ことばから誤解が生まれる/飯間浩明
ことばから誤解が生まれる - 「伝わらない日本語」見本帳 (中公新書ラクレ)
- 作者: 飯間浩明
- 出版社/メーカー: 中央公論新社
- 発売日: 2011/05/10
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「正確な情報伝達は伝達する側に責任がある」というのはワタクシが先輩から言われたことだが、知識や価値観の似通った人との間では確かにそのとおりであろう。
「一を聞いて十を知る」「以心伝心」という世界は素晴らしいし、そう願いたいものである。しかし現実社会はそう巧くはいかないものだ。本書の教えが少しでも広まれば良いのだが。
電力と国家/佐高信
- 作者: 佐高信
- 出版社/メーカー: 集英社
- 発売日: 2011/10/14
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福島原発の事故の責任はいずこにあるかはともかくとして、国家の庇護の下にぬくぬくと過ごしてきた東京電力を見つめる著者の視線は厳しい。ただ、官僚に対する理由なき批判(或いは蔑視)は些か度を過ぎているように感じられてならない。同じ公益事業であるガスや水道の供給者との対比という視点が欠けているのも気になるところ。
論理病をなおす!/香西秀信
- 作者: 香西秀信
- 出版社/メーカー: 筑摩書房
- 発売日: 2009/11/01
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本書の中にも数々の「詭弁」が埋め込まれており、読む側としてはそのような著者からの挑戦を見抜く楽しみもあった。
日本の鉄道 乗り換え・乗り継ぎの達人/所澤秀樹
- 作者: 所澤秀樹
- 出版社/メーカー: 光文社
- 発売日: 2010/12/16
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JRにおける特急料金の乗継割引制度は、四国や九州で列車の系統分割に伴うものに適用が拡大される一方、九州では新幹線がらみの割引を全廃するという暴挙に出た。直通列車の恩恵にあずかれない長崎や大分の人々は、何故怒らないのだろうか…。
一億総うつ社会/片田珠美
- 作者: 片田珠美
- 出版社/メーカー: 筑摩書房
- 発売日: 2011/03/09
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書名である「一億総うつ社会」は既に現実だ。ただ、それを受け入れるだけの余力は我が国社会には存在しない。この先どうなっていくのだろうか。
テツはこう乗る/野田隆
- 作者: 野田隆
- 出版社/メーカー: 光文社
- 発売日: 2006/04/14
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施設や景色を凝視し、走行音や案内放送に耳をそばだて、内燃機関の排気を嗅ぎ、車輌に触れ、駅弁や立ち食いそばを味わう――マニアは五感を最大限に活用して鉄道そのものを愛するのだという。本書を読んだ人が鉄道とその愛好家に魅力を感じてくれれば良いのだが、相当程度の愛好家を自認するワタクシですら近寄りがたい気配を感じてしまう。著者の「どや顔」が文字の向こうに見え隠れして、客観的に「キモい鉄ヲタ」とならぬよう他山の石としなくては(苦笑)。
地図の科学/山岡光治
地図の科学 なぜ昔の人は地球が楕円だとわかった?航空写真だけで地図をつくれないワケは!? (サイエンス・アイ新書)
- 作者: 山岡光治
- 出版社/メーカー: SBクリエイティブ
- 発売日: 2010/10/16
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書中に二人の登場人物が出てくるのだが、これが全く活かされていない。編集者は何を考えているのやら…と、内容とは関係ない印象ばかりが残ってしまった。