで金の動く様が見せられる。結婚式、競馬、コスプレイベントいずれも少なくない金の動くイベントである。ただの天候としての晴れを望むなら運動会や遠足でもよいはずである。彼らはそういった現場も受けていたはずだが、描かれない。天気のことを景気のこととして描いているからである。渡される金、金、金。提示した金額に色をつけて渡されるのも露骨だ。

その活動の末、この仕事の到達点として彼らは花火大会での仕事を獲得するのである。この現場はこれでもかというほどあからさまに描かれる。帆高がジャケットを着用するのもそうだが、高いビルの屋上が意味合いとして強い。経済的な調子を天候で描くと同時に、位置的な高低もまた経済的格差の象徴として採用されている。高いビルの屋上は、まさに彼らの仕事が頂点を極めたという表現である。

一転して、君の名は。ファンへのサービスである瀧の祖母の家での仕事のシーンになる。こちらは高さは無いものの都内の綺麗な一軒家に住む老人という直球な現場だ。瀧くんもいいとこ住んでるもんな!

最後の仕事である須賀の回は、仕事をたたむに当たっての小さな仕事、であると同時に別の意味を持つがそれは後述する。
「100%の晴れ女」はすなわち「ハレの女」であり、ある種の興行によって経済効果を生む女性のことである。現場を振り返ると、ローカルアイドルっぽい現場のようにも見えてこないだろうか。才能を見出し金に換えたのは帆高Pである。

「タカイ」に追われる帆高

ここから、高井刑事が帆高を追い始める。彼は帆高を島へと送還しようとする刑事であるが、その名前が役割を示している。バディの安井刑事から分かるように、値段が「高い」「安い」の「タカイ」である。帆高を島へ返そうとする力の正体は都市の物価だ。金を稼いでも、物価の高さは彼の手に入れた都市での居場所を奪い去ろうとするのである。また、「ヤスイ」ですら最後は帆高の前に立ちはだかるのは本当に辛い。

乗り物

「タカイ」に追われた帆高と陽菜と凪は、都市での居場所を捨て、強い雨の中へとあてのない逃亡を始める。行き場のない彼らが乗っているのは電車だ。田端駅から池袋駅へ山手線で移動をする。電車もまた一時的に雨がしのげる空間であり、家族の単位ではなく様々な人々が身を寄せ合う避難所、つまり都市そのものである。他のシーンでも度々電車が映り込み、それぞれに都市が持つ機能が込められているが、ここで都心を一周する山手線には彼らが過ごした東京という都市を指している。雨をしのげる場所であるにも関わらず、そこでも帆高はレインコートを脱がない。現実的には座席が濡れるんじゃないかな……、と見た人は思うだろうが、彼に常識がないのではなく、東京で彼が受けた仕打ちを考えると彼はレインコートを脱げないのがわかる。そして、今まさに降車するときがやってきている。
また、他の乗り物も雨に対する手段として描かれている。
バスは、電車と同様に都市を回るものであるが、より狭い空間になっている。凪とのファーストコンタクトの場として、縁のある人間の世間の狭さを考えると妥当であると言える。
車は、狭い空間を持つ最小の家である。夏美と須賀、それに帆高が乗っているシーンや、須賀と帆高の別れのシーンなどだ。警察車両に帆高が乗せられたときは、高井刑事が父としての役割を与えられ、この先の運命である島での実家として機能している。行き先が一人の男性によって決められる狭い世界は、家父長制家族の象徴でもある。また、トラックは踏み台にされたり爆破されたりするが、仕事をして経済活動を行っているという属性が付与されており、これらのシーンで自家用車ではなくトラックが採用されていることの理由であると思える。
自転車は、一人で乗るものであり、雨をしのぐことはできない。島を脱出しようと一人でもがく帆高は自転車に乗って雨の中走る。また、警察から逃走する際に盗難しようとする自転車にはチャイルドシートがつけられているが、これに帆高は乗ることはできない。帆高だけの力で将来子供を乗せて進むことは出来なかったことを暗示している。
バイクは、自転車より少し強いが、雨をしのげないものであり、免許を持った大人が乗るものである。警察から逃走する帆高が夏美の後ろに乗るのは、都市生活で須賀家に身を寄せたことを示しており、前述の自転車のチャイルドシートの位置に彼は座る。
船は、冒頭では電車と対比して線路のない海を渡るものとして描かれているが、それも港にたどり着くことで結局は同じ場所を行き来するための手段であることがわかる。エピローグでは、都市内の水上バスが描かれ、この作品内では電車・バスと同質のものであると示されている。
運転できる者の制限、屋根があるか、行き先は決められるかの違いで、場面場面の乗り物が決定されていることが伺える。

