• 朝から洗濯をしたり靴を磨いたりする。昼から出かけて写真を撮りながら西九条から野田のあたりをぶらぶらする。堂山のディスクユニオンでジュリアード弦楽四重奏団が三度目に録音したバルトークのSQ全集を買う。昔坂本龍一が『ぴあミュージックコンプレックス』のおすすめのCDで選んでいたのがこれ。ジャケットの写真がかっこいい。2枚組はよく遭遇するのだが、曲が途中で切れない3枚組が欲しかったのだ。
  • 真夜中に、東京クヮルテットのDG盤のバルトークのSQ全集から《第1番》を聴く。特に第三楽章の演奏がとても野趣に溢れていてかっこいい。

  • 京都まで出る。鞄の中に本を入れ忘れている。ポルタの古本市のワゴンで、ジョン・ライドンの自伝『STILL A PUNK』を見つけて買う。京都市京セラ美術館で「金曜ロードショージブリ展」(見る価値があるのは竹谷隆之の「王蟲の世界」の部屋だけ)を通り過ぎて、「川内倫子 Cui Cui+as it is/潮田登久子 冷蔵庫/ICE BOX+マイハズバンド」展を見る。潮田登久子の、「マイハズバンド」もよかったが、とにかく冷蔵庫の写真たちが最高。真正面から撮って、プリントして、みっしり並べてある。本当にいい写真の、いい展示だった。併設の川内倫子の写真は、その表現に最適のフォームが選ばれているのだか、私は全く好きではない。京阪三条まで歩いて、京都国立博物館で特別展「雪舟伝説」を見る。雪舟の描く木はめちゃくちゃかっこよくて太くて早くてほとんどオリジナルパンク。蕭白が現代の雪舟は私だと宣言したのはとてもよく判るが、蕭白はレイヤーを丁寧に丁寧に重ねてノイズを作る。どちらも強烈なノイズが画面を震わせているのは一緒だが、そのやり方は全く違う。雪舟蕭白の凄さがとてもよく判る展示だった。京橋まで出て、新大阪で饂飩を食って帰る。