UDON

むかし四国に旅したとき、道後温泉カースト制度っぷりと香川のうどんのあまりのウマさと安さに感動したんで映画の「UDON」をみたのですがいまひとつでしたね。ソウルフードとはなんぞ。
半分の尺でよいよ。しかしもしあれが「きさまら、うどんを食え。」というだけのメッセージ映画だとしたら、昔映画にサブリミナルでポップコーンの映像を入れたという宣伝よりもナイスだったと思うのです。小西真奈美もかわいくてよろしいですしね。駄作だけどね。
だが四国へはなかなかゆけないので、杵屋の「ナス天生醤油うどん」を食ったのです。プリプリしたうどんにからりと熱いナス天とおろしと鰹節がのってるただのうどんに、レモンと醤油をぶちかけてたべるだけのシンプルな食い物ですが、食べてる端からまた食べたくなるという魔性で魅惑の食べ物です。ナス嫌いの御子がいたらあれで治ると思います。私は治りました。


……とか書いていたら「いつもここからの芸能株式市場」が終わってしまうというじゃありませんか……
幾度の番組改編の波を*1果敢に乗り切ってがんばってきてらっしゃると思うていたのに。
あの番組がなければこのページはなかったわけで、そう思うといつもここからの菊地さん山田さん、加乃みるくさんにスタッフの皆さんには非常に楽しい思い出をつくらせていただいたと思うことしきりであります。
さみしいねえ。春は、さみしい季節ですね。

*1:たぶん

いつもここからの芸能株式市場♯98

  • うわぁすげえ独占欲の強い女子みたいなこと言う…

山根が正しい。*1
相変わらず愛されてないと主張する菊地さんを慰めるみなさん。仲がよろしい。
あれですね、ゲストが来るといつここの二人のヘンテコさがよく分かりますね。ゲストの方々もなんかヘンテコですが。笑
誉められたときのリアクションに関しては菊地さんが実にめんどくさく、ファンならどーしてそこで笑わないの!な山田さんも実にめんどくさくて笑いました。
誉めたときは、「ありがとう」と返ってきたほうが嬉しい。

自分探してます銘柄って…毒舌だねえ。
眞鍋かをり佐藤藍子も含めるべきだと思います。特に前者。)

*1:敬称略

 柳原陽一郎ライブ「モーが来た!」

下北沢440。ライブハウスって凄く久しぶり。
もー、
もー、やなちゃんしゅてき!
柳原さんは本当にいい声をしてるんだなあ。 ライブっていいね。
ビールやジントニックにふにゃふにゃしながら、「満月小唄」や「泣いているのは君だけじゃないよ」でひそひそ泣きそうになっちゃう、忘れられない二月の月の夜なのでした。
その前にも飲んだしそのあとにも飲んだ。下北沢はいいまちだ。ずんべろ。
しかし「モーがきた!」とな。柳原さんは牛になにか異様な愛着orトラウマでもあるんでしょうか*1。よんよこよん。

*1:竹中労さんの本に、「幼少時牛乳石鹸のCMにうなされるが分かってもらえない」とか書いてあったなあ。よくわからないねえ。

 柳原陽一郎氏 〜骨まで濡らしてほまほまほ〜

また「たま」関連のはなしなのです。わたしははまるとそればっかりしか考えられなくなってしまう許容量の狭い脳みそをもっているのです。みいちゃんはあちゃんともいいます。実にわかりやすいのです。ごめーんねっ。
どうも「たま」の初期のCD(彼らがインディーズレーベル「地球レコード」をたちあげる前の)は、何処を回っても新品が売ってなくって、「さんだる」は中古書店さん*1で入手し、「ひるね」「きゃべつ」「犬の約束」はわたくしの住む市立図書館でお借りし、「ろけっと」はItunesMusicstoreで購入し、と音源を採集したのです。やるじゃんItunesって気分ですが、でもやっぱりCDでほしかった。。歌詞もないし、なんかありがたみがないじゃない…。
以降のもの(ライブインニューヨーク、東京フルーツ、いなくていい人、しょぼたま1・2、解散ライブDVD)はタワーレコードニヒル牛さんなどでちょこちょこと手に入れたのです。いやぁ丸々二か月にずいぶんと散財をしたものです、ウヒョヒョ。
でね。
「たま」の歌は、それぞれ個性的な四人のメンバーがおのおの作詞作曲してメインボーカルをとって、らしいので、おなじ「たまの歌」でも人によって全然雰囲気がちがっていて面白いのです。「たま」というユニットでくくられると、才気煥発なそれぞれの個性はふわりとやわらかく、「たま」というわけのわからない概念に調和してしまう。バンドって素敵。
わたしはどの方の曲もそれぞれものすごくすきなのですが、のちに「たま」を脱退する柳原幼一郎(陽一郎)氏の歌のふわふわした軽やかさが実に好きです。カワイイ酔っぱらいのよう。
定番な「さよなら人類」のすきとおった終末観とか、「僕はヘリコプター」の意味不明な陽気さとか、「満月小唄」のむねをつくようなせつなさとか、「どんぶらこ」のグロテスクさとか、中でも最近好きなのは「あの娘は雨女」のたのしげなる優しさ。
柳原氏の声は耳にやさしく伸びやかです。なんだか、名状しがたく哀しい気分のときや、毛羽立つようなささくれたこころもちの時に彼の人の歌声をきくと、「あー、……まあいいやぁ」っていう気分になる。それこそ「あの娘は雨女」の詞にあるような、