晴れ女、雨女

逃亡中、陽菜が振るった雷で、彼女が「100%の晴れ女」ではなく「100%の雨女」であることが明示される。龍神についている女性は雨女だという占い師の言葉が思いだされるだろう。彼女が「雨女」だということは、子供それ自体が社会に対して経済的な重荷であり、彼女がいなくなることが景気を回復する手段であるということである。
ここまでの道のりで、晴れれば金が入り全てが上手くいくという成功体験と、雨の中辛い思いをしてして束の間の宿を得た帆高に対して投げかけられるのが究極の問いである。
「晴れて欲しいか?」
この問いを素直にYESと答えてしてしまう帆高をここまで見てきた誰が責められようか。別に責めるのは自由だがそういう作りの話だ。誰も好き好んで貧しいわけではない。須賀も娘のために晴れを望んでいた。しかし晴れた世界にも須賀は裏切られる。顔を出した日につられて窓を開ければ、半地下の部屋に雨水が流れ込む。世間では景気は回復していると言われていても、低い場所にいる者には残った雨水を被るのだ。そりゃ「ヤスイ」も須賀を心配するわ。
「晴れ女」から反転して「雨女」となった陽菜は疫病神・貧乏神の類として描かれ、帆高はそれを手放すことを周りから求められ、彼自身も心のどこかでそれを望んでしまう。

やり直し

取調室から始まる逃走劇は、これまでの帆高の歩みのやり直しだ。手放してしまった陽菜を取り戻すには、これまでの道のりをすべてやり直すしか彼にはない。取調室(=実家)を飛び出し、自転車を盗もうとするも失敗する(=自転車で島は抜け出せない)。夏美(=須賀)に助けられてカブ(=船・須賀家)に乗り、トラック(=須賀家での仕事)を足場に、線路(=都市、東京)に一人で立つ。そこから先は陽菜と共に歩んだはずの時間だ。電車(=都市の社会)が走るべき線路を彼は自分の足で走る。島では雨の中を日だまりを目指して自転車に乗っていた彼が、何にも頼らず足だけで晴れた世界の中を雨に向かって走るのだ。周りの大人たちの静止の声や嘲笑を振り切り、雨の中心である廃ビルの屋上神社を目指す。そこで待っているのは、陽菜を手放してしまった自分である須賀と、大人の社会を守る警察たちである。

龍神の正体

ラストステージは、今までで一番高い雲の上である。人の営みからはるか高みにあるこの場所は、都市に住む人々がどうすることもできない領域だ。そこで待つのは異常気象=不景気の権化の龍神であり、帆高が飲まれるときに体内に多くの魚がいるのが分かる。
龍の体を通り抜けた帆高の体にまとわりつき体をついばむのは雨の正体である泡の魚であり、地に落ちればたちまちに弾けて水を撒き散らかす「バブル」の魚だ。えっ、あまりに露骨。やりすぎでは?ギャグか?たまに直球ストレートを投げてくるのには参るね……。

ヤマタノオロチスサノオクシナダ

ここまで通して、雨=不景気と晴れ=好景気として見ていくことで、その正体が暗示するものを考えてきた。さてここからは既存の作品を使った見立ての話をしていく。
本作品のストーリーのベースはおそらく漫画喫茶で読んでいた(読む描写はないが)「キャッチャー・イン・ザ・ライ」を始めとする村上春樹ラインと、要素を見ていくと符合する「ヤマタノオロチ」の日本神話ラインであると思われる。春樹ラインは詳しい人に譲るとして、「ヤマタノオロチ」を通して振り返ってみることにする。
ヤマタノオロチ」の話はざっくりいうと、実家の高天原を飛び出したスサノオがある地で泣いている夫婦に出会い、生贄に捧げられる娘を救うためヤマタノオロチに酒を飲ませて酔わせ退治する話である。
天気の子はこのストーリーラインをほぼ踏襲する。
『天気の子』における配役は、猛威を振るう龍神(=ヤマタノオロチ)とその生贄に選ばれた女性陽菜(=クシナダ)と海から来た男性帆高(=スサノオ)となる。龍と生贄はそのままとして、帆高=スサノオの構図は、彼の出自に共通点がある。スサノオ高天原を飛び出したのは、その社会に馴染めず追放されたことが原因である。帆高の島の生活に息苦しさを感じて飛び出してきた男性であるという属性はこれに通じることで、スサノオとしての見立てが成立する。
島を飛び出した帆高がまず出会うのは須賀だ。須賀もまた低い場所に住む貧しい側の人間である。一緒に住む夏美もまた就活に苦しむ貧しい側の人間であることが描かれている。彼ら二人が、ヤマタノオロチに泣かされている夫婦の役割を担う。
前述した晴れ女としての最後の仕事、須賀が娘と会うシーンで、夏美が陽菜に天気の巫女の末路を伝えることが重要である。須賀と夏美(=夫婦)が陽菜(=娘)に対して、生贄に捧げられる運命を告げることで夫婦とクシナダとして見立てが成立するシーンだ。
前半で登場人物に対して配役の見立ては成立した。では後半の退治の見立てに行こう。ヤマタノオロチを退治するためには二つのアイテムがある。ヤシオリノ「サケ」とトツカノ「ツルギ」だ。

