遊星よりの物体X

古典SFの代表作だが、中身はと言うと異星人に対してかなり失礼な話になっている。だってそうだろ、無理やり起こされて何にもしないのに軍人どもに敵対視されるんだぜ。一緒にいる科学者は異星人に対して同情的なのだが、ストーリーは「異星人殺すべし」で進んでゆく。
当時ハリウッドは「赤狩り」で映画人は大変苦労をしていたのだが、この作品に関していえば「赤狩り」の影響はほとんど見えない。少なくとも私にはそう見える。
と、偉そうな事を書きましたが、今回LDの整理をしていた所、物体XのLDが2枚有ることが判明した。一度買ったのにその事を忘れてまた買ってしまったようで、自分の記憶力の無さに愕然とした(苦笑) 調べればまだ有りそうなので怖い(笑)

悪魔の寄生虫パラサイト

悪名高チャールズ・バンドの監督作である。
とにかく安い(笑) デミー・ムーアのデビュー作としか価値のないホントに安い映画である。
出てくる寄生虫は、オオサンショウウオに牙が生えた感じで華が無い。
見せ場が極端に無い映画だが、顔を食い破って寄生虫が飛び出してくる所は思わず膝を叩いた。座布団一枚。
ラスト、役人?と一緒に焼け死ぬ所で終わり。こんな作品をDVDで買った自分を呪わしく思う(笑) ジャケットを見るとスタジオカナルの表記。一体どこまで買いあさっているのか呆れてしまう。

ハリケーン

イタリアのディノ・ディ・ラウレンティスが当時40億円をつぎ込んだ超大作。
最初はポランスキーが監督をしていたが、少女淫行事件を起こしヨーロッパにとんずら。ヤン・トロエルと言う聞いたこともないヤツが監督を引き継いで残りを仕上げたが、見事に面白くない作品に仕上がった。
音楽は巨匠ニーノ・ロータが手掛けたが、資質に合わないジャンルを任されてなんかちぐはぐなスコアと相成った。
こうゆうクズ映画を収集するのも私にとっては大事な事である。あまりの駄作ぶりにDVD化はたぶん不可能だろう。私にとっては大事なLDである。
と思っていたらアメリカではDVDになってた。買うヤツいるのかね?

オークション

コーマン代表作

どうゆう訳かオークションが止められない。もう買いたいものはないだろうと思っていても何故か欲しいものがアップされているのである。
こちらは財布の中身を気にしながらオークションに臨むのだが、欲しいものが連続して4点出品されていた時は地獄を見た(笑) 全部落とすのにエライ時間が掛ったが何とか落とす事が出来た時はホッとした。
今月もオークションで多量の出費。地獄めぐりは当分続きそうである。

しおしおのぱぁ

最近ショックだったのは、「リンク」のサントラが再販されたことだ。オークションで2万円も出して買ったのが相当こたえてきた(笑) だって2千円ぐらいの値段でオークションに出品されているからこれにはコタエタ(笑) でも買っちゃいましたよ。コレクターの悲しい性だね。全く。内容はヴァレスサラバンド版と変わりはないのに。
版権は初版ではキャノンフィルムだったが、再販の方はスタジオカナルになっている。
スタジオカナルの勢いは凄いというか節操が無いと言うか、「地獄の謝肉祭」のDVDまで権利を取得しているのには笑った。邦版DVDでもカナルの勢いが凄く、「ウィッカーマン」や「血を吸うカメラ」、ラウレンティス版「キングコング」、「死霊のはらわた2」などがユニバーサルからDVDで発売されたがヨーロッパ原版の早回し版のDVDなので買う気は無い。
リンクの動画が無かったので「サイコ2」の動画を紹介。

SFソードキル


のLDをオークションでゲット。岸田塾長のレビューを読むまでは馬鹿映画だと思っていたが、とんでもない考えちがいだった。主人公の藤岡弘、のピンとした緊張感が全編に張り詰めていて笑いの要素は全く無い。日本で氷ずけになった侍が何でアメリカにいるのか、しかも通訳もいないときたもんだからどう考えても突っ込み満載の馬鹿映画にしかなり様がないはずが、見ごと一級作品になっている。寿司屋で客に「トシロー・ミフネだわ」と言われた所はちょっと笑ったけど。
サントラファンとしてはこの作品のオリジナルスコアが気になる。作曲はリチャード・バンド。悪名高いチャールズ・バンドの弟だ。驚いたのは、演奏がイギリスの名門ロイヤル・フィルハーモニック・オーケストラだと言う事。そんな所に金かけないで本編をもっと充実させればいいのに、と思ったのは俺だけではあるまい。そうか、だから本編が80分しかないのか。本編の費用を削って音楽を充実させたと見える。オーケストレーションと指揮はシャーリー・ワーカー。映画音楽家では珍しい女性である。(カーペンターの「透明人間」などを担当している)女性としては珍しく豪快にオーケストラを鳴らすお人なのでサントラが欲しい所。
仕様
カラー・TVサイズ・モノラル。ベストロンビデオなので画質は期待していなかったが意外と見やすい画質である。確かにノイズが多い画質だが明るいシーンが多いのでさほど気にならない。DVDはプレミアが付いて原価の倍近い値段が付けられているがLDの画質で十分。