2012ロンドンオリンピック 男女サッカー準決勝感想

  • 女子

日本 2-1 フランス

客観的に見て、フランスの方が強かった。
でも身体能力、スピード、パワーに劣る日本が、組織的で体を張った守備で相手を跳ね返し、岡山湯郷ベルの宮間の正確なプレースキックから2得点(相手GKのミスもあったが、宮間があえてブレ球を放り込んだという話もあった)
さらに、岡山湯郷ベルのGK福元の左手一本のファインセーブ(あれは攻撃陣の1点に値する!)、またPKストップ(あえてシュートミスとは言わない!)で勝ちをもぎ取った。
全体的に劣勢の中でも、少ないチャンスを活かしてきっちり2点取れることが凄いと思う。
「勝てる」チームです。

  • 男子

日本 1-3 メキシコ
大津が豪快に決めたときはいけると思ったけど・・。
強行出場の永井がやはり今までみたいに効いてなかったですね・・。
永井が万全でなかったのか、メキシコが上手く対応したのか、素人には分かりませんが。
3位決定戦の相手は韓国ですか・・。嫌な相手ですが、最後に勝って終わって欲しい!

2012ロンドンオリンピック、サッカー女子日本代表(なでしこジャパン)の引き分け狙いについて

*かなり冗長になってきたので、編集しました。
*タイトルについて
今回「引き分け狙い」という言葉で書いたんだけど、例えば実力の劣るチームが、強豪チーム相手に勝ち点1を狙ってオフェンスは犠牲にしつつ守りを固めてスコアレスドローを狙う、というのと、実力で優るチームが、攻撃の手を緩めることで(わざと点を取らずに)引き分けに持ち込む、ということの間に、自分としては大きな違いがあると思います。ここで「引き分け狙い」と書いた場合、後者を指します。

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20120801-00000098-mai-spo&1343834245

各ペアは、すでに準々決勝進出を決めていたことから、組み合わせが有利になることを狙い、勝利を放棄するようなプレーを続けた。サーブをネットに向けて打ったり、わざとアウトになるように打ったりする場面があった。また勝った韓国も処分対象になった。

わざと引き分けたなでしこの行為と、これらの行為の差は何だろうか?
最終目的を達成するための戦略として認められる行為だろうか?
負けるのはダメで、引き分けるのなら許されるのだろうか?
賛否両論だろうが、正直自分の中でも結論はでない。
特になでしこに関しては、自分が好きで、応援しているチームだけに客観的な判断が難しいところがある。
一つ確実にいえることは、テレビで見てて寂しい感じがしたことだけ。

サッカーの場合は、点が入りにくいスポーツということもあり、バドミントンに比べて、実力差があっても0-0や0-1という形で、実力上位のチームが勝てない、ということが起こる可能性が比較的大きいスポーツである。なので、仮に点を取らないという行為を行なったとしても、そこまであからさまな感じにはならない。こういう行為は表沙汰にならないだけで、実際は多く行なわれているのかもしれない。

今回、バドミントンの場合はかなりあからさまで、その点「印象」は全然違うのだが、これは競技性の違いにも起因するし(サッカーはあからさまにしなくても可能)、やってることの本質は、
「最終的な目標を達成するために、消化試合で勝利を目指さない(勝ち点を意図的に放棄する)」
ということで、これが「あり」なのかどうなのか。

なでしこと、バドミントンのケース、一緒だ!という人もいれば全然違う!という人もいる。今回のことについてもう少し細かく分けて検討してみると、結局どのレベルで考えるかで、意見の相違があるのではないかと思う。

(1)最終目標のために、戦術として、あえて2位を狙うのは
 →問題ない
 →問題だ。すべての試合で全力で勝利を狙うべきで、2位狙いで勝ちを狙わないことは駄目だ。(ア)

(2)あえて2位を狙うために勝ち点を捨てることが認められるとして
 →もちろん、意図的に負けることも許される。(イ)
 →いや、意図的に負けることは許されない。意図的に引き分けることは認められる。

(3)引き分けを狙うことだけが認められるとして
(ここで引き分けを狙うというのは、前に書いたとおり、実力の勝るチームが勝ち点を調節するために引き分けを狙うことをさす)
 →1−0で勝っている状態で、他チームの結果を見て、意図的に失点して引き分けにすることもあり(ウ)
 →意図的な失点を伴わないケースでだけ認められる(エ)