「サケ」としての酒

まずは「サケ」から片付けよう。見立てをする以上、ヤマタノオロチはヤシオリノサケを飲ませ、酩酊させることが退治の条件となる。
では、何かしらの酒をヤマタノオロチに飲ませなければならないはずだ。しかし、帆高は龍神と対峙した時には酒は飲ませていない。では、どこで飲ませていたのだろうか。
飲酒という行為が劇中で出てくるのはかなり早い。東京行きのフェリーで須賀とビールを奢るシーンだ。その後も須賀のところへ身を寄せた時、ライター業のねぎらい、キャバクラに迎えにいく(すでに潰れている)、一人で感傷に浸りながらバーカウンターで……、思い出されるのは須賀が飲んでいるところばかりだ。
すなわち、酒を飲む者=須賀=ヤマタノオロチということになる。正確に言えば、「大人」がヤマタノオロチとして見立てられている。夏美も飲む描写がある。彼らはバブル世代ではないが、その後の不景気にされるがまま生贄を捧げることに加担しているヤマタノオロチ側の人間である。被害者であり加害者である世代が彼らだ。貧しさから目をそらすための道具として安い酒を飲む二人だが、その間にも確かな格差があるのがまた細かい。
またヤマタノオロチのヤ=八は、八百万の用法と同じ「とても多くの」という意味であると解釈できる。大人という属性の集団を指すには足りていると感じる。大人一人ひとりが、ヤマタノオロチの首に相当すると見るのが順当だろう。
帆高にとって「大人」の代表である須賀に、既に酒を飲ませることに成功している。家出少年には少ないは言い難い金を払い奢ったビールがあるのだ。須賀がダメな胡散臭い大人であるという印象づけをやりつつ、少年(=スサノオ)が大人(=ヤマタノオロチ)に酒を飲ませる見立てを成立させているシーンである。

「サケ」としての帆高

実アイテムとしての酒をこれまで書いたが、「サケ」はもう一つある。帆高自身である。
龍神と対峙した時に酒を飲ませていないと書いたが、では龍神が飲んだものは何だと考えたとき、それは帆高しかない。ここを起点に「サケ」として見立てられた帆高を見てみよう。
須賀との出会い、フェリーの甲板でシケに足を滑らせた帆高を須賀が掴んで助ける場面だ。違和感はなかっただろうか?帆高は船内放送を聞いて船内に戻る客をかき分け甲板に向かった。普通の人間は船内に戻ってどこかで腰を落ち着けているはずである。違和感の正体は、須賀は何故甲板で手を伸ばせる位置にいたのか、である。
須賀は喫煙者なので直前まで甲板で煙草を吸っていたとも考えたが、禁煙中であるはずなのでこれはない。おそらく、家出少年が同乗していることに気づいていて、彼を追ってきていたのではないかと推測できる。大荷物の一人旅の少年が目に留まり、かつて自身もまた家出少年であった自分と重ねてしまっていたところに、シケの予報を聞いて駆け出されたら須賀はどうするだろうか。声をかけて注意するほど関わるにはためらわれるが、後を追わずにはいられないだろう。どう考えても危険と分かっている場所に家出の開放感から駆け出す気持ちが彼には分かるし、その姿に憧憬を見たはずである。須賀は既に「サケ」から目を離せなかったのである。あとは知っての通りそれに手を伸ばして掴んでしまうわけで、須賀は帆高と縁を結ぶ、自分の人生に登場させてしまう。すなわち飲み込んで体の中に入れてしまうことであり、見立てが成立する。
この解釈であればヤシオリの部分も説明がつく。ヤシオリのヤもまた「八」であり、出来た酒をまた仕込む(シオをオル)工程を繰り返しアルコール濃度の高い酒のことであるというらしい。子供が大人になり、また子供を育てる工程をこれに見立てるなら、帆高は最も濃い「サケ」であると言えるだろう。

「ツルギ」としての拳銃

次に「ツルギ」について考えよう。化物退治には武器がつきものである。人が何かに立ち向かう力の象徴として武器が登場する。肉体的には一般的な成人男性に劣る少年の手に飛び込んできたのは拳銃だった。引き金を引けば「大人」を倒せる力だ。
魔性を打ち払うには色々な武器を用いるが、主たるのは金属の総称としての「鉄」だろう。人類が多くの敵を屠ってきた長き友が「鉄」であり、それが剣の形をしているか銃の形をしているかの違いである。銃こそが現代的な「ツルギ」であるのは順当であろう。
やや脱線するが、銃は「火」の側面も持ち合わせている。「火」は調理、照明、暖房、加工、そして武器にとこれもまた人類の友だ。拳銃は「鉄」と「火」が備わって最強に見える。「ツルギ」として申し分ない。(副次的効果だが「音」も出るのが良い。大きな音も魔を払うのに使われる)

「ツルギ」は振るわれたか

劇中で、拳銃の引き金は二度引かれる。一度目はチンピラ木村に対してである。陽菜(=クシナダ)が水商売に無理矢理誘われている(=生贄として捧げられる)と思った帆高は、最初はその身だけでこれを救おうとする。しかし、失敗してしまい、陽菜も同意していたことを知り、その怒りのままに「ツルギ」は火を噴いた。街灯に当たったのは、街にはびこる偽りの太陽に対しての少年の咆哮と見るのはやりすぎだろうか。しかし、街に対して振るわれた「ツルギ」は一時的にチンピラ木村(=大人=ヤマタノオロチ)を追い払うことに成功する。
二度目は須賀と警察に対してである。雲の上に囚われた陽菜(=クシナダ)の元へ向かった帆高(=スサノオ)が複数人の大人と対峙することは、ヤマタノオロチが本気を出したきた局面であることを示している。ここでも「ツルギ」は大人個人に対しては振るわれない。天井に向かって放たれた弾丸はこの社会全体に対して振るわれる。ここに並んでいる一部の首を撃ったところで大人が全滅するわけではない。どうしてそっとしておいてくれないんだという怒りが彼に天井を撃たせ、「ツルギ」は手放されるのである。

