金曜ロードシネマクラブ|日本テレビ https://kinro.ntv.co.jp/
放送 日本テレビ系。2024年4月5日(金)
【※以下ネタバレ】
興行収入149.4億円を記録した、日本を代表するアニメーション映画監督、新海誠監督の最新作を本編ノーカットで地上波初放送!物語の主人公は九州の静かな町に暮らす17歳の女子高校生、岩戸鈴芽(いわとすずめ)。ある日、「閉じ師」を名乗る不思議な青年・宗像草太(むなかたそうた)と出会い、災いの元となる”扉”を閉めていくために、日本各地の廃墟を巡る旅に出る…。たどり着いた場所で彼女を待ち受ける、忘れてしまっていたある真実とは?原菜乃華、松村北斗をはじめ、深津絵里、染谷将太、神木隆之介、松本白鸚など、人気・実力を兼ね備えた俳優、声優陣が集結。新海誠監督ならではの壮大かつ緻密な映像と、心を打つ美しい音楽が見る人を圧倒する超大作!
あらすじ
九州。女子高生の岩戸鈴芽(いわと・すずめ)は、亡き母の妹・岩戸環(いわと・たまき)と二人暮らしをしていた。
ある朝、鈴芽は登校中に見知らぬ青年に近場の廃墟について尋ねられ、山中にあるうち捨てられた元リゾート地を教えるが、気になって自分も廃墟に向かい、水たまりの中に立つ扉を見つける。扉を開いてみると見知らぬ世界が広がっており、その後、足元にあった猫型の石を拾い上げると、石は猫に変身してそのまま消えてしまう。
登校した鈴芽は廃墟の場所から煙が上がっているのを見つけるが、友人たちは見えないという。鈴芽が廃墟に駆けつけると朝の青年が扉の中から出てくる赤黒い煙に圧倒されつつ扉を閉めようとしていた。煙が地面に倒れると辺りに強い地震が発生するが、青年が扉をなんとか閉めることに成功する。
鈴芽は青年・宗像草太(むなかた・そうた)から事情を聞き出す。扉から出ていたのは「ミミズ」と呼ばれるもので、ミミズが扉から現れ地面に倒れこむと強い地震が発生する。草太は日本各地にある「扉」を閉めてミミズが出てこないようにする「閉じ師」の家系だった。
やがて鈴芽の前に逃げた猫が現れ、次の瞬間草太は消えてしまい、草太が鈴芽の家に会った壊れた子供用の椅子に変身していることがわかる。鈴芽は自分が抜いた石が「要石」という重要な物で、それを再度差し込む必要があることを知る。鈴芽はSNSに投稿された写真で逃げた猫がフェリーに乗り四国・愛媛県に向かったことを知り、自分も椅子と化した草太と共に愛媛に向かう。猫はネットで「ダイジン」という愛称をつけられていた。
鈴芽は愛媛でダイジンを追い、その過程で扉を閉じることに成功する。さらにダイジンが神戸に渡ったことを知り、神戸でも扉を閉じる。その後鈴芽は東京にたどり着くが、東京にあった要石も抜けてしまい、巨大なミミズが出現し、大地震の発生は必至となった。ダイジンは草太は今の要石だと教え、鈴芽は草太をミミズに突き刺すことで大地震を封じる。
鈴芽は草太の祖父で病で入院している宗像羊朗(むなかた・ひつじろう)に会い、草太を救う方法を尋ねると扉の向こうの世界・常世(とこよ)に行く必要があり、鈴芽は過去に扉を開いたことがあるはずだという。鈴芽は幼いころ岩手に住んでいて大震災で母親を亡くしていた。鈴芽はその時に扉をくぐったことを思い出す。
鈴芽は草太の友人で行方を捜している芹澤朋也(せりざわ・ともや)、さらに鈴芽を追ってきた環と出会い、なりゆきで三人で岩手に向かうことになった。三人にはなぜか戻って来たダイジンに加え、黒猫「サダイジン」も合流する。
鈴芽は被災したかつての我が家に戻り、幼いころの記憶を取り戻し、扉を開いて常世の世界に入る。そして色々あった末に草太を元の姿に戻す。さらにかつて常世に来た幼いころの自分に再会し、今後は大丈夫だと伝える。
鈴芽たちは帰郷することになったが、草太はまた途中の扉を閉める旅を続けるという。数か月後、鈴芽の前に草太が現れておしまい。
感想
評価は○(結構見れた)
超有名監督・新海誠の最新作。結構面白かった(びっくり!)