勝ち点調節といっても、いろんな形が考えられる。

(ア)の立場はある意味わかりやすい。とにかくすべての試合で勝ちを目指して戦うべきだという考え方。
(イ)の立場は最終目標に徹するドライな考え方で「勝つ(最終的な意味で)ことが全て」であり、ルールさえ破らなければ何をしてもいいという考え方。これも立場としては明確でわかりやすい。
(ウ)は「意図的に負ける」ことは許されないが、意図的に失点することは構わないという考え方で、あまりいない考え方であるが、ネットで意見を見る限り、引き分けだったからOKという考え方もあり、突き詰めるとこういうことになる意見も散見される。
(エ)は意図的に負けることは許されないし、結果引き分けだとしても、意図的に失点しての引き分けは駄目だとする考え方。意図的に失点することを重要視する。

意図的引き分けだからOKの立場には、負けるのと違って、引き分けを狙うのは守る必要があるから少なくとも守備の面でしっかりやる必要があるのだから、意図的に負けるのとは全然違う。という意見がある。たしかに、失点できないパターンでの引き分け狙いならその通りである。ただ、この場合、意図的に失点することで引き分けに持ち込むケースをどう考えるのかをはっきりする必要がある。

また、「意図的な失点がなかったからなでしこはOK」という考え方では、以下のようなケースをどう考えるかも問題となる。(きちんと戦った結果として後半30分まで0-1で負けている状態で、他会場の状況から判断してこのまま負けたほうが後の展開が有利になる、という判断から、このまま負けることを選択し、あと15分はシュートを打つことを禁じる。意図的な失点は無いが、意図的に勝ちを捨てるケース)

また、リーグ戦での勝ち点調節を認めつつ、引き分けるケースにだけ限定する考え方は、競技によって勝ち点調節の妥当性が異なることを意味する。引き分けがあるサッカーでは、認められるが、もちろんバドミントンでは認められないことになる。

今回なでしこは意図的な失点を伴わず、攻撃を放棄することで引き分けという結果を手にした。一方バドミントンでは意図的な失点の応酬となった。決勝トーナメントの戦い方を考えて、意図的に勝ち点を捨てたという意味では同じである。ただ、バドミントンでは勝ちか負けしかなく、「意図的に敗北する」という形でしか勝ち点調節ができないために、勝ち点調節としては(演技的な意味では、もう少しやり方があったかもしれないにしても)ああいう形しか方法が無い。
一方、なでしこは、「守りきった形での意図的引き分け」であったため、「戦術」の範疇と捉えることも可能との見方から、理解が得やすかったのではないか。
ある意味では同じであるし、ある意味では全く異なるという考え方が出てくるのも、理解できる。

ただ、なでしこのやったことと、今回のバドミントンのチームがやったことと、根本的に何が違うのか?と考えるとなかなか説得力のある答えは出てこないのが正直なところ。なでしこはOK、バドミントンはNGの立場に立つと、なでしこにOKを出す以上、「リーグ戦での勝ち点調節は認める」ということになるが、そのうえでバドミントンはNGというからには、勝ち点調整自体は問題なかったが、意図的敗北、ないし意図的失点があったからNGになる、若しくは演技的に下手だった(あからさま過ぎた)からNG、ということになるが、そうなるとバドミントンという競技が、そもそも得点(逆にいうと失点)でしか試合が進まず、時間が来れば試合終了で、引き分けもある、という競技ではない以上、勝ち点調節自体はありとしても、その有効な方法は無い。という結論になる。今回は、それを強引にやったからバドはダメだった。ということになるのか。

なでしこは、意図的に引き分けたからOKで、バドミントンは意図的に負けたからNGなのか。
なでしこは、意図的に失点したわけではないからOKで、バドミントンは意図的に失点したからNGなのか。
なでしこは、うまいことやったからOKで、バドミントンはあからさますぎたからNGなのか?
サッカーだったからOKで、バドミントンではNGなのか?

結局「やり方」の問題だったのか?
もっと根本的な問題なのか?