でくのぼうと呼ばれてねんどのように固まってたら
いつの間にかあの娘が雨を降らせてる
ミミズのように縮んで鳥のように開いて
いつの間にか世界は湿気を取り戻す

みたいに、乾いた焦燥がしっとりとこころにおちついていくのです。やさしいなあ。*2ソロライブにも今度行ってみたいのです。

ああ、でもこれを書いているうちにBGMで回ってきた滝本晃司さんの「ハル」の素敵かげんにも胸がいたくなってしまいました。
みんなすてきだわ。こりゃたまらんわ。

*1:しかも本のオマケ!

*2:とかいってこの歌、物凄いえろっちい意味の歌詞かも知れんね。笑

 「たまの本」とニヒル牛

なんか検索かけてみたところオークションばかりがひっかかる。わたしは「そのろく」という「たま」の六枚目のアルバムを持っていないんですが、ちょっとみてきたところ廃盤ゆえに五万円というお値段が付いていたりしています。うひょお。
先日「ニヒル牛」にいってみたら、視聴サンプルCDの棚の中に「そのろく」があっちゃったりして、こっそりときめいたけれどもどかしいような気分になりました。
ニヒル牛はたまの素敵なランニングもとい石川浩司さんがプロデュースした元祖レンタルボックス*1、ということだそうですが、小さなお店の中に、作家さんお手製の雑貨やお人形や不思議アートや、インディーズや自主製作のCDや本や、まあとにかくわたしの好きそーーーなものが綺羅星みたいにひしめいていて、ほんとたまりませんでした。西荻窪で昼日中、ひそやかに気分が高揚しておりました。なんだか素敵なものをいろいろ買ってしまいました。
実にみいちゃんはあちゃんでお恥ずかしいのです。ひっそりこそこそ生きてゆきます。

閑話休題、そうして廃盤になったものものがちっと暴力的に値上がりする昨今、さっすると私が以前「たまの本」という竹中労さんの本を買わせていただいた遠くの県の本屋さんがいかに良心的だったことかと幸せをじわじわかみしめているところなのです。はぁっぴー。
わたしはもうまぎれもなくニワカなので、イカ天や「らんちう」の映像などを見たときに、音楽を抜きにすると愛しきランニングさんやおかっぱかわいい知久氏のお姿にもれなくショックを受けたのですが、アコーディオンの柳原氏を「うわあこのひとなんかとてもとても怪しい!」とも思っておりました。スタイル、朗々と嘯く声、そしてすかーと。笑
「たまの本」を読んだら、柳原氏は学生時代歌舞伎研究会で女形をなさっていたそうで。しかも雲絶間姫……*2。そりゃあ怪しいわ。
滝本さんの寡黙ながら不思議不思議したところもうかがえたりして、ああ、「たま」って素敵なバンドだったんだなあと思える「たまの本」なのでした。

*1:ミュージアム+ショップ?

*2:とてもえらい聖人さまを女の色気で籠絡するものすごいお姐さんです

いつもここからの芸能株式市場♯96

  • お前はそんなにとんがってんのか?っつうの

山田さんがKYについて憤ってらしたのは、ご自身のイニシアルがそれだからかしら?とか思ってごめんなさい。お説ごもっとも。
空気読む、なんて言葉が「流行」するのはなんか変な感じ。流行ってのは、そのもの本来のいろいろなニュアンスをあっさり均一にしちゃってあっという間に形骸化させるのでちょっとやーですね。
ブルーハーツに遅れること17年の少年に、わたくしはいま非常に共感していますよ。菊地氏の「そのさみしさを人生のロマンとせよ!」というお言葉に涙目ですよもうね。そうします、うん。
でも菊地師匠、そのポリスの真似はよく分かんないです…!