買いました
- 作者: 新海誠
- 出版社/メーカー: KADOKAWA/メディアファクトリー
- 発売日: 2014/04/11
- メディア: 単行本
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また「この世で最も低俗な『言の葉の庭』書評」でも書こうかと。
ちなみに、舞台となる新宿御苑は16時で閉まるということを皆様はどうかお忘れなきよう。
私はやられました。
恍惚の人
何でこんなゲスイことを書いているのかと言うと、季節は一昨日に遡りまして、やっぱりイケメンは世に幸せをもたらす存在なんだと実感したからであります。
当方、電車に乗っておりますと、大学生の男女5〜6人組が乗って来ました。男2人は筆者基準でどちらもイケメン、対して女子は3人がガーリーな格好で化粧バッチリであったのに対し、あと一人は格好もやや男っぽく、化粧っ気なし、ショート*1の子で、独断と偏見でいえばサッカー女子U-17にいたかな〜っていうフェイスの持ち主でした。
男子2人とガーリー女3人はそれぞれグループになって「明日の新歓コンパは・・・」みたいな話を楽しくお話あそばされており、対するリトルなでし子(仮名)ちゃんは、ガーリーと絡むわけでもなく、ひたすらクールな表情・・だったかどうかまでは見ていませんでしたが、とにかくちと浮いた存在に感じました。
その後、駅に着くとイケメン1名とガーリートリオが降り、残ったのはイケメンコンビでもどちらかといえばヤンチャ系のひとりとリトルなでし子。たまたま私の隣の席が空いたので、ヤンチャ氏はここに座るのかな〜と考えておりました。ところがヤンチャ氏は電車のドアが閉まると、すかさずなでし子が立っているほうへ。そこでY氏*2は、それはそれは積極的にお話を始めたのであります。これに、いままで硬さのあったなでし子の表情が、まるで東西冷戦の終わりを告げる雪解けの如く瑞々しさを増していくではありませんか。
結局、Y氏は次の駅で爽やかになでし子へ挨拶をして降車していったのですが、そのあと、なでし子の表情を確認すると、何とも先ほどまでの笑みを崩すのがもったいともいわんばかりに幸せな面持ちで、目はやや恍惚と焦点の定まらないご尊顔をされていたのです。それは、30過ぎのオッサン*3ガン見していることに気づくまで、1〜2分続いたのでありました。
今頃、彼らの新歓コンパはもう終わったのでしょうか?
ノブレス・オブリュージュ リトルなでし子の今後にどうか幸あらんことを。
まあテメーの心配しろよって話ですが。
新歓コンパ
どうもどうも。
何か、今の時期、駅はどこもかしこも大学生の新歓コンパっぽい集団で溢れかえっておりますね。
楽しそうで何よりですが、ふと、1年の中で処女喪失数が多いのって何月なんだろう・・・と思う吉宗であった。
不倫は文化
名優 石田純一の至言。
確かに不倫という概念は、文化を持つ人間にしか成立しないんだよなぁと。
- この世で最も低俗な「言の葉の庭」レビュー
昨日、一人で見てきました。
- 始まる前の予告について
上映開始まで10分くらい流れる予告編。アニメ映画ということもあり、予告編も「攻殻機動隊」「宇宙戦艦ヤマト」「中二病でも恋がしたい」「銀魂」など、アニメのものが多いのですが、そこで周囲のカップルらしき男女から聞こえてくるオタクトークの数々。キャラ設定がどうだの声優がどうだのと・・・。改めてオタクだからモテなくてもしょうがないという言い訳を挫いてくれる状況に出会いました。
そもそもこれって一人で見るものじゃなかったか?それこそ中二病をこじらせた長期患者たちをあてこんだ商法と思ってましたが、やっぱり映画はカップルで観ないとね!ってことか・・・。
- 同時上映(?)された「だれかのまなざし」について
予告と映画泥棒*1が終わり、本編に突入!と思いきや、スクリーンに登場した「PROUD」の文字。??と思っていると本編とは異なるストーリーが始まるのです。
【以下ネタバレ注意】