結論の無い無責任エントリで申し訳ない・・。
結局のところ、これはルール上、という問題ではなく、スポーツマンシップとか、フェアプレー精神とか、ある意味、哲学的問題であって、どちらが正しいと一概に言えるものではないのは確かだろう。
スポーツとは何か?という根源的な問いにも通ずる。そういう意味で高校野球における、連続敬遠の是非、という最近話題のテーマにも一部、通ずる部分がある。

なでしこジャパンを応援する立場からは、今回なでしこは、負け狙いではなく、引き分け狙いだったこと、試合の頭からではなく、最後の方になって引き分け狙いにしたこと、意図的に失点をすることで引き分けを得たわけではないこと、サッカーにおいて、引いてボールキープするという作戦は、失点しない、無理をしない正当な作戦として成立する場合があること(今回の意図とは違うことは監督の発言から明白ですが、そう理解することも可能という意味で。)、等々から、問題にはならんのかなという気はします(それでも監督の「すばらしいシュート打たないように」発言が事実ならまずいが、それは川澄選手が上手くフォロー)。

まあ、オリンピック精神というか、スポーツマンシップというかそういう意味ではやっぱり引き分けを狙ったと公言するのは誉められたもんではないでしょうね。一方で、勝利が大事なのもわかるので、そこは上手いことやって欲しかったというのが本音でしょうか。わざわざ引き分けで構わないと指示したと公言するのは相手に対しても失礼かな。監督としては選手に批判が向かないように、全ての責任を自分がとる、という意味でしたことでしょうけどね。

岡山湯郷ベル観戦記

なでしこリーグ第6節 湯郷ベル 0-3 日テレベレーザ (美作ラグビーサッカー場)

先週の日曜日、初めて湯郷Belleの試合を見に行ってきました。場所は美作市の美作ラグビーサッカー場岡山市からだと車でおよそ一時間程度。


対戦相手が日本代表を複数要する強豪日テレということもあってか、たくさんのお客さんが入っていました。駐車場は一杯で臨時駐車場が出来てました。



会場の前には、アルガルベカップ準優勝と、われらがベル擁する日本代表2人を称えるのぼりが。



試合の方は、前半の立ち上がりから攻め立てられ、15分までに2失点する苦しい展開。ベルも宮間のプレースキックからチャンスを作るが、それ以外は完全にボールを支配され、苦しい展開。前半は0−2で終了。
しかし宮間選手のキックは正確。ゴール前に「触るだけ」のボールを何度か送り込みましたが、決められず。
後半開始早々、日テレに3点目を決められる。これで試合はほぼ決まってしまった。
後半の後半になると、ベルも攻撃を組み立てられるようになり、ほぼ互角の展開を見せていた。これは、まあ3点取った日テレ側に変化があったと考えるのが妥当かな。
日テレは、代表の岩清水、アルビレックスから移籍してきた、これも代表の阪口、そして代表経験有の岩渕とタレント揃い。その他の選手の個々の能力も高く、正直ベルとは力の差がある。特に移籍してきた阪口の存在感はさすがで、攻守にわたって基点となっていた。ベルは宮間が前を向いてボールを持つことがほとんど出来なかった。
見せ場は、宮間の正確なプレースキックと、ミドルシュート、GK福元のファインセーブといったところだった。

観客数は約3,300人。


おまけの岩清水選手。


次節はINAC神戸戦。力の差は歴然だが、一矢報いてくれ!

the pillows TRIAL TOUR @岡山 CRAZYMAMA KINGDOM 2012/5/6

[今年も行ってきました!!一年に一度のピロウズライブ。
例によってセットリストを覚えられない・・。
必死で覚えようとすると上の空でライブに集中できないし・・。

というわけでセットリストは分かりませんが、必死で思い出した結果が以下です。
(どこかのサイトで見つけたら引用させてもらいます。)
(5/8修正 こちらから引用) 

01.Revival
02.Hello, Welcome to Bubbletown's Happy Zoo (instant show)
03.ROCK'N ROLL SINNERS
04.Comic Sonic
05.Flashback Story
06.ノンフィクション
07.ターミナル・ヘブンズ・ロック
08.ICE PICK
09.ポラリスの輝き 拾わなかった夢現
10.エネルギヤ
11.Rescue
12.ジョニー・ストロボ
13.Minority Whisper
14.持ち主のないギター
15.TRIP DANCER
16.トライアル
17.アナザーモーニング
18.POISON ROCK’N'ROLL
19.Ready Steady Go!