ヤマタノオロチを退治しないこと

結論から言って、知っての通り帆高はオロチを退治しなかった。「ツルギ」で大人を害することはなかった。大人と大人が生み出した景気と空気の象徴である龍神の前に持ち込まれたのは、その身と腕につけられた手錠だけだ。体は「サケ」であることは先述したので置いておくとして、ここで大切なのは手錠の方である。手錠もまた「鉄」であるが、害するための武器ではないので「ツルギ」とは言えない。身につけるもの、装飾品であると取れる。
劇中で他の象徴的な装飾品は陽菜の首につけられたチョーカーである「首輪」と帆高が陽菜の誕生日プレゼントとして買った「指輪」である。青い石のついた「首輪」は帰還したときに外れていたように、龍神が陽菜につけた生贄として雨女の意味を与えた印である。対して、「指輪」には黄色の石がついている。晴れ女業をしていたときの傘や凪のレインコートに通じる日の色として帆高が選んだと思われるこの指輪は、帆高が陽菜につけた晴れ女としての意味を与えた印である。あんなこれ見よがしに青の石のチョーカーつけてる女に黄色を選ぶ帆高は流石である。三時間悩んだだけはあるな。陽菜の指からすり抜けて帆高の足元へと届くシーンは、彼女から晴れ女の意味が剥奪されるシーンであるが、それが帆高の足元に落ちてくるのも見立てを補強する。スサノオヤマタノオロチを退治するときにクシナダをクシに変えて身につけていたことを踏襲するのに、「指輪」となった陽菜を手にして帆高が走るのは必然である。
「首輪」も「指輪」もそれをつけている人間に社会的な役割を付与する機能があることが分かる。では戻って「手錠」にはどういう意味があったのだろうか。
注目すべきは腕にかけられている方ではなく、閉じている輪の方である。
逃亡者の象徴として、繋がれていない手錠というわけではない。鎖が切れているわけでも、輪が開いているわけでもない。輪はしっかりと閉じられているのである。
帆高は落下中、これを陽菜にかけることはしない。苦難を乗り越えて再開し、共に落下していく陽菜に決して離れないという意思としてかけるという演出の選択肢もあっただろうが、これもしなかった。
帆高は何と繋がっていたのだろうか。空そのものに対してである。空、空気、龍神、大人、社会そのものと繋がったまま落ちていくことを選んだのである。大人に一方的にはめられた枷を腕に、陽菜と共に落ちていく覚悟を決めた、ヤマタノオロチを退治しないスサノオ、それが帆高という少年だった。

退治されないヤマタノオロチ、あるいは開かれないアマノイワト

最後に振り返って、女性の行動により日が顔を出すという要素は、アマノイワトのくだり思い起こさせる。アメノウズメが舞い踊ることで、アマテラスが顔を出したところをタヂカラオがこじ開ける話だ。女性が興行を行い宴を盛り上げ、男性が力でなんとかする話は、陽菜と帆高と街の人々にそのまま見立てられる。しかしこれもまた最後は見立てから外れる。帆高は拳銃という力を捨て、日は戻ることはない。

アマテラスが岩戸にこもることになったのは、スサノオのせいである。スサノオは海を治める社会的役割を与えられたが、亡き母の国に行きたいと泣きわめきつづけその使命を果たさなかった。見かねたアマテラスはスサノオを追放するが、スサノオは出ていく前にアマテラスに勝利宣言したり、調子に乗って高天原をめちゃくちゃにしたりしてから出ていくのである。

つまりこれまでのスサノオがやってきたツケが、最新のスサノオである帆高に回ってきた話ということになる。

島への帰路と街への帰路

最新のスサノオも、ヤマタノオロチを退治することはなかった。しかし既存のスサノオ(=須賀)とは異なりクシナダ(=陽菜)自体は取り戻すことに成功した。彼はスサノオの別の選択として、高天原(=島)へと帰ることを受け入れる。社会と共に生きることを選択した帆高は、陽菜と共に帰還し、社会的制裁と彼自身に課せられた使命を受け入れ、島へと帰る。保護観察期間を真面目に過ごし、大人として再度街へと帰ってくる。大人と大人の作った社会は、子供には辛いこともあるが、借り物の力や、ましてや自分の身一つで変えられるものではない。だからと言って屈服し、身を捧げることが正しいことではない。未来のために自分が出来ることをやり、大切な人と出会い、坂を上っていけるはずだ。君たちに責任はないという大人もいるだろう。こうなってしまうのも長い目で見れば当然のことという大人もいるだろう。それでも、自分の信じて未来を変えていけるようやっていこう。

それが、『天気の子』が今の子供に送るエールなのだろう。

MMR マコトミステリー調査班

何……、エール……?……そうか!!!!!わかったぞ!!!東京は沈没する!!!!!!!!!!!!!!!
すべては俺の推測に過ぎないがみんなに聞いてもらいたい。

みんなビールの種類はどれぐらい知っているか?日本で一般的な缶ビールは大体ラガー、そして近年は缶でも多くの種類が出されているエール……。その通りだ、若者に対しての「エール」とは酒、すなわち「サケ」。

『天気の子』が子供に送ったのは、大人による「サケ」そのものだったんだよ!!!!!!!!!!

