someday world / eno hyde

Someday World [輸入盤アナログ盤 / 2LP] (WARPLP249)

Someday World [輸入盤アナログ盤 / 2LP] (WARPLP249)

このジャケを見た時、カールとイーノが新しいエヴァのサントラでも手がけたのかと思いました。いや、ホントに。
更に、僕はてっきりこのアートワークは日本人のクリエイターによるものだと思っていたのですが、この写真を撮ったのがカールでジャケを手掛けたのがイーノだということにもビックリしました。
何だかすごく日本人的な感じがしたんです。この雰囲気に。
英国人もこの感覚を持っているんだなって。
で、ジャケがこんなで、カール+イーノなんて否が応にも期待は高まるもので、期待度MAXで聴いてみたら、一曲目から訳のわからんホーンが入ってきて、一瞬で熱が冷めてしまいました。
僕は未だに underworld は born slippy と rez だと思っている人間なので、それを期待している人には到底受け入れられない作品でしょう。

それからしばらくしたある日、何気なくフラットな気持ちでこの作品を通して聴いてみたら、意外にもスっと入ってきたんですね。決して傑作ではない、ただの佳作だと思いますが、意外にも入ってきました。
karl hyde から underworld = rez, born slippy を取り去ることで初めてこの作品に向き合えたような気がします。
近年の underworld 作品は全くのスルーですが、去年 karl はソロも出しているようで、聴いてみるとそっちの方が好きな気がします。たぶん買うでしょう。

それにしても、ジャケもそうですが、インナースリーブのアートワークも素晴らしく、ついでにアートプリントのついた限定盤がどうしても欲しかったので、HMVで入荷するまで我慢して買いました。
ジャケ・裏ジャケ・インナースリーブ、レーベルプリント、アートプリント。全て異なるアートワークです。素晴らしいです。
ヴァイナル派は限定盤を買うべきでしょう。

[音楽][アナログ] ajico / 深緑

深緑

深緑

相変わらずアナログの異常な価格上昇は止まらないようです。
特に生産数が少ないと言われている90年代のモノは。
もう definitely maybe や morning glory が2000円台で買える時代は戻って来ないように思います。
昔だったら市場のニーズの浮き沈みはあったと思いますが、これからの時代は保有者のベースが上がってしまって今まで以上に市場にモノが出回らなくなるように思います。
そして、更なる価格上昇を招く・・・と。


今日はそんな中でも比較的逆に価格が安定しているものについてです。
00年代初頭、日本では空前のアナログブームで、誰でも彼でもアナログ出してしまえという時代があったようですが、その頃に生産されたモノに関しては生産数が異常に多いので、逆価格破壊は起こっていません。
この辺の音が好きな人にとっては朗報です。
例えば、Coccoのクムイウタとか、ブランキーのlast danceとかは、僕の所有しているナンバリングは両方とも4000台です。
両方とも未だによく見かける&価格も変わっていないので、市場のバランスが維持されているということでしょう。


で、ajico ですが、このバンドもちょうど前述の00年代初頭のバンドで、市場のバランスが維持されている中に入ります。
ま、このバンドに関しては世間的にかなり過小評価されているバンドだと思っています。
バランスが維持されていると言っても、アナログは500円とかで売られていますし。
かく言う僕も、当時テレビで「波動」を聴いて、『期待していた割に、何か煮え切らない曲だなぁ』とスルーしていましたが・・・。
今改めて聴き直すと、すごいバンドを聴き逃していたんだなぁと。
mo'waxやsilent poetsに通じる漆黒の、いや深緑のグルーヴが強烈に渦巻いている真夜中の音楽。
4人の個性が見事にぶつかり合って儚く散っていったからこそ、この美しさは永遠に残るんだと。
ajicoはこの唯一のオリジナルアルバムを残して*1、翌年活動を休止します。
そして、それは永遠に再開されることはなく・・・。


最後に。
浅井によると、ajicoとは宇宙を彷徨うヨットのことだとか。
正に、彼らの音楽性を体現する名称だと。

*1:他にライブアルバム1枚

Definitely Maybe リマスター

Definitely Maybe (Remastered) (Vinyl) [12 inch Analog]

Definitely Maybe (Remastered) (Vinyl) [12 inch Analog]

先日、Definitely Maybe のリマスターが発表され、アナログも再発ということで、ちょっとは心が動いたのですが、Big Brother盤ということで即購入意欲はなくなってしまいました。
ま、既にCreationはないので当たり前なんですが、oasisの1stと2ndのアナログの再発は過去にBig Brotherから出ていて、一度だけユニオンで見かけたことがあります。
その時はオリジナルを持っていなかったので、一瞬

『!!!』

と思ったのですが、よくよく見てみると、ジャケの色合いが粗悪なカラーコピーみたいな色彩で、かなり残念な仕様だった記憶があります。
もちろん値段もそれ相応でしたし。
結局それを購入するには至りませんでした。
というわけで、今回の仕様も同じようなことになるならよっぽどのコレクターか、リマスター好き以外はオリジナルを持っている人はわざわざ買わないんじゃないかと。
逆にオリジナルを持っていない人は、更にオリジナルが欲しくなってしまう可能性がありますね。
だったら、最初から高くてもオリジナルを買った方がいい気がします。
ま、今となってはどこもまともな値段で売っていませんが、、、。

 lali puna / scary world theory

Scary World Theory [Analog]