内容は、社会人になりたての女性とその父、そして猫の物語らしい。ちなみに母は海外赴任が多いという設定。
女性(平野文、ラムちゃんの人)の語りナレーションで筋が語られていく形式で、娘は仕事で上司に怒られ、毎日疲れちゃってるというところから始まります。そこに初老の父親から一本の未来電話*2が。「メシでもどう?」的な問いかけがあるもお疲れの娘はそれを断り、よくある「親子の薄れつつある関係」が描かれていきます。
実はこのお父さんも同じように女上司から怒られて、仕事が大変なご様子。新海作品の現代劇では、仕事がうまくいかないという条件が必須なのか?そんな薄れつつあった関係がひとつの出来事をきっかけに進展するのであります*3。
それは飼っていた猫の死。この猫は娘が小さいときから飼っていた猫で、父からの知らせで娘は実家へと帰り、そこで父娘の会話が再会し、「幸せは続いていくんだよ」という結論に至るのであります。ちなみに冒頭からの差レーションは母親視点と思いきや、実はこの死んだ猫視点であったということが最後に判明します。
まあストーリーは正直ありきたりな内容です。ただ一つ特徴的なのは、父親が暮らす実家が結構眺めのよさそうなマンションであるということ。
「しがない父親」を演出するのなら、それこそ公団住宅みたいな狭いマンションのほうがいいわけなのですが・・・。もうお気づきだと思いますが、この作品、実のところ「PROUD」というブランド名で高級マンションを売る野村不動産の広告なのであります。簡単に言えば、「野村不動産でマンション買えば、何だかんだで幸せな人生送れるよ!」というメッセージが刷り込まれているわけです。
以前にあった大成建設のCMといい、新海作品はどうやら重たい企業に好かれているようです。「オタク相手にマンション売ってどないすんねん!」と思いがちですが、私の周囲にいたオタカップルの一人でもPROUDマンションを将来買えば、この試みは大成功なんでしょうね。
- そして、本編について
壮大な企業CM*4が終わると、いよいよ「言の葉の庭」本編に入ります。
【一応ネタバレ注意】
本編の詳しい筋は多分、あちこちで語られていると思うので割愛。ここでは賛否が分かれているらしい論点について下衆の勘ぐりをはじめたいと思います。
内容としては、靴職人を目指す高校1年生と、平日なのに公園でビールとチョコを喰らっている美女*5の話。雨の東屋で出会う二人の「孤恋(「こい」と読むらしい)」の物語で、最後は結構すんなりとくっついちゃうような、そうでもないような話になります。
賛否が分かれている論点、それはビールチョコ女*6の処女性というか、純潔性というところ。
劇中の1シーン。実は仕事をやめることが決まっている美女は、自宅でそのことを誰かに電話しています。相手はベランダでタバコをふかす男性。どうやら同僚かつ元彼らしいということは語られるので分かるのですが、もう一つ、ベランダの背後でカーテン越しに映る人影が。要するにこの男は既婚者であり、関係は不倫であったということを暗示しているのです。
そして、主人公の少年はあろうことか、通っていた高校でビール美女に出会うのです。美女の職場は少年の通う学校、つまり女教師であったという事実が判明します。女教師は学校のAグループの女生徒に「アタシの男に色目使ったわね」的なことで言いがかりをつけられていじめにあい、それが原因で職場=学校を辞めてしまうのですが、その事実を聞いた少年は、無謀にもそのA女子のところへ向かうのです。
3年の教室、いかにも不良っぽい感じを漂わせる男女がたむろっていて、そこに問題のA女子が。少年はその女の前に立ち、女教師に対する仕打ちを糾弾するのですが、それに対してA女子の放つ、
「淫乱ババア」
という発言に、少年は思わず女の頬を張ってしまいます。あとは予想通り取り巻きの男にボコボコにされる訳なのですが・・・。
以上の流れにおいて、「女教師が同僚と不倫していた」という事実は必要だったのか?という議論がネットの片隅で起こっているようです。
「元彼の部分は蛇足。新海がネトラレ属性なだけだろ!」