最初から説明しよう。帆高が須賀に実アイテムとしての「サケ」としてビールを飲ませたことは覚えているな?そして思い出して欲しいのが、須賀もまた帆高にビールを飲ませようとするシーンがあるんだ。しかも二度も。一度目は事務所に初めてきた時、これは夏美によって阻まれて失敗した。二度目はライター業の打ち上げの時、これは帆高が自分で拒否してジュースを選んだ。
まだわからないのか?「サケ」を口にするのは大人、つまりヤマタノオロチであること……。須賀は帆高にビールを飲ませることで彼をヤマタノオロチの一員にしようと目論んでいたんだよ!!!!!!!!!!

そんな……、よくあるダメなおっさんムーブだと思っていたのに……。そんな恐ろしい計画があったなんて……。

ああ、きっと須賀自身は辛い境遇にある帆高に対しての優しさで酒を勧めていたんだろう。きっと彼も大人に同じことをしてもらった経験があるに違いない。
だが「サケ」の見立てのところでヤシオリが大人が子供を育てることだということは説明したな?それには大人が子供を大人にするために教育することが含まれているんだ。酒を飲んで辛いことから目をそらす、そういう苦痛から逃れる方法もまた受け継がれてきていたんだ。

でも、帆高はそれを回避できた。それって大丈夫ってことなんですよね?

残念だが……、「サケ」にはもう一つある。須賀自身だ。最新の「サケ」である帆高よりは古いが、かつて子供であった須賀も同様に「サケ」であると言えるんだ。
須賀が自分から帆高の手を掴んだように、帆高もまた自分から須賀に接触してしまうシーンがある。東京で行き詰まった帆高が須賀の名刺を頼りに身を寄せるシーンだ。事務所のドアを自分で開けて入ってしまったことで、彼は自分から須賀の存在を自分の人生に受け入れてしまったんだ。これは「サケ」としての須賀を飲み込んだことに他ならない。
その後はライター業の指導のシーンが何度か入る。悪い場所は指摘し、良い場所は褒める。また、だらしない私生活の面倒を見させることで生活力をつけさせる。パチンコ屋に並ばせる、キャバクラに足を踏み入れさせる。あれも大人しか入れない場所を教える教育なんだ。

クライマックスにしたって、須賀は帆高を助けたように見えるが、実はそうじゃない。たしかに陽菜への道は繋いだ。でもそれは自分が出来なかった形での大人の階段への道を繋いだだけじゃないか?ヤマタノオロチは滅びたか?東京に青空は戻ったか?違うだろ?須賀は成功したんだよ、帆高を大人にすることに。帆高もまたヤマタノオロチとして生きることになったんだ。全部須賀の思惑通りだったんだよ!!!!!

再・何の話だったのか

天気の子は、子供たちが不景気の世の中でどのように生きていくか選択し、大人になる話である。

今の不景気は君たちにはどうしようもないことだし、君たちには責任のないことだけど、その手で守れることを大切にし、未来に向けてできることをやっていこうというエールだ。今のことはしょうがないじゃないか。誰の責任かとかは目をそらして前を見ようじゃないか、それが大人だよ。という訓話じゃないのか?え?大人が言うの?欺瞞では?まあ未来は君たちの肩にかかってるゾ!みたいなことを言われるのに疲れた子供たちには優しい言葉に思えるけど、それって俺たちもね頑張ってはみたんだよみたいな言い訳では?俺の考えすぎか?