Scary World Theory [Analog]

臨時収入が入りそうなので、欲しかった候補を一気にドバっと買ったんだけど、
聴いてるのはコレばっか。
その昔、エレクトロニカ・ポストロックにハマっていた時は好きでよく聴いて
いたけれど、結婚を機に家を出る時、その界隈のものはほとんど手放してしまった。
コレも例に漏れず。
で、今はCDからアナログに姿を変えて我が家に戻ってきたわけだけども。
やっぱりこの空気感はいいよなぁ。
ほどよいよなぁ。

 the pastels / slow summits

Slow Summits [12 inch Analog]

Slow Summits [12 inch Analog]

オリジナルアルバムとしては15年ぶりぐらいみたいだけど、
びっくりするほどイメージ通りのパステルズで驚いた。
もう持ってるパステルズのアルバムかけてるみたいに違和感なく。
まるで illumination から時が経ってないみたい。
まぁ、パステルズなんていつだってそうだったか。
とにかく最高すぎて今のとこ今年のNo.1はコレに決まりで!


そういえば、先行7"にはダウンロードクーポンがついてないんだー
と思ったら今回のクーポンで illuminum song も一緒に入ってた。
しかし、こうやってクーポンでWAVファイル落せたり、CD付のLPも増えてきたりと、
ますますCD単体で買うことに意義を見出せなくなってる今日この頃。
今年はCD1枚も買ってないし。買う予定もなし。
ま、ウチのコンポのCD部分が壊れててかけられないってのも随分とデカいけど・・・。


アナログ熱が再発して早2年。
怒涛の収集欲で既に所有枚数400枚を突破してしまった。
10年前の収集ペースに戻ってしまっているので、そろそろ落ち着かないと。
もういい歳だしねえ。
しかし、集め始めた頃と違って、この頃はフラっと中古屋に寄っても
買えるものがないことが多くなってきた。
しかも、時間の制約がかなりかかっている*1ので、*2ピンポイントで
潰していかなければいけないのだ。
というわけで、最近はもっぱら尼の通販か、ユニオンの取り置きか通販に
お世話になることがほとんどだ。
そろそろ、そろそろ、と言いながらやめられないのは、
やはりこれも一種の病なんだろうなぁ。

*1:要は嫁がレコード買うのにいい顔をしないので、嫁に気づかれないように買いに行かなければならない

*2:1回の買い物の制限時間は1店舗30分ぐらいが限度

レア盤その1

Dot allison / Aftergrow

今のところ、我が家でいちばん高価なもの。唯一の3000円超え。
まだ正確な市場価値がわからない時に海外から買ったし、その後市場で見かけることもないので、適正価格もわからずじまい。
オマケに新品と書いてあったのに、相当なダメージを負っていたので、コストパフォーマンスは相当悪い。が、このジャケには敵わぬ。


Ego-wrappin' / His choice of shoes is ill!

3度目の正直でゲット。
過去の2回は、様子見でスルーしてたらなくなってたのと、やっとあったと思ったら、盤の状態が酷くて泣く泣くあきらめたもの。
今回は状態もかなりよくて、大満足。


Hole / Celebrity skin

毎回セールの目玉として上がるレア盤の常連。
コレは2回目でゲット。
1回目は、セールで目の前でかっさらわれていった。
で、その次は普通に売ってて拍子抜け。
状態もよかったので、満足。
CD盤とは曲順が違い、celebrity skin の後に boys on the radio が来るのが好き。

今日はこの辺で。

レア盤

前回、今まで欲しかったものはあらかた集めてしまったと書いたけど、今回はそれらを適当に載せていこうかと。

その前に。

まず、レア盤と呼ばれるものをおおまかに分けてみる。

高少…セールでも滅多に見かけず、尚且つ法外な値段のついているもの。
この手のものには興味がないので、自分にはあまり関係ないかな。例えば、ベルセバの1stオリジナルとか、Drillとか。

高普…セールの目玉などで結構よく見かけるけど、余裕のある時に買えればいいかなぁ。ぐらいのもの。ちなみにまだ手を出したことはない。
マイブラの You made me... とかWannadies など。

普普…市場に出回っている数が多いので、比較的手に入りやすいもの。初期Oasisとか。

普少…比較的手の出しやすい価格で、年に1回〜数回はお目にかかれるもの。celebrity skin など。

低少…実はこれがいちばん見つけにくいかも。
元々の需要が少ないので、中古市場に流れているものも少ないと思われ、世間的にはレア盤扱いにないもの。故にセールにも載らないし、価格も低いため在庫検索にも引っかからない。

とまぁ、ジャンルによってもいろいろ違うんだろうけど、今の自分が探してるのは、こんな感じ。