しかし、私にはあのシーンが必要だったのではないかと思うのです。あの設定がないと「純真な少年とメンタルの弱い女教師が恋しました」だけで終わってしまいます。もちろんそれはそれでいいですし、話の表の筋だけでも、それなりにいい作品だったとは思います。
しかし、それでは「秒速5センチメートル」で、世の童貞どもの心をいとも簡単にえぐった伝説を持つ新海先生らしくありません。
どうやら、女教師が同僚と不倫?をしていたという事実までは世間に知られていないようです。ちなみに相手の同僚は体育教師であるという設定らしいです。
当然、同じ学校に若い女教師が勤めていたということすら知らなかった少年がこの事実を知っていたとは思えませんし、教師は実家の四国に帰ってしまうので話はそれでおしまいなのですが、もし、「淫乱ババア」と罵られる位で先輩の女をビンタしてしまう純粋な少年が、この事実を知ることになったら・・・と想像すると、この作品の魅力がぐっと増すのではないかと思います。
以下、完全なる妄想。
少年「雪野先生(女教師の名前、ちなみに苗字)・・・、伊東先生*7と付き合っていたって・・・本当ですか?」
雪野「秋月くん(少年の名前)・・・その話・・・どこから聞いたの?」
秋月「やっぱり・・・本当だったんですね」
雪野「い、いえ・・・違うのよ。伊東先生は、仕事のことで相談に乗ってもらっただけなの、そんな関係じゃ・・・」
秋月「僕の母親が、ある場所で先生たちを見たって言うんですよ。どこだか分かりますか?」
雪野「そ、それは・・・どこかの喫茶店じゃないかしら。ほら、学校でそういう話をする訳にもいかないでしょう?」
秋月「へぇ・・・先生の行く喫茶店って、入るときに何千円もかかって、腕を組みながら個室に入っていくところなんですね」
雪野「そんな・・・何かの間違いじゃないかしら?あなたのお母さんだってそんなところに行かないでしょう?」
秋月「普通の母親ならそうでしょうね。でも、僕の母親も、そこに行っていたんですよ。新しい年下の彼氏とね*8。そこで、先生を見たって、酔っ払いながら言ってましたよ・・・。」
雪野「そ、そう・・・。そ、それは喫茶店とかでも話を聞かれてしまうかもしれないから、もっと誰にも聞かれない場所でって高野先生が言ったから・・・」
秋月「確か、伊東先生って結婚されていましたよね」
雪野「!!・・・そ、そうだったかしら・・・」
秋月「僕、よく分からないですけど、ああいうところは結婚した男性と女性が入るところなんですか?」
雪野「・・・」
秋月「そうですか・・・。それはそうと、僕はあの先輩に謝らないといけないですね」
雪野「先輩・・・?」
秋月「ええ、以前僕が顔に怪我をしていたことがありましたよね。あれ、ケンカしたって言いましたけど、本当は3年の先輩に殴られたんです」
雪野「ええっ!そんな・・・担任の先生には相談した・・・あっ・・・」
秋月「今更先生面ですか?いいんですよ。元は僕が悪いんですから。先生をいじめていたっていう3年の女の先輩が、先生のことを『淫乱ババア』なんて言うから、カッとなってその先輩を平手で叩いてしまったんです。あぁ・・・本当に悪いことをしましたよ」
雪野「秋月くんが・・・そんな・・・」
秋月「悪いことですよね、『本当のこと』を言った人を叩いてしまったんですから」
雪野「・・・」
秋月「
*1:映画泥棒が出る=予告が終わって本編に入るサインになるわけで、タイミングとしては秀逸だなと思ってしまった
*2:空間に電話の相手先が表示される仕組みらしい。これ便利か?スマホが発達しちゃったもんだから、こういう表現でないと未来感が出せないんだろうな・・・
*4:嫌味じゃないですよ。やり方は非常に合ってると思います。私がターゲットではないというだけで
*5:美女なら何でも許されるよね
*6:ヤな言い方
*7:体育教師の名前
*8:主人公の母親は離婚していて、若い男とすぐ家出しちゃうというのは本当の設定。ちなみに大学職員らしい。新海先生の頭の中では、硬い職業こそ性に奔放という設定でもあるのでしょうか?
