• 京都まで出る。鞄の中に本を入れ忘れている。ポルタの古本市のワゴンで、ジョン・ライドンの自伝『STILL A PUNK』を見つけて買う。京都市京セラ美術館で「金曜ロードショージブリ展」(見る価値があるのは竹谷隆之の「王蟲の世界」の部屋だけ)を通り過ぎて、「川内倫子 Cui Cui+as it is/潮田登久子 冷蔵庫/ICE BOX+マイハズバンド」展を見る。潮田登久子の、「マイハズバンド」もよかったが、とにかく冷蔵庫の写真たちが最高。真正面から撮って、プリントして、みっしり並べてある。本当にいい写真の、いい展示だった。併設の川内倫子の写真は、その表現に最適のフォームが選ばれているのだか、私は全く好きではない。京阪三条まで歩いて、京都国立博物館で特別展「雪舟伝説」を見る。雪舟の描く木はめちゃくちゃかっこよくて太くて早くてほとんどオリジナルパンク。蕭白が現代の雪舟は私だと宣言したのはとてもよく判るが、蕭白はレイヤーを丁寧に丁寧に重ねてノイズを作る。どちらも強烈なノイズが画面を震わせているのは一緒だが、そのやり方は全く違う。雪舟蕭白の凄さがとてもよく判る展示だった。京橋まで出て、新大阪で饂飩を食って帰る。

  • 洗濯物を干してから、Oギャラリーeyesまで出て、中小路萌美の「遠い色」展を見る。今回は空間の展開よりもさらに、その空間がぐにゃりと歪む時間の経過のほうに表現の重点があるように思う。
  • 「しま」の薬を病院に取りに行く。クルレンツィスの指揮で《フィガロの結婚》の第一幕を聴いている。