新海誠作品は結構昔から知っていて、ゼロ年代初頭にオタクの間で評判になっていた「ほしのこえ」を見て「絵はめっさ良いけど、話はさぁ……、うーん……!?」となり、次に「雲のむこう、約束の場所」でうーんとなり、次に「秒速5センチメートル」で(中略)…… その後、一般人も巻き込んで大評判となった「君の名は。」の事を知って「おっ、作風変えたのかな?」と期待して見たら昔と全く変わってないのでやはりうーんとなり、もう「天気の子」は最初の五分でギブアップ……
ということで本作も軽く最初の五分だけ見てギブアップすると覚悟していたのですが……、えっ、結構見れるじゃん? ビックリ!!
何と表現していいのかわかりませんが、本作は今までの新海誠作品について回っていた「新海誠」風味がかなり弱い、というかほぼ感じず、ごく普通のアニメとしてすんなり受け入れられました。監督の側が変わったのか、はたまた、こっちの感覚が変わったのか、は不明ですが、とりあえず今までついて回った苦手感はついに感じませんでした。
女の子が頑張って椅子と一緒に日本の災害を封じて回るとかいう展開もイケるし、途中から男の子を助けるためのラブストーリー風味になるのも良し。結構楽しめる作品でした。
まあ、難を言えば、東京にたどり着いて以降、要石がどうの常世がどうの草太を助ける方法はどうの黒猫サダイジンがどうの、等の言っている内容が良く理解できなかったことでしょうか。もう詳細な話は理解せず雰囲気だけを楽しんでいましたが、ラストで鈴芽が幼い頃の自分に会う展開で何となくイイ話のように思えたのでまず満足です。
新海誠作品と出会ってから二十余年、ついにこの人の作品を認める日が来ようとは……、いやー信じられない~。
https://kinro.ntv.co.jp/lineup/20240405
2024.4.5 よる9時~11時24分放送
すずめの戸締まり
2022年制作 日本映画 字幕 解説放送 地上波初放送 本編ノーカット 30分拡大
日本を代表するアニメーション映画監督
新海誠監督の最新作を地上波初放送!
災いをもたらす“扉”を閉めるため
17歳の少女・すずめが日本各地を駆け巡る!
ストーリー
日本各地を巡る中で様々な経験をする17歳の少女の
解放と成長を描く現代の冒険物語
九州の静かな町で暮らす17歳の少女・鈴芽(原菜乃華)は、「扉を探してるんだ」という旅の青年・草太(松村北斗)に出会う。彼の後を追って迷い込んだ山中の廃墟で見つけたのは、ぽつんとたたずむ古ぼけた扉。なにかに引き寄せられるように、すずめは扉に手を伸ばすが…。
扉の向こう側からは災いが訪れてしまうため、草太は扉を閉めて鍵をかける“閉じ師”として旅を続けているという。すると、二人の前に突如、謎の猫・ダイジンが現れる。「すずめ すき」「おまえは じゃま」ダイジンがしゃべり出した次の瞬間、草太はなんと、椅子に姿を変えられてしまう―!それはすずめが幼い頃に使っていた、脚が1本欠けた小さな椅子。逃げるダイジンを捕まえようと3本脚の椅子の姿で走り出した草太を、すずめは慌てて追いかける。やがて、日本各地で次々に開き始める扉。不思議な扉と小さな猫に導かれ、九州、四国、関西、そして東京と、日本列島を巻き込んでいくすずめの“戸締まりの旅”。旅先での出会いに助けられながら辿りついたその場所ですずめを待っていたのは、忘れられてしまったある真実だった。
キャスト/スタッフ
声の出演
<岩戸鈴芽> 原菜乃華
<宗像草太> 松村北斗
<岩戸 環> 深津絵里
<岡部 稔> 染谷将太
<二ノ宮ルミ> 伊藤沙莉
<海部千果> 花瀬琴音
<岩戸椿芽> 花澤香菜
<芹澤朋也> 神木隆之介
<宗像羊朗> 松本白鸚
スタッフ
<原作・脚本・監督> 新海誠
<キャラクターデザイン> 田中将賀
<作画監督> 土屋堅一
<美術監督> 丹治匠
<音楽> RADWIMPS 陣内一真