女子校という名の悪夢
- 作者: 杉浦由美子
- 出版社/メーカー: PHP研究所
- 発売日: 2013/03/17
- メディア: 新書
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こんな本を買いました。
「やだ〜、女子校っていうだけで買っちゃったんでしょう〜、やらしい〜」
って同期の女の子に言われちゃったりなんかしちゃったりして*1・・・ナハハ、困っちゃうなぁ・・・。
という妄想はさておき(いや〜、でも現実にそういう会社生活送ってる奴もいるんだよなぁ)、私がこれを手に取った理由は、高校時代にあった人生4大トラウマのひとつ*2を思い出してしまったからです。
私は、某埼玉県の某男子校に通っておりました。埼玉県というのは、公立の男子校、女子校がいまだに多く残っており、あの高校生クイズの名門である浦和高校や、ウォーターボーイズモデルとなった川越高校*3などがあり、それらの男子校と対をなすがごとく、同じ市内に女子校がある(浦和には浦和第一女子、川越には川越女子など)というのも特徴であります。
で、私が通っていた某男子校にも同じ市内に女子高があったわけです。
入学して間もないある日、担任である物理教師がこんなことを言い始めました。
「え〜、今度の○曜日の放課後、うちのクラス全員で○○女子高校の1年○組と交歓会をやるから、部活がある者は休むように」
教師がこんなことを言うのも何だとは思いますが、今思い返してみれば、そりゃ教師も毎日ムサい男ばっかり見てたら、たまには女子高生も見たくなるわなと納得できます。ともかく突然のことでしたが、教室はにわかに色めき立ちました。
(女子高の女の子たちと楽しくお話が出来る!?本当かよ)
(もしかしたらここで仲良くなってお付き合いなんてことも・・・・)
という思惑があったかどうか知りませんが、中学時代惨憺たる環境にいた私ですら、そのときは楽しいイメージしかなかったのはここだけの話にしてください。
交歓会当日、我々40名程度の男子一同は、期待と期待に胸膨らませながら、合法的に女子高の敷地内へ足を踏み入れることに成功しました。
「今日は茶道部の部室が会場ですので、こちらへどうぞ」
正直記憶が確かではないのですが、多分女子生徒の一人が案内をしてくれたような気がします。もう男子のテンションは絶好調!と気分はすっかり中畑清モードに突入しておりました。そして茶道部のふすまが開き、そこにはワンダースワン、じゃなかったワンダーランドが・・・。
???
まず、部屋に入って最初に気づいたこと。そこには確かに女子高の生徒がいました。しかし、人数がどう考えても我々の陣容と比べてかなり手薄です。
「圧倒的じゃないか!」
ザビ家長男ならそう言うかもしれませんが、いやいやそういう問題じゃありません。
「すいません、今日は部活で出られない子が多くて・・・」
えっ?こちとら陸上やらラグビーやらスポーツバリバリバリントンのイケメン男子ですらわざわざ部活を休んでまで来ているというのに、それに対して「あちきは男子校の生徒はいやでありんす」的な千早太夫並みのテンションの違い。ここからわが軍のカオスゲージは徐々に下がっていくのでありました。
とはいえ、女子は20人弱くらいはいます。まあ合コンじゃないわけですし、それなりに楽しい会話が繰り広げられるに違いない。そう思ってました。ただ、残念ながら私のような中学暗黒時代経験者は女子とのコミュニケーションがどうもうまくありません。でも大丈夫、うちには結構明るくてスポーツもできる男子もいるし、彼らが盛り上げてくれれば、その恩恵にあずかって会話もできるかも・・・。
しかし、数分後に目の前で起こった光景に、私はもうこの度の戦の負けを覚悟したのでありました。
茶道部の部室というのは、8畳一間を横に2つ並べたような横長の部屋で、女子生徒はその入って左に点々と座っていました。せっかく広い部屋なのですから、ゆったりと座るのが普通です。ですがわが軍の布陣は違いました。ぞろぞろと入っていった男子たちは、入って右側の壁際にびったりと張り付き、部屋の中心ががら空きという鉄壁の防御体制を敷いたのであります。
現実世界で、ロマサガ2よろしく陣形が組まれたのを目の当たりにしたのはあとにも先にもこのときだけです。
分かりづらい方に図を作成しましたのでどうぞ。
30過ぎてこんなもの作って、アホですね。
どうしたというのだ!まだ戦いも始まっていないうちに背水の陣とは!
担任の物理教師いわく、
「おいおい、どうした〜、もうちょっと前に集まれよ〜」
と呆れ顔です。しかし誰一人陣形を崩そうとはしません。いやはや素晴らしき結束力!