新海誠」という見立て

ここで落ち着いて『天気の子』に登場した四人の「新海誠」について見てみよう。一人目は少年の「新海誠」である帆高。これは説明不要だろう。
二人目の、大人の「新海誠」である須賀。これが問題である。須賀の変遷について追ってみよう。
須賀はダメな大人だ。半地下のスナックに住み、仕事もうまくいかず、娘にも会わせてもらえず、指輪をいじりながら過去を引きずり、他人の子供で自分をやりなおそうとする男だ。
それがエピローグではどうなったか。
ちゃんとしたビルに移りちゃんとした事務所でちゃんと仕事してるんですよ!びっくりするわ!海面を少し見下ろせる程度の高さと人が雇える広さを手に入れましたじゃないんですよ。お前がやってたこと自分の再生産と拾った子を保身でまた捨てたこととその場のノリでの公務執行妨害だけやぞ!それが……、お前……!ただの新海誠の近況報告やんけ!!!!!!!!!少年の頃の自分をいじくりまわしていい感じのエンドに導いたら……、儲けたぜ!じゃん!自慢か!
おい若ぇの!こいつが差し出す「サケ」なんか真面目に受け取ったらアカンぞ!!!こいつ何にも責任取らんからな!!!
皆さんご存知ですか?ヤマタノオロチを倒したスサノオクシナダとエピローグで仲良く暮らした地名は、「スガ」なんだよ!馬鹿!やりやがったな新海誠!お前だけヤマタノオロチに勝ってんじゃねぇよ!お前……、お前なー!!!俺はおっさんが少年勝手に拾って勝手に捨てる話知ってるぞ!クワトロ・バジーナじゃねーか!カミーユは勝手に壊れたし……、じゃないんですよ!見よう!Zガンダム!自称人身御供のおっさんと大人の都合に振り回される少年の話だ!天気の子は実質Zガンダムアナザーエンド!!!!!!!!!!!!!!!!!!
三人目は凪で、これはもっとひどいんですが、女性声優二人を意のままに操るところがそうです。勝ちまくり、モテまくり……。これはあまり書きたくない。
四人目はアメだが、これは別にいい。新海誠最近体重増えたの?

総じて最悪だな!なんでもかんでも監督のアバターにすんのはよくないとは思うけどこれはちょっと絶対ワザとだし……。

五人目の「新海誠

新海誠」は男性陣だけではない。陽菜もまた新海誠であった。新海誠はアニメ監督である。アニメという経済効果のある興行を作る力を持っている。ハレの力を持つ者である。
自身の力を金に換える力を持つ帆高はプロデューサーにあたるのだろう。「晴れ女」としての意味を付与された「新海誠」は、帆高Pによって助けられ、二人三脚でこの社会とやっていく覚悟を決めた。
多くの企業とのタイアップ、ローソンで売られるコラボ商品。『天気の子』自体が陽菜が祈った晴れそのものであると言える。

新海誠」としての「新海誠

おかしい。

ここまで巧みに見立てを組んできた男がエピローグで近況報告するか?いや、俺はしないと思う。エピローグの須賀はあまりに分かりやすすぎる。帆高に「サケ」を飲ませられる男のすることではない。陽菜にしたってそうだ。帆高との関係は分かりやすいといっていいほどそのままに見える。
つまりあれは囮であり、分かりやすい餌だ。表にいる五人の「新海誠」は本物ではない。
この作品に描かれていない場所、そこに六人目の「新海誠」がいる。

これは新海誠から出された新海誠を探して欲しいという救難信号だったんだよ!!!!

やっぱり監禁されてるじゃないか!!!誠ー!!!待ってろよ誠!!!!!!!!!!え?別に強要されてないってインタビュー記事があった?うるせー馬鹿!!!大人は嘘つきなんだよ!!!!!!!!!!!!

場所の条件は三つ。一つ目は天気が重要な映画であったこと、つまりこの逆で天気に左右されない場所であること。二つ目は位置的な高さが重要な映画であったが出てくる海面から積乱雲の上までだったこと、つまりこの逆でそれより下か上。三つ目は色々な乗り物が出てきたこと、出てこなかった乗り物が必要な場所である。

これに当てはまる候補は二つ、空か海中かだ。そして彼が低い位置にいるとは思えない。囚われている場所は高い位置にある。では空だろうか。これもまた弱い。空自体の描写は多く、そこにいるとは考えにくい。
ここで皆は、地球をバックにした「監督 新海誠」の文字を思い出せるだろう。あの視点を取れるのはどこだろうか。月、あるいはもっと高いところではないだろうか。

六人目は宇宙にいる。体は地球にあっても、心は宇宙にいるのだ。

次回作は宇宙やりたいね!そういう思いが、『天気の子』が私たちに伝えたいことだったのだろう。

追記

私が『天気の子』で一番気に入ってるのは水没した東京である。これは凄い。何が凄いって、「あ〜あ東京むちゃくちゃにしたいな〜!でもぶっ壊しちゃいけないビルやタワーあるし、難しいよな〜!電車もうるせーらしいし……。」という制限を「東京まるごと海に沈めたら壊れてないし大丈夫!!!!!!!!!!!!!!!!!」で通したことである。本当に凄い。新海誠は令和の一休さんです。

Cookpad Daily Ruby Puzzles Extraを解いた

RubyKaigi 2019 Cookpad Daily Ruby Puzzles の正解と解説 - クックパッド開発者ブログ

読んで面白かったので久しぶりにrubyを触ってExtraのパズル解いた。

Extra 1

Hello = "Hello"

# Hint: Stop the recursion.
def Hello
  Hello%() +
    " world"
end

puts Hello()

3-3と同様に()%()にして%記法にする。

リテラル (Ruby 2.6.0)

!の部分には改行を含めた任意の非英数字を使うことができます (%w、%W、%i、%I は区切りに空白、改行を用いるため、!の部分には使うことができません)。 始まりの区切り文字が括弧((',[',{',<')である時には、終りの区切り文字は 対応する括弧になります。括弧を区切り文字にした場合、対応が取れていれば 区切り文字と同じ括弧を要素に含めることができます。