En1
01.Funny Bunny
02.WAITING AT THE BUSSTOP

En2
01.No Surrender

とりあえず、アルバムの曲+それ以外ってことで、必死に思い出してみた。
3曲目から既に順番が分からず・・。
(5/8修正、曲名は思い出せてたみたいだけど、アナザーモーニングはアンコール1曲目だと、とんでもない記憶違いをしてたみたい・・。)

2曲目の「Hello, Welcome to Bubbletown's Happy Zoo」はまさかライブで聴ける日が来るとは思ってなかったので意外性にびっくりするとともに感激した。それ以外にも古め(自分の聴き始めのころ)の曲をたくさんやってくれてよかった。「ICE PICK」を紹介するときなんかは、さわおさん「微妙な曲でも曲名言ったら、おお〜ってなるように!」なんて言ってたけど、「ICE PICK」名曲ですよ。
最近の曲ももちろんいいんだけど、思い出が蘇るんで、あの頃の曲にやっぱり反応してしまう。「TRIP DANCER」や「アナザーモーニング」は鳥肌が立った。

「WAITING AT THE BUSSTOP」はライブで初めて聴いたと思う。あんな感じになるんですね。「still want you」連呼!

アルバムの曲だと、「Minority Whisper」がカッコいいなあ、聴きたいなあなんて思っていたのだけど、実際に最も心揺さぶられたのは「持ち主のないギター」だった。ライブならではというか、CDで聴くのとは全く印象が違った。壮大な曲で、さわおさんの熱唱もあいまって感動しました。

この曲、去年のツアーのときに、早朝の岡山の街をレディオヘッド聴きながら歩いたときに出来た曲みたいで、今回も試しに同じ曲を聴きながら早朝の街に出たという。でも、同じ曲でも全く違って聞こえたって。結局、新しい曲も書けたけど、「まあまあの曲」だったみたい。それは、あのときのさわおさんの状態と、今の状態が違うことを意味している。「持ち主のないギター」は名曲だけど、それは、去年の色々な出来事が生み出した精神と肉体の状態によるものだから、今年できたのがまあまあの曲、というのは残念かもしれないけど、立ち直った、という意味ではさわおさんとっては良かったんだろう。
ちなみに、このあと、さわおさんが「岡山の街は俺の曲づくりにフィットしているみたいだ」というようなことを言って、会場盛り上がる。

5/9追記うろ覚えMC(ニュアンスのみ)

最初のMC
「昨日、岡山に入ったんだけど、ホテルにいたら東京のアーバンライフでは体験できない出来事が・・なあ?(真鍋さんと顔を合わせ・・)
『ブンブブブンブブ・・・(暴走族の音らしい)』
あいつら今日ここにいたりしないよな!?」
そのMC中
「なんか指がぬるぬるすると思ったら血が出てた」→その後、絆創膏。
曲間のチューニング中、ひとり時間がかかり・・
「二人(淳、Peeちゃん)とも、チューニングできてんだよね?なんで俺だけこんな遅いんだろ?」
鈴木淳「まだ慣れてないんだよ、そのうちできるようになるよ(笑)」
さわおさん「(笑)もう大体でいいや!」
その後、「ずっと1弦(?)なってなかった。誰も俺のギターなんて聞いてないだろ!?これは俺のために弾いてるの。これが無いと歌ってるとき何していいかわかんないから!」

「僕は今日、新幹線で岡山入りしたんですが、後ろに座った子どもがテーブルを出し入れして遊びだして、あれが結構背中にグイグイ来るんだよ。寝ようと思ったのに、結局一睡も出来ずに着いちゃいました。」

  • シンちゃん

「今の話聞いて思い出したけど、自分も昔、後ろに座った子どもが、テーブルで太鼓ごっこをはじめちゃいまして、うるさいもんだから、後ろ向いて『ていっ!!』っと叱ってやりました。静かになりました。泣きそうになってましたけどね。子どもは大抵『ていっ!!』でなんとかなります。」

  • 真鍋さん

「昨日岡山に入ったんですが、津山出身の友達と会って、岡山三昧の酒と食事を楽しんできました。1年に1回のライブかもしれませんが、最後まで楽しんでいってください!」

こんな感じだったかな?あと、さわおさんが、街で見かけても「さわおさんですよね?」みたいに疑問形でこないで、って言ってました。答えるのが微妙な感じになるらしいので「さわおさん!明日ライブ行きます!」みたいな感じで来て欲しいそうだ。


さて、今年も1年のお楽しみが終わってしまった・・。
ライブ最高!
みんなで「ファニバニ」大合唱も楽しかったっす!
また会いに行きます!!

CD発注とツアー先行予約

バタバタしてて買えてなかった新曲とアルバムを、本日Amazonにて発注!

エネルギヤ(DVD付)

エネルギヤ(DVD付)

トライアル(DVD付)

トライアル(DVD付)

楽しみ!!