しかし、そんなチキン共にも女子高生様は暖かく接してくださいました。ビンゴ大会あり、なぜか茶室でビーチボールバレーありと企画までご用意賜り、ちょっと好プレーしようものなら「わ〜、すごい!」と盛り上げてまでくれる至れり尽くせり様。しかし、それでもわが敗軍のカオスゲージは全く上がることはありませんでした。微妙な雰囲気のまま、交歓会はあまりにもつつがなく終わったのであります。
そしてその後、落人たちの口から「交歓会」という言葉は二度と発せられることはなかったのでした・・・。
まあどうなんでしょうかね。男子校と女子校って合わないのかも知れませんし、私がダメなだけで他の方はよろしくやってる*4のかもしれません。
そんな落人伝説はまたとして、次回あったら書評に移ります。
5分で分かるか?第3回同窓会
第1回が完全にパシリにされた「屈辱」、第2回が名前も覚えられていなかったという「悲哀」であらわすのなら、第3回は「面白」でした。もうネタ満載。
まず、前2回出席していた私には、当然*1招待状が送られてきたんですが、そこにはこんな情報が。
「日時:8月○日」「会費:5,000円」以上。
ん?何か抜けていないか? 俺は5,000円を持って8月某日に、「どこへ」行けばいいのかと。
と、もう一度最初から読み返してみると、
「当日は○○から、送迎バスが出ます!」
との文字。いやいや、これは失礼。こちらの早とちりでした。そうとくればあとはやる気だけ!って、同窓会にやる気を出さないといけない奴は私だけだと思いますが。
そして、その8月某日。私は送迎バスが出ると噂の*2某所へと一人で向かいました。普通は気の置けない親友(とも)とお誘いあわせの上行くんでしょうが、そんなのができるくらいならこんなところでダイアリーやってないで、今頃リア充生活送ってますわ。
某所には、私のほかに1人だけ。ん?会場も書かれていないのだから、このバスに乗らなければ天竺に・・・いや同窓会にはたどり着けないはずだが・・・。もしか神隠しにでもあったのかと思いつつ、探り探りの話をしながら、送迎バスを待つことに。
「でもさぁ、会場ってどこなんだろうね」
「いや〜、でもバス来るから大丈夫でしょう」
その後、さらに2人が来て、時間通りにきたのはわずか4人。
そして、バスが来ると噂の時間が・・・5分過ぎ、10分過ぎ・・・。
「来ないねぇ、場所間違えたかな」
「でも、確かにここだったはずだけど・・・」
ここで重大な事実に気づく私。はがきには漢字の連絡先も書いていない!いや、住所は書いてあるんですが、当日では何ぼこの情報化社会でもどうにもならないし。
15分が過ぎ、もはやここに集まった人だけで同窓会か?という話も出始めたころ、その中の一人(あとから来た人)が、
「俺、幹事の携帯に連絡してみるよ」
と天の声が。早速電話をしたところ、驚きの事実が判明したのです!!
『え?バス、あぁ・・・バスは出ないよ』
???
え・・・・?
会場は不明、それでいてバスが出ない。これは神隠しにあったのが我々のほうだったのか?と一瞬考えてしまいました。
『人数少なかったからバスは出せなかったんだ。会場は○○だから、こっちに来て』
真相はこうでした。最初、会場から貸し切りバスが無料で出るとの話がついていたようなのですが、思ったよりも参加人数が少なく、バスが出せないことに。そのため、幹事は参加者の「主だった」メンバーに直接連絡し、会場には自力で!ということになったようなのです。
そんなことを、4年間誰にも会っていなかった私に分かるはずもありません。出ると噂のバスは、結局、噂に終わったのでした・・・。
で、肝心の同窓会なんですが、人数も少なかったせいか前2回ほどの波乱もなく、終わりました。おそらく、他の参加者は「こいつ、何で毎回来てるのか?」と訝しい思いをされた方もいらっしゃると思います。そりゃそうでしょう。本人がなぜ毎回行くかよく分かっていないのですから。
まあそんなこんなで、3年前に同窓会があったわけです。
と、眠いので今年やった同窓会の話はまた後日。