Helloが1行目の宣言の変数に、%()が空文字列になるのはわかるけど、rubyはString並べると結合されんの……? 謎。

Extra 2

s = "Dž"
# Hint: https://techlife.cookpad.com/entry/2018/12/25/110240
s == s.upcase or
  s == s.downcase or puts "Hello world"

タイトルケース、そういうのがあるのか。勉強になります。upcaseでもdowncaseでもない第三のcase。

techlife.cookpad.com

完全に余談ですが、Unicode の大文字・小文字の話題になると、「Dz」という字の話をするのがお作法です。これは D と z の 2 文字ではなく、D と z が合体した 1 つの文字です。こういう文字を、digraph、二重音字と言います。この文字には、大文字・小文字に加え、タイトルケース(先頭の文字だけが大文字)の 3 種類があります。

Extra 3

def say
  s %= 'Small'
  t = 'world'
  puts "#{s} #{t}"
end

TracePoint.new(:line){|tp|
  tp.binding.local_variable_set(:s, 'Hello')
  tp.binding.local_variable_set(:t, 'Ruby')
  tp.disable
}.enable(target: method(:say))

say

結構時間かかった。s = 'Small'の前にTrasePointがs'Hello'をsetするので、s = 'Small'で上書きされそうになるのを、s %= 'Small'にしてやることで、Stringの%を使う自己代入にしてあげる。Stringの%はprintfと同じ規則でのフォーマットで、'Hello'にはフォーマット指定子が含まれないのでフォーマット後文字列は'Hello'のままとなる。合ってる?

もう一個の1文字回答なんなんだろう……。

感想

楽しかった。%が酷使されている気がする。

2019/4/26追記

Extra 3の別解分からないのでカンニングした。

blog.n-z.jp

def say\
  s = 'Small'
  t = 'world'
  puts "#{s} #{t}"
end

TracePoint.new(:line){|tp|
  tp.binding.local_variable_set(:s, 'Hello')
  tp.binding.local_variable_set(:t, 'Ruby')
  tp.disable
}.enable(target: method(:say))

say

\で行を繋げることで、def say s = 'Small'扱いにし、引数s(デフォルト値'Small')にしてあげることで、t = 'world'の行の評価前にsに'Hello'、tに'Ruby'がsetされて、評価後はs = 'Hello'、 t = 'world'になる。

バックスラッシュの行継続、メソッド定義での引数宣言の()が省略できる、引数のデフォルト値が代入と同じ形で表現できるためsayでの呼び出しで引数0でもエラーにならない、の三点。綺麗ですね。

docs.ruby-lang.org

プログラムは式を並べたものです。式と式の間はセミコロ ン(;)または改行で区切ります。ただし、バックスラッシュに続く改行は文 の区切りにならず、次の行へ継続します。

ひかりTVで画面が乱れがちなのをネットワーク構成を見直してなんとかした2

どうした

no6.hatenablog.com

なんとかなったかと思われたひかりTV君だったが、無線LANが不調。

なんで

前回の懸念点どおり、ルータにIPv6マルチキャストは流れているので無線LANでつないでる先は混雑してしまう。

ひかりTVを見ていてはスマホを繋げない。スマホを繋げていてはひかりTVを見ることはできない。

どうした

前回のL2スイッチをMLDSnooping機能付きのものに置き換えて不要なIPv6マルチキャストルーター側に流さないようにしてやる。

f:id:Number6:20190228152342p:plain
ネットワーク構成図

どうなった

無線LANは安定し、ひかりTVも見れるようになった。

懸念点

相変わらずルーターの下にひかりTVチューナー君がいないので、PCTVPlusなどでひかりTVチューナーにアクセスすることは不可能。

改善案1

ルーター - L2スイッチ - APにする。

f:id:Number6:20190228154513p:plain
改善案1

利点

欠点

  • 機器が多すぎる。コンセント何個使うんだよ。

改善案2

v6プラス対応&MLDSnooping機能付きルーターがあれば、解決する。
有識者により適した機器を教えていただいた。

f:id:Number6:20190228154547p:plain
改善案2

利点

欠点

  • それなりのお値段

暫定措置

PCからひかりTVにアクセスしたいときは、一時的にひかりTVチューナーをルーターにつなぐ。
そのままにしておくとやっぱり無線LANが死ぬので終わったら元に戻す。

所感

金が余ってるかネットワーク構成考えるの楽しい人以外にはひかりTVはオススメしない。

遠赤外線デスクヒーターを買った

どうした

デスクトップPCを足元に置いているので、冬になるとファンの風が足元にガンガン当たって寒い。自律神経がやられる。

前職でサーバールームの横に突貫で作られた外注席を思い出す(あれは本当にクソみたいな部屋でサーバールームの空気が足元のパネルの隙間からがんがん漏れていて夏でも人を殺しにかかっていた)足元を守る暖房器具を探していた。