そしてトライアルツアーのFC先行予約のお知らせもやってきたので、申し込みます!
1年に1回の(本当は2回でも3回でも行きたいのだけれど)お楽しみのピロウズライブ。
今回は岡山はGW最終日という微妙日程ですが、もちろん参戦!あー楽しみ。

あけましておめでとうございます。

またしても2ヶ月更新せず。facebookの影響は否定できない。せっかく長いこと、日記的に思うところを綴ってきたものだから、自然消滅はもったいない気がしてるので、細々と続けて行きたいな、と思っております。今年もよろしくお願いします。

とりあえず、最近書いてなかった本の感想なんかを・・・。全部東野圭吾さんの作品。読破計画実行中。

麒麟の翼

麒麟の翼

うーん、読みやすいけど・・。最終的にはそうですか〜という感じで正直面白いとは思わなかった。加賀シリーズは全部読んでるし、「卒業」とか「どちらかが彼女を殺した」「新参者」とかは面白かったから、期待して読んだんだけど、前作「赤い指」あたりから路線変更?「家族」をテーマにしてる感じですね。自分がそういうものを求めてないというだけかな。



探偵倶楽部 (角川文庫)

探偵倶楽部 (角川文庫)

おそらく初期の作品。こういう探偵モノは今は書かないけど、個人的には結構好き。特筆してオススメするわけではないけども、まあまあ面白かった。




真夏の方程式

真夏の方程式

ガリレオシリーズ長編第3弾。2005年に「容疑者Xの献身」を読んで衝撃を受け、すっかり東野ファンになってしまい、その後、ほとんどの著作を読んできたけど、やはりこのシリーズには特別期待してしまう。
第2弾の「聖女の救済」も、多少引っかかるところはあったものの、意外な結末に驚き、非常に面白かったと記憶している。

作品の読みすぎなのか、最近、東野圭吾さんの小説がどうも面白く感じられないことが増えてきてしまっているが、この作品に関しても、がっかり、とは言わないまでも物足りなさが残ってしまった。やたら複雑で地理的にも広範な人間関係を徐々に紐解いていくが、その過程が淡々としていて、本当にただ、徐々に明らかにしているだけ、という感じがしてしまった。最終的には驚きの結末という形にはなっているが、シリーズ前2作に比べると意外性は小さく、正直「面白かった、是非他の人に勧めたい」というような作品には感じられなかった。期待が大きすぎたのかもしれないが・・。

余談だけど、ガリレオシリーズについて、映像化されたものは見ないようにしていたのに、一昨年かな?テレビでやってた「容疑者Xの献身」を見てしまったことで、全部あの登場人物で脳内再生されるようになってしまった。また、東野圭吾さんも、あちらに合わせるようにキャラクターを登場させたり、描写をしたりしているように感じて、なんかちょっと寂しい感じがする。

No Surrender

BORN AGAIN 2011.04.24 at Zepp Tokyo“HORN AGAIN TOUR” [DVD]

BORN AGAIN 2011.04.24 at Zepp Tokyo“HORN AGAIN TOUR” [DVD]

HORN AGAIN TOURのDVDである『BORN AGAIN』、1週間近くかかって見終わりました。

半分ぐらい見たところで先に、特典映像を見てしまったのですが、仙台でのライブの様子を見て、ぐっと来るものがあった。「No Surrender」という曲にあれほど具体的なイメージを乗せて聞いたことが無かったので・・。

どんなに悲しくても 生き延びて又会おう
悪夢を蹴散らす歌を 唄いながら

いつもなら、また来年も会おうぜ!ぐらいの意味でしか聞いてない。でも、今年はまた違って心に響いてくる。

本編のライブでも、「No Surrender」を唄うとき、さわおさんは途中からギターを弾くのをやめ、さらには置いてしまう。マイクを握り締めて熱唱するさわおさんの胸中を知る由も無いが、少しぐらい想像することは出来る。

Baby うつむくなよ 立ち止まった足元に
絶望しかない日々を いつかは潜り抜けて
元通り笑ってよ 未来にだけ吹く風を感じながら

涙しながら聞く、仙台のバスターズを見て、音楽ってすごいと改めて実感した。自分はピロウズの音楽に本当に励まされて、後押しされて、今までの人生を生きて来た。今、大変な状況にある人たちにとってこの歌は、前に進む力になると思う。

もちろんピロウズだけに限らない。
音楽は人を元気づける、勇気づける、後押しをしてくれる、救う。そういう力があると思う。
良い音楽にめぐりあえた自分は、幸せだと思う。

・引用部分『No Surrender / the pillows (作詞作曲:SAWAO YAMANAKA)』