37冊目 「オッス!食国」 小倉ヒラク

 

日本の食文化を著者のホームグラウンドの発酵から語り始めて

あれ?これって文化人類学民俗学?という所まで深堀

キーワードは神饌そして地方の古くからある発酵食

 

 

紅麹事件

味噌も仕込むし塩糀も作るけど実はどうも発酵というものが信用しきれない

発酵と腐敗の境界が分からない

だから自家酵母なんかには手を出せない高野秀行なんかそこら辺の草被せて納豆醸したりしてたけど勇気あるなあって思う

36冊目 「なぜ人に会うのはつらいのか」 佐藤優・斎藤環

 

人と会うのがつらいというか結局は日本の同調圧力や上から下への強制や押しつけの話になってしまう

 

35冊目 「うずら大名」 畠中恵

 

武士や百姓の次男三男は家も継げず養子にでも行かなければ嫁ももらえない

かつてそうであった者たちが隠居大名と豪農名主となって再会する

困窮する大名と金を貸すことで成り上がりたい豪農の欲と弱みに付け込んだ陰謀を

如何にして阻止するか

 

 

桜と雨

今日は一日冷たい雨

石油ストーブは灯油のキリが良いところで早々に片づけてしまったので

寒いときはエアコン

おかげで今月の電気代はぐんと跳ね上がっている

近所の桜並木を偵察

まだまだ蕾は固い

 

 

34冊目 「親父の納棺」 柳瀬博一

 

コロナ下での父親の死

入院中も介護施設でも面会制限で会うこともままならなかった中

実感のわかないままの通夜の準備で若い納棺師さんから

ご遺体の着替えを一緒にしませんかと提案される

恐る恐る納棺師さんの指示のままに着替えをしていくうちに

物であったご遺体がそこにいる父親として認識が変わっていく

zoomでの葬儀参加とかリモート面会とかコロナ禍から発生した交流方法も駆使しつつ

実際に肉体に触れるということの大切さもある

 

33冊目 「青春をクビになって」 額賀澪

 

古事記研究で大学院まで行き非常勤講師として大学で教えているが

任期3年目にして契約を切られ途方に暮れる朝彦

大学時代の先輩で職もなく恩師の温情で研究室に出入りする小柳に10年後の自分を見る

好きなこと人生をかけてきたことを(生きるために)諦めなくてはいけない

悲しみと虚しさ

 

桜と寒気

なんか毎日寒い

風が強いし

お彼岸を過ぎてもまだ冬だなぁっていう感じ

桜の開花予報は22か23日だと言っていてまさかと思っていたけれど

今日樹によってはひとつふたつ咲いていて開花っていうのはこういうことなのかと

満開になるのはいつ頃だろうね

32冊目 「ビターシュガー」 大島真寿美

 

「虹色天気雨」 の続き

それぞれが解決しないものを抱えてノロノロとでも腐らずに生きている

市子さんはみんなから頼られて甘えられて損な役回りみたいだけど

悪い気ばかりでもなくそれを受け入れている

こんな関係おとぎ話みたいだなぁと思う

31冊目 「アジア発酵紀行」 小倉ヒラク

 

発酵デザイナー(って何?)の著者が発酵文化を求めてアジア各地を巡る

現地の人に溶け込んでいって色んな現地食を口にしてお酒も飲んでと非常に楽しそう

混沌としたアジア奥地の状況などもあって緊迫もしているけどのんびりしているようにも見える