買った

パネルによる防風効果と、遠赤外線による加熱を担う最適解が見つかった。

防風効果は問題なし。ヒーター効果は、じんわりと温かいが、椅子側ががら空きなので当たり前だがこたつほど暖かくはならない。

燃える心配はなさそうなので、なんかで包んであげるといいと思う。

映画見た

映画見た

最近見た

メガマインド

www.amazon.co.jp

メガマインド見た。ヴィランのメガマインドが幼馴染のヒーロー・メトロマンとの何度目かの戦いの最中、ついにメトロマンを殺すことに成功してしまい、対の存在を失ったメガマインドは……という話。

もしスーパーマンが同時に二人地球に来ていたら?もし片方は金持ちの家で育てられ何不自由なく育ち、片方は刑務所で育てられていたら?完全無欠のヒーローと稀代の天才ヴィランになったら?鏡写しのヒーローとヴィランの片方が欠けてしまったら?から始まり、ヴィランとしてヒーローを打倒し全てを手に入れた虚しさとヴィランとして生きていなかったら得られたものへの憧れ、そして反対にヒーローとして生きていては決して手に入れられなかったものを提示し、育ちを振り切ってヒーローへと転身する話。

育ちも適正も周りからの期待も振り切ってなりたいものになれという話に見える。ただ、そうすると冒頭の赤子のメガマインドちゃんへの親の期待は一体なんだったのか……。あれいるか?劇中で「親の期待に背いて自分のなりたいものになったヴィラン」がいるし、最後の着地が親の期待通りの人物に結局はなる=ハッピーエンド、みたいにならん?

ニンジャバットマン

wwws.warnerbros.co.jp


ニンジャバットマン見た。バットマンたちが戦国時代にタイムスリップして大暴れ!な話。

タイムスリップした先でボロ負けして未来の装備もボロボロ打つ手なしのときに、なぜか現地の蝙蝠衆にめちゃくちゃ懐かれて優しくされて(なんか言い伝えのおかげ)、よっしゃ俺この人達と頑張るぞ!と再起してジョーカー殴って帰ってくる話。帰ってくんのかよ。お前の失敗で戦国時代荒らして優しい原住民に触れていい気持ちになって帰ってきてんなブルース・ウェインブルース・ウェイン異世界転移バカンスもの。蝙蝠衆はもっとよく考えて欲しい。出番といい知能といいもん吉以下。一番印象に残った現地人はもん吉。ビジュアル面は良かった。できればゴッサムのバスツアーはよそでやってほしい。

シュガー・ラッシュ

www.disney.co.jp

ディズニーがメスガキブームに火をつけた作品。

スマブラSPを買った

どうした

www.smashbros.com
ニンテンドースイッチソフト、スマブラSPを買った。

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2018年では謎のツイッターアカウントによって「ファルコン・ランチの文とともに妙な昼飯の写真をアップロードする人」として認知されているキャプテン・ファルコンさん

アドベンチャーモード

購入した直後にやることといえば、まずは使用キャラクターを全部開放することだ。70人いる。70人て…。
広大なマップに点在する敵シンボルに接触し、様々なルールでバトルを行っていく。この土日を費やして24時間弱かけて一周クリアした。ボリュームがすごい。

よい点
  • 見立てファイター
    • プレイアブルキャラクターとして参戦していないキャラクターが参戦キャラクターの体を借りて立ちはだかる。ロックマンの体を借りたウッドマンはリーフシールドばっかりしてくるなどの分かりやすいのから、ちょっとひねって見立ててくるのまで。ひねったやつは元ネタがわかるとちょっとうれしい。
  • 再現マップ
    • 他のゲームそのものなマップがある。元ネタがわかるとちょっとうれしい。
  • スピリットの構築
    • 無理難題がたまに出てくるが、スピリットと呼ばれるサポートキャラクターによる能力付け替えでメタを貼れる。ちょっとしたデッキ構築要素があって息抜きにいい。
よくない点
  • マップ移動がよくない。
    • 方向キーをいれつづけると道なりに歩いていくタイプだが、道の途中で止まる必要があるのは迷いの森の隠された通路を探すときぐらいなもので、大体のマップでは不要だ。後回しにした敵を探してまわるときにだるい。

今後

オンライン対戦の海原に漕ぎ出す。
プロコン(スプラトゥーン2モデル)のAボタンがヘタれてきたのでなんとかしないといけない。

追記

サードパーティー製の有線コントローラ買いました。使用感は違和感ないです。

f:id:Number6:20181213133615j:plain
アドベンチャー一周クリア記念画像

Marvel’s Spider-Man (PS4)

https://www.jp.playstation.com/games/marvels-spider-man/

最近アメコミ作品を読んでいて、ちょうど新作のゲーム出るみたいだから買おうぜ!となったので買った。

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たむろっていた悪党をまとめておくスパイダーマン

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強盗を無事撃退 店はメチャクチャ

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やっほートニー・スターク見てるー?

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ハロウィンパーティーでコスプレの人と

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ハロウィンパーティーでコスプレ?の人と

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ゲーム内でツイッターやってる人 事件を解決すると市民の声が更新されたり全然スパイダーマンと関係ないツイートも流れる

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オットー・オクタビアス博士は義手の研究をしていて、世界中の人の為になる仕事をしているんだ ピーターはその助手!(カメラのフラッシュを焚き忘れる助手)

amzn.to